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第679話 静岡・大崩海岸編☆vol①『先輩!うどんにチーズって合うんですか?』用宗・グリーン車 [廃村さーくる(古煉瓦)]

『菅原君、これを2分以内に30部コピーしてきて。お願いね!』

『了解しましたっす!(いや時間的に無理っしょ^^;)』

 

 ボクは今、ある小さな編プロの雑用バイトをこなしているのだ。

(編プロというのは、編集プロダクション。雑誌編集を手がける会社)

 大学卒業後の進路としては、雑誌編集・出版関係。主にライターの道へと進もうと密かに思っていた。

 ところがである。

 近年の出版不況のおかげで(せいで)

 大手出版どころか子会社・小規模クラスへの就職の間口もだいぶ狭きものとなったみたいっす^^;

 就活に悩んでいた頃、自分の大学出の大手出版勤務の先輩にアポをとることが出来たので、お話を伺いに出向いた。

『最近はどこも厳しいよね^^; まあ激務だよ。その上能力が無いといつまでも薄給かもなw』と笑う先輩。

 覚悟は承知です。薄給は・・・いやだけど^^;

『編集のバイトならいくつか君に紹介してもいいよ^^ 泥水すする覚悟があるならというのはちとオーバーだが、

 きっと良い経験になるかもしれない。

 また、君次第でコネをつけることもできるかもしれないねえ~^^』

『是非お願いします!』

 という経緯のもと、ボクは雑用バイトを日々こなしているってとこなんです。

 とはいえマジでキツイ。

 まるで捨て駒だ。いやスレイブ(奴隷)じゃないか^^;

 同じ時期に、やはり就活がてらにバイトに入ってきた人が3人居たのだが、今や自分ひとり。

 少し挫けそう・・・

 そんな時、特にボクをこき使ってくれてる女性のライターさんが、

『ほら、どうした?』と、珍しくコーヒーを奢ってくれつつ話をしてくれた。

『あん?忙しいだろ?でもな、アンタがこの先この道を目指すにも目指さないにしても良い経験だとワシは思うよ^^

 ま、ワシは若い頃はうまくテケトーにこなしてたんだけどねw

 でも身にはなったかな?アハハ^^』

 ワシとか、若い頃は・・・とか言うけれど、彼女はまだ20代の先輩。

 とはいえこの編プロの中心的存在でバリバリ働く人だった。

『はいっす。気合入れて雑務をこなしてコネをつくろうと思いますw』と、オチャラケてみたのが良かったのか。

『そんのくらいのこと言ってくれるのがワシは好きじゃw

 じゃ、一息ついたし行くか!』と、笑ってくれた。

 そしてーーー仕事に戻ることに。

 普段は険しい表情の彼女しか見られなかった。

 だから笑った顔があんなに可愛らしいなんてと少しドキドキしたのはナイショだ。

 第679話、スタートです。

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『え?ここで誰と待ち合わせなのよお兄ちゃん』

 

 JRは御徒町のホームへと辿り着いたボクは琴音と夕実ちゃんに、

 実はもう一人今日の旅路への参加者が居ることを告げた。

 

 ・・・というか、まずは今日の旅は何であるのかから説明せねばならない。

 就活やバイトでグッタリとしていたところに、琴音と夕実ちゃんが夕飯を作りに来てくれたのが先日。

 う~ん、実にありがたいです^^

 その食事を交えた団欒の時に、妹である琴音から今後の廃村サークル活動の話も聞いた。

 なんでも煉瓦に特化したサークルへと移行したいと。

 ボクは勿論『いいんじゃないかな^^』と容認。

 琴音の煉瓦好きは薄々感じていたし、廃墟系とは遠からじな煉瓦遺構に妹が興味を持ってくれたことには好感をもっていたことだ。

 何より自分が立ち上げたサークルが存続してくれることに安堵したというのも実。

 

 就職活動のせいで、ここのところすっかりサークル活動から遠のいてしまったボクは、

『たまには気晴らしで廃墟探索したいなあ・・・^^;』と愚痴をこぼしたのだ。

 すると、

『じゃあ~お兄ちゃんの息抜きと、私達の今後のサークル活動の礎となるようなプチ旅行しようよ~^^』と、琴音から提案があったのだ。

 願ったり叶ったりだ。

 そこでボクは『煉瓦と廃墟』という、両方を兼ねそろえた物件を幾つか彼女たちに提案した^^

 ま、そんな流れなのである。

 

 そして、その経緯をバイト先の『ある人』に喋ってしまった。

 その『ある人』というのは勿論女性編集ライターの先輩である。

 世間話の流れで休憩時間についつい話題の肥やしにでもと身内話をしたわけなのだがーーー

『おおそうか!あそこに行くの?ふ~んだったらワシも行っていいかい?丁度浜松方面に取材でね、

 うん、ウナギと子育てに関してなんだけどな^^』

 う・・・ウナギと子育て?

 話が全く繋がらない気がすんだけど・・・どんな取材なんだろ^^;

 ま、とにかく彼女が飛び入りで来ることになったわけです。

 

 

『プルルルーーー』

 自分達が乗ろうとしていた緑色の山手線が行ってしまった・・・。

 そのあとすぐに、青色の京浜東北線がホームに滑り込んでくる。

 どちらもボク達が目指す東京駅には行く。

 だから最低でも京浜東北線には乗りたいところだった。時間的に^^;

 でも彼女の影形も無いのだ^^;

 

 すると、ホーム下の階段からボク達の下に小走りに駆け上がってくる女性が見えた。

『菅原君!それに乗り込め!ワシも飛び込む!』

 え?え?え?となったボク達は、彼女のその号令に思わず飛び乗ることに。

 そして彼女もまた飛び乗った。

 そうして息せき嗄らした彼女とボク達は満員電車の中でお互いに自己紹介と相成ったのであるーーー。

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『みんなに紹介するね^^ コチラはボクのバイト先の先輩の坊勢(ぼうぜ)さんだ^^

 坊勢さんは雑誌の編集実務以外にも個人的にライターとしても活躍する人なんだよ~^^』

『よろしく皆の衆!おお~君達お肌がピッチピチやね~^^ おねーさんはいっつも睡眠不足でお肌ガサガサだからうらやましいよ。わっはっはw』

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 坊勢さんのおっさんくさい挨拶に女子2人もあっけに取られる^^;

 その後も坊勢さんの一人舞台。そして質問攻め。

 これは取材なんじゃないのかと思わせるような一方的会話だった^^;

 

 ---今回の旅路は

 奮発して新幹線で遠出することにしていたのだが、

 新幹線こだまの自由席をみんなの分購入しようと券売機に向ったところで、その手をムンズと坊勢さんにつかまれた。

『え?どうしたんですか坊勢さん?』

『こだまなんかじゃ遅い遅い!新幹線ひかりで行くぞ^^』と、彼女が言う。

 とはいえですよ。貧乏学生なオイラ達にゃ・・・なるべく安い新幹線こだま号しか選択の余地が無いのですが・・・^^;

 ボクと琴音と夕実ちゃんは苦笑い^^;

 すると

『ああなんだ新幹線代とか気にスンナ^^ 経費で落とす落とすw

 みんなの分も買ってあげるから安心しろ』と、

 彼女は窓口の方に向ってまとめてボク達のチケットを買ってきてしまった。

 あっけに取られてるボク・彼女たちに

『はい、はい、はい、これね^^ なくすなよ~♪』と、学校の先生みたいに手渡した。

『えっと・・・でもボク達は坊勢さんの取材とはまったく関係ないし・・・経費なんかで落とせるんですか?』

 申しわけ無さそうにチケットを受け取ったボク達は、アリガトウございますといいつつもその疑問を彼女にぶつけたのです。

『あのね?菅原君。編集とか物書きっつーのはだ、文章が上手いだけじゃダメなんだよ。ノンノンノンだ!

 口も上手くないと。

 取材の相手を上手くなだめすかし、おだて上げ、最良の答えを引き出すのもこれまた技量、テクニックなのだよ分かる?

 それが例え編集長だろうが経理部長だろうがだw』

 要するに口八丁手八丁じゃないと務まらないということですか^^;

 でもこの人ならどんな経費もなんなく落とせてしまいそうな気がした。

 後ろの彼女たちも『へえ~!』という感じでうんうんと納得してるご様子^^;

『ちなみに口八丁とかの八丁ってのは八つの道具でも軽く使いこなせてしまうって意味合いもあるんだよい^^

 菅原君も二丁・三丁・四丁と、どんどん道具を使いこなすようになりたまえw』

 ドキ! うわあ・・・坊勢さんに心すら読まれているようだ^^;

 この人はやはり只者じゃない・・・

 

 ---7:30東京発岡山行きのひかりのドアが開く。

 ボク達が乗り込んだのはーーー

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 なんとグリーン車だ^^;

 貧乏学生には遠き存在のグリーン車にボク達はお世話になることになった。

『ウハー!すげー!マジで!』と琴音が声を上げると、

『わきゃー!グリーン車のし、し・し・指定席とか乗ったことないですう☆』と夕実ちゃんまでおおはしゃぎ。

 まあそうだろう。

 ボクも夕実ちゃんも琴音も新幹線のグリーン車には乗ったことが無い。

 東京から実家の伊豆まで新幹線で帰ることは多々あるボク達だけれども、

 間違いなく自由席だし、時には席も無く、デッキで立ちんぼして過ごす事も多かった。

 実は何を隠そうボクも初めて。

 冷静を勤めていたが、心の中ではウキウキだったのである(坊勢さんのゴチだしな!)

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『わきゃー!な、ななななんですかこれ?』と夕実ちゃんは座席のライトのボタンをパチパチさせたり・・・

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『ぐおおおお!なんかマジで飛行機みたいっす!しかもちょーーゆったりシートッ!』と、琴音は無意味に深々と座ってリクライニングをウインウインいわせてるし^^;

 お前ら子供か^^;

 とはいえボクも、足元のカーペットが自由席と全然違うwと、靴を脱いでカーペットに足を這わせてスリスリして高級感を地味に楽しんでいましたけどね!

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 定刻どおりに緩やかに走り出す新幹線。

 車内を見回してみたら、ボク達4人以外居ませんでした。

 どうやら4人占めみたいです☆

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『わきゃー♪ 自由席のテーブルと違うですうー!』と、これまた無意味にパカパカと折りたみのテーブルを広げたり閉じたりする夕実ちゃん・・・。

 そこに坊勢さんが、

『こらこらこら。新幹線で遊ぶでないw こんな旅路が当たり前にしたいのなら、お金持ちの彼氏をゲットすることだな^^

 もしくは自分で高給を稼げ^^ わかったかな女子ども^^』と言いながら琴音や夕実ちゃんに目配せをした。

『は~い♪』とハモる彼女たち。

 そして間を置いてから、なぜかボクの方にその彼女たちの目線が向けられる。・・・実にいやらしい感じで^^;

 お金持ちの彼氏ねえ・・・^^;

 夕実ちゃんは血が繋がってないからなんとなく分かるんだが、琴音!

 お前は自力で高給取りになれよなオイ^^;

 その後はこれまた坊勢さんのお世話になることになる。

『ちょっと待ってろ君達!』と、出発前に駅の売店に突っ走って大量に何かを買ってきたのは見ていた。

 それが横一列に陣取ったボク達の席のテーブルに振る舞われたのだった。

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 どん!どん!どん!とぶっきらぼうに置かれる品々。

 穴子寿司?

 ビール?

 チューハイまで???

『なんかこれしか4つ揃うの無かったんだよ^^ ま、みんなで穴子寿司つまんで行こうじゃないかw』とニンマリ笑顔の坊勢さん。

 

 ・・・本来なら、ここまでゴチになるのも申しわけないと恐縮するところだったのだが、

 完全に彼女の勢いに飲まれたボク達は『あ、ありがとうございます^^ いただきます!』と返し、素直に感謝して頂いたのでした。

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『まあまあまあ、おっとっと^^』と坊勢さんのコップにビールをなみなみそそぐ琴音。

『うむ、大儀である。苦しゅうない^^』と、満更でもない感じで喉へとビールを運ぶ坊勢さん。

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 ほぼ寝ないでここまで来たボク達。

 朝ごはんもまだだったから、朝から豪勢なものをいただけて嬉しかった^^

 途中ーーー

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『おしぼりをどうぞ^^』と、新幹線パーサーのお姉さまが、御絞りを各人に配りに来た。

『まるで飛行機のサービスみたいっす!』と嬉しがる琴音と夕実ちゃん。

 まあそうだろう。航空会社の模倣ですからねw

 とは言えありがたい^^

 地を這う航空機そのものだもんね^^

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 お弁当を食べ、一息ついたところで坊勢さんが取材バックから取り出したのは、

 なんとスポーツ新聞!?

『菅原君は競馬とかやる口かい?』と、新聞をトントンと指差して聞いてきた。

『はい!結構好きですw』

『おおそうか!馬はいいよな馬は☆ あの躍動感と肉体美と、そしてお金だ!

 私は暇があれば取材先の近隣の競馬場を訪れたりしてるぞ^^

 ま、色々取材で全国飛ばされる事も多い。ストレスもたまるよ^^;

 だから息抜きだよ息抜きw』

 おおっと、これはちとばかし趣味が合いそうだw

 今度休憩時間は競馬のお話でもしてみようっと^^

 

 そして競馬の話で和気藹々と、このまま話が進むと思いきや違った。

 

『ああところで菅原君やい。スポーツ新聞の競馬欄ひとつとっても編集マンや物書きには勉強だからな?

 紙面構成や校正・コラム・その他もろもろ、なんでも奥底まで考えろ。

 ただ文章を読むだけじゃなく、書き手の立場まで覗き込むんだ^^

 そこに色々見えてくるようになると、字ズラって~のは実に面白いことが分かるぞ~^^』

 正直、坊勢さんの言ってる事は今のボクには半分もわからなかった。

 なんとなくしかわからなかったのだが、

 でも、新聞1つを見せて、ボクにアドバイスをしてくれてるんだなということは分かった^^

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(2人で予想しあった競馬予想は見事に外れたのはナイショです^^;)

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 車窓の向こうに富士山が近づいてきた。

 その富士山は横顔から段々と真正面へ。

 そしていつのまにか別の横顔へと変わっていく。

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 東京から1時間を少し過ぎた頃。

 静岡駅に到着です^^

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 駅のホームから覗いた町並みは都会な雰囲気だった。

『わきゃー!実は、実はです!私は静岡生まれなのに静岡市に来たことないですう^^』と、夕実ちゃんははしゃいでいた。

『私も無いっすw だってうちらの住んでるとこから遠いもんw』と、琴音。

 まあそうかな。

 うちらの住んでた伊豆地方から静岡市は恐ろしく遠い存在だ。

 それ程静岡県というのは思ったよりも横に長い県であったりする^^

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 ここからボク達は東海道本線に乗り換える。

 本来ならここで坊勢さんとはお別れのはずなのだが、

『君達の行く手に興味ある^^ だから私はこの為に早出をして君達に合わせてみたのだよ^^』と、取材スケジュールを変えてまで付いてくることに。

 いやむしろここまでお世話になって、ついてくるって言い回しは失礼だよね^^;

『よかったら是非とも同行をお願いします^^』と、ボク達一同みんなで頭をペコリとしつつ、

 東海道線の列車を皆で待つことに。

 

 ふと、

『ちょっと見てみてよコレ!』と、琴音がホーム内の立ち食い蕎麦屋さんの券売機を指差した。

 ボク達一同は、先ほどまで穴子寿司やらおつまみ食べて正直満腹状態。

 だから琴音が食い物の券売機に興味もったのか不思議でしょうがなかった^^;

 この上まだ食う気かよっ!と思ったのだ。

 とは言え、しつこく琴音がボク達を おいでおいでと手招きするのだ。

 ボク達は渋々立ち食い蕎麦屋の券売機へと近づいた。

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『桜海老あられ揚げそば? こんなんイマドキの静岡の駅蕎麦屋には似たようなもんがあるじゃないか^^;』と、琴音に対してげんなりとした顔をしつつ言う。

『ちがうよ!そっちじゃないよォ~^^;こっちこっちだよ!』と、琴音は券売機のもう少し横のボタンを指差す。

 そこにはーーー

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『え!? ・・・チーズそば・・・だとォ!?』

『こっちにはこんなのもあるよお兄ちゃん^^』と、琴音は更に券売機のボタンの上に指を走らせる。

 その指先の指し示したところはーーー

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『ち、チーズうどん!?』

 思わず大声を上げてしまった。

 日曜日とはいえ、会社や部活などに向う社会人や学生さんがたくさんホームで並ぶ中である。

 しかも地元っ子でもないボク達。

 電車待ちをしていた大勢の視線を一身に浴びたこの状況。

 ・・・とても恥ずかしかった^^;

 

 その視線がようやく収まった頃・・・

 このチーズうどんやそばという本題に突入するボク達。

『さ、桜海老とか、シラスのうどんとかなら静岡県の名物ですしい・・・わかりますですう^^; 

 で、でもでもでも、チーズが名産だなんて私は静岡県の端っこですけど住んでてそんなの知らなかったですよ、わきゃ・・・^^;』

『いや夕実ちゃん・・・。ボクも知らないよそんなん^^;』

『静岡市ってこえー・・・・^^; うどんや蕎麦にチーズ入れるんかよ・・・。マジ狂ってるよw』

 そんな感じで静岡県の“こば”に住んでいた私達からしたら、未知の世界に思えたのです。

(※1 “こば”というのは静岡の方言です^^ 木の端っことかそういう意味合いで、こば。そういう意味です^^)

(※2 名産とかそういうものじゃなかったです^^ とろけるチーズを乗っけただけの少々奇をてらっただけの商品なだけでしたw)

(※3 お腹が満腹だったので、現物は食していません^^; だから画像もありませぬ。

 近くに寄られた方は、是非とも冒険して注文してくださいね☆)

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 うどんにチーズ?

 食べなかったからこそ余計にそれぞれの憶測行き交う大バトル論争です。

 ボクや坊勢さん。夕実ちゃんや琴音はそれぞれ持論を持ち出しての熱きバトル。

 だからこそあっという間に目的地についてしまったw

 静岡駅からたった二駅目。

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 ボク達は『用宗駅』へと到着した。

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 とりあえず目指すのはこの駅からまっすぐに伸びる道の向こう側だ。

 そこに近づくにつれ薄っすらと潮の香が濃くなる。

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 歩く事数分。

 ようこそ用宗海岸へ☆

 目の前に広がる駿河湾と空はとても穏やかだった。

 条件反射なのかね?

 みんな誰とも無く両手をめいっぱい広げて背伸びの深呼吸をする^^

 鼻から深く吸い込んだ海の香が心地よく、体を開放してくれる気分になる☆

 

 ーーーふと、坊勢さんが聞いてくる。

『う~ん!いい空気だ^^ ---して、君の言う煉瓦と廃墟が一緒くたにある場所とはどこなんだい?』と。

 

 ボクは海岸線の向こうを差しながら答えた。

『この先に大崩海岸という場所があります^^ そこに有ります☆』

 

 ーーーー次回に続く。

 

※ ここまで読んでくださりありがとうございました^^

 今回の話は目的地の最寄の駅に着いたところで終ってしまいましたが、

 菅原君の今後と廃村さーくるの今後の展開としては結構、重要な話だったりします^^

 新しく登場した坊勢さんは超重要人物とだけ言っておきましょう^^

 ではでは次回の大崩海岸のお話で、またお会いしましょう☆

 

 


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コメント 27

獏

おぉ!グリーン車仲間よ!☆(^w^)♬
しかし気になるなぁ~チーズうどん&そば・・・・


by 獏 (2014-05-14 05:45) 

orange

うなぎ尽くしのお弁当@@♡
この頃なんだか謎めいていますね。
続きが楽しみです。
by orange (2014-05-14 09:02) 

PENGUIN

グリーン車っていまだに乗ったことがありません。
続き楽しみにしてます。
by PENGUIN (2014-05-14 09:56) 

kiyo

ちょいのりさん、
静岡は、横に長いですよね。
しかし、中学時代、海岸沿いに自転車(チャリね)で、沼津から(当時の)清水市(現在の静岡市清水区)まで往復したことあります。
中学生の体力でも疲れた覚えがあります。
静岡市は、東海道線に乗って度々行きましたが、県東部と違うのと、駿府城のお堀と、県庁があるのが印象深いです。
書店の品揃えも違っていたので、度々、買出しに行った覚えがあります。
まあ、東京行けば何でも揃いますが、東京行くと迷うので、手ごろなサイズの開けた街っていう印象でした。
それにしても、新幹線なら三島から直ぐですが、鈍行で行くと遠かった。

ちなみに、新幹線ではなくて、東海道線のグリーン車は乗ったことないような。
伊豆の踊り娘号のグリーン車は乗ったことあるような。
ある地点までは一緒なので、微妙だ。

今のところ、東北新幹線のE-5系のグランクラスが最高です。

廃村サークルは楽しみな展開ですね。
by kiyo (2014-05-14 15:35) 

ソニックマイヅル

新幹線でグリーン車、プライベートで長距離移動する時はイベントの一環として予約します。優越感がありますよね。そして気兼ねなくアルコールも楽しめますね。チーズうどん、その土地の名物なんでしょうか?^^;
by ソニックマイヅル (2014-05-14 15:48) 

馬爺

新富士から京都迄行く時はグリーン車で行きますね、
でもこだまはこんな感じではないですね。
やはりひかり等のグリーン車は豪華なんですね。
by 馬爺 (2014-05-14 17:50) 

銀狼

ちょいとご無沙汰しちゃってました^^;
んんん・・・
チーズそば&うどんが気になって仕方ありませんぞ!
でも、それよりもグリーン車が羨ましかったり・・・^^;
(一度も乗ったことありません^^;)

by 銀狼 (2014-05-14 18:11) 

いそいそ

おぉ~グリーン車、ポイントがたまると乗れる夢の車両です~
by いそいそ (2014-05-14 19:41) 

koh925

今日はこれでおしまい、続きは明日のお楽しみ
向かいの紙芝居を思い出しました
by koh925 (2014-05-14 19:52) 

みずき

今のグリーン車ってこんななんですね・・・
なんじゃこりゃとは思いましたが、やっぱり
ここは「チーズうどん」ですよ^^
by みずき (2014-05-14 23:36) 

ニッキー

グリーン車、広々とした空間でシートもふかふかで気持ち良いですよねぇ(^_-)-☆
もちろん滅多に乗れませんが、かみさんと一緒に出かけたとき指定席が取れないと、かみさんは躊躇せずグリーン車にランクアップします(^_^;)
「えぇ、高いよぉ」と言いつつ密かに喜んでいる私ですw
by ニッキー (2014-05-15 01:28) 

johncomeback

見ましたよ「だけど食堂」
左手親指の付け根付近に火傷の跡っぽいのが?
お店のカウンターでチラッと見えたのはちょいのりさん?
来月ご近所さんとお江戸に行きますが、
なんとか「れんこん」に行こうと画策しています(*゚▽゚)ノ
by johncomeback (2014-05-15 06:09) 

教授3

あっはは、坊勢さん、なかなか豪快なキャラクターですな。
今度ぜひともご一緒させていただきたいものです。
あっはは(^o^)/
by 教授3 (2014-05-15 07:01) 

足立sunny

サンスポと穴子三昧があれば、各駅でも、って、静岡はなかなか味がありますね。
by 足立sunny (2014-05-15 07:24) 

みぃにゃん

私グリーン車は未経験です。ちょっとしたリッチなサービスがあるんですねぇ~車内で豪華な食事ですねぇ~
by みぃにゃん (2014-05-15 09:20) 

YUTAじい

こんにちは。
リッチな旅ですね・・・静岡も広いと云うことで、続きが楽しみです。
by YUTAじい (2014-05-15 11:22) 

唐津っ子

新幹線のグリーン車ですか!

私は一度も…(汗)
こだまだったら、一昔前にグリーン車として使っていた車両に乗ったことはありますが…
by 唐津っ子 (2014-05-15 12:04) 

美美

豪華なグリーン車ですね。
こんなの見たことないですw
お食事も美味しそう( ̄¬ ̄)ジュルッ!!!
あ!お昼だあ(笑)
用宗港は主人が今の時季のっこみの真鯛を求めていく港です。

by 美美 (2014-05-15 12:12) 

まめ

男らしい女性が出てきましたねw
あ、そういう人が好みってことですね、わかりました。
編集部とかもかなり大変そうですよね。
ま、どのような仕事に就いても基本大変なんですが。
技術職なのに思いっきり事務管理してます~
技術系行きたい~
by まめ (2014-05-15 12:37) 

ちゃめこ

チ-ズ入りを見てみたい気もしますが、食べるなら桜エビあられ揚げそばを頼むかな(^^ゞ
by ちゃめこ (2014-05-15 14:03) 

sakamono

「うなぎと子育て」の下りで、不覚にも笑ってしまいました^^;。
ちなみに、マユの太い女性は好きです。
グリーン車ってキレイですねぇ~。高級感があふれてる。
初めて見ました。
by sakamono (2014-05-15 16:13) 

サンダーソニア

あら お寄り下さればいいのに。^。^
by サンダーソニア (2014-05-15 18:40) 

DEBDYLAN

ご一緒したかったなぁ^^;
教えてくれたらサニーさんも誘ったのに^^。

by DEBDYLAN (2014-05-16 00:20) 

ナビパ

新幹線でお出かけに美味しい料理そしてカンチュウハイ最高のスタートですね。d(^_^o)
by ナビパ (2014-05-16 06:03) 

リラクシード

チーズ入りですか(゜o゜)
うーん味が想像つかないですね。。。
今度家でやってもようかな?


by リラクシード (2014-05-16 12:19) 

さる1号

チーズ蕎麦って・・・@@;)
うどんはまだ解りますうどんは・・・
クリーミーになって美味しいかも
でも蕎麦はどうなんだろう
だんだん試してみたくなってきました。怖いもの見たさは男の性^^;
by さる1号 (2014-05-16 13:09) 

suzuran6

『先輩!うどんにチーズって合うんですか?』って、出てこないっ!!!
そりゃ、ないっす!!
せめて、どんなチーズが載っているのかくらいは・・・
明日、静岡に行ってきます・・・いや、休日当番で無理!!
うぉーっ!!気になる。
by suzuran6 (2014-05-16 20:34) 

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