2011この夏ボクは疎開しました本編⑥『嫉妬と恋心』 [この夏ボクは疎開します]
『なんだろう・・・胸の辺りがキュッとなる』
・・・病気? ううん、なんかそういうんじゃない感じ。
三春は三春は胸の辺りのじわー・・・ってくる感覚が気になって自分の服ごとわし掴んでみたの。
・・・あれ?
んん・・・治まらないよ。
なんでだろ?
ケンケン(賢治君)と知らない誰かさんが一緒に居るとこを見ただけなのに、なぜか三春は三春はオカシイです。
楽しそうに二人でお話してるの見てると、どろっとじわじわと心臓に向って少しづつ嫌な雫がこぼれてくるような感じなんです。
---あ、バイバイしてる。
ケンケンと知らない誰かさんが離れていくと、私の胸のドロドロしたものは少し治まりました。
明日はもっとケンケンとお話してみたい。
色々ケンケンが知らないところに連れてって、驚かれたり、へえ~って感心されたいです。
第473話にして、2011この夏ボクは疎開しました本編⑥話スタートです
『ねえーねえーケンケン!ここ見て見て! あの大震災の時の津波って戸田にもここまで来たんだよ☆』
私が港の岸壁を落っこちそうに覗き込みながら説明すると、ケンケンは『え!?・・・あんなに・・・離れた場所で大地震があったのにここまで来るんだ・・・ね』と、驚いてくれた。
別に嬉しいことじゃない。
地震とか津波なんてサイアクです。
でも反応がちょっと薄いケンケンから驚きでもなんでもリアクションが取れたってだけでなぜか嬉しかった。
津波と言うキーワードには彼が気づいて無いのかもしれないんだけど、
少しピクリとしたものを感じた三春はね?それで攻めてみたの^^
『この戸田にはね?勿論津波の被害からすぐ逃げられるように避難経路があったりするんだあ^^
ま、すぐ裏手は山ばっかだし~東海地震で言われてる10数メートルくらいだったら平気なんだよ! えっへん☆』
ケンケンが三春の三春の言葉に反応してこの戸田の周りをぐるっと見回してくれる。
『確かにすぐ山ばっか・・・だね。でも・・・おじいちゃんおばあちゃんとか急いで上がれる・・・のかなあ』
『えっと・・・それはそれは・・・えへへ^^; あはは^^; ダメそうだねえ。しょぼーん』
三春の三春の答えにケンケンの表情が一気に曇りがち・・・
ううう・・・ケンケンが悲しそうな顔をすると三春の胸の辺りもじわわ~って変な感じ。
だから三春は三春はね?少し話題を変えてみた。
『この戸田といいますか~沼津にはじゃじゃじゃ~ん!日本で一番に建設された“津波非難タワー”なんてのがあるんだよ~^^
どお?すごいでしょケンケン♪』
『わあ^^ そういうのはいいね!』
あ、喜んでくれた!
なんだかとっても嬉しい!
いままで三春の胸の辺りを『普通』と『もやもや』が行ったり来たりしてたけど、なんか今はとてもじんわり温かいキガスル^^
---でも直ぐに裏返る。ドロドロに・・・
『その・・・津波避難タワーって一杯あるの?^^ 結構高いのかなあ^^』
ちょっと笑顔っぽく言ってくれたケンケン。
でも三春の三春のお返事にその笑顔もまた曇っちゃったんです。
『えっと・・・1個だけ・・・かなあ^^; 高さは・・・11メートルって、遊びでこっそり登ってきたお兄ちゃんが言ってた・・・かも』
『それじゃ・・・全然助からない・・・と思うんだけど・・・。しかも10数メートルって言われてるんでしょ?
いつ来るんだかわかんない東海地震って』
少し棘のある言い方だった。
三春の三春の胸にも棘がグサグサと刺さりましたよ。
『ゴメンナサイ・・・ゴメンナサイ・・・』
三春的にこんなすぐ謝るキャラじゃないって思ってたのになぜか謝っちゃった・・・
『ううん、ゴメンネ。み、みーちゃんが悪いわけじゃないんだけど、・・・なんかこんなんで大丈夫なのか・・・なあって思って^^;
は、はじめてみーちゃんって呼んじゃったけど、みんなが言ってるし・・・いい?か・・・な^^;』
・・・!?
『いいよ^^ みーちゃんで☆ だって友達じゃん!』
(嬉しい! めっちゃ嬉しい♪)
---その後は
戸田をあんまり知らないケンケンをいっぱい連れまわしたんだ^^
『魚とかケンケン好き?』
港に干されているみりん干しの魚を指差して三春は言ってみた。
『うん。でも・・・お肉の方がちょこっと好き☆』
『お肉かあー、都会っ子のケンケンぽいね』
『う・・ま、まあね^^;』
(三春は賢治が福島県の海育ちってことは知らない)
『コンビニとかは無いんだけど、このマリンマーケットなら色々あると思うよ^^ あとは・・・ごめん!沼津の方に行かなきゃあんまり無いよ~w』
お土産屋さんと日用品売り場が一緒くたになったようなお店を数件覗き込んでから限りなくスーパーに近いお店を紹介した三春です^^;
そんな三春の住んでる苦笑いな田舎な説明に、ケンケンはーーー
『いいじゃんこういうの^^ ボク、こういうの好きだよ^^』
と、田舎完全否定しないでくれた!
嬉しい♪
---夏の日の明るい夕刻時を迎えつつあった頃
『今日もなんだかありがとう!み、みーちゃん^^ だいぶ戸田マスターになってきた・・・かも』なんてお礼言われちゃった。てへ☆
そして『じゃあ・・・そろそろ帰ろうか。みーちゃん、バイバイ☆』って、
三春に三春にバイバイしようとするケンケンです。
あの・・・
えっと・・・
もう少し・・・喋りたい。
だから三春は三春はね?言ったんだ。
『ケンケン~^^ えっとね、私のとっておきの場所とか見せたいんだけどもうちょっとダメ?・・・かなあ』
少し驚いた感じのケンケン。・・・でも
『うん、いいよ少しなら。とっておきの場所って言われちゃうと・・・気になっちゃうしね^^』
そして三春はね?『こっちこっち!』って、ケンケンの前を走っておいでおいでしたんだーーーー
ここまで読んでいただきありがとうございました^^
今回は、みーちゃんこと『三春』視点でのお話でした。
この物語の主人公である『賢治君』の最初のお友達である彼女。
実はこの子が前々話でのブログタイトル『属に言う恋なの?』の主人公だったりするのです。
透子ちゃんや賢治君が淡い恋をしたのかな?って思ってたけどそうじゃないのね。
その二人にはいずれ何かしらを用意してますが、ここでは恋とは遠きものだったりです。
っちゅーか、ぶっちゃけると本来なら透子と賢治、そして覚えてるか分からないんだけれど、
たけし君と担任のせんせーは一緒のクラスの予定だったんだけど~
途中でお話違っちゃったのだw
なんだそりゃw
そこで用意したのがこの『三春ちゃん』だったりなんです。
この子が・・・この子の淡い恋心と嫉妬に似た何かがこの後この物語を全部動かしてくれます(非常に便利なキャラといっては申し訳ないのだけれど、もしかしたら彼女の物語なのかもしれませんね。裏主人公的な感じ)
しかも三春ちゃんは他の『誰か』とも絡んできます(絡まないとストーリーが破綻するw)
むちゃくちゃ重要キャラなんじゃないの^^;
ただの誰かの妹って役回りって当初の設定だったんだけどなあ・・・^^;
ま、これからも各人の視点を目まぐるしく変えて行き、
そして最後にボクが『この物語で書きたかったこと』に辿り着くと思うので、気になる方は気長に見てくださいね^^
ではでは何話か日常パートを挟みつつ、いづれ続きを書こうと思ってます☆
まさか、みーちゃんが向ったとこって・・・(ワクワク☆)
なんかいつだったか初登場したときより可愛く描いてないっすか?みーちゃん^^;
一応裏主人公だしなw
ま、というか前々回の時は時間的ゆとりもなかったし、ゆっくりじっくりは描けなかったと思うしね(今はだいたい三日に一回のブログ更新だし、時間もあるので~まま絵も精査できる^^)
絵的に、釣り目気味な勝気な女の子ってとこっすか
オレ・・・Mだから
会話が噛み合ってないんすが酔っ払ってる?マジでw
今日よ~、風邪気味で休んでいたオイラの先輩さんがもしかしたら出勤できない可能性があったからサア、
休日だったんだけど一応昼まで出勤体勢整えてたのよ。
入社してから大変お世話になってるし良くしてくれてる方なので、会社の都合とか抜きで休日出勤もまかしとけ!って思ってた。
でもなんとか体調も快方に向ってるから大丈夫と返事が来たのだよ。
よかったじゃん。でもなぜベロンベロンやん?
出勤かもしれないからお酒飲むの我慢してたんだけど、お返事来てから
ふっきれたw
だからって飲みすぎだろw
休日なんだからいいんだもーん☆ うへへへー
・・・で、まあ~この三春ちゃんはこの物語の主人公だったりするのです。
それさっき散々言ったよw
そだっけ?
ま、性格設定的に『快活で誰とでも友達になれる子』なんだけど(今決めた)
そういう子があることをキッカケにドロドロと変わっていくのをお楽しみに。うへへー
おまけコーナーグダグダじゃんかよw
いつもどーりです♪
一番海苔や~♪
最初、逆流食道炎かと思ってしまった^^;
なんか若い頃のドキドキを思い出したかも~(=´σー`)エヘヘ
by 美美 (2012-08-23 16:21)
ベロンベロン~んん~
肝臓に~優しく~自分にも~優しくねっ
by みうさぎ (2012-08-23 17:11)
こんにちは!
今日は休日ですか、若いけど飲み過ぎは・・・少し位・・・その方が面白くなりそう。
by YUTAじい (2012-08-23 17:38)
ちょっと複雑に絡んで来てますねぇ...
ってか、前のストーリの繋がり、忘れかけてます ^^;
ちょっと戻って読み直してきま~す ^m^
ところで、自分も日曜はベロンベロンでした!
by haku (2012-08-23 17:46)
ストーリーが複雑になるとついてけなくなったりして^^;
でも、原発のコトは忘れたくないし、忘れちゃいけないよね。
最近は韓国や中国のコトに腹立ててばっかだけど。
by DEBDYLAN (2012-08-23 21:32)
どこかで賢治君の状況を知った時の三春ちゃんのリアクションとか,考えただけでもすげぇ楽しみにしてます!!!
ストーリー作り凄いですね.キャラ設定は途中で何度も練り直し・・・
大変だけど,それをやるちょいのりさんも凄いなぁって感心しました
by 唐津っ子 (2012-08-23 21:42)
“あの後”の福島の海を見た者としては、福島の海が戸田や沼津のようなにぎわいを取り戻すのを願ってやみません…(-人-)
by 下総弾正くま (2012-08-23 21:58)
うぬぬ。海、こんなに綺麗なのにねえ・・・。(・´з`・)お酒!いいと思いますー!\(◎o◎)/!飲めやのめやですね!
by 大林 森 (2012-08-24 02:37)
三春ちゃん・・・ですか~!
個性的なキャラがどんどん出てくるからサイドバーをよく読んで復習しないとです^m^
ドロドロって・・・怖いけど楽しそう!
by リン (2012-08-24 08:50)
思わず自分の小学生時代を重ねて読んでしまいました!
あの頃は楽しかったなぁ
by 駅員3 (2012-08-24 11:33)
子供のころは、出来れば無邪気に遊んでもらいたいものですわ。
史実はきちんと理解はして欲しいけど、現実には合うと・・・
昼間からのお酒は、なかなかに楽しいですね~
by まめ (2012-08-24 12:32)
お酒が入るとまともに書けません。
by サンダーソニア (2012-08-24 20:31)