第775話 函館煉瓦物語vol②『次の電車まで一時間半。さてアナタならどうする?』金森赤レンガ倉庫・BAY函館・ラ・ピスタ函館ベイ・はこだて明治館ほか [廃村さーくる2(煉瓦工場探索)]
『中国の人ばっかり』
それは別にいいのです^^ 海外から観光にいらっしゃってくれるのはとてもありがたいことだしね♪
ただ、本当にびっくりした。
函館好きなんだな中国の人って思わせるくらい多かったのだ。
歩いてて聞こえてくるのは向うの言葉ばかり。
観光バスから降りてくるのも向うの方。
ソフトクリームをペロペロしながら歩道いっぱいに歩いてくる人たちもまた向うの方。
(中には門扉閉まってるところを開けたのか?中に入って銅像の写真撮ってた人たちはいかがなものかと思いましたがね^^;)
観光とマナー。これは日本人にも言えることなので特定の人たちを責めることではないけれども、節度あるものであって欲しい。そう願います^^
さて、ボクと先輩の坊勢さんは坂を下って函館港までやってきた。
実はココにも『煉瓦物件』があるのです。
それは先ほど訪れた『旧開拓使函館支庁煉瓦書籍庫』と繋がりのある煉瓦だったりします^^
ではでは第775話、引き続きボクこと菅原雄介視点で函館の街を覗いて見ることにしましょう^^
函館港まで坂を下り市街の方へ歩くと有名物件のアレが嫌でも見えてきますw
そのアレとは
『金森赤レンガ倉庫群』だ^^
『すごいな菅原君。レンガの倉庫だらけじゃないか^^
ひい~ふ~み~よ~・・・向うまで6棟くらいかね?これ全部金森さんの倉庫なのか!?』
『金森さんですw
有名観光スポットらしいので長々と説明すんのは割愛しますが、
今現在見えているこの倉庫群は明治42年5月に再建された明治後期の建物です^^』
『再建・・・とはなんぞ???』
『元々は明治20年から続く倉庫群なんですが、明治40年の大火で6棟の倉庫が被害にあい、
不燃性の代表格である煉瓦で造り替えられたんですよ^^
とは言っても昔(明治20年~)の倉庫群達も別に全て木造って訳でもなく、煉瓦が使用されていたようです。
そして今回なぜここに来たのかと言いますと、
先ほどの旧開拓使函館支庁書庫と同じ煉瓦が使われているんじゃないかってことでやってきたんですよ~^^』
と言うことでさっそくいつものヤツ参りましょうズw
まずは手前の『金森ホール』の煉瓦壁から。
イギリス積みの煉瓦壁を見回してみると・・・アレ?
刻印ぽいのひとつも無い。
坊勢さんも気づいたのか聞いてきた。
『おいおい菅原君よ。さっきの物件と同じ煉瓦を使ってるならペタペタとたくさん刻印が見つかるのじゃないのかい?
ここにはそれらしいもの何一つ無いぞい^^;』
『ボクは金森さんの煉瓦倉庫にも旧開拓使茂辺地の煉瓦が使われているって聞いていたので、てっきり刻印が嫌と言うほど見つかると思ってたんですよ。
でもよくよく考えると時代が違いすぎますね^^;』
『どういうことだい菅原君?』
『と言うのも旧開拓使茂辺地煉瓦工場は明治14年に生産中止。
金森さんの煉瓦倉庫は明治42年頃の建物です。
もしかしたらば・・・使われているかもしれませんが再建の時に別の煉瓦に埋もれたか、
そもそもココ以外の建物なのかもです^^;』
『なるほどさっぱりわからんぞいw おねーさんには同じような赤い煉瓦にしか見えないからなあ~w』
一説によると旧開拓使茂辺地煉瓦だけが使われたようでもなく、
平製造所と言う工場の煉瓦も使われていたとか。
がっちり調べればもう少し情報を得ることが出来そうですが、これくらいで次に進みましょうず^^
---さてそれならばと言うことで、
『別の煉瓦工場の刻印が見つかるかも☆』と、引き続き刻印探しに没頭することにしたのです。
軒下の刻印が見つかりそうな部分をじっくり観察。
んん・・・それらしいもの何も無い^^;
ならば次はと『函館ヒストリープラザ』、その隣の『金森洋物館』も探してみることに。
うーん・・・無いねえ^^;
それでも諦めきれずに運河を挟んだ『BAYはこだて』も探索に。
『菅原君よ。どこもかしこも刻印無いじゃないか^^;おねーさんは見上げてばかりでもう首が痛いぞい^^;』
まさか何も収穫が無いとはおもわなんだ^^;
あの日本人何してるのかしら?と、たぶん思われつつも探したのにw
ーーーふと
『おや?菅原君菅原君。向うに見えるホテルの真下にも煉瓦っぽいの見えるぞい^^』と坊勢さんが向うを指す。
『ラビスタ函館ベイ』
最上階に天然温泉露天風呂を有するスパリゾートですかね(あまり興味ないw)
せっかくなのでそこにも行ってみた。
そしたらばーーー
刻印いっぱいありましたw
『菅原君。先ほどはうんざりするくらい刻印を見たのだけれど、いざ見つからないと寂しくもあったなw
おねーさん何故かこのペタペタ煉瓦ちゃんたちに再び出会えてホッとしちゃったぞいw』
確かに妙な安心感。変な話だけれどねw
さて、このホテルにくっついて離れない煉瓦壁はいったい何なのか?
その答えは直ぐ近くにあったのです。
『函館常備倉跡』
旧開拓使が災害や非常時の救済にと備米した備蓄倉庫だそうです^^
今はホテルの外壁の一部として再生保存されてるんですね~(感心っす☆)
当時のままって訳ではなく、こちらも大火に罹災した後、残った煉瓦で再構築されたとか。
壁どころかホテルの看板の土台までペタペタ刻印煉瓦ですよw
とは言えやっと出会えた茂辺地の煉瓦にボクは喜んだのである^^
その後はここからご近所のーーー
『はこだて明治館』にも寄りました^^
旧函館郵便局の立派な建物(明治44年創建)
残念ながら刻印らしいものは無かったですけどねw
一通り金森赤レンガ倉庫群を見て周ったボク達。
『この後ボクは北斗市まで遠征するつもりですが坊勢さんはどうしますか?^^』と尋ねた。
『ほ、北斗市!? なんでまたそんなとこまで行くのかね^^;』
『ここまで茂辺地の煉瓦にこだわったのには、本家本元の
旧開拓使茂辺地煉瓦工場の跡地に訪れてみたかったからなんですよ^^』
『なるほどね。私はまんまと振り回されたってことだねえw ま、中々見ごたえあったし楽しかったぞい^^
私はこの後は函館競馬場に出向くことにするよ^^』
と言うことでJR函館駅までは一緒に行くことになったのです。
途中で見つけた自販機の
ハコダテニキテクダサイダー
も気にはなりましたが、飲酒中なので自重(いや別に買って後で飲めばよくね?と今思ったw)
函館駅に到着。
『じゃあメインレースまでには合流するのだぞい^^』と坊勢さんは路電へと向っていった。
今現在9時。メインレースの午後3時40分まではたっぷり時間がある^^
そんなわけで悠々と券売機へと向ったボクだった。
妹様の為にと今回追い求めている煉瓦工場跡は、隣の北斗市の『茂辺地駅』最寄りの山中なのだ。
ここから時間にして約35分。往復考えても余裕の範疇です^^
ここで次の電車の時刻を確認して絶望することとなる。
なんと1時間半待ちだったのだ^^;
まあ・・・それでも往復時間と滞在時間にはまだまだ余裕アリだと思ったけれどもかなりのロスタイム^^;
近所の朝市で丼食べて待つ?
でも朝飯食べたばかりだし・・・。
それまで近所の散策でもする?
特には見たいものも無い・・・(本当なら函館山山中の軍事遺構でも見てみようかと思ったけれどとてもじゃないけど時間が足りない^^;)
函館駅前の周辺案内板とにらめっこした結果、
次のJR五稜郭駅までのんびり散歩すんぞ!ってことにしましたよ^^
五稜郭行っても良かったですが、徒歩でどれくらい掛るか分からないのでそれは止めといた。
ならばさっそくいざ行かん!
右手に焼酎ハイボール!
左手にはブラックサンダーゴールド持って歩き始めました☆
(ちなみに写真は無いですが、今回の旅行での職場へのお土産は“白いブラックサンダー・白い雷神”ですw)
古めかしい看板のお店を垣間見たり~
地面の境界標を見つけてはふむふむと納得したり~
デザインマンホールを愛でたり~
ガスタンクに萌えたり~
札幌まで280㌔かよ!と一人ツッコミいれたり~
五稜郭のタワーが見えたけど行けなくて悔しいなんてぜんぜん思ってないからな!と、自分に何度も言い聞かせたり~
そんなこんなで30分くらいで五稜郭駅が見えてきた^^
線路内のバラストに混じって煉瓦壁の破片がちょこちょこ見受けられたのが気になったが駅へと向う。
(昔、駅とか周囲で煉瓦が使われていたのかな?)
約40分くらいで無事にJR五稜郭駅に到着(間に合わないと次の電車は午後ですw)
一区間分、安くなった切符をゲット☆
(別にこれ目当てじゃないですよw 歩いて色々見るのが楽しいのです^^)
と言ってもまだまだ次の電車まで30分強はありました。
小腹も空いてきたし、茂辺地駅には・・・恐らく売店も飲食店も少ないだろうと踏んで、
駅蕎麦を所望です^^
半袖ハーフパンツで冷え込んだ体に染み渡りましたよそのアツアツが^^
(気温、13~14℃)
---さて時間です^^
JR北海道最南端であり、津軽海峡線の北海道の玄関口である、
木古内駅(きこないえき)行きの電車がホームに滑り込んできた。
ボクは前乗り前降りのワンマン電車の一番後部の席を陣取って揺られていく。
車窓の向うにはいつのまにやら函館山が。
函館湾を挟んで向こうとコチラ。
なんだかんだで随分と遠くに来たみたい^^
北斗市『茂辺地駅(もへじえき)』
へのへのもへじとは言わんといて!
たまには妹様を喜ばそうと出向いた北の大地。
ここからボクの冒険が始まる。
ここまで読んでくださりありがとうございました^^
次回はなぜか煉瓦工場跡とは別件の廃墟巡り(迷子)ですw
北海道民じゃない私から見れば、
札幌も函館もすぐ近くにあるイメージですが、
280キロも離れているんですね!
まあ、当たり前のことですが…
明日のヴィクトリアマイルGI、的中願ってますよ!
by 唐津っ子 (2015-05-17 02:42)
ホテルの外壁からとは意外な所から刻印が見つかりましたね
角印っぽい刻印がいいなぁ^^
by さる1号 (2015-05-17 03:41)
函館 国内で壱番行きたいところなんですよねぇ
なかなか時間と金が、、、
by (。・_・。)2k (2015-05-17 04:26)
白いブラックサンダーはちゃんと白かったですか(・囚・)?
白い恋人チョコレートドリンクは、実は白くなかったりします(・囚・)キリッ☆
by 下総弾正くま (2015-05-17 05:26)
中国からのお客さん、
大声・傍若無人の振る舞い等
文化の違いだけでは理解できません。
by katakiyo (2015-05-17 05:49)
おはようございます。赤れんがの聖地でもある函館ですね。私も次回は五稜郭に行ってみたいです。北海道って良いですよね!^^;
by ソニックマイヅル (2015-05-17 06:40)
おはようございます。
中身が濃良・・・煉瓦も奥が深くて、私には無理そう。
記事で我慢です。
by YUTAじい (2015-05-17 06:51)
拙ブログへのコメントありがとうございます。
五稜郭駅の海鮮かき揚げ蕎麦が美味しかった
んですが、今はやってないのかな?
ホントC国人観光客多いですね。
彼等は何故異国に来ても遠慮なく大声出すんだろう?
by johncomeback (2015-05-17 08:24)
北海道、次に行く時はプライベートで行きたいです
by くまら (2015-05-17 08:42)
函館じゃなくても、中国人観光客が多いですがー
ブラックサンダーホワイト、食べてみたいです。
by とし@黒猫 (2015-05-17 10:25)
北海道は中国はもちろんのこと、アジア諸国から
大人気の観光エリアなんですよね。
by うたぞー (2015-05-17 10:38)
札幌まで280km、やっぱり北海道は広いですねぇ(@_@;)
東京から300km車で移動しちゃうと西は名古屋で北は先仙台まで行けちゃいますもんね(^_^;)
by ニッキー (2015-05-17 10:55)
中国人旅行客が凄く多いですね。大阪も凄いです。函館の方が多そうですね。
by みぃにゃん (2015-05-17 12:58)
函館の煉瓦は、刻印の大盤振る舞いですね。
今の時期、半袖にハーフパンツでは、やっぱり
ちょっと寒い...かな^^;。
by sakamono (2015-05-17 16:43)
刻印大収穫で良かったですね*\(^o^)/*
函館の刻印は
なんだか、くっきりはっきりしていて
今迄の刻印と比べて鮮度良さそう(; ̄ェ ̄)
菅原くんが来るというので突貫的に
彫りつけた宇宙人の陰謀じゃない?
by まこ (2015-05-17 19:28)
函館は中国人が多いのですね。
日光はさっぱりです(笑)。
おそらく東京での買い物に忙しいのでしょう。
ブラックサンダー、台湾には大人気とのことなので、
私も最近ハマりました^^;
by ワンモア (2015-05-17 21:14)
数年前に小樽に出張した時は
韓国勢が多かったですが、
勢力図が変わったんですね。
それにしても、相変わらず北海道の
地名は読めません^^;
by みずき (2015-05-17 22:28)
"くださいだー"どんなお味か知りたかったなぁ〜
昔、日本人が戦後 海外旅行に行き始めた頃、同じ様な雰囲気だった..と。
時代は巡る..
初秋の北海道、よさそうですね。
by orange (2015-05-17 23:43)
いやいやいやいや、函館だからじゃなく日本中多いですよ。
ほんと、郷に入りては~を見習ってほしいと思います。
五稜郭も20年前くらいに行きましたっけねぇ…
あまり覚えてないのでしたorz
by まめ (2015-05-18 12:32)
五稜郭駅の座って食べられる、蕎麦屋さん、私も海鮮かきあげそばに一票!!
北海道の鉄道を首都圏の鉄道と一緒にしてはこまります!!
走っている1本の列車がとても大切なのです。次の列車に・・・なんて考えは通用しません!!
by suzuran6 (2015-05-18 17:58)
台湾人と中国人見分けが付かないですが今ニュースでも話題の中国人の慰安旅行がヨーロッパやタイで行われているようですが経済効果は有ってもマナーの悪さには閉口して居るそうですよ。
by 馬爺 (2015-05-18 20:03)
築地に行った時も本当に海外の観光客ばかりで・・・
最近は日本の観光地で日本人のほうが少ないのかな、と思いました(笑)
煉瓦いっぱいですね~
白いブラックサンダー知りませんでした(^^;
by isoshijimi (2015-05-19 06:20)
あっははは、楽しい旅をされておりますな。
私は最近「目地」に目が釘付け・・・
目地の素材も歴史の移り変わりをよく表しておりますぞ。
金森倉庫・・・写真で見る限りなにやら海砂も使っているのかなぁ・・・この目でよくみて触ってみたいですな、あっははは(^o^)
by 教授3 (2015-05-19 07:47)
大収穫?でしょうか。
いかにも観光地に出向くのは珍しいですね。
by サンダーソニア (2015-05-19 10:48)
こんにちは。
意外なところで見つかってよかったですね。期待してなかった分、喜びは2倍以上かな。
次回も面白そう。
by sig (2015-05-19 16:57)
中国人、どこに行ってもいますね。
銀座とか行くと、来ている人の半分は
中国人なのではと思うくらいです。
最近、レンガを見ると刻印を探していますが、
なかなか見つからないですね。
by youzi (2015-05-20 06:33)
キテクダサイダーはどこでも出来そうだすな。
因みに当松戸市にはマツドナルドという都市伝説が(^_^;)
by 太陽の玉子 (2015-05-20 09:58)
北海道はレンガが多いんですね。
刻印が見つかってよかったね~(∩.∩)
by 美美 (2015-05-20 23:13)