第872話 四国北岸瀬戸の花嫁編☆Vol②女木島前編『OKの島へようこそ!』女木島一周サイクリング・海の上のモグラちゃん?ほか [廃村さーくる2(島旅煉瓦遺構編)]
『ふわああ・・・ちょー眠いっすマジで^^;』
『いや・・・お前が寝ないでポケモンGOしてただけじゃねーかよw』
ほんとにほんとにそうだよ琴音っち^^;
寝台列車の感動台無しですうー。
・・・かく言う私もワクワクし過ぎちゃって寝てないけどねw
さて、無事に香川県は高松駅へとやってきた私たち。
ここから歩いたり走ったり笑ったり感動したりの四国北岸瀬戸の花嫁編の本当の始まりですう^^
第872話、引き続き私こと石廊崎夕実視点で二日目の物語が始まるです☆
改札を出る前に早速わたし達を出迎えてくれたのは讃岐うどんさん(*´д`*)(連絡船うどんさん)
『なあーお兄ちゃん!さっそく讃岐食べちゃおうっす(*´д`*)』と琴音っちは先輩に絡むのだけれども(私も眠たいので熱いお汁を啜りたい気持ちがあったから賛成!)
『あのなあ・・・さっきも言ったとおり船が出るまで時間が無いんだよ^^;
はいはいみんな早く改札通って通って!』と、先輩は腕をバッテンにクロスしてダメ出しをする^^;
まあしょうがないですよねえw
改札を抜けて周りを見てビックリしたのは私だけじゃなかった。
『ぐは!? なにこれ?高松駅前めっちゃ都会じゃん!マジでさ(゚д゚)!』
『まあ香川県の県庁所在地だしな。とは言えオレもちょっと驚いてたりしてw』
正直、駅前は結構素朴な感じなんだろうな~と思っていた私たちはゴメンナサイしなきゃですねw
私と先輩は『へえ~!こんななんだー』と辺りを見渡していると琴音っちが突然大きな声を上げる。
『やべ!そーいや高松駅前はポケモンGOのモンスターがいっぱい沸くとこだったはずっすw
んじゃーさっそくスマフォ開いてみるっすかねー(*´д`*)』とアプリを起動させるのです^^;
なんだよー。こんな時もポケモンGOかよーと思ったけれど、
ライトユーザー(軽い愛好者)である私と、
何気にポケゴーガチでやってる先輩も思わず琴音っちの画面を覗き込んだ。
『ブー!ブー!ブー!』と言うスマフォのバイブ音が何度も鳴り、
いきなり4匹のポケットモンスター達が同時出現!
『うっは!ポケモンいっぱいだすー(*´д`*)』
『やばいな高松駅前w 噂に違わずってとこだな^^』
あらら。
なんかポケットモンスターだらけですよここw
みんな早速自前のスマフォを取り出すのだけれども、
血の涙を流しつつも先輩が言う。
『正直言うとオレもしばらく高松駅前でポケモンGOをしたい!
・・・だが、血の涙も鼻血も啜って飲み込んで我慢して先に行くことにすんぞ(T_T)
その代わりと言っちゃなんだがーーー
ちょっと予定を組みなおして午後の時間に少しだけポケモンGOの機会を与えようと思う!^^
そこは石垣刻印とポケモンの巣だ☆』
え!? 予定を少し変更?
そしてポケモンの巣???
しかも・・・石垣刻印もあるの???
この言葉に俄然心躍らせたのはやっぱり彼女でした。
『ぐはー!マジっすかお兄ちゃん!そんな一挙両得な場所があるの!?
だったらその島旅さっさと終わらせてー、さっさとそれしようよ(*´д`*)』
『さっさと島旅終わらせようとはなんだよ琴音^^;
島旅はオレの最大にして最高の趣味だ。
ポケモンGOはオレにとって優先順位はあくまでも下位。
だが・・・2島巡りをしようと思ってたお兄ちゃんが1島見送ってでもお前に喜んでもらおうと時間をつくる計画に感謝もへったくれもないようなら、
この提案引き下げるぞ?(ちょっと怒り気味)』
わきゃあ・・・普段滅多に本気で怒らない先輩だけれども、流石にその言葉は竜の逆鱗に触れてしまったようですう^^;
いつもならそれでも突っかかる琴音っちも流石に委縮。
『ごめん・・・お兄ちゃん。さっさと終わらせようとか言ってゴメンナサイ^^;』
『分かってくれりゃーいいよ^^; 人の趣味を無下にする言葉ってのは、その人そのものを否定し、傷つけると理解してくれるならOKだ。
ん?
あれ?
ちょっと待ってろ琴音。
コイルがいるじゃーん(*´д`*)ゲットー!』
そう言って先輩は自分のスマフォで懇意のポケモンをゲットしてニンマリ顔。
『くっはー!お兄ちゃん全然説得力ねーよマジでw』
・・・いやほんと。
せっかく良いこと言った(?)のに正直台無しですw
本当は私も画面に出現したコイルと言うポケモンをゲットしたかったですが、この流れ的にスマフォの画面を閉じました^^;
さてーーー
駅前の周辺地図を眺めて今一度高松港の確認をすることに。
案外高松駅と高松港は近いみたい^^
見た感じだと徒歩5~6分ってとこですう(そこまで駆け足必要なさそう)
とは言え『行き先』は幾つかあったのです。
だから先輩に『ねえ先輩、今日はどの島へと渡るのですかあ???』と尋ねたのですよ。
すると先輩は地図に指を這わせながらーーー
『ここだよ夕実ちゃん^^ 今日はこの第一浮桟橋から出ているフェリーに乗って、
女木島って島へと行こうかと思ってるんだ^^』と教えてくれたのです^^
『なあ~お兄ちゃん。その女木島ってどんなとこっすか?』
私も琴音っち同様にそこが気になった。
先輩はにこやかにそれに答える。
『そうだな。桃太郎伝説の島・・・かも?と謳われている離島ってとこかな^^』
『『かも?』』
思わず琴音っちと二人してそこに突っ込む。
その私たちの表情を見てか先輩は
『オレもよくわかってないんだw だから見に行くんだよ^^
なんでもそこには鬼が住んでいたと言われる広大な洞窟があって見学出来るらしい!
ならば行ってみようじゃないか☆』
どうやら桃太郎のお話に出てくる鬼ヶ島の元になったんじゃないか?と言うことらしいのです。
一体どんな島なんだろ?
イメージ的にゴツゴツとした鬼の頭のような岩が剥き出しの離島なのかな?
ちょっとワクワクしてきたです(*´д`*)
今回は迷うことなくフェリーターミナルへ向かうことができましたです。
なんせ駅前に連絡通路がありますしねw
そこをサクサク進んでいくとーーー
すぐ高松港でした(*´д`*)
ただし、ちょっと迷ったのが乗船券売り場でしょうか。
それぞれの行き先・桟橋によって売り場が別々なので要注意ですうー^^;
無事にチケットげっとだぜー!をした私たちは、既に待ち構えていたフェリーへと足早に突入ですう。
ふと、フェリーに書かれている行き先に目を止めた私。
高松→女木島→男木島って書いてますですね。
『ねえ先輩。ひょっとして今回泣く泣く取りやめた島旅って男木島のことですか???』
『そうなんだよ夕実ちゃん^^ 本当はそこも行くつもりだったんだ。女木島に行くなら、そのすぐ沖にある男木島はワンセットで行かないとなあーって思ってたんだよ。
ただ、正直一日目の予定としては男木島を組み込むと結構スケジュール的にカツカツだったんだ。
ある意味ポケモンGOで踏ん切り付いたよw
男木島には申し訳ないが今回はパスってことで許してもらおうかな^^』
離島旅行が大好きな先輩なのに、それをポケモンのせいにして諦めるなんてね。
と言いますか、それほど女木島の方に特に魅力ありってことなのかしら?
地図見ると女木島の方がおっきいし、やっぱり先輩は女の子の方がいいのかな?(素敵な勘違い)
階段を上がって船内をチョットダケ見て見ると乗客もパラパラ。
そこまで観光では賑わう航路ではないのかなあ。
そして当然私たちは船室ではなくデッキ席へと向かいますですよん(*´д`*)
やっぱり船旅は風を受け間近に海を見届けるデッキが好きなんですう♪
デッキ席に落ち着いた私たちは高松港を見渡すのです。
港の造りもやっぱり都会っぽい^^
でも先輩はそこにあるモノを見つけた。
『あれ!? 港を歩いてた時は分からなかったけれど、よく見ると高松港の岸壁って煉瓦だな!^^』
あ、ほんとだー!
確かに歩いてたら分かるわけ無いんだけど、こうやって船から見ると煉瓦さんじゃないですか!
思わず琴音っちに『ねえねえ!琴音っち!高松港って煉瓦だよ!?』って振り返ると、
『うっは!ゴースもいるしギャロップもいりゅう(*´д`*)』と、
ポケモンGOに夢中になってましたです^^;
この娘の趣味の優先順位が怪しくなってきたんじゃないか・・・と、私は少し心配になったとですw
まあそんなことは思い過ごしだったんだと後でたっぷり思わされるのだけれども、この時の私は知らないのである。
(※ 恐らく元々あった港の堤防・護岸壁の上に、イマドキ煉瓦などを港湾施設のイメージに合わせて嵩上げしただけなんだと思います。ある意味琴音が興味持たなかった?のも古い煉瓦じゃ無いから正解かな?)
さあ!出発ですう(*´д`*)
一応、海の子の私ですけどー
やっぱり船旅はワクワクしちゃいますですね♪
フェリーが海を搔き立てる白波に心躍り、鼻腔をくすぐる潮風の香りに癒される(*´д`*)
先輩と私はデッキの手すりに頬杖ついて『わー!』とか『おおー!』とか『ほわ~お(*´д`*)』とか言いつつ海原の景色に一喜一憂してたのですが、
相変わらず琴音っちはデッキのベンチでポケモンGO^^;
『なんだよあいつはこんな時まで^^;』
『ですよね・・・先輩^^;』と二人して彼女の姿に嘆いていると、
突然彼女がゲラゲラと笑いだす。
ええっ!?(゚д゚(゚д゚)!?
どうしたのかな???と思わず先輩と二人で彼女の目線の先に目を配せばそこにはーーー
海の上なのにモグラが居ましたですw
『こりゃやべーな琴音w』
『だしょ?お兄ちゃんwww』
これには流石に私と先輩もふきだしたw
だってモグラが海に顔を出してるんだもん(*´д`*)チョットカワイイ
ゲラゲラとあんまりにも笑っていると先輩が一言注釈を入れる。
『おかしな映像だけど、実はモグラって泳げるんだよね^^』
『『ええっ!?ほんと!?Σ(゚д゚(゚д゚ll)』』
むしろそっちが驚いた^^;
なんでも先輩が言うには『哺乳類はほとんどが泳げる』とのこと。
ポケモンGOのおかげか船旅もちょっとしたいつもと違う賑わい☆
高松港から15分くらいでしょうか?
あっという間に女木島が眼前に迫ってきましたですう^^
ーーー港に入りかけたところで私たち三人は同時にあるモノを指さす。
『『『うはw 堤防に鬼が居るw』』』
そうなんです^^ 女木島に来る観光客を一番最初に迎え入れてくれるのが、
この堤防先に鎮座する鬼のモニュメントなんですう^^
どうやら鬼ヶ島に入港のようですよ?
ではでは私たちと一緒に鬼退治に出かけましょうです(*´д`*)
『おー!離島だし、なんも無いかと思ってたんすが、港にはジムとポケストップが一個づつあるんすねえ(*´д`*)』
さっそく鬼ヶ島に足を踏み入れようとしてるのに相変わらず琴音っちはポケモンGO^^;
ですがーーー
田舎はアイテムもらえるポケストップと言う場所も、ポケモンを戦わせるジムもかなり少ないって聞いてたので、
離島(女木島)にも一応あるんだーとか思っちゃいました^^
島の子供たちもポケモンGOで遊んでたりするのかな?
高松港はポケモンもワンサカ出てました。
同じ高松市だと言うのに海をちょっと隔てるだけでこの格差^^;
せめてゲームの世界では平等であって欲しいなあ~と思った次第ですう^^
さて私たちは女木港に降り立ったのですが、
目の前には何だか怪しい建物が!?
その施設前の観光周辺案内板の地図を指さしつつ先輩が私たちに振り返る。
『どうやらここから鬼ヶ島大洞窟ってとこへと定期バスが出てるみたいだね^^』
今回の島旅の最終目的地は先輩の言う鬼ヶ島大洞窟と言うところらしい。
だけど島旅好きの先輩が普通にバスに乗っていきなりメインの目的地に行くのかなあ?^^;
琴音っちもそこに気づいたようで
『なあお兄ちゃん。どうせバスなんて絶対乗らないんだろ?^^;』と突っ込むのです。
すると先輩は少し嬉しそうな顔? をしつつ私と琴音っちに言い放つのでした。
『当たり前だろw 島旅ってのはグルッとじっくりじんわり一周回って海と山をひたすら愛でるのがいいのだ(*´д`*)
そんなストレートに観光バスでショートカットする観光なんて島に対する侮辱でしかならない!
そこに本当の愛など無い!(すごく熱く語る先輩)
だからオレは君たちに素敵な移動手段を用意したぞ(*´д`*)
その移動手段はこの目の前の施設。
その名も鬼の館の中にあるのだ!
と言うことで行ってみようじゃないかー!』
島旅のことになると急に熱く、まくし立てる先輩^^;
よっぽど好きなんですね。離島旅行♪
先輩に案内されつつ鬼の館に続いた私と琴音っち。
そして受付のお姉さまと先輩の会話の後、お姉さま先導で移動した目の前には
レンタル自転車が。
それを見て琴音っちが『つーことはーーーチャリンコ島めぐりってことっすよね^^;』
『そう。今回はチャリンコツーリズムだ^^ でもまあ安心しろ夕実ちゃん・琴音よ。
まだ旅の序盤でもあるし、島特有の起伏の差も考慮してーーー
電動アシスト付き自転車だ^^』
正直ホッとした私&琴音っち。
島自体はそこまで大きく無さそうだし、海岸線をぐるりと巡るだけなら普通のチャリンコでもいいけどお、
大洞窟ってさっきの地図見た限りじゃ山の天辺ですもんね!^^;
さてチャリンコツーリズムすたーとですう。
いったいどんな島なんでしょうか?女木島(*´д`*)
ターミナルから5秒と経たないうちに琴音っちが急ブレーキ^^;
『この女木島の石垣ってなんか変わってるっすよね^^』と指を差すのです。
あらほんと。随分と細かい石を積み上げた随分と高い石垣ですう。
『あれはオーテって言うこの島独特の石垣なんだってさ^^
パンフレットを見る限りだと、冬場は季節風が山頂にあたって海岸沿いの民家に吹きおろしの風が吹き付けるそうなんだが・・・
その際に海水や波しぶきなどと相混じって家の中まで侵入してきてしまうらしい^^;
それを防ぐために家の高さほどある石垣を築くようになったんだってさ^^』
へえ~。自然と闘い、そこから得た共存するための知恵がこのオーテなんですね^^
自然も凄いけど人も凄いなあ~。
さて、ちょっとその先へと進んだ私たちは、再び足を止めることになる。
『うは!なにあれw 船が石垣の上にあるっすw』
『先輩!あれも・・・この女木島独特の文化・・・とかですか?^^;』
『いや。あれはたぶん・・・オブジェじゃないかな^^
瀬戸内海の島々は3年に一度行われる瀬戸内国際芸術祭の舞台になってるところが多い。
だから女木島にも多くの作品が点在するってパンフレットに書いてあるな^^』
瀬戸内国際芸術祭?
なんでも先輩の話の続きを聞けば、離島をアトリエ(舞台)として作品を展示し、国内外の来訪者を呼び込んで地元の人・もの・文化を知ってもらおう!って言うイベントらしい(おおざっぱだけど)
そして、その芸術祭の作品が私たちの行く先々で迎えてくれることになるのです^^(↑この鬼さんは違います)
ではそれらの作品を幾つか見ていきましょうですう^^
『わきゃ?このモアイさんも芸術祭の作品ですかね^^』
『それは違うらしい^^ 高松市の大手クレーンメーカーさんがイースター島の倒れてるモアイ像を立ち上げるプロジェクトがあったそうなんだけど、
その練習用のモアイ像らしいw』
練習用?
すっごいリアルな気がするですが(本物見たことありません)
本物そっくりさん作って練習するだなんて妥協を許さない素敵なメーカーさんですね(*´д`*)
(株式会社タダノさんのことです)
『うはw あれは絶対オブジェだよねお兄ちゃんw』
『20世紀の回想と言う作品らしいぞ^^ ちなみに音も出るそうだ』
海にピアノ。とってもインパクトありましたですねコレはw
さてとここで神社を見つけた私たちは旅の安全を祈願しにお参りすることにしましたです(離島に行ったら神様に手を合わせるのは恒例行事ですね、わたしたち^^)
ボンサイプロジェクト???
ここもまた芸術祭と関係あるのかしら?
『『『うーん・・・』』』と首をひねる私たち三人衆。
どうやらまだまだボンサイの良さは私たちには分からないみたいですうw
神社でパンパンと手を打ち安全祈願を済ませた私たちは再び自転車に跨りました。
琴音っちだけは『どうかプテラと出会えますように!』と不敬な願い事をしていましたが・・・^^;
そんな彼女ではありますが、
『古そうな煉瓦ちゃんはっけーん(*´д`*)』と、民家の煉瓦塀をさりげなくチェック。
なんだかんだでアンテナはちゃんと張ってるのね^^;
眠そうな猫ちゃんに手を振りつつ
子供の頃憧れだった木の上のお家に足を止めつつも
砂浜へと辿りついた私たち^^
『これから島の反対側へと登る道になるから、この砂浜で一旦休憩を取ろうか^^』と先輩
どうやら女木島はぐるりと周遊道路があるわけでは無いみたいですう。
と言うことで砂浜にて休憩となりました^^
『じゃ~砂浜に女木島に来た記念で何か書いちゃろーかぬわー(*´д`*)』と、琴音っちが適当な枝を拾って浜辺に悪戯書きを開始しようとしたところ、
『ぐは!なんだよー。誰かがもう先に悪戯書きしてるっす^^;』と嘆く。
思わず彼女が嘆いたその先を見やるとーーー
砂浜を穢す不逞な文字が^^;
ん?でも前にも同じような悪戯書き見た気がするんだけど、まあいっかw
(確か、ある意味世界で一番有名な煉瓦・広島シリーズの似島編かな?)
ふと私は足元の漂流物に目が行った。
『ねえねえ先輩。このワニの口みたいなハサミは何ですかね???』
『うーん・・・たぶん、魚バサミだと思うんだけどなあ。オレは釣りとかしないから良くわかんないやw ごめんね夕実ちゃん^^』
見ればまだまだ使えそう。
何か家で使えないかな?って思いましたがまったく思いつかなかったのでそのままにしておきましたですw
さあ!
ここから暫く山道ですう(T_T)
『ぐは・・・電動アシストマックスパワーなのにキツイっすマジで^^;』
『最近デスクワークばっかだからしんどい^^;』
菅原兄妹の嘆き節が前から延々聞こえてくる^^;
かく言う私もバテバテです^^;
さて随分とスローリーに登っていた私たちの目線に『俵石』と言う案内板が目に映ったのです。
『せっかくだから行くか?ゼエゼエ・・・^^;』と先輩が寄って行こうと進言。
休憩にもなるだろうし・・・と言うことになり、俵石へとレッツゴーになりました^^
『石っすね!』
『石だな』
『蚊がいっぱいですう^^;』
本当はこの石にまつわる謂れとかあるのですが、私たちは蚊の軍団に悪戦苦闘^^;
そそくさと退散しちゃったw
ようやく峠を越えて島の反対側へとゆっくりと下りはじめた私たち。
ふと道路下に檻を見つける。
『『『イノシシの檻だよね』』』と皆同時にハミング。
私たち3人は静岡の伊豆っ子。
イノシシにも縁がかなりある土地なのです。
知らない檻じゃなかったわけですね。
さてと、ちょうど女木港の裏側までやってきましたです。
ふと瀬戸内海を見渡せば、外周道路の下に小さな港が見えたのです^^
『な~お兄ちゃん。港にも寄ってくんかい?^^;』
『当たり前だろ? 女木島には集落と呼べるものは女木港とこの目の前にある西浦漁港しかないんだからな^^
見れるものはなるべく全部見ておきたい☆』
そう言って先輩は漁港へと続く真っすぐな坂道を下りていく。
それにしぶしぶとついて行きかけた琴音っちだったのですがーーー
『ちょ!ちょちょちょ!お兄ちゃん待ってよ^^;
この坂道めちゃくちゃ急なんすけど!!!』
とピタッと立ち止まるのです。
確かに私も見た目結構急だなあと思いましたよ?
でもそんなに驚くほどじゃないんじゃないの?怖がりサンだね~琴音っち(*´д`*)と半分小ばかにしていましたが・・・
『わきゃあああ・・・!ブレーキ握りっぱなしじゃないと無理です無理ゲー!(>_<)』といつの間にか喚いてましたw
立ち止まっても自転車ごと前へとつんのめりそうなくらいでしたよお・・・^^;
集落の街並みを堪能とか海が迫ってくる!とかそんな感動してる暇も無いほど緊張しながら港までようやく降りてきた私たち。
そこで私たちは港にあった物体に仰天するのでした。
(;゚Д゚)(;゚Д゚)(;゚Д゚)ナニコレー!!!???
『えっと・・・これは何かなお兄ちゃん^^;』
『知るかっw オレもこんな情報は持ち合わせてねー^^;』
目の前にドーン!と聳え立つ何とも言えないハイカラでハイセンスな建物に一同、口をあんぐりですう^^;
でもこれはもうそこに行くしかありませんよねw
まるで猛獣にでも近づくかのようにその塔?へと近づいた。
『わきゃ!? OKタワーへようこそ! って書いてあるです^^;』
『何そのOKタワーってマジで^^;』
『う~ん・・・案内板読んでみる感じだとーーー
これはタイの現代アーティストが製作した作品みたいだな^^
そのアーティスト”ナウィンさん”が西浦地区の人々ひとりひとりを訪ね、語らい、そしてヒントを得て出来上がった作品て書いてある。
了解って意味だけじゃなく満足、もしくはそれでいいじゃん!と、色々な意味合いにとれる言葉OK。
OKとは何?をテーマに住民と共に作り上げたからOKタワーと言う作品名のようだね^^』
へえ~。何となく経緯は分かったです。
でも、
随分と離島の港にはハイカラ過ぎな建物には変わりないですよねw
西浦地区の人々が古い時代の映画看板風に描かれているこのOKタワー。
『わきゃ・・・どうしますですか? このOKタワーは登れるみたいですけど登りますか???』
『『もちろんOK(*´д`*(*´д`*)』』
あらやだ皆ノリが良いこと^^;
と言うことで高さ10mのOKタワーへと登頂開始ですう(*´д`*)
ーーー港に降り立ってから大きな人の声がするなあと思っていた私たちだったのですが、
どうやら集落の人たちへのインタビューが、このOKタワーから流されていたようですう^^
騒がしいとか思っててまずは最初のゴメンナサイ。
そしてもうひとつのゴメンナサイをしないといけません。
正直琴音っちも先輩も私も日本の小さな漁港には随分と不釣り合いな建物だなあと思ってました。
『うは・・・周りの景色からさ、ちょっと浮いてるっすよね^^;』って。
でもOKタワーを登れば登るほどその考えが料簡が狭いんだな私と思わされるのでした。
このOKタワーの階段の壁には所狭しとぺたぺたと紙が貼ってあったのです。
それは
『あなたにとってのOKって何ですか?』と自由に書いて貼り付けるものだったのです。
その一字一句を皆でなぞりつつ上へと向かうんだけど、
『うは・・・良いこといっぱい書いてあるっすね。私ちょっと感動っす^^』
『この゛なんでもです”ってオレは好きだね^^』と、いつの間にかこのOKタワーが好きになってたこと。
だから最初は『ええ~^^;』って思ってたことをゴメンナサイですう。
そして私が一番気に入った『あなたにとってのOKって何ですか?』は、
『一日が楽しくすごせること』です^^
シンプルだけれどもコレが一番共感した私のOKです♪
『お!結構いい眺めじゃないか^^』
『うはー、10mだからと侮ってたっすけど意外と遠くが見渡せるんすね(*´д`*)』
木造の螺旋階段をぐるぐる登っていくと、思ったよりも景色の良いOKタワーでしたです^^
登ってくる時は壁で外が見えなかったけれど、
天辺から見下ろすと私たちの自転車が随分と小さく見えたのです・・・(◎_◎;)コ、コワイ
頂上にはスタンプ台なんかもありました^^
それを見て琴音っちが
『せっかくだしー、うちらもあなたにとってのOKってヤツ書いて貼って帰ろうっす(*´д`*)』と提案してきた。
『『いいねえ~(*´д`*)(*´д`*)』
ということでー、さっそく私たちも自分のOKとは?を書くことになったのです。
ところがーーー
『『『紙が無いΣ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)゚д゚ll)』』』
なんと残念なことに紙切れでしたです^^;
タワーを下りた私たちは今一度、そのOKタワーを見上げるのですう。
最初に見上げた時と全然印象が違うものに見えたのは私だけじゃなく皆もそうだったようで、
『このタワーって芸術祭が終わったら撤去なのかなお兄ちゃん^^;』
『いや・・・どうなのかな。わからないけど、このままとっておきたいな^^』と、
このOKタワーの今後の行く末を心配するくらいになってましたです^^
『じゃあ~そろそろ行くぞみんな^^ 目指すは鬼退治だ!』
先輩の号令にそれぞれ自転車に跨る私たち。
あなたにとってのOKは何ですか?
鬼ヶ島編後編へと続きますですう^^
ここまで読んでくださりありがとうございました。
いや~OKタワーには度肝を抜かれましたよw
正直言いますと瀬戸内海の島々のオブジェってそんなに好きじゃないんです。
犬島も豊島も小豆島にもあるんだけれど、島の素敵な景観にはちょっと似合わないと思ってたし。
まあその気持ちは変わりませんが、このOKタワーに貼り付けてある『あなたにとってのOKは何ですか?』は感動したね(*´д`*)
神社の絵馬とはまた違った思い。
何かしら高松への用事がありましたら寄ってみてはいかがでしょうか女木島(高松港から4キロ。乗船時間は20分くらい。駅からも近いよ)
さて次回は勿論、鬼退治。そして書ければ高松市内編まで行きたいけどたぶん無理だなw
ではではまたいつかの更新まで御機嫌よう!
おはようございます。
ポケモン・・・煉瓦刻印悩ましいですね。
by YUTAじい (2016-10-06 06:49)
ははは、ポケGoにはまっておりますな(^^ゞ
ほどほどにね
by kinkin (2016-10-06 07:04)
ポケモンやりながら島旅とは忙しいですね
OKタワーは良いアイディアですね、都会にもほしいかも(^^
by いそいそ (2016-10-06 08:24)
私も以前行った時に高松駅前の都会には私も驚きました。
OKタワーはなんじゃこりゃ?って思いますよね。
でも島にとっては観光客が来てくれたりと発展のために一役買っているのでしょう。
by こんちゃん (2016-10-06 08:40)
おはようございます。
旅も遠くまで行きましたね、四国に北海道とはね、かなり収穫が有りましたか?
by 馬爺 (2016-10-06 08:47)
おはようございます。海の上なのにモグラは正直受けますよね!!ニコニコになりました。船での移動、良いと思います。充実されていますね。^^;
by ソニックマイヅル (2016-10-06 09:42)
イケイケな島ですねw
by テンポイント (2016-10-06 12:13)
えぇ、ポケモン選択しちゃったかぁ・・・
ちょいさん、少し残念だったわぁ。
芸術で町おこしってのはあちこちありますが、
なかなかシュールですねw
by まめ (2016-10-06 12:49)
OKタワー、色合いがもう少しおとなしめだったら・・・とか思っちゃいましたが、皆さんの思いがこんなにも込められてる素敵なタワーだったんですねぇ(^O^)
でも思ったよりも見所のたくさんある島ですね(^-^)
by ニッキー (2016-10-06 14:06)
うーん、沢山コメントしたい盛り沢山の素敵な記事でした(*´ω`*)
ポケGo、捕獲した場所が記録されるので、旅の思い出としても良いですよね。
先日、日光の墓地でゴースが湧き出てきてビビりました(笑)
自分にとってのOKって何だろう。哲学してみようかな(^^)
by ワンモア (2016-10-06 20:52)
バス移動じゃ卵孵らないからチャリにしたんでしょ。
by gen (2016-10-06 22:32)
私にとってのOKはなんだろうって、考えさせられました。
(結論は、当然、出ませんでしたが…)
P-GOは137揃えましたが(ほとんど息子www)、
まだ肝心のポリゴンが…(悲)
そろそろ大人の出番(笑)でしょうかねぇ
by 唐津っ子 (2016-10-06 23:49)
高松駅には3回行き、その度「連絡船うどん」食べました。
僕はアート音痴なので人気の瀬戸内の島アートに興味がありませんが、
「OKタワー」は良いっすねぇ。毎日楽しく過ごしたいです(^^)
by johncomeback (2016-10-07 05:59)
煉瓦よりポケの方がプライオリティが高くなったりして^^;
by さる1号 (2016-10-07 10:18)
瀬戸内海は島が沢山ありますね~ポケモン田舎に来ると全然いないみたいです。 ゲームの世界でも格差が。
by みぃにゃん (2016-10-07 13:48)
海の上にもポケモンいたんだ!
ってなりました。
これは、降り立ったら即、ポケGO起動ですね^^
by みずき (2016-10-07 22:27)
堂々と、鬼ヶ島を書かれているんですね^^;。
今時はレンタサイクルも電動で、島旅が捗りますね。
by sakamono (2016-10-07 23:55)
海中モグラ 素敵すぎです。
クスクス笑いが止まりません。
by サンダーソニア (2016-10-07 23:58)
OKタワー?なんじゃそりゃって感じだニャ(^^;
あなたにとってのOKって何ですか?
んー何だろう?
by えーちゃん (2016-10-08 01:12)
弟の嫁さんは高松です、まさかこんなに駅前が立派だとは思ってもいませんでした、ごめんです><
「一日が楽しくすごせること」なかなかこれが難しい事なんです!なるほどな〜OKか〜色々ありますね!
by Hide (2016-10-08 13:55)
映画の看板チックなタワーのあの作りであの高さですか、
登山よりドキドキ感あるのでは(笑)
by さといも野郎 (2016-10-09 22:10)
ようこそ瀬戸内海へ^^)♬
うどん食うためだけに橋渡っていったなぁ☆
OKタワーめっちゃウケる~☆☆☆
by 獏 (2016-10-10 10:20)