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第869話 謎解きはディナーディッシュの後で 名古屋ノリタケの森編『窯壁の森にようこそ!』 [廃村さーくる2(煉瓦遺構編)]

『そう言えばさー、これから向かう名古屋にあるノリタケの森って公園は元々は何なのさ?お兄ちゃん!』

 

 私は正直、煉瓦の建物がその公園内に存在するから行きたいって思ってただけで、

 その素性はあんまり気にしていなかったの。

 正直もっと気にしろよ自分!とは思ったけど、そこまで調べようとしてなかった。

 

 そんな軽い私の質問にお兄ちゃんは怪訝な顔をしつつ

『ハア!? そんなバックボーン(歴史の背景)も知らずにただ煉瓦があるからってお前はノリタケの森に行きたい!ってほざいてたのか^^;

 ・・・てっきりもっとデキる子だと思ってたぞ。

 お父さんは実に嘆かわしい!』

 いつからアンタは私のパパになったんだよ^^;

 まあそれは置いて置くとしてーーー

『ノリタケの森』

 ここにはお兄ちゃんが私の無知を嘆くように色々と日本の歴史が詰まった場所でもあったんす。

 

 初めて名前を聞く方は知ってくださいその歴史。

 知ってる方はそれなりに(樹木希林)

 第869話。日本の洋食器と煉瓦の繋がり物語。

 そして前回叶えられなかった煉瓦刻印との出会いのリベンジ戦。

 私こと煉瓦刻印大好きっ子の菅原琴音視点で始まりやす^^

第869話・名古屋市ノリタケの森編・琴音・煉瓦刻印の巣2.jpg 

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 さて前回の続きっす(回想)

 常滑でやっとの思いでお腹を満たした我が軍団。

『もう鈍行なんて待ってらんないから次発の特急のチケットを買ってきたぞ^^』と、お兄ちゃんのゴチ(?)で、

 名鉄特急ミュースカイに乗り込んだ。

 

 随分と洒落た特急。

 これはいつも思うんだけど都内の私鉄は見習ってほしいもんですw

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 席に着いてゆったりモードの私たちは、しばし缶チューハイでプチ宴(うたげ)☆

 

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 最近は新幹線の車内券札(切符拝見)も無くなったけれども、まだまだ都内・地方の特急車両には色濃く残るっす。

 でもこのミュースカイの車両は『いちいちお財布に仕舞った乗車券を取り出して車掌さんに提示しなくてもいい』のだ^^

 座席前部のチケットホルダーに挟んでおけば、車掌さんのチラ見で検札もOK☆

 都内の私鉄もお願いね☆

 

 まあそんなこんなで名古屋駅に無事に到着っす^^

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 そこから目指すは当然『ノリタケの森』

 その途中途中で見かけるデザインマンホールなんかもパチリ☆

 

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 名古屋駅から歩くこと10分くらいでしょうか?

 ようやく前回は入ることが叶わなかったノリタケの森に到着っす^^

 案内板の地図を見やれば『赤レンガ棟』ですよ(*´д`*)

 そうそう。私はこれが見たかったんですよーん☆

 では早速ご対面です!

 

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 入り口から入ってすぐにドーーン!

 うひょー!立派な煉瓦ちゃん(*´д`*)

 

 ---さて、ここで夕実っちが解説を指でなぞりだした。

『わきゃ? 1904年建造の日本陶器合名会社の建屋って書いてありますです^^ 陶器ってつくからにはここでも陶管や壺とかやいてたですかね?』

 するとお兄ちゃんが受け答え

おしいね夕実ちゃん^^ ほぼ正解だけれどもここは主に陶磁器とかかな^^

 すごく簡単に説明すると焼く温度で変わってくるんだけれど、

 700℃~くらいで焼いたものは素焼きの土器とか多いかな^^

 それが1000℃を越えてくると陶器や陶管、瀬戸焼とかのお皿なんかが主流だね。

 そして1300℃以上を必要とした焼き物は特に陶磁器なんかが多い。

 焼きしめれば焼きしめるほど土や粘土質は高質化し、ガラスのような焼き物へと変化していくんだ^^

 勿論使われる材料の違いはあるけれど、ここは元々は国産の洋食器などを扱っていた工場の煉瓦棟の一部なんだよ~^^』

『わきゃー!国産の洋食器の工場だったんですねえ^^』

 ・・・そうなんだw

 私ってば全然知らなかったw

 ついでにお兄ちゃんに聞くと、今現在も日本どころか世界中でも愛されてる現役バリバリの洋食器ブランドさんらしいじゃないっすか。しかも高級^^;

 これは大変失礼いたしましたw

(※ 今現在は主力商品では無く、セラミックマテリアル事業・工業機材事業などで活躍されている企業。

 日本陶器合名会社はノリタケカンパニーの明治創業時の社名で前身っす^^)

 

 さあバックボーンはなんとなくわかったっす^^

 私にとっちゃそれよりも目の前にある煉瓦ちゃんがメインディッシュなんだからー☆

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 1904年。明治37年ってことで、煉瓦ちゃんの積み方としては当時主流のイギリス積み。

 

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 さて刻印ありそうかなあ~といつものように軒下の煉瓦ちゃんを見上げる私に、お兄ちゃんが聞いてきた。

『やっぱりここでも刻印探すのかお前はw ん~でも結構ここの建物は背が高いぞ? お目当ての軒下には刻印が見つけられそうな平面剥き出しの場所がいくつかあるけどどうするんだ?^^』

『チッチッチ。お兄ちゃん、私を甘く見てはいけませんぜ(*´д`*)』

 そう言って私はバッグからゴソゴソとあるモノを取り出した。

 

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『じゃじゃ~ん☆ そ~う~がん~きょー(*´д`*)』

『お前・・・用意周到だなw』

『わきゃー!琴音っちさすがですうw』

 まあそんなに褒めんといて。

 いつも常備してるだけだからw

 

 ではさっそくまいりましょうず^^

 他の観光客さんや地元の方々は『何をそんなに覗いているの?』と振り向くけれど、そんなのは知らないw

 私は双眼鏡を駆使して煉瓦刻印を探しまくったのだ(お兄ちゃんはカメラのズームで)

 

 

 

 するとーーー

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『お、お兄ちゃん刻印発見っす! 〇にカタカナのイかな?』

『どれどれ?あ、ほんとだなあ^^』

 

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ノリタケ・拡大・岡田煉瓦.jpg

『ぐおお・・・こっちは判別しにくいっすけど長方形の囲みに何か文字が書いてあるっす(*´д`*)』

『わきゃー!ゴーって書いてある気もするですね^^』

 

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ノリタケ・岡田煉瓦・拡大2.jpg

『えっとこっちにも発見っす(*´д`*) 長方形の囲みにカタカナのイに漢数字の四にも見える・・・

 って!? あれ?

 私どこかでこの刻印見たことある気がするっす!?』

『わきゃー私もですう^^ えっと・・・えとえと・・・半田赤レンガ建物(旧カブトビール工場)で見ましたですよ^^』

 そ、そうだよ!

 私たち昔、愛知県の半田市にある赤レンガ建物のリニューアルオープンに出向いた際にこれと同じものを見たじゃないか。

 と言うことは・・・

 私はお兄ちゃんに振り返り、この刻印の出元の工場を告げる。

『ねえお兄ちゃん。もしかしたら・・・岡田煉瓦さんの刻印じゃね?マジで^^』

 すると、

『そうだよ。岡田煉瓦株式会社の刻印だよ^^ だってここノリタケカンパニーの創業時の煉瓦工場に使用されてるって岡田煉瓦さんのホームページにも記載されてるしな^^』

 なんだよあんた。知ってたのに隠してたのかよw

 まったくもっていやらしい兄貴だぜ^^;

 

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 ここでお兄ちゃんが種明かし。

『明治30年(1897年)創業で、今現在も現役の愛知県の煉瓦工場の老舗中の老舗の岡田煉瓦製造所。

 その創業当時の出荷先には愛知県半田市の旧カブトビール・神奈川県浦賀の浦賀ドック・旧中央本線(春日井市)と、そしてここノリタケの森などが記録として残ってるそうだ^^

 だから当然見つかる刻印も岡田煉瓦製造所ってこと。

 とは言えよく見つけたと思うぞ?琴音^^

 素人でも外観から歴史の証明を出来たわけなんだからな』

『まあ・・・まあね(*´д`*)』

 ・・・そうは言うけどさー、

 その前情報先に教えてよーw

 まあでもいっか。知らなかったからこそワクワクできたのかもしんないしね(結構ポジティブ)

 

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 さて、どうせならとグルリと一周して煉瓦刻印の確認をしてみやしょう^^

 

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ノリタケの森・岡田煉瓦・拡大3.jpg

 あらやだ。やっぱりあるある刻印煉瓦ちゃん(*´д`*)

 100年以上もここにじっと居続けた刻印ちゃん。

 いったい何人がその歴史の証明に気づいてくれたことだろうか(マニアか調査員くらいですかねw)

 

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 さてと。

 すぐ横にある別棟の方も探してみた私たちだったのですが・・・

 こちらは軒下煉瓦ちゃんの腐食が激しくて刻印とか見られるレベルじゃありませんでした^^;

(中は綺麗に内装工事中だったのにね)

 

 一通り煉瓦刻印探索を終えたところで私はふと思い出した。

 あれ?

 確かお兄ちゃんは『ノリタケの森は煉瓦刻印のパラダイスや~』って言ってなかったっけ???

 だからその疑問をエルボーと共にぶつけてみた。

『なあ~お兄ちゃん。アンタここが煉瓦刻印のパラダイスやで~☆って言ってたけどさあー、

 ぶっちゃけ岡田煉瓦さんの煉瓦刻印しかねーじゃねーかよマジで^^;』

『ああ言ったよ? 勿論岡田さんの煉瓦刻印以外もワンサカあるぞ?』

 え?どゆこと?

『実はこのノリタケカンパニー(ノリタケの森)には他社の煉瓦も使われているんだ^^

 それが見られるのはこの煉瓦棟じゃ無いんだぜ^^

 パラダイスはーーー

 このノリタケの森の公園内にあるんだ^^』

 その言葉に思わず私は周りを見渡す。

 そこは煉瓦棟も含め、2001年に工場跡地を公園化して一般開放された広々とした公園。

 見れば親子連れで芝生の上を駆けたりしてるちょっとした都会のオアシスっぽい感じなとこ。

 ちょっと歩けば東京都内よりもビルが密集しているかもしれない摩天楼です。

 でも~割と普通な都会の公園な気がすんだけど、

 この公園のどこに私が追い求める煉瓦刻印ちゃんのパラダイスが!?

 

 そんな私を察したのかお兄ちゃんが号令をかける。

『じゃあ~行こうか^^ 公園とかに昔はここは何々がありましたってモニュメントとか石碑があったりとかあったりすんだろ?

 ここもまた当然としてあるわけなんだが、

 その公園内にあるモニュメントが別格なんだよ^^

 そしてそこに琴音。お前が求めるパラダイスがあるんだ。

 だから黙ってオレについてこいw』

 やだーん(*´д`*)

 いつにも増して頼もしいじゃーんお兄ちゃーん(*´д`*)

 

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 そしてついてきたのがコチラ。

『わきゃー!煙突みたいなのがいっぱいあるです^^』

『これはね夕実ちゃん、1933年に工場を大幅にリニューアルしたんだけれど、その当時にあった煙突の一部をモニュメント化したものなんだ^^

 そしてこの煙突の土台部位を見てごらん^^』

(※元々は約45mあった6本の大煙突。現在は切り取られて約10m)

 そう言って下部を指さすお兄ちゃん。

 そこにあったのはーーー

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 ぐは!煉瓦ちゃんの基礎部分(*´д`*)

 

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 しかもディンプル付きの煉瓦ちゃんもありゅう(*´д`*)

 

『これは煙を逃がすための煙道なんだよ夕実ちゃん・琴音^^』

『『へえ~』』

 それよりもですよ、煉瓦の平面剥き出しだよ!ここ(*´д`*)

 これはもう刻印探しするっきゃ騎士(ナイト)っすね!

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 だけど、実はココ『柵があって近づけない』のだ^^;

 でもまあ~双眼鏡もあるしいいかなとのぞき込もうとする私。

 それを見たお兄ちゃんは

お前のパラダイスはここじゃないぞ? まあ~ここにもあるかもだが、パラダイスはこの先にある☆』と、私を制して顎で向こうだぞと促すのでした。

 いったいどこなのよ^^; そのパラダイス。

 

 

 するとこの煙道の廃煉瓦ちゃんの先から伸びる

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 煉瓦の瓦礫を積み上げた壁が目にとまった。

『えっと・・・お兄ちゃん!まさかここ!?』

『ああそうだよ^^ ここからは思う存分探していいぞ^^』

 ぐはー!これはヤバいw

 推察だけど絶対コレ、工場の瓦礫煉瓦ちゃんとかでしょw

 ポケモンGOに例えるなら『煉瓦刻印の巣』と見たぞ私(*´д`*)ウヒョー

 と言うことでここも皆で探したよ☆

 レッツ煉瓦刻印の巣へ(*´д`*)

 

 ーーーするとあるある宝の山♪

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『わきゃ? 十字の刻印発見ですう^^』

 くそー夕実っちに先を越されたw

 

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『こっちは耐火煉瓦っぽい刻印もあるぞ琴音^^』

 くやぢい・・・お兄ちゃんにも先を越された^^;

 うん?ーーーでもここは赤煉瓦も白煉瓦もあるんだ☆

 もしかしたら最強の巣なのかも!?

 

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『わきゃあ!? 公園の向こうに恐竜がいるですよ!』

 こらこら余所見しないで刻印探し手伝ってよ夕実っち^^;

 とは言えここで前言撤回っす。

 割と都心にある普通の公園って言っちゃったけれど、実は機械仕掛けの恐竜とか公園内にチラホラ。

 全然普通じゃないねw

 訪れた子供たちはその動く恐竜たちに驚き興味津々でしたよん^^

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コラ!琴音。せっかくお前の為に用意したステージだっつーのに何余所見してんだよ^^;

 この先も見て見ろよ?

 どうだ!煉瓦の刻印、探したい放題だぞ!』

 ・・・うわ、夕実っちに釣られてジェラシックパークみたいなのを見てたら私だけ怒られた^^;

 なんで私だけやねん。。。

 とは言えこれはタマラナイ!

 遥か向こうまで煉瓦瓦礫の山じゃないかー(*´д`*)

 

 ではさっそく再スタート!

 するとーーー

 

 

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 耐火煉瓦刻印発見(*´д`*)

 さっき見たやつとは別会社っぽい。

 

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 うは!この刻印は見たことないっす(*´д`*)

 どう表現したらいいんだろ?

 厚い胸板と丸顔にも見える。

 そうだ、これ、仮面ライダー1号ってことにしようw

 

 そしてその後にも次々に見つかったんす^^

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『わきゃ!? 二なのかなあ^^;』

 夕実っちが見つけたそれは非常に判断しづらい刻印^^;

 漢数字の二にしちゃ随分と間が離れてるような気がするしいー

 その横にも刻印があったような感じもするしね。

 

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『おっと。こっちはシンプルに〇の刻印ってとこかな?』

 お兄ちゃんが言うようにこれまたシンプルな刻印。

 正直ここまで見つけた煉瓦刻印の素性はまるで分らない私たちだった。

 でも恐らく同じ工場で焼かれた物では無いような気がする。

 

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 さてここで、この煉瓦の瓦礫の天辺ばかりを刻印探ししてたんだけどー

 一段下へと降り立って折り返しつつ刻印探しをしてみることにしやした^^

 

 するとそこにはーーー

『この煉瓦瓦礫の壁が何なのか?』を説明する解説版が掲示されていたのです^^

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『窯壁』

 

 ここはこのノリタケの森。つまりは日本陶器合名会社時代の工場の基礎に使われていた煉瓦で作られた擁壁だったんです^^

ノリタケの森1990年代航空写真.jpg

 近年までは洋食器の工場もあったのだけれどもその役目は他工場に譲ることに。

 その跡地はノリタケカンパニーの色を残しつつも市民憩いの場として公園化されました^^

 その際に土中から掘り起こされた赤煉瓦の基礎を積み上げて残したのがこの窯壁。

 ただの瓦礫でできた壁に見える人もいるでしょう。

 気にも留めない人もいると思います。

 だけれどもこの公園の一部と化した不格好な煉瓦の壁は、日本の国産洋食器の礎を担ったものなんですよね^^

 

 その解説版の文面をなぞり、意味を知った私たちは目の前の不細工に積まれた煉瓦壁を改めて見つめなおすのでした。

 

『わきゃ・・・何か思いが詰まってる壁ですね^^』

『そうだね夕実ちゃん^^ 別に公園化した際に撤去されて終わっていたかもしれないものなのかもしれないんだよコレってさ^^

 実際、ボクらだって意味を知らなければ、ただの公園の壁じゃんってスルーしてたかもだし、

 もしかしたら何も思わなかったのかもしれない。

 勿論この解説版に助けられたからこそ気付いたって部分もある。

 でもこんな公園の一部にも歴史が詰まっていて思いも詰まっていることに気づいたボクたちってラッキーだと思うでしょ^^』

『はいですう^^』

 二人の会話に私も大きくウンウンと頷いた。

 そしてこれを形を変えても残そうとした方々に感謝したっす^^

 

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 さて、この窯壁の意味を知って感動もしたけれど調査続行w

 だけれどもここからは視線的にも物体としても機械仕掛けの恐竜さんが邪魔をしてくれるっすw

 どーしても動く恐竜に目が行くんだよねw

 あとQ&Aの看板にさーw

 

DSCF8145.jpg

 そうこうしてる間に窯壁を過ぎていつの間にか先ほどの煙突基礎の煉瓦ちゃんまでやってきちゃった。

 さっきは上から遠めに覗いたけれど、下からだとどうやら間近に見れるみたい(*´д`*)

 ここでもやっぱり煉瓦刻印探しをしたよ(当然です)

 するとーーー

 

 

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『ねえお兄ちゃん。これって・・・岡田煉瓦さんの刻印で間違いないよね?』

『うーん、似たようなのが他社にもあるけれど、恐らく岡田煉瓦製造所の刻印で間違いないと思うぞ^^』

 どうやら日本陶器合名会社で使われていた煉瓦の大半は岡田煉瓦製造所なのかも^^

 

 さて、一通り見て回った私たちは数々の煉瓦刻印発見にご満悦(*´д`*)

 その後は刻印を忘れてノリタケの森を楽しむことにしたっすよ^^

 

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 公園の片隅にも煉瓦のオブジェがありましたっす。

 単独窯。

 ちょっぴり寂しいネーミングだけれども、これも古い時代に使われていたものをオブジェとして残したそうです^^

 なんかちょっとカワイイ(*´д`*)

 将来お金持ちになったら庭に欲しいなあ~w

 

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 公園内の煉瓦関係を漁った後は、子供たちに人気?の動く恐竜たちも冷やかしてきましたw

『わきゃー、子供の頃に先輩のおうちで見た恐竜図鑑には載ってない名前の恐竜さんですね^^』

『そう言えばそうだね夕実ちゃん^^ たぶん研究が進んで恐竜の分類も細分化されて、個々の学名が増えたからなんだと思うよ^^』

 私っちもカルノタウルスなんて知らなかったなあ(同じく実家にあった学研の恐竜図鑑を見ていた私)

 全部この手の獰猛そうなのはティラノサウルスって覚えてたっすよw

 

 さて一通りノリタケの森の『公園サイド』を巡った私たちは一旦落ち着くことにした。

 ・・・っつーかめっちゃ暑い^^;

『わきゃ・・・喉が・・・乾いたですう・・・(ほぼ泣き声の夕実っち)』

『そうだね夕実ちゃん^^; オレも喉カラカラだよw そこの東屋には自販機もあるし水分補給でもしようね^^』

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 わたし的にはここでアルコールが欲ちかったけどお~無難にアイスコーヒーで喉を潤した^^

 さて珈琲も飲んでまったり涼をとった私たち。

 時計を覗けば、そろそろ東京に帰る頃合い。

 てっきりこのまま名古屋駅へと向かって帰るんだと思ってた。

 

 するとーーー

『なあ琴音。もう一か所だけ煉瓦の刻印を見つけらる可能性のある場所に寄ってみたいんだがどうだろうか^^』と、お兄ちゃんが言ってきた。

 なぬ!?

 煉瓦刻印見れちゃうかもしんないの!?

 そりゃー行きますよと思ったけれど、

 私の横でグッタリしている夕実っちが視界の端に見えて、さすがにこれ以上連れまわすのはどうかとグッと気持ちを抑えた私。

『そこってノリタケの森から遠いの?お兄ちゃん。

 ・・・その可能性ってやつ見に行きたいっすけど・・・、もうみんな疲れてるだろうし、またの機会でもいいかなあ~って思うんだけど^^;』

『いや、ここから歩いて10分くらいだけど、そうだなあ~。

 流石に歩き疲れたしまた今度にしようか^^』

 えっと・・・

 なんですと!?

 歩いて10分って隣近所みたいなもんじゃないかーいw

 私はグッタリしている夕実っちに振り向き『後生ですからw』と呟いて速攻、

『行く行く!お兄ちゃーん(*´д`*)』と快諾したのだったーーー

 

 次回、愛知煉瓦物語ファイナル。

 最後の寄り道編っす^^

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで長々と読んでくださりありがとうございました^^

 さてやってきたのは犬山城や明治村に出向いた際に、開門時間前に来ちゃって断念したノリタケの森。

 念願かなって行ったらば、なんとそこは煉瓦刻印の巣でありましたw

ちょいのり・サザエさんver1.jpg正直、煉瓦棟が目当てだったし窯壁なんてものがあるなんて知らなかったからビックリでしたよ。

 とは言えそのおかげでより良くノリタケの森とは?って歴史を深く知ることになったのは刻印発見と共に大収穫だったと思います^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて次回はノリタケの森のすぐ近くの博物館での物語。

『えっ!? こんなとこに煉瓦の刻印があるの!?』と、

 思わず笑ってしまったエピソードで締め括りたいと思います^^

 ではではいつになるか分からない記事更新でお会いいたしやしょうずw

 

  


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コメント 26

YUTAじい

おはようございます。
煉瓦の記事・・・懐かしくなって来ました。
by YUTAじい (2016-09-14 06:58) 

サンダーソニア

ちょい兄さんのヨダレたらし姿が
想像できました。 (*´Д`)
by サンダーソニア (2016-09-14 08:04) 

ニッキー

こんな風に煉瓦を残してくれてるってスゴイですねぇ^^
ノリタケ、かみさんが好きなので食器セットがあります(^^♪
手荒に扱うと割れそうで怖いですw
by ニッキー (2016-09-14 08:15) 

馬爺

おはようございます。
今日も昨晩からの酷い雨が降っていますが河川の増水が気になります。
愛知ではノリタケは有名ですよね、いいものが見れてよかったですね。
by 馬爺 (2016-09-14 08:34) 

まめ

ウハウハ度合いが伝わってきますw
ノリタケは贈答品によく使用されますねぇ。
我が家にも箱入りのままで置いてた気がします。
by まめ (2016-09-14 12:41) 

ワンモア

記事をずーっと見てきて「ノリタケの森」のノリタケがずっと気になっていました(笑)。
 人の名前ではなくて創業地の地名だったのですね。となりの恐竜もすごい気になる(*´ω`*)
by ワンモア (2016-09-14 12:54) 

さる1号

刻印がいっぱいで、はしゃぐ姿が目に浮かびます
此れだけあると興奮ものでしょうね^^
by さる1号 (2016-09-14 13:28) 

koh925

昨日は、突然で大変失礼しました
家内も美味しかったと、喜んでいましたよ、有賀というございました
by koh925 (2016-09-14 19:19) 

さといも野郎

刻印図鑑ができそうな充実ぶりですね~♪(^^
by さといも野郎 (2016-09-14 22:12) 

sakamono

私も聞いたコトのない恐竜の名前が増えたなぁ、と感じて
いました。なるほど、そういう理由が確かにありそうですね。
チケットホルダーというヤツも初見でした^^;。
ノリタケの森って、意外とスゴイとこだったんですねぇ~。
by sakamono (2016-09-14 22:45) 

唐津っ子

刻印大量発見でウハウハですね(笑)
ノリタケは超有名&超高価な食器ブランドってことは
知っていましたが、その食器を高温で焼くために、
レンガの窯が必要だったのかなぁ
by 唐津っ子 (2016-09-15 00:00) 

Hide

おはようございます!凄いですね〜
ノリタケは結構バー様が好きで買い込んでいます
何処に閉まってあるんでしょうか?使いません・・・
 kohさん行かれたんですね〜行きたいです!
by Hide (2016-09-15 02:55) 

こんちゃん

ノリタケの食器は使っていたけど、ノリタケの森は初めて知った。
ちょっと面白そうですね。名古屋に帰った時に行ってみようかな。
by こんちゃん (2016-09-15 04:04) 

駅員3

なんと刻印の宝庫、パラダイス!!!!!!!
いいなぁ、行きたいなぁ。刻印、全部拓本とりたい(^^)
以前アップしてた耐火煉瓦の件、耐火煉瓦の専門家Nさんに確認したよ!!
その結果はお会いたときにでも(^_=)
後で伝書鳩おくりま~す!!
by 駅員3 (2016-09-15 07:10) 

ソニックマイヅル

おはようございます。いつもありがとうございます。本日は出張のため、ご挨拶のみとさせて頂きます。大阪での交流を今後アップしたいと思います。またよろしくお願い致します。^^;
by ソニックマイヅル (2016-09-15 07:30) 

みぃにゃん

連歌好きにとっては宝の山ですね。双眼鏡もってきて正解ですね!これからは大活躍しそうですね。
by みぃにゃん (2016-09-15 07:38) 

johncomeback

「ノリタケの森」を堪能されたようで祝着至極です。
僕の大好きな「なんでも鑑定団」によく「オールドノリタケ」が
出てきて、一般の方は陶磁器の会社と思われているでしょうが、
ちょいのりさんも書かれているように現在は工業機材なんかが
主力のようで、僕にとっては砥石(ブレード)屋さんのイメージです。
by johncomeback (2016-09-15 09:06) 

えーちゃん

名鉄にミュースカイなんていう特急があるの知らなかったニャ(^^;
大昔に、名鉄のパノラマカーが好きな友達が居て良く乗りに行ってたんだけどニャ。
今は、名古屋を通り過ぎて関西にはたまに行くけどニャ(^^;
by えーちゃん (2016-09-15 11:28) 

美美

名古屋のマンホール好きだわ~♪
ノリタケ、あのノリタケなんですね。
手が届きません^^;
たくさんの刻印が発見されましたね。
監獄の煉瓦の建物はイギリス積み、矢笛組とのことです。
by 美美 (2016-09-15 13:50) 

NO14Ruggerman

前橋の前は名古屋に単身してましたが
ノリタケの森には足を踏み入れませんでした。
今頃後悔しております(◞‸◟)
by NO14Ruggerman (2016-09-15 22:11) 

まこ

ノリタケ、品が良くてとっても好きですが
手がでません。たまに引き出物で
戴くくらい・・ こんな素敵な公園が有るんですねぇ~
by まこ (2016-09-15 22:40) 

みずき

煉瓦のガレキでできた壁、ある意味
お宝が野積みになってる感じですね。
なんか、これで壁なんか作っていいのかなって
感じがしちゃいます^^
by みずき (2016-09-15 22:50) 

獏

獏ブログの6周年にお祝いの言葉を頂戴し
誠に有難うございます
これからもどうぞよろしくお願いいたします^^)


by 獏 (2016-09-17 10:26) 

gen

どうみても仮面ライダー1号に見えるね。
by gen (2016-09-17 16:44) 

とし@黒猫

コメントありがとうございました。
ちょいのり さんのところは、ロコンが、たくさんいるのですね。
キュウコンが欲しかったのですが、横浜では少ないので、都内へ遠征して集めました。
by とし@黒猫 (2016-09-18 06:16) 

いそいそ

ここでアウトレットの皿を探した記憶が、、、
今度は煉瓦の刻印を探してみよっと(^^
by いそいそ (2016-09-22 07:54) 

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