第673話 RE:アプトの道へ!ファイナル☆『えっと・・・あれ?私の釜飯は?』 [廃村さーくる(古煉瓦)]
『先へ~向うぞー!にんにきにんにきに~ん☆』
・・・なんか変な替え歌で意気揚々と先頭を行く琴音っちが居た。
まあそりゃそうでしょうね。
だって彼女の思惑どおり煉瓦の刻印ぽいのが見つかったわけだし^^;
だって彼女が好きそうな刻印がまだまだこの先にもゴロゴロ転がってる可能性があるわけだから^^;
でもまあいいです。
確かに探し始めると面白かったし、
煉瓦の刻印もビックリマンチョコのヘッドシールみたいに何十個にひとつの割合でしか存在しないってのも探索意欲を駆り立てられますですう^^
(全部が全部に刻印を打ってあるわけではありません☆ まさにレアキャラでもあります^^)
さあお昼頃に到着したにも関わらず現在時刻午後3時を周ったところ。
果たして琴音っちはどこまで行くのか?
どこまで探しに行くのか?
第673話、アプトの道リベンジ編、スタートですう^^
第二橋梁下で充分煉瓦の刻印探しをした私達は、第二号隧道までやってきましたですう^^
かつてこの地を通っていたSLの煤を浴びた黒ずんだトンネルを潜るとーーー
碓氷湖にやってきたですう^^
峠の湯の羅災の看板が少し物悲しいですが、先を行く相楽・琴音ペアはガンガンと先へと進んでいくのですう。
---すると、
『第4号隧道』のところまでやってきたのですう^^
ここも気にせず潜っていくのかと思いきや、急に立ち止まる彼女たち。
『えっと・・・どうしたですか? 何かあるですか???』
私の疑問に琴音っちは言葉で返さず、ある場所を指差してここを見て見てよ!と言わんばかりの仕草をした。
どれどれ?と、私は遊歩道の鉄柵に掲げられているパネルを覗き込むのでしたです。
(このアプトの道という遊歩道には、道の先々の柵に『アプトの道の歴史』や『アプトの道の建築物の解説』なんかを示したパネルが数多く掲げられていたりしますです^^)
私は、ほえ~。ほほ~。と言った感じでパネルをさらっと斜め読み。
『ふむ~、山型目地?』
『工事に使われた煉瓦の個数は1600万個!?』
パッと見、なんかそんなようなことが書いてあったです^^
そこに相楽先輩が噛み砕いて私に補足的説明をしてきたのです。
『この山型目地と言うのはだね後輩ちゃん。
簡単に言うと煉瓦と煉瓦の隙間を埋める接着剤の部位だと思ってくれて間違い無いかな^^
普通は煉瓦と煉瓦をモルタルなどで重ねあわせればそれでも充分なのだが、
あえて見栄え良くその目地の部分を山型に形成したものが山型目地というものなのだよ^^
とはいえここ碓氷線のトンネルは列車が走っていたわけで、
人が見ることなんてほぼ無いのだよ。
見えないお洒落と言っていいかもな。
昔の職人さんの粋とかプライドなんだろうね~^^』
誰も見ることがないのに、そこに職人さんのこだわりがあるんだ~^^
そういうのってかっこいいかもですう^^
更に相楽先輩は続ける。
『ここの工事には記述の通り約1600万個という膨大な数の煉瓦が使用されているわけなのだが後輩ちゃん。
さすがに明治期初頭の頃に、煉瓦工場1社ではとても煉瓦の供給は間に合わなかったのだよ。
そこで、横川方面は関東圏の何件かの煉瓦工場から、
軽井沢方面は長野の煉瓦工場からと何社かに分けて煉瓦の供給をしたわけだ^^
長野側はこのためだけに急遽立ち上げた煉瓦工場もあったらしい』
ふ~むですう。そんな歴史があったとですね、ここには^^
私がなんとなく先輩の解説に頷いていると、そこに琴音っちがこれでもかってくらいに嬉しそうに声を上げる。
『っちゅーことはですよ!ここには各社千差万別いろとりみどりの煉瓦の刻印ちゃんがあるかもってことですよね^^
しかも・・・アレがw』
『うむ。その通りだね後輩ちゃん^^
この第4号隧道には日本煉瓦製造という、
明治期の関東の煉瓦と言ったらここだよね!ってくらいの超有名ブランド会社の煉瓦の刻印が刻まれていたりするわけだね後輩ちゃんよ^^』
え?煉瓦のブランド?
アシックスとかグンゼとかそういうのですか?(例えがおかしいよ夕実ちゃん!)
私がハテナマークをいっぱい頭に浮かべていると、百聞は一見にしかずと言わんばかりに琴音っちが『ここだよここ!夕実っち^^』と、
第4号隧道内の壁を指差したのです。
あ、なんか『ひし形に丸』の刻印があるです!
わきゃー!こっちにも!
わふ~!こっちにもあっちにも刻印あるですよ~^^
それはもう刻印のオンパレード。
最初は『わ~!すごいですー♪』と言って、相楽先輩や琴音っちと指差したりして興奮してたのですがーーー
『でもですよ・・・。ここまでどこもかしこも刻印がいっぱいだとありがたみが感じられないですう^^;
他のトンネル内じゃこんなの見れなかったのに、
なんでここだけこんなに煉瓦の刻印があるですか?』と、疑問を彼女たちにぶつけた私でした。
するとその疑問すら待ってましたと言う感じで嬉しそうに相楽先輩が答えてくれたです。
『まあそもそも煉瓦の刻印が長手というか煉瓦の側面にあること自体が稀なのだよ後輩ちゃん^^
煉瓦の刻印。つまりは社印だね。
だいたいどの古煉瓦にも刻印というのは煉瓦と煉瓦が重なってる
煉瓦の平面に打ってあるものなのだよ^^
通常はまず見ることができないところにあるのだ。
だがここのトンネルの煉瓦には、煉瓦と煉瓦が重なっていて見えない場所ではなく、
わざと見えるように煉瓦の側面に打刻してあるのだ^^
これは憶測だがーーー
日本煉瓦製造が自社のブランドを誇示するというかアピールした表れなんじゃなかろうかと私は思ってるのだ後輩ちゃん^^』
ブランドの誇示ですか^^
う~ん、でもでも、これだってこのアプトの道、旧信越本線を利用してた人たちには決して見ることがないものですよね?
隠れたオシャレじゃ無いけれどお・・・(ステルスマーケティング?)
さっきの煉瓦職人さんのこだわりと同じようなものなのかなあ~^^;
ということでこの日本煉瓦製造の刻印を見ながらも無事にトンネル通過です^^
すると出口付近に煉瓦の破片群をそこかしこに見つけるのです。
あからさまに散らばってる(捨て煉瓦さんですかね?)
それをスルーするわけがないですよね彼女たちは^^;
はい。で、結局刻印探しにまたもや付き合わされたわけですう^^;
『ぐおおおお!この第四隧道付近だからブランドの日本煉瓦製造の刻印があるかもっす!』
『そうだよな後輩ちゃん!気合入れるぞ後輩ちゃん!』と、
それはそれはもう無我夢中の彼女たちがそこに居たです^^;
時には山肌まで駆け上がってみたり・・・(なぜかトンネルの上とか山肌にもゴロゴロ煉瓦が落っこちてるのです)
・・・結局、刻印煉瓦の破片は見つからなくてがっかりの相楽先輩と琴音っちがそこにいた^^;
渋々次のトンネルへと向う私達。
ふと煉瓦壁から零れ落ちた煉瓦片すら拾って刻印探しの彼女たち・・・
もう中々前に進まないんですけど!^^;
そしてやってきました第三橋梁。
通称『めがね橋』
このアプトの道のメインといっても過言ではないところですう^^
私も二回目なのでここの何たるかは知ってるですよ^^
日本で初めて重文(重要文化財)に指定された、現存する国内最大級の煉瓦造りの橋ですう☆
だからてっきり相楽先輩も琴音っちも
『うひゃひゃひゃー!』って奇声あげてはしゃぐものだとばかり思っていたら・・・
『ここはいいかな^^;』
『そうだな後輩ちゃん。次に行こう』と、
スタスタとスルーして次のトンネルへと向うのでした。
・・・え?
国内最大級ですよ?
使われてる煉瓦の総数でも日本のバリバリ上位ランカーですよお???
なんでよw
(まああとで彼女たちに聞いた話だと、ここには特に煉瓦の刻印が見れるところがないそうです。そんな理由かよ!)
その後はトンネルの横に開いた『乙横坑』というところから外に出てーーー
またもや煉瓦片探しィ・・・^^;
煉瓦の破片はあれど刻印は見つからず。
あるのは枯れ草に埋もれた廃レール?くらいで意気消沈の彼女たちでした^^;
そしてとうとう付き合わされてアプトの道今現在の終点である
『旧、熊ノ平駅』の『熊ノ平変電所跡』まで到着です^^;
ここまでは真っ直ぐ来れば、たったの6キロのハイキングコースですが・・・
寄り道と道草が多すぎですう^^;
でもまあ懐かしいですよね^^
この前来たときは『ふと振り向いたら目の前にニホンカモシカちゃんが居てびっくり』でしたから☆
あの時は、野生が目の前に!?ってことでドキドキしちゃいましたですが、今思うと素敵な出会いだったし良き思い出ですう^^
ココから先は立ち入り禁止であり、あんなに煉瓦の刻印探しに意気揚々だった彼女たちもしょんぼりw
『悔しいけどもうしょうがないっすよね先輩^^;』
『うむ・・・。この先危険を冒せば軽井沢方面へのトンネルが続いてはいるが・・・、
そこは藪の中だったり埋められていたりと危険この上ないしな後輩ちゃんよ^^;
時間も時間だし戻るのが懸命の判断だと思うよ後輩ちゃん^^』
最後に熊ノ平駅の一角に残された煉瓦壁を堪能しつつ、私達は帰路につくことになった。
帰りはなぜかアプトの道と平行して走っている国道18号線に降りて横川駅を目指す^^;
『なんで今まで来た道を戻らないですか?』と彼女たちに聞いたところ、
『だって国道18号線側からも煉瓦の橋梁を間近に見れるしいいじゃん^^』とか
『国道18号線とアプトの道の山間にも実は煉瓦片がゴロゴロしてるのだよ後輩ちゃん^^』と、
あくまでも彼女たちの主体は煉瓦ありき^^;
もしかしたら煉瓦片とその刻印が別ルートならば見つかるかもという碓氷、いや薄い可能性に掛けて国道を歩くってことになったようですう^^;
ううう・・・
まっすぐトンネル潜って帰るより遠いんですけど^^;
そんなこんなでクネクネクネクネとカーブばっかりの道を延々と下る私達でした^^;
ーーーそんな時、
一台の自家用車が私達を後ろから追い抜いたと思った矢先。
少し手前で駐車したのですう。
私達は『どうしたのかなあ~?』とは思いつつも、その駐車した車に追いつき抜かそうとしたところでした。
『おねえさんたち、どこまで行くの?近くまでだったら乗せてってあげるよ?』と。
歳は70は越えたおじいちゃまだったでしょうか?
いかにも地元のおじいちゃまでしたです。
てくてく人も歩かないようなこんな道にいた私達を心配してか、
車の窓を開けてご親切に駅までとかなら送っていくよとおっしゃってくれたのですう☆
私は『うわあ♪ありがとうございま・・・・モゴモゴ』と、喜んでお願いしようとしたところ
琴音っちと相楽先輩に口を塞がれ体を後ろ手に掴まれて制止されてしまいました。
その私の言葉の続きを彼女たちは悪変して
『お気遣いとてもありがとうございますっす^^ でもちょっと見てみたいところがあるので本当に申し訳無いのですがお気持ちだけでどうもです^^』
『申し出には大変感謝であります^^ ご親切痛み入ります^^』と、
せっかくの楽々帰宅モードを断りやがりましたですよもう!^^;
『そうですか^^ まだまだ駅までは長いけれど頑張ってなあ^^』と、おじいちゃまに応援され、そしてお辞儀してみんなで見送ったのですう・・・。
(記事内では夕実ちゃんとか彼女たちの話になってはいますが、
実は実際に本当にあったお話です^^
こんな40を越えたおっさんのオイラに気を使って駅まで送ってくれようとしたおじいちゃんありがとうございました!
本当はご相伴にあずかりたかったのですが、この後の脳内のブログストーリーの都合上と、煉瓦探しの可能性をまだまだ捨て切れなかったせいでお断わりしてしまってゴメンナサイです^^;
思えばいつも辺鄙なところを歩く旅路のせいか、
よくよく地元の方などに『送っていこうか?』などとご親切にお声を掛けてくれること多々であります^^
そういうの温かいしありがたいですよね^^
ボクもまた旅人がいたならばそれにならいたいと思います^^
親切を心がけようと思わされました。
これこそ旅路。そして出会い。更にそして日本のおもてなしだ!)
彼女たちがおじいちゃんの親切心を断ってまで歩こうとした意味がようやく分かった。
てくてく、とぼとぼと時間を掛けてようやく第三橋梁のとこまでやってきた私達。
見上げたそれは実にスゴイですう☆
『やっぱりここは下からじっくり見上げて堪能しないとっっすよね^^』
『うむ。日が翳ってしまったとはいえ、やはりこのめがね橋は圧巻の建築物だね後輩ちゃんたち^^
これを見て帰らないのはここに来た意味を全否定することになるよ^^』
なんだかんだでコレはじっくり見ておきたかったんですね^^
決して忘れていたとかスルーしていたわけじゃないんだ^^
私達はしばし、この昔の人達が創り上げた、今では考えられない芸術的建造物をただただ堪能するのでした。
ふと、
プシュ!
という音が近くで聞こえた。
それと共に、私の頬っぺたにヒンヤリとした感触が。
私は思わず『ヒャッ!?』と、変な驚きの声をあげちゃうですw
『夕実っち!か・ん・ぱ・い♪』っと、
琴音っちにお酒をもらっちゃったのです^^
勿論それは相楽先輩にも振る舞われた。
ここでなぜかお疲れの?はたまた労いかな?
もう怒る気もないです。むしろ嬉しいかも^^
この煉瓦の壮大な橋の袂で缶チューハイ高々に掲げて乾杯ですう☆
琴音っちのバッグに入って数時間を経過したものだったから温い感じだったけれども、
それでもなんだかとても美味しかったです^^
その後は羅災した峠の湯まで到着。
その敷地内にもちょっとした旧鉄の電車が放置プレー?されていたので堪能。
(どちらかと言いますと、私と琴音っちは電車には全然興味が無く、ただひたすらに相楽先輩に付き合わされただけですが^^;)
小一時間をかけてようやく横川駅へと舞い戻ったのです。
なんだかんだで5時間は歩き通しの旅路(まっすぐ行って帰ってなら2~3時間ですうw)
その間、お腹に入れるものは何もなし。
もう皆はお腹ペコペコぺこりんこですう!
『最後はやっぱ釜飯っすよね!』
『おうよ!後輩ちゃん^^ 横川に来たのならやっぱり峠の釜飯を食わなければ武士が廃るものだよ!』
ということで、横川駅前の名物釜飯屋さんにいざ皆でレッツゴーですう☆
それはもう皆意気揚々と、
そしてガルルルル・・・・と肉食獣のようにヨダレをたらしつつ向ったのですう!
元祖峠の釜飯!
その昔懐かしい門構えに地元の美味しいご飯が食べられる!と余計に心をかき立てられるのです!
逸るキモチを抑え切れず、皆小走りに扉の前へと向う。
そして引き戸の金具の取っ手に手をかけて横に開けようと三人の手が同時に掛った
その刹那!
『ほ・・本日の営業は終了させていただきます・・・だ・・・とォ!?』
絶望の淵にこれでもかって位に蹴落とされる私達。
相楽先輩は膝を折り、その場にうずくまり・・・
琴音っちは『ジーザス!』とか意味不な言葉を空に向けて解き放った・・・
その実私も『OTL』というPCスラングそのままに、横川駅前の道路にペタンと膝を着いて頭を垂れて
絶望しましたですうw
正直ショック死ですw
まあ敗因は
煉瓦の刻印探しで余計に時間掛ったからなんですけどねw
空を見やればもう良い感じのインディゴブルーです。夕方です^^;
今までで一番、親友や先輩を怨んだことは無いかもしれないくらい絶望しましたです^^;
ここでもう脱力です。
茫然自失で帰りのチケットを購入して帰宅の途につこうとする私達。
それはまるで物言わぬゾンビのよう^^;
もう誰も口を聞かないのですうw
横川のホーム内の隅に置いてある売店の釜飯の容器に殺意を覚えたのはナイショです^^;
空腹と歩き疲れで皆帰りはグッタリでグッスリ。
『せめて高崎駅周辺で釜飯もどきでも食べて帰ろうぞ後輩ちゃんたち^^;』と、相楽先輩は気を使って言っってくれたのですが、
釜飯を食べれなかったショックで結局、東京は上野まで何も食べずに帰ってきちゃいましたですう^^;
正直、家に着いてさっさと眠ってしまいたいとか思ってました。
琴音っちの表情を見ても私とおんなじそうw
要するにどんなのめり込むような趣味であっても、
ご飯ひとつには勝てないのですうw
腹が減っては戦も趣味も無いのですう☆
---上野駅に到着。
ここからは常磐線の相楽先輩と、東武伊勢崎線の琴音っちと私で別々に解散となる予定でした。
ですがあまりにも黄昏ている琴音っちと私を見てか先輩が
『どうしたどうした後輩ちゃん達よ^^ 釜飯くらい次にとっておこうじゃないか^^
我慢した分、感動があるかもだぞ。
---とは言えこのままでは不憫である。ここは私のおごりで一杯つきあってはくれまいか^^』と、お食事の提案を受けたのですう。
私達がどうしようかと顔を見合わせているとーー
『君達の地元に近しい感じのお店なんだが、騙されたと思って付き合ってみないかい?
私はちょくちょくパパさん(教授さん)と出向いている馴染みの店なんだが是非ともいかがかな^^』
---そこまでおっしゃるなら・・・
私は半分不貞腐れ気味な琴音っちを引っ張って、相楽先輩の提案に乗ることにしたのです^^
『ここだよ後輩ちゃん達^^』
上野駅と御徒町駅の丁度中間の辺りまでやってきた私達の目の前に(正確に言うと階下。地下スペースですので見下ろす感じ)
『沼津港 海将』という屋号が飛び込んできた。
静岡県は伊豆の稲取というところの出身の私達は、同じく伊豆の沼津って言葉にビクン!と反応。
あんなに今までゾンビのようにフラフラしていた琴音っちも
『うお!沼津のものが食べれるんすか!これはちょっと興味ありありっす^^』と息を吹き返した^^;
ということでさっそく入店ですう。
もう、ちょーはらぺこです☆
引き戸をガラリと引くと、中はなんだか定食屋さんみたいな感じでしたです。
『トレーを持って、自分が食べたいものをケースから選んで引っ張り出すんだぞ後輩ちゃん達^^』
わきゃあー♪ マジで思いっきり定食屋さん方式ですね^^
みな思い思いにあれがいいかなこれがいいかなとガラスケースに入ったおかずを引っ張り出してはトレイに並べるのです。
そしてそのままレジに。
ここで琴音っちがドリンクを頼もうとしたのです。
当然お酒ですよねw
『とりあえずビール中生を1つ! 皆もそれでいいよね!』って。
するとーーー
レジのおねえさんが
『当店はドリンクの単品は無いんですよ~^^
30分で450円の飲み放題。
1時間で900円の飲み放題。
1時間半で1350円の飲み放題。
2時間で1800円の飲み放題というその4つのコースからお選びしていただいています^^
セルフサービスでは御座いますが、
生ビールに焼酎・日本酒・ハイボール・チュウハイと、ドリンクバーでお客様の好みのものが時間内なら無尽に飲み放題でございます^^』
・・・え?ほんとですか?
それを聞いた琴音っちは大歓喜!
『まじかよ!飲兵衛にはたまらない店ですね!』と、
正直発狂ですw
相楽先輩に泣きべそ掻きながら両手をむんずと掴んで感謝を述べていた・・・^^;
とりあえず私達は一時間で900円のドリンクを頼み、おかずの精算をして席に着いたです^^
ではではさっそくお酒をつくりに行きましょうですう☆
ボタンを押せば勝手にビールが注がれるビールサーバーに、マイビアタンを設置。
ブシャー・・・ごぼごぼごぼーーー。そして泡が上からウイーン♪
綺麗な綺麗な中生一杯の出来上がりですう^^
そして席に戻った私達は今日の成果を?労ってお疲れ様の乾杯をしたのですう☆
はあ~ん・・・オイチイ♪
その後はさっそく皆はおかずを何にしたのかというおかず談義に花が咲くのです。
ちなみに私の選んだおかずはコチラ^^
アンキモと~
クジラ刺しと~
生シラスと~
そしてーーー
沼津と言ったら『深海魚系のお魚』
(昔は沼津と言ったらアジの干物でしたが、今は日本一深い湾
“駿河湾”を有する静岡県と言うこともあって、そこで獲れる深海魚系のグルメをプッシュしてるわけなんですう^^)
ということで『アブラボウズのお刺身』ですう☆
白身の大トロって謳ってるだけあってトロトロ^^
醤油にちょんちょんと刺身をつけると、ぶわーって取り皿の醤油の表面に脂が広がるです。
とはいえ、くどくなくって変な臭みもないのですう☆
これはさすがに皆でおかわりしちゃいました^^
その後は結局、マグロのカマ焼きやらと色々追加注文。
ドリンクバーに行ったり来たりの大忙しw
あんなに釜飯が食べれなくてがっかりしていた琴音っちも、
もはやそんなことありましたっけ?と思うようなはしゃぎっぷりだし飲みっぷりですう^^
そんなこんなであっという間の1時間でした^^
JR上野駅まで帰ってきた私達は、ここで解散!というところで皆立ち止まり、
今日の感想をまた言い合うのでした。
(酔っているとおんなじこと言うよねw 改札口でまた、おさらいですよ。フラフラしながらw)
『いやあ~相楽先輩に最高のお店を紹介していただきましたっすよ^^ もうこれで満足っすw ひっく』
『そう言っていただけると実にありがたいね後輩ちゃん^^
またどうだろうか?
私も煉瓦建造物には割りと興味もある。なんせ鉄道系の陸橋・橋梁は未だに古煉瓦を現役で使っている私鉄やJRが多いしな^^
君達の力添えになるかもだ。
また誘ってくれたら嬉しいかもだよ後輩ちゃん達よ^^』
そう言って相楽先輩はフラフラと上野駅の改札を抜けていった。
JR上野駅は天井が低いコンコースが多いので、背の高い相楽先輩が頭をぶつけないかと少々ヒヤヒヤしましたが、
まあなんとか大丈夫そうだったですう^^;
---私達は地下鉄に乗り込んで地元へと帰る事に。
その車中、琴音っちがしゃっくりをしつつ眠たそうな半開きの目で私に声を掛けてきた。
『頼むっすよ・・・次期廃村サークル部長さん。・・・ひっく』
私は
『うん。まあ・・・えとえと・・・頑張るよ^^;』と、車内の中刷り広告を見つめながら応えた。
頼もしいサポーターがいるし(琴音っちや、卒業する気が無い相楽先輩とかねw)
ぶちょーとかそういう器じゃないけれど、なんか頑張れそうな気がした、ある四月の私の物語でした。
ここまで長々と読んでくださりありがとうございました^^
基本、新し物好きで、滅多に過去に訪れた場所へは再訪しないボクでしたが、
今回は最近嵌ってしまった煉瓦の刻印探しということで、
そういえばあそこは煉瓦がゴロゴロ落ちてたなあ~と出向いたのが今回のお話の芯だったりします^^
正直、廃墟から煉瓦へ趣味が移行しつつあるなんて、この廃村サークルシリーズを書き始めたときを考えると思いもよらなんだw
とはいえ古煉瓦も廃墟・廃村めぐりという『廃』のファクターで見ればカテゴリーの範疇ですよねw
この先、煉瓦がらみでお話が続くことになるのはご理解をば^^
さて、次回もまたもや煉瓦話だったりします^^;
さすがに見てくださってる人も飽きるだろうと別の話を考えていたのですが趣味先行っす☆
そしてですね・・・今現状、勤めているお店が忙しくって^^;
休みの日に遠出(ロケハン)したい!って思ってるのだが、正直ぐったりですよー。
昼過ぎまで寝てたいもんw
っちゅーことで、休日にちょこっと出向いた近隣のエピソードが次回のお話です^^
後ついでに、この記事の最後に出てきた海将さんってお店は、おすすめっす^^
お酒を限りなく飲まれる方なら素敵なお店なんじゃなかろうかですw
ではでは、か・し・こ・☆
碓氷峠の煉瓦橋梁、まさに文化遺産ですね
見に行きたいですが、無理かも知れません
by koh925 (2014-04-27 12:57)
クジラ刺しと生シラス☆
うまそぉ~~
by なかせ (2014-04-27 14:39)
上野御徒町界隈にそんなお店があるんですね!
料理も美味しそうだし、
まさに飲兵衛にはたまらないですね ^m^
by haku (2014-04-27 14:41)
これはうれしい飲み放題システムですね。私の場合30分あれば、生中は4杯くらい飲めると思います。これからクジラも食べられなくなるかもしれないので貴重ですね。^^;
by ソニックマイヅル (2014-04-27 16:03)
手裏剣みたいなマークにワクワクしました。
当時、どんなふうにしてあの煉瓦を積んでいって
メガネ橋にしたんだろうと想像しても
分かんないです^^;
by みずき (2014-04-27 21:53)
上野に沼津の店があるんですね、しかしアブラボウズは
沢山食べない方がいいですね。
なんだか呑み放題てのが味噌しょうゆですね。
by 馬爺 (2014-04-27 22:13)
山型目地の話に震えました
この拘り、職人魂、実に素晴らしい
昨今の利益至上主義では考えられないこの拘りの結晶
見に行きたくなりました^^
by さる1号 (2014-04-27 22:39)
たいへんな長編。
いやいや事実は小説よりも...のような感じで読んでしまいました^^
それにしてもハイボールの後ろにボケる煉瓦の橋脚。すばらしい1枚ですね(笑)気持ちが現れている!
興味津々の煉瓦探しの旅でした。
by orange (2014-04-27 23:13)
レンガのめがね橋も感動ものですが、30分で450円というところに一番感動しました(^^)
by momiji (2014-04-27 23:39)
携帯で26ページを見るのはしんどかったけど、面白く最後まで読んじゃいました(笑)
あぶらぼうず、昨日、何かのテレビ番組で丁度視たとこだったので、ますます食べてみたくなりました!!
by 唐津っ子 (2014-04-28 00:25)
煉瓦の話も興味深く読ませていただきましたが、
最後の居酒屋さんでぶっ飛びました。
飲み放題の時間を選択できるのは良いですね、
そしてアブラボウズの刺身、食べた~い(笑)
by johncomeback (2014-04-28 07:36)
煉瓦の遺構凄いですね~
ちょいのりさんの行動力も凄いです
by いそいそ (2014-04-28 07:54)
峠の釜めしたべそこなったおかげで、素敵なお店を発見しましたね。
・・・お蕎麦、近々リベンジしましょう!!!
・・・煉瓦と合わせて(^_-)/
by 駅員3 (2014-04-28 07:57)
めがね橋をスルーするとはアッパレじゃ!
釜めし食べられなかったのは可哀想ですね、横川に行った意味が半減します。
でも上野でいい店見つけることが出来たということで、終わり良ければすべて良しですね。
by コンブ (2014-04-28 08:16)
おはようございます。
歩いて廻ると色々発見出来ますね・・・足腰鍛えないと。
海鮮セルフ良いお店ですね!
by YUTAじい (2014-04-28 08:18)
今日も煉瓦勉強させていただきました
なぜ刻印が…菱形を見て、昔の三菱を思い浮かべてしまいました(^^)
by viviane (2014-04-28 08:30)
脂がのった刺身・・・ぷりっぷりな感じがそそられますね。
小さい頃トンネルってコワイイメージありました。
通っていたら入口ふさがれそうな気がして・・・。
今でもなんだか覚えています
by みぃにゃん (2014-04-28 09:05)
そんなには飲めないけど おいしそうなものもいっぱいありそうなお店ですね。
by サンダーソニア (2014-04-28 09:34)
野生のニホンカモシカに会ったことがあるのですね。
それってすごい体験ですよ。d(^_^o)
by ナビパ (2014-04-28 10:09)
私、5年ほど前、真冬に近所の里山へ探鳥に行き
18時過ぎに歩いて下山してたら
パトカーに保護された経験があります^^;
by くまら (2014-04-28 11:43)
GoGoWest 年バレルしw
今の20代が知ってるわけないじゃないですかw
飲み放題のシステム、いいですねぇ~
つまみにお魚、もう完璧おっちゃんですよw
by まめ (2014-04-28 12:44)
横川の駅から少し(国道まで)歩けば、遅くまでやっている、大きな釜飯屋さんが(同系列)あったのに!!
私、上に乗っかっている杏がすきなんですよね。
あ、あと漬物も・・・以前漬物をお土産で買ってかえりました。
by suzuran6 (2014-04-28 18:01)
電車の中から見ていためがね橋には
お猿さんがよく見られましたよ。
煉瓦風合いを近くで見てみたいです^^
by 美美 (2014-04-28 20:12)
煉瓦記事面白いですよ。
最後には美味しい刺身にありつけたようで良かったです。
by PENGUIN (2014-04-28 22:03)
飲み放題の、こういうシステムの居酒屋に、まだ
入ったコトがないのですが、面白そうですね。
深海魚の刺身、食べてみたいなぁ。
by sakamono (2014-05-04 18:28)