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第484話おばあちゃん、あのねっ!vol④『思い出のお土産』熱川温泉、円遊(旧みどり館) [日常パート]

『ねえねえ^^ こっちこっち♪』

 

 おばあちゃんの勤める旅館のゲームコーナーでゲームやるのもさすがに飽きた。

 そんな30年前のオイラってば『あること』をして退屈を凌ごうとするのです。

 そのあることとはーーー『旅館内冒険』

 

 ・・・なんか旅館内冒険だなんて書いちゃうと、要するに旅館見学だろ?別にふつーじゃんとか言われそうではあるけれども、

 ちょっとばかし旅館の造りが特殊な感じでして^^

 

 この、おばあちゃんの勤める旅館は坂の上に建ってました。

 熱川温泉のメインストリートの下り坂から左右に魚の骨のように道がたくさん伸びていたりするのです(いやそうでもないかw)

 そして旅館の『地下』が坂下の道へと繋がってたりすることもあったのです。

 

 旅館の屋上に出てみて熱川の風貌を柵越しに覗いてみたり、

 お客さんのいない部屋にこっそり侵入して襖あけてみたりと、さんざ出歩いても、特にこれといっておもろくなかったなあ。

(今思うとなんで襖あけたのか・・・いまいち良くわからないんだけど^^;)

 一通り巡って一階のロビーまで戻ってきたオイラ。

 そこで下に続く階段があるってことに気づいたのだ。

 

『ん?旅館の下ってなにかあるのかなあ~・・・ワクワク☆』

 別に立ち入り禁止でもなんでもない。

 せっかくだし行ってみようよオイラ!

 

 一歩一歩下りていくと、最初は普通に旅館内だったのだが・・・

 途中から旅館の造りとは明らかに別世界な木造のうす暗い廊下みたいなとこに降り立つことに。

 

 旅館と言うより・・・人の家?

 

 そんな時、うす暗い木造の廊下の向こうに女の子を見た。

『どうしたの?』

 なんかそんな言葉をかけられたような記憶があるのだけれど、もうその記憶すら実に曖昧。

 もしかしたら脳内補正がかかってるのかもしれません。

 でもボクは女の子にそこで出会ったのを覚えている。

 それは絶対間違いない!

 ボクはその女の子といつのまにか一緒に。

 いや、どちらかというと彼女のエスコートで旅館の地下部分。

 つまりは彼女の居住区である『おうち』や、おうちを抜けた坂下のストリートなどを一緒に冒険したんだあ^^

 今考えるとあきらかに旅館の関係者といいますか、実質旅館の経営者さんの娘さんやらお孫さんだと察しが付くのだけれど、

 ボクは見知らぬ女の子とグルグル冒険したってのが記憶の『こば』(片隅、静岡の表現)に残ってたのです^^

 一体全体その子って結局誰なのよ?

 それが知りたくてね^^

 はっきりさせたくって訪れたともいえる旅だったりなんです。

 ではではその答えは出るのか?

 第484話、スタートです☆

名前も知らない.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg足湯を満喫し、ちょこっと身軽な足取りになったオイラは坂をグングンと突き進み、

 かつて、おばあちゃんの旅館があったであろう場所へと辿り着いたんだ(いやウソです。けっこーゼーゼー・・・ハアハア・・・しながらです^^;)

RIMG0096.jpg

ちょいのり・サザエさんver1.jpgそこには、おばあちゃんがかつて勤めていた『みどり館』という名前は残しつつも、

 旅館業から転換して日帰りの温泉+お食事処として風貌を変えてしまった建物が建っていました。

 その名前は『お食事処 円遊』

 十数年前におばあちゃんや母親から聞かされてはいたのだけれど、

 子供の頃の記憶に残っていた入り口や外観の面影はどこにもなかったです。

 しいて記憶と合致するところと言えば、そこに至るまでの坂道の感じ・・・だけでしょうか?

 それほどまったく別の建物だったのです。

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgま、せっかくここまで来たんだ。

 時間も丁度正午を過ぎた頃。お腹もちょっぴりすいたもんだし、いざ参らんです!

RIMG0097.jpg

RIMG0098.jpg

『いらっしゃいませ~^^』と女将さんらしき方に出迎えられました。

 ボクは靴を脱ぎ脱ぎしながら

『あのお・・・えっと・・・昔ここって旅館でしたよね?』と、女将さんらしき人にふってみた。

『ええ、そうですね^^ 今は日帰り入浴施設とお食事処となっていますけれど』

うおっか姫1.jpgなにそのもったいぶった質問は^^;

ゼブラ2.jpg素直に関係者ですって言えばいいんじゃないですか?

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgいや・・・それはそうなんだが、何しろおばあちゃんや母親は知っていてもボクを知らないと思ったから、やんわりと遠まわしにねw

 で、『実はこの四月に温泉の施設が壊れちゃってねえ・・・^^;』『そ、そうなんですか。あらら・・・』なんて、そんな会話をしつつも、ようやく切り出してみた。

『えっと・・・、昔ここで〇〇さんって方が働かれてませんでしたか?』

『あら~!働いてましたよお~^^』

『実はあのお・・・そのお・・・ボクはその〇〇の孫の〇〇と言います^^ 用事があってここいらへんに来てたのですが、懐かしく思って思わず寄り道しちゃったんですけど☆』てへへ~♪

『あら!〇〇ちゃんの息子さんだったのお^^』

ぎゃる魅.jpg実にいやらしい感じですね!

ちょいのり・サザエさんver1.jpgま、そんなこんなでお母さんに案内されつつここでランチタイムとなりました☆

RIMG0099.jpg

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg焼き魚定食を注文しつつもご主人と女将さんとお話しましたよ~^^

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RIMG0103.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg『女将さんはおばあちゃんに大変お世話になった』とか

『この前、君のおばあちゃんの妹さんが来た』とか

『君はお母さん似だなあ。だって背があまり高くない』とか色々とね(失敬な!w)

 厨房の奥から、かつて仲居さん仲間としておばあちゃんと数年来一緒に働いたお母さんも出てきてお話しました^^

『おばあちゃんに私も元気にしてるからって伝えてね』と。

ちょいのり・サザエさんver1.jpgボク的には、ほとんど知らない方達だったりする。向こうはもしかしたら幼少のボクを知ってるのかもしれないが。

 でもおばあちゃんとの昔話とか聞けたよ^^

 たくさんたくさん☆

 ボクはこれをおばあちゃんへのお土産にすることが出来て満足でした。

 

 ---さあ、ここからがボクの長年、疑問に思っていたことの『解決編』だ。

ぎゃる魅.jpg要するに、旅館の地下で一緒に冒険してくれた女の子はいったい誰なのよ?ってことっすね^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgそれをオイラは聞いてみたのだ^^

『昔ですね、みどり館の地下で女の子と会って一緒に遊んだ記憶があるんですけど、それが誰なのか分からないんですよ~^^』と、

 現在、円遊と名前は変わってしまったけれども、みどり館時代からの何代目かのご主人であるオジサマと女将さんにさ。

 

 そしたらーーー

『うちには君のちょっと上くらいの娘が3人いるからなあ・・・。だれなんだろうねえ^^;』だってさ。

うおっか姫1.jpgこれは三人の娘さんに直接聞かなきゃ分からないわねw

ゼブラ2.jpgかといって向こうが覚えてるかどうかも疑わしいほど年数が経過してますしな^^;

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgなんか余計に悶々としちゃいましたよw

 まあでも、このまま答えがわからなくてもいいや。

 旅館地下の大冒険が面白かったのは間違いないしね^^

 

 ごちそうさまでしたとありがとうございましたを言いつつここを後にした。

 建物は変わっても人は昔のままだったのがありがたかったです^^

 

 お土産話を脳内の風呂敷にいっぱいつめこんで、あとはおばあちゃんに会いに行くのみ。

 早く色々喋りたい!

 そう思いつつも熱川温泉の坂を登るボクだったのですーーー

 次回にもうちょっと続く☆

ぎゃる魅.jpgまだあんのかよ続きがw

ちょいのり・寝る・サザエさんver.jpg後は実家に帰るだけの蛇足話だけどな!

 それすらもおばあちゃんへのお土産話なのさ^^

 


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コメント 24

大林 森

うおー!定食おいしそうですね!(=゚ω゚)ノすばらしい!しかし、温泉施設・・・。残念でしたねえ。(>_<)早く直るといいですねえ。
by 大林 森 (2012-09-11 04:53) 

ちょいのり

本当はいっちばーん高い定食を食べようかと思ってたのだけれども、


『なぜ食べなかった』のかは、次回のお話で分かると思います^^


by ちょいのり (2012-09-11 04:58) 

ちょいのり

今回の記事の最後に『次回記事は蛇足』と書いたけれども、


ある意味ボクの人生を決めたかもしれない


『マジな話』も語る予定です^^


流れとしては蛇足の記事。


でも意味合い的にはかなり重要?
by ちょいのり (2012-09-11 05:04) 

まめ

沢山お土産が持てて何よりです。
時代の流れに人も遷ろうものですが、人は変わってなくて
よかったですね♪
by まめ (2012-09-11 07:00) 

suzuran6

金目の煮付け定食が良いです。

今回はタイトル通り。
頭の中で、H2Oの曲が聞こえてきました。
♪♪想いでがぁいぱい~♪♪
by suzuran6 (2012-09-11 07:04) 

YUTAじい

おはようございます。
今日のお話は心に沁みます!

by YUTAじい (2012-09-11 07:48) 

サンダーソニア

ご家族もお読みでしょう。
意識してますよね?(。・w・。) ププッ
by サンダーソニア (2012-09-11 10:24) 

kiyo

ちょいのりさん、
やっぱり、熱川の温泉って、日帰り温泉とお食事どころに転換しているところが多いのですね。
意外に、お会いした皆さんの思い出話に花が咲いていたのでしょうか?
それにしても、地下?(坂なので単に下のほう?)で出会った女の子は誰なんでしょうね?
順当には、お嬢さん3人の誰かなんでしょうが、意外に全然違う娘だったら面白いですね。

by kiyo (2012-09-11 10:36) 

駅員3

わぉ、ちょいのりさんが女将さんたちとお話しする様子が、あたかも居合わせていたように目に浮かびました!
早くこの事をおばあちゃんに話してあげたい♪…って、読者の僕が思ってどうするんだ[冷や汗][あせあせ(飛び散る汗)]
by 駅員3 (2012-09-11 11:33) 

みぃにゃん

昔の思い出の場所で覚えて下さってるのはありがたい事ですね。
by みぃにゃん (2012-09-11 14:28) 

ニッキー

おばあちゃんの事を覚えてくれてる人がいて色んな話を聞けるってステキですねぇ^^
おばあちゃんへの一番のお土産ですね(^_^)v


by ニッキー (2012-09-11 16:56) 

馬爺

おばあちゃんへのいい土産話が出来ましたね、こんな話が一番お年寄りには孝行なんですよ。
by 馬爺 (2012-09-11 18:36) 

美美

なんだか、私もおばあちゃんの喜ぶ顔が
浮かんできそうです^^
いいお話を聴け、お土産話もたくさん出来て
よかったですね♪
by 美美 (2012-09-11 19:50) 

下総弾正くま

座敷童だったりΣ(゜Д゜;

穴子がささってる穴子天丼も気になります…(・_・;)
by 下総弾正くま (2012-09-11 20:45) 

DEBDYLAN

あったかいね^^。
ホントあったかい^^。

by DEBDYLAN (2012-09-11 21:37) 

haku

お祖母さまに、いいお土産ができましたねぇ♪
女の子も、なんとなく目星がついてきて...
これ以上はっきりさせないほうが、
夢があって良いかも知れませんね ^m^
by haku (2012-09-11 22:42) 

momiji

現金なお話でキョーシュクですが、結構いいお値段してますね(^^;)
by momiji (2012-09-11 22:57) 

銀狼

暑い天気は、もううんざりですが、
こういう温かいお話はホントいいもんです。。。^^
by 銀狼 (2012-09-11 23:16) 

唐津っ子

建物や形態は変わっても,ちゃんと同じ場所で続けられていたんですね.話を読んだだけなのに,すがすがしい気持ちになっちゃいました.有難うございます.

穴子がささっている?穴子丼,めっちゃ気になりますね(笑)
by 唐津っ子 (2012-09-11 23:55) 

リン

最後には容疑者が3人になったのね!
それにしてもこれだけ取材するとおばぁちゃんも喜んでくれそうですね!
by リン (2012-09-12 06:48) 

ソニックマイヅル

こんにちは、足湯は本当に身軽になりますね。焼き魚の素材が気になります。^^;
by ソニックマイヅル (2012-09-12 16:07) 

吟遊詩人41

三人もいたら迷っちゃいますね(-_-)ニヤリ

全員と許嫁(いいなずけ)になってたりして(-_-)ニヤリ
by 吟遊詩人41 (2012-09-12 20:11) 

さきしなのてるりん

おばあちゃんに面白い話ができそうね。よかったよかった。
by さきしなのてるりん (2012-09-12 21:22) 

macinu

サザエのつぼ焼き安いです~~
by macinu (2012-09-13 03:28) 

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