第727話 日本最古の耐火煉瓦工場編☆ファイナル『煉瓦の洞(ほら)』あなた少女AとB&暗闇雨中探検隊 [廃村さーくる(古煉瓦)]
『この時間じゃ、わさび丼も食べれなそうだなあ^^;』
河津七滝のバス停からいくらか歩いたところでお兄ちゃんが呟いた。
なぬっ!? ・・・わさび丼?
『ねえねえお兄ちゃん。わさび丼ってどんなん?まさか・・・わさび乗っかってるだけとか?』
『ん~、白米におかかがのっかってて、その上に自分で摩り下ろした本ワサビをのっけるだけなんだけどね^^』
『ええ~なんかめっちゃ辛そうじゃんか^^;』
『そりゃツーンとはくるよ。でも市販の練りワサビでは決して味わえない本わさびの甘味と清涼感。
アツアツのご飯におかかに山葵の超シンプル丼だけれども、これはうまいこと考えたなあ~って思ったな^^
なんせ河津・天城の特産だしな山葵は』
そこまでお兄ちゃんに言われたら悔しいけど食べてみたくなった^^
とは言え今回はおあずけです。
とにかく時間が無い!
最終バスまでに帰ってこないといけないし。
さくさく行きましょうず^^
第727話 日本最古の耐火煉瓦工場跡編ファイナル、煉瓦の洞へ!
温泉街のメインストリートをどんどんと山の方へと進んでいく私達。
猪汁とかに多少興味を惹かれたけれど我慢我慢。
天気が悪いこともあってかすれ違う人は皆無。
多分今日は温泉宿も暇なんだろうなあ~^^;
丁度道が分岐する所に到着っす。どうやらどちらともウォーキングコースになってるみたいです。
お兄ちゃんの話だと、私達は健康ウォークコースの方へと向うみたい。
とは言っても途中で横道逸れますが^^;
河津七滝オートキャンプ場を過ぎ、だいぶ山が迫ってきた所で
『人の悲鳴』みたいな甲高い声が近くから聞こえてきた。
近くと言うか目の前の草むら!?
そしてガサガサ言い始めてるし!
思わず体が硬直する。
『え?なにマジ?や・・やばくね?お、お兄ちゃん!』
さすがのお兄ちゃんも歩くのをやめて立ち止まった。
そして口に人差し指をあてながら私に振り返り『静かにしろ。あそこにいるぞ^^』と藪の先を促がすのでした。
ま、まさか事件現場そうぐう・・・?
---数分が過ぎた頃
藪の中から出てきたのは鹿の親子でした。
な、なんだあ^^; ちょっと。いやだいぶ安心したっすw
さっそくカメラを向けようとした所、ガサガサガサーーーッ!ってあっという間に崖を駆け下りて行ってしまい鹿の写真は撮れなかったっす^^;
『鹿の鳴き声って夜聞くと怖いんだよなあ~^^; 昔けっこうビビらされたもん^^;』
『見た目は可愛いのにね。不意打ちくらうとビビルっす^^;』
ま、帰り道はこの鹿の鳴き声で怖さ倍増になるだなんて、この時点での私達は知る由も無かったですシリーズです☆
さて、だいぶ進んだ所で大きな建物が見えてきたっす。
『公文・・・国際学園?伊豆研修センターって書いてあるねお兄ちゃん^^』
『公文式の学校があるって聞いたことあるし、そこの郊外実習とかそういう類の施設なんじゃないかな^^
ま、ボク達が進むのはこの施設を少し過ぎたところから左折して林道へだ。
こういう目立つチェックポイントあると山道は助かるな~^^』
公文って塾だけじゃないんだw 学校もあるんすね^^;
さて、研修センターの裏手辺りに来ると、そこは道が分岐していたっす。
どうやら寂れたガードレールの橋の方へ行くらしい。
しばらく歩き始めて気づく
『ねえ・・・お兄ちゃん。まだ5時くらいなのに凄く暗くなってきたんですけど^^;』
雨模様ということもあったし、
ココから先は背の高い木々が密集していて、かなり薄暗い状態でしたっす^^;
『そうだなあ・・・日が暮れるのも早そうだし、夜道は恐らく真っ暗でどこ歩いてるかわからなくなりそうだからなあ・・・^^;
お兄ちゃん的には勇気ある撤退を推奨するよ琴音^^;』
うう・・・確かに外灯も無いし、ぶっちゃけ危なそう。
でもココまで来たならその先が見てみたい!
ここで私はふと気が付いた。
『お兄ちゃん!ヘッドランプあったよ私w』
『ああそうですか用意がいいなお前^^;』
実はお兄ちゃんと廃墟や煉瓦を探索しているうちに、色々と装備が増えていった。
アレがあったほうがいいな~とか、万が一もあるしなあ~とね^^
おかげで私のリュックの中身は実に女の子らしくない物ばかりです☆
ということで、渋々なお兄ちゃんを道連れにいざレッツゴーですw
雨も中々な感じ・・・
木々が開けたところに来ると、まだ幾らか明るかったりするっす。
でももうランプ無しじゃこの先は益々厳しそうでした^^;
---時間にしてどれくらい経ったでしょうか
私達は林道の先に、ようやく看板らしきものを発見した。
看板があるだけでなぜか少しホッとする。それほど暗闇に窮となっていたようっす。
その看板こそ『煉瓦の洞』の看板でした。
どうやらここから川沿いに下っていけば煉瓦の洞があるみたい^^
『っつーことで行きましょうお兄様☆』
『う、うん・・・^^; 足元には気をつけてな!』
『アンタも行くんじゃボケェ!』
私は嫌々する兄上の肩に肩パンして(肩パンチ)
川沿いへの道を目指すのでした。
雨と枯れ葉のおかげで、めっちゃ足元が不安定。
あんまり手とか握って欲しくないのだけれど、兄の手を何度か借りて下へとくだる(あとで消毒しないといけないね!)
そしてーーー
川まで到達☆
この橋の向こうに日本最古の物件があるんすね!
超ワクドキです♪
『これって山葵かなお兄ちゃん』
『そうだな^^ わさび丼が食いたくなるぜw』
いや、むしろお刺身食べたいっす^^
稲取帰ったらお刺身食べることにしよう~っと☆
さてわさび田の脇を抜け、そこからまた暗い森の中へ。
ココまで来ると、もう明かりが当たってる部分しか良く分からないっす^^;
『うわあ!?』
何かを踏んでよろめいた私はヘッドランプを地面へと向けた。
すると草木枯れ葉ばかりだと思っていたのに
『白い石の欠片?』がゴロゴロしていることに気づいた。
『この石は何?お兄ちゃん^^;』と声をかけたのだが、
『それに気づいたか^^ まあそれは煉瓦の洞についたら説明するよ^^』
なにそのもったいぶり^^;
ーーー林の向こうに何かがぼんやりと見えた気がした
私はランプをハイビームに切り替えて遠くを照らす。
『お兄ちゃん!なんかAって看板あるよ、少女Aがあるよ!』
どうやら私達は辿り着いたようです。
さあ!煉瓦の洞へようこそ☆
『とうとう来ちゃったかあ~ここまで^^ 思えばお兄ちゃんに連れられて行った廃墟“矢納水力発電所”の煉瓦に会ってから、
まさかその後自分が煉瓦の歴史を辿るとは夢にも思ってなかったっすよお^^;』
『ははは^^; 琴音? 何かを好きになるなんて案外そんなもんだよな^^
好きになるキッカケはゴロゴロしてると思う。たまたま琴音は煉瓦にご縁があり、そしてチョイスしたんだと思うよ^^』
ココまで来たならとことん行くっすかねw
煉瓦道!
さて、煉瓦の洞の説明書きがあったので見て見ることに。
その中にこの近辺の山中の白土が利用されたと書いてあるっす。
『もしかしてさっきの白い石とかって関係あるのかなお兄ちゃん』
『あるよ☆ 元々この天城山中は白土や伊豆石が産出されていた場所でね、
明治以前から陶器の材料として重宝されていたそうだ。
そこに韮山反射炉計画の際、この土壌に目をつけた。
反射炉に使う高温に耐えられる耐火煉瓦の材料にはもってこい!ってことでね^^
・・・でもそれは一旦頓挫する。と言うのも、
元々は下田市の方に反射炉を計画・作り始めていたんだ。
なんせ下田と河津は近いし耐火煉瓦を運ぶのも都合が良かったからね^^
ところがその元々の反射炉にペリー艦隊の水兵さんが侵入する事件が起こった。
こりゃ国防の秘密を握られては堪らない!ってことで移管することにしたんだ^^
それが今日見てきたあの韮山反射炉なんだよ^^』
そうだったのかあ・・・。反射炉も元々は韮山じゃなかったんすね。
まあでもとにかく耐火煉瓦に適した土がここから多く出土していたってのは分かったっす^^
周りに散らばってるのは元々の石や土、それに残骸とか欠片なんでしょう。
『さて琴音、ここには耐火煉瓦を焼いた登り窯が二棟残っている。
さっそく少女Aから見ていくことにしようぜ^^』
『私の少女Aパクんな兄貴w』
とは言えああ~ん、待っててねえ~少女Aちゅわ~ん♪
ランプが照らし出したソレは、山肌に段々と連なる石の建物。
私達はぐるりと観察することにした。
『ねえねえお兄ちゃん!こ、これ耐火煉瓦かな?かな?』
『う~ん・・・どうなんだろ? たぶん登り窯に使われていた白石じゃないかな?
キレイに切り出された伊豆石と白煉瓦の見分けがつきにくいw
蒟蒻みたいに平べったいし、調べないと分からないなあ』
さらに上の方を目指し、窯がどうなっているか横から覗いてみることに。
『まともに窯の屋根部分が残ってるのは少しだけなんだな^^;』
『保護の為に一応屋根付いてるけど、これじゃ横から吹きさらす風雨からあんまり守れてない感じっすねお兄ちゃん^^;』
保護用の屋根の上は高い木々に覆われているので野ざらしよりは風雨に強い感じだったけどお、
貴重な建造物の保護としてはとても寂しい・・・。
登り窯の斜面の一番上まで到達。
この穴は煙を逃す穴かな?
あらかた少女Aさんを見終わった私達は、隣の少女Bさんを見に行くことにしたっす^^
『うわあ・・・完全に野ざらしっす^^;』
『こっちは完全に苔の生えた壇雛みたいになってるな^^; 保護の屋根も無いし・・・』
こちらは斜面から零れ落ちた土砂などで埋もれかけ、苔やシダに覆われていたっす。
唯一登り窯だったんだろうなと思えるのは焚き入れ口※1ですかね?
(※1 焚き口。薪を入れる部位)
コチラは回り込んで上から見れそうも無いので(無理をすれば見れます)前方からの観察だけにしたっす^^;
ふと見上げれば木々の向こうにはまだ明るさが見える。
如何にこの林の中が本当に暗いのか分かる光景でもあるっすね^^;
あらかた見終わった私達は再び看板の元へ。
ここで2人しておさらいです^^
お兄ちゃんが看板を指差しながら話しはじめるーーー
『この煉瓦の洞と言うのは元々陶器などの焼き場だったと言われているんだ。
それが結果として韮山反射炉の耐火煉瓦の生産場所として使われることになる(全部が全部でも無いかもしれないとも言われてる)
悲しいことに、この指揮を取った江川英龍は、この反射炉が出来る前の1855年(安政2年)に世を去ってしまったんだよね^^;』
まじっすか・・・。英龍さん、最期まで見届けられなかったんすか・・・。
『そして1857年(安政4年)に反射炉は完成。
でも反射炉で使われた耐火煉瓦の生産は1854年(安政元年)なんだ^^
と言う事は耐火煉瓦としては
明治以前に作られた日本最古の耐火煉瓦であり、そして最古の耐火煉瓦工場ってことになるのかな※2
この後は色々複雑なんだけど、
工部省という明治政府の官庁。簡単に言うと鉄道とか造船とか鉱山管理とか灯台設立などのインフラを整備するとこかな?
その工部省の管理を経てのちの赤羽の耐火煉瓦や品川の耐火煉瓦工場などへと合併・枝分かれなどして技術が受け継がれていく。
だから日本の耐火煉瓦の祖と言っても決して間違いじゃないと思うよ^^』
『まじっすか・・・。そんなすんごい歴史持ってるのに・・・。持ってるからこそなんかこの惨状は、ちょっとあんまりな気がするっすね・・・^^;』
『しょうがないさこういうのは。こういうのを抱える自治体に理解や興味があるか、
そして一番は・・・町の財政。経済力なんだろうと思うよ^^;
中々金を掛けられるものじゃないんだ。町民市民へのサービス行政が優先だし、後回しになってしまうものだよ^^;
そういう事は日本中ゴロゴロしているしな・・・』
そう言ってお兄ちゃんは暗闇の林のてっぺんを悲しそうに仰いだ。
・・・立派な歴史があろうとも、それを保護保全管理していくには中々難しい現実があるのは今までにも散々思ったっす。
『こここそしっかり残した方がいいんじゃないかなあ・・・』って言った私にお兄ちゃんは
『・・・うん。そうだよな^^』と、やさしく笑ってくれました。
(※2 日本最古には諸説ありと言われています。薩摩藩の竪野窯“たてのよう”と言う藩窯、つまりは藩の窯で陶器以外に耐火煉瓦を生産していたのでは?と言う話もあります^^
まあでもほぼ同じ時期のようであり、それもまた反射炉の為という同じ理由だったようです。
また別の地域でも同じような話もあります。
完全に把握、そして精査してるわけではございません。
ですので、ご指摘など御座いましたらよろしくおねがいいたします。
コチラとしても勉強になりますので^^
とは言え、日本最古の耐火煉瓦工場であることは間違いが無いと思います^^)
『さて、そろそろ帰りを急ごうぜ琴音^^ じゃないとバスに乗り遅れて実家に帰れなくなっちゃうよw』
ああそうだった。あんまり長居は出来ないんだったw
ということで私達は最期に振り返って手を振ってみた。
『また来るよ~♪』ってね^^
『え?またココに来るのか琴音^^;』
『そりゃそうだよお兄ちゃん。だって暗過ぎて全然わかんなかったじゃんかw』
『そうだなw じゃあ今度は明るいうちに来て、わさび丼も食べにこようぜ^^』
私達はまたの約束を交わして帰路についたーーー
再び林道に戻った所で時計を見る。
凄く長く滞在していたと思ったら、思ったほど居なかったみたい^^;
とは言えここまで一時間ちょっとだった。
帰りのバスまで残り約一時間!
私達は小走りに林道を駆け下りようとした。
傘を打つ雨。時折ふいに聞こえる鹿の声。
ヘッドランプで照らされた周囲以外は何も見えない真っ暗闇・・・。
・・・あらためて思った。
ヘッドランプ無かったら道なんて分からなくなっていた。
多分、帰れなかったんじゃないかとゾッとした^^;
(少なくとも携帯画面などの明かりを頼っても厳しいと思います。山奥では決して無いし里山近辺ではありますが、
自然の闇は舐めちゃいけませんね^^
備えあれば、ある程度は憂い無し。といったところでしょうか)
---ようやく舗装された外灯のある道まで戻ってきた。
道沿いに点々と軒を連ねる温泉宿の明かりを見るにつれ、非常に胸がホッとする。
やっぱ明かりは落ち着くよお~^^;
ーーー道中、このままバスを逃したらどうしようかって談義をお兄ちゃんと繰り広げながら暗闇夜道の恐怖を紛らしてたっす。
『帰れなかったらどうするお兄ちゃん・・・。思い切って宿に泊まるって手もあるんじゃね?』
『それもいいかと思ったけど・・・お前と俺の分の宿代も財布にはもう無いw』
『だったら・・・サイアク・・・河津に住んでる親戚のおじさんに迎えに来てもらうとかしかないかにゃ・・・^^;』
『まあ・・・そうだな。それしかねーか^^;』
一応、実家に近いこともあってか、最低限帰れないってことは無いのだけれどお、
あんまり迷惑掛けたくないっすよね^^;
っつーことで、アスファルトの道に踏み込んだところから、
私達は駆け足でバス停へと向ったっすw
---そのおかげか、帰りは下り道だった所為か、
無事に河津行きの最終バスの発車前に帰ってくることができましたっす(めっちゃ安堵☆)
んでもって15分くらい余裕があったので
夜の河津七滝ループ橋も見てきました^^
・・・なんだかよくわかんない写真になったけどねw
再びバス停に戻ってきた私達。
バス停横には4台も自動販売機があったのですが、ここまでの行程。ここまでの暗がりからの開放感からでしょうか、
妙にお酒が飲みたくなってしまいましたw
『お疲れの一杯とかしたいねお兄ちゃん・・・』
『そだな・・・。マジそう思うなあ・・・。でも・・・自販機には酒が無いよ妹よ^^;』
ちょっとガッカリな兄妹がそこに居た。
いや結構ガッカリっすw
---しばらくして~
『あっ!?』と、大きな声を出してお兄ちゃんが自分のリュックをガサゴソと漁り始めたんす。
『そう言や、政子があったじゃん!ま・さ・こ・!!!』
ああそうだった!
韮山反射炉で買った地ビールの政子があったんだw
思わず私も喜んだ!
『さすが政子っす♪ 頼朝なんて飾りです☆』
私達2人は目の前の素敵ドリンクにヨダレを垂らす。
べ、別にこの際お兄ちゃんと間接キッスになろうが構うもんか!
喉をスカッと潤せればソレは帳消しだし消毒ッす☆
アイフィールコークじゃなくってアイフィール政子ですよ!
・・・
・・・
・・・
あれ?
ここで2人してあることに気づく。
『えっと・・・お兄ちゃん? 蓋はどうやって開ける・・・のかなあ^^;』
『お兄ちゃんは栓抜きも持ってないし、うちの親父のように昔の人みたいに自分の歯で空ける技術も当然持ち合わせて無い!』
目の前にお酒あるのに呑めないのかよ!w
まあこの後私達はバスが来るまでにどうしても政子が飲みたいと、
バス停の硬い角に引っ掛けて栓を抜こうとか、近くの金網に引っ掛けて栓を抜こうと悪戦苦闘しましたが、
政子さんの口は最期まで堅く閉じたままでした・・・OTL
---18時30分
無事に河津行き最終バスが到着。私達はなんだかとってもくたびれてバスへと乗り込んだ(主に政子のせい)
バスは7時過ぎに『河津駅前』に到着。
ここから伊豆急(伊豆急行線・伊東~下田間を走る電車)に乗って実家の『稲取駅』へ行けばいいのですが、
もうここまで来てお酒も食事も我慢するのは我慢ならねーっす^^;
実家に帰る前に、河津駅周辺で夕飯を取る事にしたっす。
『さかなでご飯 海広』さんへと突入^^
『こんな天気も悪い日によく来たねえw さあどうぞ^^ テーブルのメニューから料理も選べるし、
店の中の生簀で泳いでる魚でも言ってくれれば調理するよ~^^』と、
店主のオジサマが気さくに案内してくれましたっす^^
『いや、わざわざ悪いっすよ^^;』と、お兄ちゃんが生簀のお魚はご遠慮したので、テーブルメニューのアラカルトから私達は料理を選ぶことにした。
まずはビールです!
2人して泡の髭をつけて一気に飲み干しましたよ!
(プッハー!マジ最高っす☆)
〆には海鮮丼っす☆ ちょっと刻み海苔が邪魔っすけど、美味しかったよ~^^
(なによりも厨房覗いたら、店主さんのお父様でしょうか?
かなり良い歳したおじいちゃまが一生懸命に海鮮丼作ってたので、
それだけでありがたや~!と感謝していただきましたっす^^
おじいちゃんおばあちゃんの一生懸命にはとことん弱い私w)
店主さんにごちそうさまを告げて店を出た私達。
(ここの店主さんはマジひとなつっこいと言うか気を使ってくれていい人だったなあ)
河津駅で電車を待った。
ちなみにホームの外に落っこちないようにガードレールがホーム内にあったりするっす^^
・・・と言うか、ホームの壁側の隙間を埋めればいいじゃんwって、いつもいつも思ったりするw
でも、隙間から駅の下を見渡せるのもまた味なんでしょうね^^
---午後7時40分過ぎ
私達2人は帰りの電車に乗り込んだ。
見回した中刷り広告やポスターは全部同じものでした。
それは伊豆稲取・細野高原と言う、私達の地元にあるススキの広がる高原のポスター。
『最近は随分この細野高原をプッシュしてるねお兄ちゃん^^』
『いいじゃん。オレは観光客がいっぱい来てくれて、地元がいつまでも賑やかでいてくれるような、そういう地元の頑張りは嬉しいよ^^
と言うか皆に見てもらいたいとこだよココは^^』
私はウンウンと頷いた。
だってここはホントにいいよ^^
秋のススキの時期は、ススキの海と言うよりもススキの雲海だもん。
私も見てもらいたいところかな^^ 隠れた名所なんてのはもったいない風景なのは間違い無いっすね。
(地元の遠足の場所でもあったりします。今は・・・どうか知りませんがw
ちなみにお母さんはここに遠足に来たそうです^^)
河津から隣の隣の短い区間だけれども、私達兄妹は駅近くで購入した缶チューハイをプシュッと空けて乾杯☆
ここで私は腰に両手を当てて、えへん!と自慢げに仰け反りながらお兄ちゃんに言う。
『どうよお兄ちゃん。今日の韮山反射炉を巡って煉瓦の洞探索して実家に帰るルートは!
結構良かったんじゃね?マジでw』
『まあまあだったな^^ 地元の歴史を手繰るには良かったと思うぞ。
まあでもまだまだ伊豆には煉瓦の歴史ってのは埋もれていたりするから、今度はオレがエスコートしてあげるよ^^』
まじっすか。
古煉瓦には結構縁遠い土地だと思ってたのに、まだまだあるんすか!?
知らないことなんてまだまだ一杯あるんだなあと思った、
晩秋の、ある私の物語でした。
-----琴音の日記から抜粋。
---後日、
私こと琴音は韮山反射炉で撮影した画像を整理していた。
・・・ふとその中の画像の一部に怪しいものを発見する。
拡大してみたらビックリ!
それは多分、韮山反射炉の耐火煉瓦の『煉瓦の刻印』だったようです^^
ここまで読んでくださりありがとうございました^^
多分、記事ひとつ分としては今までで一番の長編だったと思います。
ガラケーで見かけた方・見たりした方は最期まで見るのに何卒大変だったでしょうw
短くまとめられないのは自分に力量が無かったということです。
申しわけありません^^;
でも、記事内容としては日本の煉瓦。特に耐火煉瓦という歴史のはじまり物語が色々詰まってるものだとそれなりに思ってます^^
ではでは、またの機会にお会いいたしましょうです。
次回は何だろねw
おはようございます。
煉瓦奥が深すぎて・・・難しい。
by YUTAじい (2014-11-05 07:08)
伊豆の山奥にこんなディープな場所あるなんて.. きっと観光マップになんか乗って無いんですよね。
それにしても、『煉瓦』にかける情熱が素晴らしい!
by 島酔潜人 (2014-11-05 10:38)
足下暗い中お疲れ様~
地元にある古きものに触れるって良いですね^^
by 美美 (2014-11-05 13:45)
日中でもライトが無いと歩けないところとは、
凄いところに行ってきましたね。
「正子」、いいなぁ~。
by Falcon (2014-11-05 16:07)
山道で暮れてヘッドライトなし。
それは大変です。
以前、屋久島へ行った時に早朝スタートで、他人様のヘッドライトに便乗して登った´д` ;ことを思い出しました。
by orange (2014-11-05 16:57)
ん? 冷麺・じゃじゃ麺にわんこそば・・・
盛岡の・・・(^-^;
この時期は鈴を付けて歩かないと危険!
今度は山手線の煉瓦探索でもしませんか?
by suzuran6 (2014-11-05 18:53)
煉瓦系を理解する能力の無い獏は
山葵丼&猪汁ラーメンに興味津々ですっ(^m^)☆
by 獏 (2014-11-05 19:02)
わさび丼とくれば、我が北海道の山わさびがお薦め~^^
なまら鼻にツーンときますが、
辛いの苦手な人でも相当ハマります^^v
by 銀狼 (2014-11-05 19:20)
おお怖つ、煉瓦探究も命がけですね
細野高原のススキの記事を見てホッとしましたよ!
by koh925 (2014-11-05 19:49)
盛岡に来られなくて残念、一緒に競馬場に行きたかったです。
伊豆天城の道の駅の「山葵ソフト」は最高に美味しいです。
猪といえば、昔天城の「イノシシ村」で猪の芸を観ました(^^)ニコ
by johncomeback (2014-11-05 20:04)
煉瓦求めて3千里ではありませんがよく山の奥まで行きましたね、山蛭などに遭遇しませんでしたか?
ここは猪がけっこ居る所ですからね。
by 馬爺 (2014-11-05 20:22)
山やね〜〜〜
だんだん暗くなって来たよ〜〜〜〜〜!
恐いんですけど・・・・
海鮮丼で・・・ホッ(笑)
by hatumi30331 (2014-11-05 20:46)
ワサビ田ね、そう言えば河津七滝の町営(?)駐車場の売店で
ワサビ味のソフトクリーム売っていませんでしたか・・・・
by kinkin (2014-11-05 21:30)
あまり無茶しないようにねー^^;
by サンダーソニア (2014-11-05 22:02)
また雨降って、しかも夕方に、暗いところ突撃なんて^^;
無茶するなとは言わないですけど、安全第一でお願いしますね(>_<)
by しきみ (2014-11-05 22:08)
行くまでの道の薄暗さが怖いです。
というか、人とすれ違わなさそうで、いたら逆に
怖い、みたいなとこ、ありますね。でも一番怖い
のは、バスの少なさと終バスの早さかもです^^;
by みずき (2014-11-05 22:40)
おわっ、雨も降ってて夕方近くに灯りのない山にヘッドランプだけで探検とは(@_@;)
何事もなくて良かったです(^_^;)
気をつけてくださいね<(_ _)>
by ニッキー (2014-11-05 22:42)
結構うっそうとしたちょっとコワイ感じ山ですね。
鹿でもちょっとへっぴりになりそう。結構長い時間探索されましたね。
by みぃにゃん (2014-11-05 22:52)
盛岡遠征に行けなくて残念でしたね。カゼノコも…(悲) 肉食系の私でも山葵丼は食べてみたいです(笑)
(私のガラケーだと今日の記事は29ページでした。これまでの最高記録に比べると半分くらいでしたよ(笑))
by 唐津っ子 (2014-11-05 23:05)
お疲れ様です。抜けない栓に関しましてはビールの場合100円ライターが重宝しました。韓国の連中に教えてもらいまして役に立っています。^^;
by ソニックマイヅル (2014-11-05 23:52)
肝試しみたいですねw
by テンポイント (2014-11-06 01:24)
やっぱりジェントスとかマグライトを持っとかないと^^;
それにしても、出くわしたのが鹿でなにより…あの辺じゃイノシシも出るでしょうから…(・囚・;)
by 下総弾正くま (2014-11-06 06:58)
あれ、後でビールの王冠の開け方教えてあげる!!
簡単に手で開けられる!!!!!!
耐火煉瓦は、西洋式大砲を鋳造するために幕末の1850年前後から反射炉を作るために製造が始まったんだけど、なんと普通の煉瓦が焼かれるよりも早く作られたんだよね。
幕末に培われて耐火煉瓦を焼く技術が、明治維新以降の近代化を担った煉瓦を焼く技術につながるんだなぁ(^^)
感無量!"!!!!!!!
by 駅員3 (2014-11-06 07:04)
今回は心霊スポット探検のようなハラハラ感がありました。
鹿の鳴き声って怖いですよね。
夜中の奥日光で道路の真ん中で鹿の集団に進路を塞がれた時は、恐ろしいの一言です(^^ゞ
by ワンモア (2014-11-06 08:32)
わさび丼、それ魅力!
by まめ (2014-11-06 12:21)
いつも思いますが、本当に見応えありますね。
浄蓮の滝横のお店でわさび丼を食すTV見ました。おかわりしていましたから、相当美味いのでしょうね♪
大好きな目的の為ならば、灯も気にしないでうす暗い山中に入ってしまう。。。凄い!煉瓦工場が本当にあったんですね。
稲取の細野高原のススキは、奥に行くと山一面ススキですもんね。そこから眺める相模湾がまた良いですね♪
by JR浜松 (2014-11-06 16:05)
「本当にお疲れ様でした。」
ヘッドランプとか…凄すぎますw。本格的~~@@:
あと、”栓抜きさえあれば完璧。★”・・・*(七つ道具) ^^
by ホイップ・クレイ (2014-11-06 17:03)
再コメント失礼します!
集合は10時ですよぉ〜。
お昼、けっこうお腹いっぱいになると思うので、お腹すかせておいてくださいね^^
レンガファンには、時間が足りないかも...です。
by orange (2014-11-07 01:16)
おはようございます。
日帰り強行軍ですね・・・煉瓦沢山用意されてる様ですね!
by YUTAじい (2014-11-07 08:16)
大長編(^o^)
アタシなら20話分かなぁ(^_^;)
by 太陽の玉子 (2014-11-07 20:11)
わさび丼の話でいきなり魂を掴まれて・・・・
読みながらずっと頭の中にわさび丼がぐるぐるぐ~るぐる
いつかきっと食べてやる~^^
by さる1号 (2014-11-08 23:34)
夜の山道、怖そうですね。(^_^;)
by RodorigesEX (2014-11-09 16:18)
わさび丼は、テレビで放送されてから大人気ですね。
わさびそのものを味わうのが良いですよね。
私もわさび丼を食べに行きたいです。(^^)
by A216 (2014-11-09 19:07)
暗い山道を歩くのは、かなりコワイ...と経験上
思ったのですが、ダイジョブでしたか?
わさび丼、うわさには聞いていますが、1度食べて
みたいと思っているモノです。
by sakamono (2014-11-10 22:34)
先週の日曜日は久しぶりの伊豆だったんだけど、
サイクルスポーツセンターだけで終わってしまった^^;
イロイロなトコ行きたいっす!!
by DEBDYLAN (2014-11-12 23:15)