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第882話 お兄ちゃんの今治・小島リベンジ編!Vol①『超時空?芸予要塞マクロスフロンティア!』 [廃村さーくる2(島旅煉瓦遺構編)]

『今思えば、あの時行けなくて正解だったのかもしれないな^^』

 真っ暗な煉瓦造りの探照灯跡に入った時、ふとお兄ちゃんが呟いた。

 そして続けてお兄ちゃんは言う。

『煉瓦や煉瓦の刻印に当時は興味があんまり無かった。だからもしあの時に行けていたならば、普通の観光に近いものだったのかもしれないよ^^;

 そして色々と見落としていたと今は思うんだ^^』

 そう言ってお兄ちゃんは壁に手を這わせ、足元を探り、指でひとつひとつ吟味して戦争遺構の煉瓦をなぞる。 

 どうやらお兄ちゃんにとって本当に特別なリベンジ戦なのかもしれない。

 

 第882話、私こと菅原琴音視点で小さな小さな離島のリベンジ物語スタートっす^^

第882話 お兄ちゃんの今治小島リベンジ編!①琴音・海だ煉瓦だ!2.jpg

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 新居浜市を飛び出した私たち。予讃線・特急いしづちで次の目的地『今治』へと向かいます^^

 

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『わきゃー♪ せっかくなので新居浜市っぽいお土産買ったですう(*´д`*)』と夕実っちが別子飴を見せびらかしたw

『一個舐めたいっす(*´д`*)』

『ダメですう!地元に帰ってからならあげますです(*´з`)』

 なんすかそれ^^; 別にお土産を今食べたっていいじゃんかw

 

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 私と言えばご覧のラインナップ!

 今治まで約40分。ちょっと微妙にのんびり電車旅って感じじゃないけれど、さっそく朝からアルコール☆

『朝からいいね♪ 最高だね我が妹よ(*´д`*)』と、お兄ちゃんは快く私の用意した機内食に手を出した。

 夕実っちはと言えば『こんな朝から・・・』と体裁を気にしたフリをしつつも結局飲むんだからほんと嫌らしいよね!こんの小娘がw

 ちなみに竹輪は新居浜の特産でもあるっす^^

 蟹に鯛風味の竹輪ちゃん。ガジガジ食べながらまったり車窓を眺めましょう☆

 

 のんびりとした風景をお酒と共に満喫していたわたしっち。

 隣の西条市『伊予西条駅』に列車が滑り込んだところで

『ぶはあー!¨∴∵(°ε ゜)!?』と思わず吹き出してしまった。

『なんだよ汚ったねーな琴音^^; どうしたよ?』

『お、おに、おに、お兄ちゃん! 煉瓦がいっぱいありゅううううう!』

 そう。実はこの伊予西条駅には煉瓦ちゃんがいっぱいだったのであるーーー

 

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『お、おに、おに、お兄ちゃんアレ何よ???』

『ああ。アレは煉瓦の給水塔の名残だな^^ 昔の蒸気機関車は水を必要としてたから、あの手の給水塔から水を補給してたんだよ^^』

 

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『こ、こここここっちの建物は!(?_?)』

『今じゃ珍しいランプ小屋(危険品庫)だな^^ 昔は車内の照明とか保線の明かりに灯油の明かりが使われてたんだけど、それをしまっておく倉庫だね。

 この西条市の危険品庫は灯油じゃなくカーバイドを用いたカーバイド庫とも言われてるんだ^^

 カーバイドってのはこの場合特に炭化カルシウムのことなんだけど、

 昔はこれに水を加えることによって発生したアセチレンガスを燃やして灯をとってたんだよ^^

 灯油もカーバイドもその後に電灯にとって代わった。仕方がないがこれも時代だね』

 うほー!ランプ小屋って何度か見かけたけど、ここはカーバイドの煉瓦危険品庫なんだ(*´д`*)

 愛知の半田駅とか群馬の新町とかで見かけたけど(あと相生駅とか)

 どうせなら間近で見てみたい!って思っちゃった私。

『お兄ちゃん・・・途中下車してじっくり・・・見たい・・・っす(懇願)』と、

 うるうる目で上目目線でこれ以上ないくらいにお兄ちゃんに瞳と表情で訴えた。

 でも

『たぶんここで下車しても目の前で見れないと思うし時間ももったいないから却下(*´з`)』と、

 あっさり断られたw

 ・・・仕方ないので望遠で窓から覗くだけで我慢することにする(ケチんぼだね!兄ちゃんは)

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 火気厳禁って扉の横に注水厳禁って看板が。さっきお兄ちゃんが言ってた水を加えるとガスが発生してしまうって言ってたよね。

 だからこの看板も昔の名残なんじゃないかなあ^^

(大正10年以降建造)

 

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 大正期だけあって素直にイギリス積み。

 

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 刻印とかあったかもしんない。

 それってどこで造った煉瓦なんだろ?

 頭の中は煉瓦への興味や疑問でいっぱいに膨れ上がる。

 でもああ無情。

 特急は颯爽と今治へと走り出しちゃったっすw

 

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『わきゃあ・・・竹輪にガブッと行ったら芯があったですう。前歯痛い・・・^^;』

 夕実っちが竹輪を頬張ったらプラの芯をガジッと噛んじゃったみたい^^;

 

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 この特急の嬉しいところは充電が可能なところ(*´д`*)

 私はポケモンGOでスマフォの電池消費量が激しいからめっちゃ重宝したっすよマジでw

 

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『懐かしいな・・・今治駅(感動)』

 所要時間約36分で今治駅に到着。

 お兄ちゃんは久しぶりの今治駅に思いを馳せていたけれど、私と夕実っちはお初。

 

 ーーーさてここから隣駅の『波止浜駅』が今日の目的地。

 けれどもそこは特急が止まらない駅なので今治駅にて下車。

 ここから鈍行で隣駅へ!

『お兄ちゃんがなぜ昔、隣駅の波止浜駅へと辿りつけなかったのか?』はコチラをどうぞ。

『第297話 瀬戸の花婿っ!愛媛上陸編☆』

 

 

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『わきゃ・・・たったの4分の乗車時間で波止浜駅ですう^^;』

 夕実っちはお兄ちゃんに怪訝な顔を見せつけた。

 だってそりゃそうっすよ!

 かつて電車でたったの4分の隣駅までお兄ちゃんは辿りつけなかったんだからw

『ええ・・・それは反省してます。だから責めないで~~~^^;』と苦笑いするお兄ちゃんがそこに居た。

(かと言って今治駅から歩いたら・・・約一時間。意外と駅間あるし遠かったりするw)

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『えっと・・・コホン。まずは帰りのフライトまでの時間を考慮して時刻表チェック・・・だな^^;

 ええっと~・・・今は8時だから夕刻の松山空港のフライトまでかなり余裕だね^^;』

 時刻表を指さして過去の失態を取り繕うお兄ちゃん。

 とは言えこのチェックはマジ大事!

 一時間に1~2本のローカル路線は時間が限られた旅行で気にしないのは死活問題だもん(大袈裟だけど大袈裟じゃない)

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 さてここからは徒歩で離島ターミナルへと向かうっす^^

 

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 駅から歩いて5~6分。波止浜港はコチラの看板が見えて来た^^

 

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 何だか神社も見えて来たけど、この時点じゃさほど気にしてなかったっす^^

 

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 汐の香りが少しばかり鼻をくすぐってきた。

 もうすぐ海が近いんだと風が知らせてくれるっす^^

 ちょっと古めな家屋がお出迎え。

 その屋根瓦の向こうにはニョキニョキと異様なクレーンが家に生えた角の様にいくつも連なってるのが見えてくる。

 

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『わきゃ!? すんごく大きい船がいっぱいあるですうう(゚д゚)!』

 古めかしい家々の群れを抜けて急に開けたそこは一種異様な風景。

 

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 その全てが見上げるほどの大きさの船たちが寄り添うように海辺に鎮座していたの!

『さすが造船の街・今治だな・・・^^;』

『わきゃ・・・古い感じの家並みのコチラとムコウでギャップが凄いですねココ^^;』

 下田や伊東や稲取で見慣れた漁村風景とはかけ離れた海辺の風景にただただ圧倒される私たちだったっす(ほんとにマジで^^;とんでもなく船がでけーw)

 

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 さてやってきたのは波止浜から来島~小島~馬島の近隣3島への船が出る旅客ターミナルっす^^

 そこに隣接する燈明台もキッチリポケモンGOのポケストップ。

『船を待ってる間にアイテムもらえるから嬉しいね(*´д`*)』と呟いたら

 お兄ちゃんも『便利な暇つぶしアイテムだよなポケモンGOってさw』と笑ってたw

 

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 ここはどうやら対人のチケット売り場じゃないみたい。

 乗船券は販売機。

『とりあえず時刻表を確認しよう^^』とお兄ちゃんが券売機横の時刻表を指さした。

 覗き込むとーーー

 

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『えっと・・・お兄ちゃん? 今8時40分なんだけど^^;』

『そーだね~w』

『わきゃあ・・・次の船(10時10分)まで1時間半もあるですよ!(半切れ)』

 

 今や前もってネットとかで乗船時間も楽々検索できる世の中っすよ?

 な・の・に・!

 この男はそーいうとこを全ッ然!調べないし無頓着なんだわさ^^;

『お兄ちゃんのそういうとこが嫌いなんだよ私はw』

『私も言わせて欲しいですう。この後どーするんですか!?(-_-メ)』

 

 どんなことがあっても大体はお兄ちゃんに味方する夕実っちでさえお兄ちゃんの体たらくに追求っす^^;

 

 するとお兄ちゃんは

『別にいいじゃん(*´д`*) この波止浜港の周りをブラブラして時間つぶししよーぜ☆』と、のんべんくらりとのたまった。のたまいやがった・・・^^;

 

 どうにかなるさケセラセラが、お兄ちゃんの性格なのは重々承知だけど、

 それに付き合う身にもなってくれよお兄ちゃーーんw

 とは言え・・・結局はお兄ちゃんの言う通りにするしかないのである^^;

 私たちはプラプラと周辺巡りをすることにした。

 

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 対岸の今治造船所などの造船所エリアとの間には波止浜水門と言う水門橋があったっす^^

 渡し場(旅客ターミナル)からも近いしとさっそく寄ってみると、

 細い道幅の水門橋をひっきりなしに行き交う車たち。

 造船所関係者さんたちなんでしょうね。

 せっかくだから造船所エリアにも行こうよとお兄ちゃんに進言したんだけど、あえなく却下^^;

 向こう側へ渡れなかったけれど、水門橋の途中に見えた黄色と黒の踏切跡みたいなのがめっちゃ気になったっす(これって何なの!? 昔は検問所とかだったとか???)

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 さて、水門橋くらいじゃ1時間半はやり過ごせないっすw

 水門橋から更に内湾。つまりは波止浜港(湾)のもっと内側まで歩いてるとーーー

『わきゃ!? 防波堤の向こうに鳥居の頭が見えるですう(゚д゚)!』と夕実っちが大きな声をあげたんすよ。

 ・・・あらやだほんとーに鳥居っぽいのがありゅう(◎_◎;)

 そこは湾に流れ込む小さな小さな川。

『なんだありゃ!?』と、お兄ちゃんも私も夕実っちも思わず駆け出しちゃった。

 そして防波堤のへりまで来てビックリ!

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 川ん中に鳥居が突っ立ってたのでありやすw

『わきゃ・・・川の中の鳥居ってどういうことですかね???』とお兄ちゃんを見る夕実っち。

 とは言えさすがのお兄ちゃんも『これはさすがにわかんないやw』と笑う。

  っつーことで私が検索。

 するとどうやら先ほど見かけた神社の一の鳥居のよう。

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 この鳥居から真っすぐ後ろには先ほどの神社『龍神社』が見える。

 かつてこの波止浜は県内屈指の塩浜(塩田)だったんだって!

 それは徳川綱吉の時代からなんと昭和20年代後期まであったってんだからマジ驚きの歴史の長さ。

 元々はこんな堤防も無くだだっ広い干潟の上に立つ鳥居。

 今でこそ地堀川と言う小さな河川にうずくまってるけど、

 神社の参拝者はこの干潟(塩田)の上に立つ鳥居を潜って本殿へお参りするのが一種のステータスだったみたいね^^

『プチ厳島神社発見ですう(*´д`*)』と夕実っちが言った。

 この偶然の出会いに感謝して本殿にて拝みましたよ^^

 さて、それでも結局時間が余ったので、

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 海辺を眺めながら一杯やってましたw

 お酒と景色は時間を忘れるね(*´д`*)

 

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 さあやっと時間が来たとです^^

 往復で380円のプチ島旅。

 いったいどんなとこなんだろ?小島ってね☆

 ちなみに地図だとこんな感じ↓

波止浜~小島周辺図.jpg

 

 

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 定刻前、桟橋に向かうと小さな船が^^

 

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 ちょっと怖そうなオジサマにチケットを見せて乗り込む私たち。

 

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 当然、船内を目指さずに~

 

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 やっぱりデッキ席っすよね!

 悪天候じゃない限り、潮風を浴び、窓越しじゃない自分の目で海原のパノラマを見てみたい(*´д`*)

 

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『『『かんぱーい(*´д`*(*´д`*)*´д`*)』』』

 第三くるしま丸の出航と共にプシュッと空ける私ども☆

 

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 あっという間に最初の経由地『来島』に到着w

 6分くらいだからお酒ものんびり飲めないっすよw

 

 来島を離れるとーーー

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 もう目の前が小島でしたっす^^;

 

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 所要時間約十数分ってとこっすかね。あっちゅーまに小島に到着です^^

 お兄ちゃんが下船時にまとめて乗船券を渡そうとしたら、

『ああいい。あんたらの顔は覚えてっから券とかいらんよ。帰りはこの桟橋で待ってればええ』とオジサマ^^;

 わざわざ券をもぎる必要もないらしい。

 

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 さて桟橋の袂に小島観光案内地図があったとです^^

 お兄ちゃんに『ねえねえ兄ちゃん、どんな感じで小島を巡るの?』と早速スケジュールを聞いてみた。

 するとーーー

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『ぐるっと一周も出来るんだが、見たい物件は概ね小島の山の峰伝いなんだよ^^

 海沿いは今回時間的にパスして島の左手から右手までプチ山登りかなw』

 ぐはー・・・マジかー。

 登るんかい^^;

 苦笑いをしているとお兄ちゃんが一言付け加えてきた。

『ただしそのどれもが煉瓦造りの遺構だから期待しておけよな!琴音(*´ω`)』だって。

 それならば仕方がない(*´д`*)

 急に行く気が沸いてきた現金な私w

 さああー!待ってろ煉瓦ちゃん(*´д`*)

 

 

 さてまずはお兄ちゃんが言うところの小島の西側へと向かうことになったんすが、

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『わきゃー!何か機関車みたいなのが展示されてるですよ(*´д`*)』と夕実っちが指を差す。

 むむむ? 確かに転車台に乗った機関車にも見えるけど離島に機関車???

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『アハハw 夕実ちゃんこれはね? 28センチ榴弾砲って言う大砲の一種だよ^^

 さてなんでこんな物騒なものがここにあるかと言うとだけれど、

 それこそがこの小島の歴史そのものなんだ^^

 簡単に説明すると、この小島は海上要塞の島だったんだよ』

『わきゃ!? 海上要塞・・・ですか?』

『日本は明治ともなると列強各国からの侵略侵攻に備えるようになったんだ^^

 一番恐れたのはやっぱり近隣国のロシアだよね。

 万が一を考えて日本は海上交通の要所要所に要塞を造っていくんだけど、

 東京湾なら猿島・夏島・浦賀・横須賀・富津・館山や海堡などの東京湾の入り口に東京湾要塞を築いたし、

 大阪湾なら淡島や友ヶ島などに由良要塞、

 そして瀬戸内海への侵攻を防ぐべき為に造られたのが芸予要塞と言うここ小島なんだ(他に大久野島や呉)

 そしてポイントなのが、そのどれもが時代的に煉瓦が多く使われた戦争遺構として残ってるわけだよ夕実ちゃん^^』

 なるほど。

 夕実っちとお兄ちゃんのやりとりで、やっとわかってきたっすよん^^

 ここ小島は芸予要塞と言う煉瓦の戦争遺構がたくさん残る島だってことが(*´д`*)

 

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 さてサクサク行きやしょうず(*´д`*)

 周遊の道を行くとフナムシ先輩がワンサカとお出迎え(いや逃げてくけど)

 

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 途中、お兄ちゃんが『一段上の道にここから上がるぞ^^』と階段を示唆。

 

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 登っていくと海岸線と並行してもう一本の道があったとです。

 

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 そこを進むとキャンプ場の看板と共に『探照灯跡』と言う解説版がありました。

 簡単に言うならサーチライト跡っすよね^^

 

 その解説版から更に先へ進むとーーー

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 急に道がせり上がり、その脇は窪んでた。

 怪しい匂いがプンプンしてきたっすね(*´д`*)

 

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『わきゃー♪ なんだかそれっぽいとこ発見ですう^^』

 

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『なあーお兄ちゃん、総煉瓦造りじゃないじゃん^^;』

『煉瓦ばっかりじゃ砲弾数発でぶっ壊れるだろうよ^^; ここは来島海峡を往来する敵船の索敵に非常に重要な場所。堅牢な石造りで守備固めしたわけ。

 ただ、結局一度も使われないまま役目を終えただけあって綺麗に残ってるな~ここは(*´д`*)』

 確かに超保存状態がいい。

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『じゃあ~みんな。せっかくだからこの中にも入ってみようぜ!(*´д`*)』とお兄ちゃん。

『わきゃ・・・入ってみたい気もしますが・・・

 入り口がスパイダーマンに占領されてるです^^;』

 そうなんす。

 ジョロウグモが綺麗に道をふさいでたのよ^^;

 お兄ちゃんは『すまん!』と言いつつ蜘蛛の巣を枯れ枝で綿あめのように巻き取ってたけれど、

 実はこの後の小島探訪は蜘蛛の巣に徹底してイジメぬかれることになるーーー

 

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『わきゃ・・・中は真っ暗です^^;』

『琴音いつものよろしく^^』

『あいあいさー(*´д`*)』と、リュックから取り出したのはヘッドランプ。

 こいつに何度助けられたことか^^

 その100ルーメンの明るさが照らし出した内部はーーー

 

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 小さな小さな煉瓦の小部屋2室でした。

 

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 煉瓦壁面はどこからか溶け出した石灰分なのかな? 幽霊のように所々覆われてた。

 暗がりで見たらちょっと不気味な姿っすねw

 煉瓦の積み方や地面・天井をチェックした私とお兄ちゃんは、奥のもう一つの部屋へと突入する。

 

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『こっちはちょっと明るいねお兄ちゃん^^』

『この上が探照灯が設置されていた跡なんだが、この煉瓦の小部屋は恐らくランプ小屋と同じように灯油なんかをしまっておく場所で、そこが上と繋がっていたか、

 もしくはここにサーチライトの機材があって上まで繋がってたかだ^^』

 なるほど。

 要するに地中に埋まった煉瓦の灯台のようなもんすね。脇には燃料倉庫付きって感じかな^^

 

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 綺麗に残ってるせいか綻びも無く煉瓦の刻印探しも無理ゲーのよう。

 足元に何個か煉瓦片はあったすけどね^^

 

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 ここまで来たなら上を目指しましょうっす^^

 石階段を登っていけば探照灯跡なんだけど、

 手摺も無いし幅も狭いし意外と高い^^;

 慎重にのぼることにしたっすよ。

 

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 登った先には、先ほどの採光部分(?)をぐるりと石積みが囲ったスペースが。

 下からは明り採りにも見えた構造だけど、滑落防止用で鉄柵を後年に被せたのがそう見せていただけなんじゃないっすかね^^

 

 さて探照灯跡もじっくり堪能っす。するとお兄ちゃんがーーー

『よーし!こんなのまだまだ序の口だぜ^^ ここは四天王でも最弱だw のんびりしてる時間も無いし行くぜ^^』と先を促した。

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 私たちの旅はまだ始まったばかりなのだ(ちょいのりの次回作にご期待ください)

 まだまだ続くっす(*´д`*)

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 さてやってきたのは今治市の沖に浮かぶ小島。

 数年前に手違いで行けなかった離島のリベンジ戦です^^

 いや~ボクにとってご馳走でしたよここは。

 なんてったって『島旅+廃墟+煉瓦』のトリプルコンボなのだから(*´д`*)

 ぶっちゃけ別子より楽しかったっすw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg次回はその続きをば。

 そこには当然煉瓦刻印もありましたよ(ジョロウグモも^^;)

 気になる方は是非どうぞ。ではではとっぴんぱらりのぷうってことでまたね☆

 


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コメント 20

太陽の玉子

いつもながらこのブログは勉強になります(^○^)
by 太陽の玉子 (2016-12-08 11:28) 

くまら

島旅はした事ないし
廃墟は怖いし・・・でも記事は面白いっす
by くまら (2016-12-08 13:45) 

ニッキー

こんな小さな島なのにこんなに素晴らしい遺構が保存状態も良く残されてるなんてスゴイです^^
最強の四天王、早く知りたいです(^-^)
by ニッキー (2016-12-08 15:17) 

katakiyo

カーバイド?
久々に聞く名です。ガキの頃はカーバイトと呼んでおりました。岩石の採掘には欠かせませんでした^^
by katakiyo (2016-12-08 15:18) 

みずき

さっすが今治、造船の街ですね。
喫水線よりしたの船体を見るの、好きです^^
ライトを持ってても古い施設って入るの
ちょっと怖いです。写真を待ってる派です。
by みずき (2016-12-08 23:29) 

唐津っ子

Webでのアクセスがめっちゃ遅いので、ガラケーからniceだけ(汗) 後で改めて訪れます。
by 唐津っ子 (2016-12-09 00:21) 

ワンモア

島旅+廃墟+煉瓦!ちょいのりさんの好物ですね(笑)それに加えて、戦争遺構もあるのですから最強ですな。

by ワンモア (2016-12-09 03:22) 

えーちゃん

小島と書いて「おしま」って読むんだニャ。
おしまに行ってお仕舞みたいな(^^;
私は松山に行きたいニャ、坊ちゃん列車に乗りたい。
by えーちゃん (2016-12-09 06:40) 

YUTAじい

おはようございます。
行かななくても・・・全て解って、勉強になります。
by YUTAじい (2016-12-09 07:01) 

ソニックマイヅル

おはようございます。充実の旅ですね!前歯痛いにニコニコになりました。思い切ってかぶりつかれたのですね。^^;
by ソニックマイヅル (2016-12-09 10:35) 

まめ

バリィさんですな。
ユックリ堪能できるのっていいですねぇ。
ただ、行き当たりばったりと言うのはいつも通りと言うかなんというか。
by まめ (2016-12-09 12:34) 

(。・_・。)2k

面白い島っすね
ここ行ってみたくなるなぁ

by (。・_・。)2k (2016-12-09 13:37) 

馬爺

とても私には行けない所ばかりなので何時も見て居てはらはらどきどきですよ。
でも調べているんでしょうがこんな所を知っていますね。
by 馬爺 (2016-12-09 13:40) 

johncomeback

2年前、四国のJR全線を走破して、
今治からバスに乗って「しまなみ海道」を渡りました。
四国には3回行ったけど、また行きたいなぁ。
by johncomeback (2016-12-09 15:43) 

みぃにゃん

今治まで!!そのうち全国制覇されそうですね!
by みぃにゃん (2016-12-09 20:02) 

aru

四国は2度行ったことがありますが
仕事なので観光をしてないです。
観光で行ってみたいです。
by aru (2016-12-10 02:05) 

sakamono

こじんまりとした船旅が良いですね。
そして船の待ち時間に思わぬ発見。
行き当たりばったり旅の醍醐味です^^;。
by sakamono (2016-12-10 13:23) 

さる1号

芯のある竹輪は初めて見ました@@;)
骨付肉みたいにそこを持って食べるようかなぁ
28センチ榴弾砲、ゾクゾクもの
鋲の感じとハンドルがアートだなぁ^^
by さる1号 (2016-12-11 06:51) 

駅員3

う~ん、今治が懐かしい(^^)
また行きたいなぁ・・・
JKくんでひとっ走り行ってくるか!!
by 駅員3 (2016-12-13 10:10) 

唐津っ子

遅くなりました(汗)
来島海峡大橋の下はフェリーで通ったことが
あるのですが、昔は海上要塞だったんですね(驚)
ちなみに四国は香川と徳島しか行ったことがありません(汗)
(関門の合間に時間があれば中津まで遊びに来ませんか?)
by 唐津っ子 (2016-12-13 23:17) 

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