第515話 わたらせ渓谷リベンジ編vol②『中空に浮かぶ白いカゴ』 [廃村さーくる]
『最初は子供らしいなあ~と、色々と許していました』
菅原先輩に抱きついたり手をつないで歩いてたり。
今朝の件だって・・・
私たちのお布団からいつのまにか抜け出して、何時の間にやら菅原先輩の布団に潜り込んでいた彼女だったのだけれど、
その時は、たぶんオシッコにでも行った時に間違えて菅原先輩の布団に入っちゃったんじゃないかと、実に微笑ましい大人な発想で笑って過ごしてた私たち(いちおー首塚先輩も含む^^;)
傍目にも『歳の離れたお兄さんと妹』って感じですしね。
でもなんか妙に違和感を感じるのですゥ・・・
わきゃ・・・^^;
『女の子』なのに、彼女のソレは『女の子の“子”』の部分を感じられない。
なんか・・・ううう・・・菅原先輩を見ている『目』が、無邪気な子供のじゃれ付きとはなんか微妙に違うようなそんな感じですう^^;
まあ~そうは思っても、彼女より歳の離れた大人です。私でも。
子供に嫉妬とかなんかハズカシーですから、遺憾の意を心の中にちょっとばかし抱きつつも、
顔はニッコリ社交辞令フェイス!
できれば気のせいであってくれればなあーーーと思いつつも、今回のプチ旅に同行したのですゥーーーーーー
白ポスト前で色々と談義した私たち。
それでも次の列車までには幾分かの時間がありました。
ここでふと菅原先輩が
『ご飯食べるにはちょっと余裕は無いよね^^; ・・・えっとちょっといいかな? 急遽な旅でお財布に持ち合わせがあんまり無いから銀行とかコンビニのATMを探してもいい?』と、
後のポッケから取り出した長財布の中を広げてみせておどける。
その中身は数千円。
今後のことを考えるとちょっとどうでしょうか?と思うくらいに頼りない数枚の夏目漱石さんしか入っていませんでした。
『それじゃ私たちにご馳走するのもキツイわね^^』
『そーなんだよ、ランチもみんなに振る舞ってみたいしね~って、コラ!
そこまでボクに求めるなーw』
首塚先輩の茶化しに、おどけてみせる菅原先輩^^
『まあ~ちょっと不安だからATM探しに付き合ってね、みんな^^;』と、両手を合わせて懇願する菅原先輩。
と言うことで、私たちはATM探しにでかけたのですうー^^
コンビニがあればそこでATM。そう思ってはいたのですが、
コンビニ自体が駅まわりにまったくありませんでした^^;
ようやく見つけた群馬銀行の看板。
『じゃあ~あそこで下ろしてくるよ^^』と言った菅原先輩に、なぜか皆もゾロゾロと財布を鞄から持ち出して続く。
要するに、みんなもあんまり手持ちがなかったようですw
再びの相老駅。
後10分くらいで列車が到着の予定。
それにも関わらず、
『ううう・・・トイレ行きたいっぺ・・・』とチェルシーちゃん^^;
『まだまだ飲むから、胃を労わらなきゃね☆』と、サプリメントを飲みだす首塚先輩^^;
『おっ!そーいえばここは硬券(昔の電車の切符みたいに分厚い紙の切符)が色々と売り出してるんじゃないか!』と、思い出したように窓口へと向う菅原先輩^^;
そんな感じで実にまとまりの無い、そして全然時間とか気にしてないという、なんか時計を一生懸命気にしてる私だけが実に切ない時を過ごさせていただきましたですよー^^;
時間ギリギリを迎えたときに、近くの踏み切りから聞こえてくる『カンカンカンカン・・・』と言う打鐘音に、
私たちはあわてて向い側へのホームに続く歩道橋を駆け上がった。
『ゼー・・・ハー・・・ゼー・・・ハー・・・』と膝を折りながらもその列車前まで到着した^^;
その私たちの前に『プシュー!』と言う空気が漏れ出るような音と共に、市内バスを連想させるドアが開くのでした^^
『じゃあ~いよいよ旅路のハジマリだね^^ みんな乗って乗って^^』と、菅原先輩がガイドさんのようにみんなを送り込んだ。
『通称“わてつ”』
わたらせ渓谷鉄道だから短くしてそう呼ばれているんだ~と、菅原先輩が車内をあちこち指差しながら説明してるですう。
『ねーねー菅原クン? なんか去年に行った大井川鉄道と雰囲気がすごく似てる気がするんだけど^^』
首塚先輩が菅原先輩の説明の間を突いて言う。
あ、確かに私もなんとな~くそんな感じに思ってましたです。
『川沿い伝いに山奥へと突き進んでいく列車の様は非常に似てるかもね^^
ここはトロッコ列車も動かしてるし、大井川の方はSLや他県の旧式電車を保存運用してるし。
“昔”という物を現代に有効に活用してる路線って共通するところがあるかも^^
どちらもノスタルジアを感じさせる味わい深い鉄道だよね☆』
終わりかけの紅葉と、まだまだキレイに咲き誇る枯れの美が交じり合った初冬の渓谷をガタンゴトンと進む『わてつ』と私たち。
ふと、途中の水沼駅を過ぎた辺りで森の中にぼんやりと浮かぶ異質な白い物体をチェルシーちゃんが指を差してみんなに知らせる。
『あれって何だっぺ?』
『なんだろうね?ボクもよくわからないなあ~^^;』
ちょっと考えあぐねてる菅原先輩に、首塚先輩が
『ねえ!アレ見てよ!』と、その白い物体から少しはなれたところを指差した。
そこには三脚付きでソレにカメラを構える初老の男性が道端にいるのを確認できたです。
『野鳥の撮影用機材かなんかでしょうか?わきゃー^^』
『なんかそんな感じもするねえ^^』
(その答えは、物語の最後で分かります^^ 少なくとも野鳥の観察用の籠では無いと言っておきましょう。
仮に今の時点で当てる事が出来たなら、尊敬しちゃうかも☆)
道中、女性駅員さんが列車内で身振り手振りで観光案内
この沿線にゆかりのある歌人や、モニュメント、渓谷のどこがベストビューなんですと教えてくれる^^
一緒に乗り合わせてる通学の学生さんにはどこ吹く風状態でしょうが、
リュックを背負ったまばらな観光客さん達は、右の渓谷、左の山間の景色を駅員さんのタクトに合わせてあっちこっちと視線を通わせていました。
もちろん、私たちもその都度右の窓から左の車窓へと行ったり来たりで、ここ『わたらせ渓谷鉄道』を満喫していた。
相老駅から数駅数十分が過ぎた頃、
菅原先輩が告げた
『じゃあ、次の駅で降りるよ^^』
そう促がされて降り立った私たちの目の前に広がる景色はーーー
次回に続く☆
ここまで読んでくださりありがとうございました^^
なんかめっちゃ久しぶりじゃね?マジで
忙しくてなあ・・・。正直毎日ぐったりですわ^^;
仕事してる人はこの時期みんな同じでしょ?
甘えですよ甘えw
まあ~そーいうなってばよ^^;
久しぶりの休日でようやく、わたらせ渓谷リベンジ編の二話を書けて嬉しいよ^^
ぶっちゃけ話と話の間の物語であって閑話休題的お話だったと思います。
かといって、このあとスゴイものが登場するわけでも無いんですよこれがw
正直申しまして『失敗談』
もしくは『廃墟めぐりのモラルと壁』のお話になる予定です。
ただ、色々伝えたいメッセージ的なものが多く含まれるとも思ってます^^
そんなんでよければ、いつ更新されるかワカラネー記事を気にしてもらえると嬉しいところでやんす^^
ではではまた今度☆
(白いカゴがなんなのか当てたらスゴイと褒めてつかわす♪)
#500にコメントいただき有難うございます^^)
かきいれどきの師走に丁寧なコメント
痛み入ります これからも精進します☆
渡良瀬鉄道 名前は知っていますが
未だ見たことも乗ったこともありません。。。
自分が北関東の東側に疎いということが判明して
攻めるべきはそっちかな~と思う次第です(^w^)☆
さて次回は(オフ会の)新年会ですかな????(爆)
by 獏 (2012-12-11 15:43)
獏さんコメントありがとうございます^^
この北関東から栃木群馬に伸びる沿線上ってのは非常に魅力的な土地柄だったりもします^^
ぜひとも休日なんかにぶらり旅をおすすめしたいところであります^^
by ちょいのり (2012-12-11 15:48)
おっと、
本当はここで1個、旅のエピソードを織り込む予定だったのに、いつのまにか欠落してた^^;
この『渡良瀬渓谷鉄道』に乗り合わせたとき、目の前に座ってた女子高生さんが
『席をどうぞ^^』と、席を立ち上がって勧めてくれたのです。
結局は『ゴメンナサイ^^; 立って色々と景色とか撮りたいのでありがたいんだけど』と断ったんだけれど、
その精神に感動した(差別するわけじゃないが、真面目な子が都会より遠地じゃやっぱ多いよね^^)
そのあとしばらくしてちょっと考えた。
・・・
・・・
・・・あれ?
それって席を譲られるくらいにボクって『オッサン?』ってことを
女子学生に感心したのだけれど、自分の容姿・身なりにもちょっと色々考え込んでしまいましたよ^^;
たしかに女子高生から見れば20は違うおっさんですよ。
でも自分が言うのもなんだけど、そこまでおっさんおっさんしてないつもりでした。
ちょっと複雑な感情を抱いた渡良瀬渓谷鉄道序盤戦だったと、ここに記して置きますです^^;
by ちょいのり (2012-12-11 16:01)
渡良瀬渓谷って行ってみたいところの一つです。
ワンコがいるので基本車の移動が多い我が家、
電車でのこういう風景が見てみたいんですよね~^^
続き楽しみにしています♪
by 美美 (2012-12-11 17:57)
ちょいのりさん、
超忙しい職場でしょうが、頑張って。
倒れないようにね。
by kiyo (2012-12-11 18:07)
ノ・ミカタ しわしわだわね…
てか 席譲られたのね(クスクスクスクス
by ねこじたん (2012-12-11 18:54)
渡良瀬鉄道、旅番組で何度か見て行ってみたい路線の一つです^^
ただ、大井川鉄道も行ってみたいし、小湊鉄道も乗ってみたいし・・・たくさん行きたい場所があり過ぎて^^;
ちょいのりさんのレポートを参考に決めようかなぁ^m^
by ニッキー (2012-12-11 19:49)
席を譲られるほど くたびれて見えた?
それって マズイよ^^;
by サンダーソニア (2012-12-11 20:06)
大学生のときによほど顔が青白かったのか、おばさんに
席を譲られましたよw 断りましたけど
ここのところはあるプレートを付けていますが、全く反応
なしですね~ 譲ってくれる人は皆無です~
by まめ (2012-12-11 21:12)
神戸(こうべ)と書いて「こうご」(神の扉だから?)
日本全国,地名を見るだけでも楽しさ倍増です(笑)
さて,白い袋ですが,虫取り用の袋と見ました.
どうでしょう.正解かな?(笑)
(おっさんの仲間入り,おめでとうございます!!!)
by 唐津っ子 (2012-12-11 22:43)
師走は忙しいよね?
旅行があるんだから体調崩したらダメよ~
by DEBDYLAN (2012-12-11 22:56)
…話の流れからすれば、「ノ・ミカタ」は下痢止めか何かだと思ったんだけど…(・_・;)
by 下総弾正くま (2012-12-11 23:06)
白いカゴ・・・何だろう?
何かを捕まえる罠とかだったりして^^;
ってか、こんな見た目の私でも席譲られた事無い^^;
でも、ちょいのりさんは若く見えるんですがねぇ~。。。
by 銀狼 (2012-12-11 23:27)
なんというか、全体的にちょっと前の雰囲気が
漂ってるところですね。街歩きが楽しい感じです^^
by みずき (2012-12-11 23:34)
まぁ三セクの車両はコスト削減のため、バスのパーツを利用して作られていますからね。
ある意味、バスのドアそのものですから(笑)。
by てんぽく (2012-12-12 02:58)
おはようございます。
きっとお疲れモードを気の毒がって・・・嬉しいですね。
私もそろそろ・・・シルバーシート年齢に。(凹)
忙しさもピークですか?・・・ご自愛下さい。
by YUTAじい (2012-12-12 06:12)
いいなぁ~
コチラ方面、行きたいですが中々機会が。。。
色々と興味津々です!
by 風太郎 (2012-12-12 06:39)
車両の座席の色が鮮やかでおしゃれですね!
白いかご?!なんだろ。。。
神戸ってかいてごうど?!これは読めないですね・・・
by リン (2012-12-12 06:42)
ちょっと心の余裕のないところで速読させていただきました。
後ほどゆっくりタノシマさせていただきます(^_-)/
by 駅員3 (2012-12-12 12:16)
続きを見たいところでCM入ったり、次週になったりするんですよね(^^;)
by momiji (2012-12-12 19:47)
師走はやっぱり忙しいですよねぇ
たいへんお疲れ様です~
オバQのペイント、めちゃめちゃ時代を感じますね ^^;
そして、白いカゴ、何なんでしょう???
by haku (2012-12-12 21:35)
コメントを利用した報告にて失礼いたします。
貴殿がnice!を押されました
kazukazuさんの
http://kazkaz-daizu-kimochi.blog.so-net.ne.jp/2012-12-12
大塚 与志万さま かき釜めし についてのブログ内容に問題がございます。
与志万さまは9月に移転なされた際に釜めし調理のための設備一切を処分され、現在は釜めし類の販売は行われておりません。
問題のブログ中の画像も銀座で営業なされていた際の内装と食器が写っており現在のものではございません。
おそらくこの方は実際に入店、食事することなく虚偽の内容を掲載されているようです。
私は長年の与志万ファンで今年も忘年会の予約をと思い、たまたま見た食べログにて同者による同様の書き込みがありこの事実を知りました。
内容には「価格が上がった」「数量が減った」など与志万さまに不利益な内容も含まれており、我が事のように不快感を感じました。
この方が何を目的に虚偽の内容を掲載されているかは判りませんが、ネタ不足、ランキングを意識されてのことなのでしょうか。
昨日、このことを当人へ意見し、ブログ内容の即刻削除を要請しましたが未だ削除されるどころかそれ以後にコメントいただいた方への返答などを行っていることに憤慨しています。
食べログには私から事情確認と削除要請を求め、本日をもって書き込み内容の強制削除を行っていただきました。
私がこのような行動をとることで与志万さまにご迷惑をお掛けしては、とも考えたのですが、ブログを評価されている皆様にこの事実を知っていただきたく老婆心にてここに報告させていただきました。
大塚 与志万さまは現在、焼き鳥、てんぷらを中心に本格的な和食をご提供されていらっしゃいます。
銀座のころより利用させていただいておりますが食事もおいしく、非常に居心地のよい名店だと思っております。
皆様も機会がございましたら是非ご利用なさってみてください。
失礼いたしました。
by 野田 (2012-12-13 23:27)
ノ・ミカタまだ飲んでないや~
渡良瀬渓谷って行ってみたいところの一つです。
やっぱり新緑の頃や紅葉がイイよね~
by miwa (2012-12-14 12:32)