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怖いくらいに深い青 三宅島編 最終話「ネイチャー’S パワー1Q83」 [島旅]

タイトル3.jpg

ちょいのり・基本2.jpgここから後半戦です。浜辺で暫しの休息を取ったボクは自転車の点検をし、

後半戦・空気入れ.jpg

ちょいのり・基本2.jpg少し空気が抜けた感があったのでさっそくシュコシュコと空気入れ。そしてこの三宅島の最大の難関である残り半分を目指すことにしました。

地図.jpg

ちょいのり・フィーバー2.jpg写真では現在地が富賀神社となっていますが、実際この時点でボクがいる場所は三池浜というところです。
島の北側をぐるりと周り、最終地点は「阿古」という場所。

ただ・・・前半戦の起伏とは比べ物にならないくらいの高低差が待っていたのです。

では最終話、スタートです☆


えぴ.jpg

ちょいのり・汗2.jpg走り出して数分で、いきなり挫折します。自転車から降りて歩かないととても上れない坂が延々と続きます。

海岸線はどんどん眼下に離れて行き、海を見る気力も途中から消えうせてました。

ただ、歩きのペースでは最悪、船に間に合わないケースも出てきそうなので、なるべく立ち止まらず、自転車を漕げる下りにでもなったらなるべく進むという、ヒット&ウェイ戦法で坂道を攻略していきました。

・・・ボクの横をひょうひょうと登っていく原付のお兄さんとかが恨めしいですw

でもさすがに腿もパンパン、途中の観光スポットで暫しの休息をして、体力ゲージの回復につとめましたよ。

神社1.jpg

ゼブラ2.jpgここ・・・なんですか?

うおっか姫1.jpg最初の写真って、もしかして神社の鳥居?

ちょいのり・基本2.jpgうんそう、神社の鳥居の部分だよ。

神社2.jpg

ちょいのり・基本2.jpgここも噴火の影響で(溶岩では無く泥流)神社そのものが地面の下に埋もれたところなんだよね。

下の写真は、新たに作った椎取神社だ。
ここでも旅の後半のお祈りで、お賽銭を奮発してきた。
・・・25円も☆

ゼブラ2.jpg前半が100円だったのにぃーw

ちょいのり・フィーバー2.jpgこの神社の社にとまってたカラスがさー、神社からずっと追いかけてくるんだよ・・・。かあーかあー言ってあきらかに威嚇してるの。

もうさすがにこないだろ?って思っても、いつのまにやら先回りして電線にとまって、かあーかあー!って言うのよ・・・

ゼブラ2.jpgお賽銭が少なかったからじゃないでしょうかw

ちょいのり・汗2.jpgあれ、絶対守り神のカラスだよな。もし三宅島に行くことがありましたら、お賽銭奮発してくださいね☆

うおっか姫1.jpg中々、かる~く行けないわよ。三宅島w

ちょいのり・汗2.jpgで、ここからはほぼ自分との戦いです。
「あの電柱を越えるまでは・・・休憩しないぞ・・・オイラ・・・」みたいな感じで自転車をこぎ、ときに自転車から降り立って歩みを進め、ほとんど坂と電信柱しか見てなかったよw

せっかくの新緑、見渡せば遠くの海に新島や式根島なんかが見えるロケーションだったはずなのにね(苦笑)

そして阿古地区に入ったことを知らせる看板を見つけるところまでようやく辿り着きました。

腕時計を着けてないので携帯で現在時刻を確認します。
見えた数字は「10:15」
スタートしてから5時間が経過してたんですね。

うおっか姫1.jpg休み休みとはいえ、5時間も自転車乗るのは結構きつくない?

ちょいのり・汗2.jpgお尻がすごく・・・痛いね。 あと太もももw 正直、痩せるかと思ったw 痩せないけどね。

残りはもう下りだ!という安堵感から一気に気力が回復した矢先、
村内放送から流れるアナウンスにドキッとさせられることに・・・

「阿古地区にレベル2の警報が発令されました。・・・・な方は、ガスマスクを着用し、屋内に非難してください」(少しうる覚えです)

ちょいのり・汗2.jpgなんすか!?レベル2って? ちょっとあわわわってなっちゃったでござるよ。

ま、ガス警報にはレベルが5段階までありまして、レベル2ってのは呼吸器系があまり良くない方や、すぐに気分が悪くなってしまうような方は、屋内に閉じこもった方がいいですよお~って、
このあとすぐ知ることになるんだけどね。

そしていよいよ一週達成!めでたくスタート地点の錆ヶ浜に到着することができました。
時間にして約5時間半のツーリングでした☆

ちょいのり・はあ?2.jpgここまで来たらオイラの時間だぜ! 2時の出航まで3時間も余った。
そこで飲まず食わずで頑張った(いやジュースは飲んだか)ご褒美に、ランチと温泉タイムでございます。

ふるさと味覚&湯.jpg

ちょいのり・フィーバー2.jpg今回お世話になったのは、港近くにある「ふるさと味覚館&ふるさとの湯」という、地元の人たちの健康ランドみたいなとこです☆

なにはともあれ腹ごしらえとアルコールですw

susi_bi-ru.jpg

ちょいのり・はあ?2.jpgいんやああ~!ビールうめええええ!
走りきった後だから、また格別の美味さですよ♪

ゼブラ2.jpgお寿司食べたんですか。奮発しましたね~

ちょいのり・はあ?2.jpg奮発・・・いや、1000円だよ。地魚寿司定食を頼んでみた。
メジナ・イサキ・カンパチの握りとお味噌汁だね。
美味しかったよお~^^

うおっか姫1.jpg餃子も頼んだのねw

ゼブラ2.jpg寿司と餃子とか、なんだかなあ~w

ちょいのり・基本2.jpgいや~でもコレって明日葉餃子だぜ? せっかく名産品を使った餃子なんだし、食わなきゃ損だろ。

ちょいとピリ辛だけど、美味しかったよ~。ビールに合うよね☆

このあとは、500円の露天風呂にゆっくりとつかり、今日一日の旅の疲れを癒さしていただきました☆

・・・それでもまだまだ時間があまった。
いや、余らしたんです。正確にいいますと。
それは今回の旅で「一番見ておきたい場所」を巡るためです。

再びペダルをこぎ、ここからそう遠くないその場所へと向かいます。

メガネ岩.jpg

ちょいのり・フィーバー2.jpg途中、三宅島の紹介でよく見かける「メガネ岩」で写真をパチリ!
ブロック君もご満悦です♪

そして見えてきました。ボクがどおしても見ておきたかった場所。
子供の頃にテレビで見て衝撃的だったあの場所に。。。

そのまえにコレを見ていただけたら幸いです。



ちょいのり・基本2.jpgボクが子供の頃にテレビで見た場所というのはここです。

あこなのよ1.jpg

ちょいのり・基本2.jpg今も残る旧・阿古中学校跡です。

あこなのよ2.jpg

ちょいのり・基本2.jpg溶岩に飲み込まれた廃墟の学校。子供の頃、どんなに衝撃的だったか。

ここは今、遊歩道として溶岩に埋もれた頂上部分からも学校を見渡すことも出来ます。

あこなのよ3.jpg

ちょいのり・基本2.jpg自然ってすごいよね。簡単に人がつくったものなんて飲み込んじゃうんだもん。

この溶岩がゆっくりとじわりじわり建物を飲み込んでいく様がとても当時もどかしかったと記憶にあります。

まあ、一番やるせなかったのは、この学校の子供たちだよね。

傷跡と自然と共存と、今回の旅の最後にして改めて三宅島の人たちの生活の一旦にでも触れられたかな?と思えました。

ちょいのり・基本2.jpgさ!後は帰るのみ。今日一日お世話になったジャリスコライト号をキレイに折りたたみ、輪行袋に収納して帰りの船に乗り込みます。

たった9時間の滞在だったけれど、とても充実した旅行だったと思います。
実質日帰りだけれども日帰りじゃないような、そんな感じです。

また行きたいよね。旅。

秋の入り口、自分の誕生日にまた島旅をしたいと思います☆

ちょいのり・基本2.jpg今回は長々とお付き合いありがとうございました☆
また島旅旅行記にお付き合いいただけたら幸いです♪


nice!(65)  コメント(25) 
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コメント 25

デルフィニウム

週末バージョン訪問です^。^;
動画は後日見せてくださいね。
by デルフィニウム (2010-06-12 10:34) 

スマイル

ちょいのりさん こんにちは
>傷跡と自然と共存
この言葉は、胸に突き刺さりました。
自然災害は、人間の手では、どうすることも
できませんものね~
動画の様子、生々しいです。
島の方々の心中を思うと大変にお気の毒です。
これから起きるであろう東南海大地震に向けての
備えを考えなければと思いながら、呑気に構えて
いるようなところもありですが、ちょいのりさんのレポで
被災された皆様のお幸せを願うとともに教訓を
活かさなければと思いました。ありがとうございます。
お寿司と餃子、土地の物、おいしそうですね☆
by スマイル (2010-06-12 10:48) 

末尾ルコ(アルベール)

「遊び心」があってこそ、美しい大人になれるのだと思います。
(わたしのブログの話題より 笑)

                      RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2010-06-12 12:13) 

miyukimono

わお!噂の三宅島ですね♪
自然のパワーって凄い・・・!!
運動した後のお食事は格別ですね☆
by miyukimono (2010-06-12 13:31) 

まめ

58年かぁ、気がつけば年月が随分と経ってしまって
いるんですね。でも、自然は徐々に回復しているその
生命力の強さには感慨深いものが。
by まめ (2010-06-12 13:58) 

よいこ

海が青いですね。
自然の猛威のすごさも垣間見させていただきました。
by よいこ (2010-06-12 20:45) 

下総弾正くま

噴火した時は1歳ですね^^;
その後噴火した三原山と混同してました(-_-)

ビールに地の魚の寿司と餃子…格別ですね(^o^)
by 下総弾正くま (2010-06-12 20:58) 

リン

リアルな衝撃写真ですね・・・(nice!ショット)
自転車で1周とはっ・体力バリバリじゃないですか。
日帰りなのにここまでいろんなとこ回って充実して
さすが旅好きちょいのりさんです。
by リン (2010-06-12 22:28) 

フィルコ

噴火で神社埋まったのね・・・!?
火山恐ろしいですー。
by フィルコ (2010-06-12 22:32) 

ホタルの館

こんなに火山灰で埋もれるんですねぇ。
改めて驚きました。
貴重な写真、有難うございます!!
by ホタルの館 (2010-06-12 22:57) 

tooshiba

素晴らしい旅日記でした。m(_ _)m
ちょいのりさんの溢れる才能の片鱗を見せ付けていただきましたよ。
(`・ω・´)ゞビシッ!!
by tooshiba (2010-06-13 00:22) 

ちょいのり

わかって建築家さん、わたさん、tooshibaさん、

abikaさん、odangoさん、ホタルの館さん、

フィルコさん、龍川玲緒奈さん、テンポイントさん、

リンさん、JJさん、ピンキーリングさん、すえいしさん、

よいこさん、下総弾正くまさん、タケルさん、

dorobouhigeさん、めぇさん、yoshinorhythmさん、

ユウさん、桔梗之介さん、eternityさん、

cocomotokyoさん、大島敦子さん、ヨコハマっちさん、

釣られクマさん、まめさん、coupleさん、

miyukimonoさん、タワーマンション好きさん、

ritton2さん、cjlewisさん、pcluxuryさん、

末尾ルコ(アルベール)さん、らいち。さん、スマイルさん、

デルフィニウムさん、xml_xslさん、インテリアンさん、

townsrusさん、空飛ぶ食欲魔人さん、

K-yaさん、ヒロさん、ゆとりOLさん、suzuranさん、

takemoviesさん、「直chan」さん、wattanaさん、

nanoさん、あんれにさん、はっこうさん、

nice!&コメントありがとうございます☆

by ちょいのり (2010-06-13 01:13) 

ちょいのり

デルフィニウムさん、コメントありがとうございます☆

結構、動画はなつかしいと思われますよ~^^
静岡じゃTBSじゃなくってSBSだったかな?

by ちょいのり (2010-06-13 01:15) 

ちょいのり

スマイルさん、コメントありがとうございます☆

自然には勝てないですよね。いや、勝っちゃ駄目なんだとも思います。
いかにして仲良くやっていくかです^^

ただ、東南海地震については、普段の備えでリスクを軽減するくらいしか方法が無いですよね。

by ちょいのり (2010-06-13 01:21) 

ちょいのり

末尾ルコ(アルベール)さん、コメントありがとうございます☆

そうですよね~。「遊び」ではなく「遊び心」ですよね。
それがかっこいい大人の条件のほんの一部だと思います。

by ちょいのり (2010-06-13 01:24) 

ちょいのり

miyukimonoさん、コメントありがとうございます☆

今回は嫌というほど自然を満喫してきましたよw
普通の島なんかじゃなかったなあ・・・^^

どうせなら寿司をおかわりしたかったです^^;

by ちょいのり (2010-06-13 01:26) 

ちょいのり

まめさん、コメントありがとうございます☆

過ぎた年月を思うと感慨深いものがありますよねえ~
当時のボクはどうだったのかとか色々と思い出します。

溶岩の中にも木々が立ち、草花が顔を覗かせるほどになっていました。
これも自然の力ってやつですよね^^

by ちょいのり (2010-06-13 01:30) 

ちょいのり

よいこさん、コメントありがとうございます☆

後半は「時間大丈夫かな・・・」ってちょっとあせってました。
だから自転車から海を眺める余裕ほとんどなかったんですよw
でも一周した時に、露天風呂から見た太平洋の島々、格別でした☆

by ちょいのり (2010-06-13 01:33) 

ちょいのり

下総弾正くまさん、コメントありがとうございます☆

確かに混同してしまいますね。
中学生の部活動の最中に、山の向こうにきのこ雲が見えたんです。
それが後の大島の大噴火の噴煙でした。
by ちょいのり (2010-06-13 01:35) 

ちょいのり

リンさん、コメントありがとうございます☆

いやあ~かなりハードでした^^;
途中、ももが攣りましたし。普段、運動して無いのがたたりましたね^^;
おかげでしばらく、風邪をひいたように全身が痛く、熱っぽい状態で仕事をしましたですw


by ちょいのり (2010-06-13 01:38) 

ちょいのり

フィルコ さん、コメントありがとうございます☆

火山灰とかならまだ家財を引っ張り出すのも可能なんですが、溶岩だとすべて失ってしまいますからね~。
被災された方のキモチを少しでも伝えられたら幸いです。

by ちょいのり (2010-06-13 01:42) 

ちょいのり

ホタルの館さん、コメントありがとうございます☆

火山灰もありますが、ここは雨による火山性の泥流の影響も大きいかと思います。
あえて残しておくことに意味があるのだと、今回思わされました^^

by ちょいのり (2010-06-13 01:44) 

ちょいのり

tooshibaさん、コメントありがとうございます☆

旅行記系はわりと好きなんですよ~^^
実際現地に行くのも楽しいし、思い起こしながら書き綴るのもとても好き^^

アイコンかわりましたね~^^

by ちょいのり (2010-06-13 01:47) 

gyaro

神社そのものが地面の下に。。。
すごいですね。

中学校跡のお写真、めっちゃ好きです!
私も撮りに行きたくなっちゃいました♪
by gyaro (2010-06-14 21:10) 

ちょいのり

gyaroさん、コメントありがとうございます☆

ある意味、都会では見つけることが難しい風景ですよね。
訪れる島訪れる島にすべて、今まで「テーマ」みたいなものがあったような気がしてます。
今回は「傷跡」
同じような島でも全然違うところが島旅の魅力のひとつかもしれません^^

by ちょいのり (2010-06-14 21:20) 

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