第897話 関門海峡回動編☆act門司港駅~門司駅『九州地方の灰色煉瓦“鉱滓煉瓦”』岩田家住宅・門司赤煉瓦プレイスほか [廃村さーくる2(煉瓦遺構編)]
『今日ここに来たおかげで謎がとけたっすマジで(*´д`*)』
そう琴音っちは呟いて目の前の建物を感慨深げに見上げるのです。
それは私も同様だった。
なんだか心のつかえが取れた。そんな気がしたのですう。
第897話・関門海峡回動編☆門司の続きです^^
佐世保編で分からなかった答は門司にあったのですーーー
さて先輩に連れられてやってきたのは『九州鉄道記念館』と言うところですう^^
あんまり鉄道興味ないんすが・・・
ばかこくでねーよ琴音。
明治期発足の国鉄やら私鉄には煉瓦構造物アリ!って今まで体感してきただろ?
そーいやそだねw 橋梁も隧道(トンネル)も昔はレンガ造りが主流だったっすテヘペロ(*´д`*)
どうやらマネーが必要みたいデース^^
ご馳走様です!
ん・・・ああ・・・しょうがねーな^^;
さてそこは金網越しにも分かる列車の展示物がズララララ~。
正直、先輩含めて鉄道には疎い人たちなので、何が何て名前とかてんでワカリマセン^^;
とりあえず入場料を払って中へと進むことになりましたです。
日の丸掲げてマース!
まあ~今日は元旦だしねw
何かこのSLさんの油の匂いが懐かしいです。
え?夕実っちまさか年齢詐称疑惑勃発?
違うですよお・・・子供の頃みんなと一緒に静岡県三島市にある楽寿園に出向いたじゃないですか。
あそこにあったSLでジャングルジムのように遊んだよね?
(※ 展示されてるのはC58型蒸気機関車。北陸を走っていたSL)
ああ~確かに遊んだなあ^^
あの時嗅いだ匂いと同じ気がして^^
あ~言われてみればそうかもね^^
機械油とペンキみたいな匂いだよな^^ 確か車体を磨くのに油を使ってたとか聞いたことあるぞ^^
動いてるSLには乗ったことは無いけれど、思わず昔話に花が咲いちゃった。そんな感じです^^
さて、当然SLが目的では無い私達は先へと進みます。
ミニ鉄道乗り場や車両展示の横をすり抜けていくと、そこには納得の答えが待っていたのですう^^
うひょー!煉瓦ちゃん建築やん(*´д`*)
スガワラサン!この建物は!?
これは明治24年に建造された九州鉄道初代本社社屋だよ^^
元々は博多に仮の本社があったんだが門司駅の開業と共にここに建てられたんだ☆
門司駅???
スガワラサン。ここ門司港レトロにある駅は門司港駅デスヨ。
もともとは門司港駅は門司駅で、今の門司駅は大里(だいり)駅って名前だったんだよ(関門トンネル開通と共に改称)
2003年に旧九州鉄道社屋を鉄道博物館としてリニューアル開業。ちなみに当然、国の登録有形文化財でもある^^
九州鉄道ってのは前にも言ったが九州初の私営の鉄道路線。
明治40年に国有化され、
昭和62年、民営化。
今でいうJR九州の『前前前世』ってとこかな^^
『前』が一個多いよw(私鉄・国鉄・JRだから)
と言うことはデス。やっぱりここもいつものヤツをやるノデスカ?
あたりまえだよー! じゃ~行くよ!
レッツ煉瓦刻印探しじゃー!(*´д`*)
アラホラサッサー^^;
おお~、こうやってマジマジ見ると凝ったデザインだな^^
一階・二階の間に焼過煉瓦のラインがあるんだね^^
先輩!この斜めに突き出たギザギザにも名称とかあるですか???
うん。鋸歯とか角出しとか色々言われているけれど一応『雁木(がんぎ)』って呼ばれてるかな^^
私っち的には鋸(ノコギリ)の歯っぽいし鋸歯がしっくりくるっす^^
見てくだサーイ!あの一階と二階の帯の部分。
よーく見ると『寄木細工の模様』みたいな積み方でビューティホー!デース(*´д`*)ハコネデミマシタ
さすが本社社屋だったとこっすね! お金掛かってそうだよマジでw
まあ会社の顔だしな。そりゃふっつーの赤煉瓦の倉庫とはわけが違うさ^^
リンダちゃんがまさか箱根のお土産で有名な寄木細工を知ってるのはビックリでしたけどお、
そのくらい装飾的にも素敵な建物でしたです(*´д`*)
煉瓦刻印は? ---と言うと、
見える範囲で探してみたものの見つかりませんでした^^;
さてこの後はせっかくだからと中にも赴きます^^
ですがダイジェスト版でどうぞです(時間が押してるのでw)
まあまあだったかな。
まあまあとか言うな^^; 運転シュミレーターで遊びまくってたくせにw
硬券の切符がミーには素敵デシタ(*´д`*) アメリカはペラペラな紙かカードデス^^;子供の頃はヘンテコリンなコインデシタ。
あ~んでもでもでもー!
門司港レトロには煉瓦がいっぱいあるっちゅーーーのに、
なんで煉瓦の刻印が無いのかにゃ・・・
確かにこれだけ煉瓦建築が多いなら見つけるチャンスだって多いと思ってましたけどお~、案外無いものですね先輩^^;
まあ~必ず煉瓦の刻印があるって訳じゃないしな。
またあったとしても外観からは見えない内部的場所だったりするしね。
こればかりはしょうがないさ^^;
とは言え、悲観するな我が妹よ!
え!? もしかして・・・まだ煉瓦の刻印が見つかりそうな場所とかあんの?お兄ちゃん!
まあ~可能性と言うか煉瓦が使用されている建物はこの門司港レトロ付近にはあるぞ^^
っつーことでそこへと行くことにしよう。
この後は隣の隣の門司駅にも寄る予定だから時間的余裕は無いけれどな^^
やーん!お兄ちゃん大好き(*´д`*)
記念館からそう遠くはない場所にも煉瓦建築があるらしいと匂わせる先輩。
と言うことで少しばかり駆け足でそこへと向かう私達。
そこはモダンな大正レトロの街並みもすっかり薄れ、古びれた町の商店街をちょっと抜けた先にあったのですうーーー^^
なんだよ!ただの旧家屋とかそんな感じやん^^;
まあまあ待て待て^^;
ブリックとか無さそうデスガ?
やってきたのは『岩田家住宅』と言う大正11年建造の旧家屋。
解説案内板を読む限り、かつては酒屋さんだった住宅兼店舗みたいですう^^
あれ?よーく解説版見ると煉瓦ちゃん(煉瓦塀)って書いてあるううう(*´д`*)
そこがこの岩田家のポイントなんだ^^
煉瓦塀と言っても煉瓦の防火壁!
今なおこの家屋が現存するのも大火や門司空襲から煉瓦が守り抜いてくれたからこそなんだよ☆
裏手へみんなで回ってみるとーーー
うひょー!旧家に似合わない煉瓦の擁壁w
何か随分統一性のない煉瓦塀デース^^
言われてみれば確かにそうだなあ。
パッと見、煉瓦の色合いも違うし4つに分かれてる感じだ。年代によって継ぎ足したとかかな?
この煉瓦にくっついてる鉄の棒みたいな斜めのラインとか気になりますです。
うん、実はある程度下調べしてここへと来たんだけどね夕実ちゃん、
どうやらこの岩田家ってのは昔はもう少し大きかったようだよ。
恐らくこの斜めのラインはかてて存在した納屋や倉庫などの屋根のラインだと思うんだ。
要するに母屋と繋がっていた頃の建物の名残っちゅーことっすね。
んじゃまあー早速いつもの行きますかね^^
あんまり刻印が見れそうな部位なさそー^^;
・・・と言うことで、
辛うじて煉瓦面が出っ張っている部分に皆で集中することになりましたのですう。
するとーーー
これは!
いやそれ傷だろ^^;
そうかー!
こっちはドウデスカ?
うーん・・・ぼんやりしてて分からないね^^;
もう刻印らしきものは無いだろうと皆が思い始めた頃、
見つけちゃいましたよ私!
『せ!先輩アレは!!??』
お!来たよコレw お手柄だね夕実ちゃん^^
これは間違いなく煉瓦刻印だね(*´д`*)
えへへ、褒められちった(*´д`*)
くそー!またしても先を越された^^;
ん?これって・・・讃岐煉瓦の井桁『◇』の刻印に似てね???マジでさ。
確かに菱形とか井桁っぽい刻印だな。中には『〇がふたつ』かあ。
讃岐煉瓦じゃ無いにしてもだ、結構四国地方で見かけることの多い井桁の刻印だな。
もしかしたらばここもまた例に漏れず、
地元の煉瓦工場製品では無く、越県煉瓦(他県の煉瓦工場製)なのかもしれないな^^
ここまで他県の煉瓦が多いと、山口県や福岡県の昔の煉瓦工場たちにもっと頑張れー!って言いたくなりますデースw
まあ・・・そう言ってやるなリンダよ^^;
当時の事情があったんだと思うぞ。
とは言えこれで分かってきたことがあるな。
関門海峡を挟んで山口・福岡共々、関西大阪圏や四国地方の煉瓦に頼っていたということが。
なんせ大阪とか四国には大規模煉瓦工場が多かったしね^^
地元で大量に焼くよりも安く高品質だったんじゃないっすかね^^
岩田家住宅に来てこの一帯の煉瓦事情が少なからず見えて来たように思えますですね^^
さてさてこの後は門司港駅へと向かいましたですよ(道中の写真は羅列でスミマセン)
あれ?門司港駅が改修工事してるっすよ?
そうなんだ。実は100年を超える歴史を持つ門司港駅は今現在改修工事中なんだよ^^
(※ 平成30年3月末までの予定)
ええっと~ちょっと待ってろ。ああ~どうやら次の電車まで20分くらい時間がありそうだし、
せっかくだし見学して行こう。
なんでも無料で改修工事の現場を見れるルートをわざわざ作ってくれてるそうだしw
さんせー♪
と言うことでご丁寧にも工事現場すら見せてくれる門司港駅へと突入です(太っ腹)
歩道橋みたいな足場(デッキ)を組んで、そこから遠めに覗けるらしいのです(ぶっちゃけ立派な歩道橋です)
階段付近には貸出無料のiPadなんかもありますよ(工事の映像やガイダンスなどが見れるのです。借りなかったけどw)
(望遠での撮影。肉眼ではここまでは無理かと^^;)
(望遠での撮影)
(望遠での撮影)
ぶっちゃけ見学デッキとは言っても見れるとこ超絶すくねーw
贅沢言うなよw ちなみにこのデッキですら6000万以上のお値段掛かってるのはナイショだぞw
むしろ勿体ないっすw
さてさて折角の門司港駅の勇姿も見えませんでしたが、ここはどうやら中身も素敵なようなのです。
まあまだ発車まで時間があるので駅構内をブラブラしましたよ^^
大勢の乗降客で賑わう駅構内。その端々にも100年を越えるレトロが満載です^^
その中でも琴音っちが見つけたそこは、一際歴史を感じさせる場所だったのですうーーー
うっは!なにこれ?『関門連絡線通路跡』だって!
ある意味関門トンネル開通によって消え去った場所の『名残』だな。
名残?
関門トンネルも無い頃は当然本州との行き来は『航路』が主役だったわけだ。
ここはその桟橋までの地下通路だったところなんだよ^^
昔はここを行き交う人で賑わっていたんでしょうね。そう思うとちょっぴり切ない名残ですう。
さてといよいよお時間です^^
改札を抜け電車へと乗り込もうとしたところ、琴音っちがホーム下へとカメラのレンズを向けたのです。
なんだ?どうした琴音。
いや~ホーム下がさあ~
なんか煉瓦ちゃんぽい気がするから思わず写真に撮っちゃったんすよ^^
わきゃ? でもでもですう。赤くない煉瓦さんですね~これ。
そうなんすよね~。でも限りなく煉瓦ちゃんぽいんだけどなあ~。
何の気なしに撮ったこの門司港駅ホーム下の『灰色煉瓦さん?』
実はその答えでもあり、今までの旅路で答えが出なかった疑問を解き明かすものが、これから向かう門司駅に待っていたのです。
(今回の記事の中核はここから始まります)
門司港駅~小森江駅、そして門司駅へとやってきた私達。
モダン風ハイカラな門司港駅とはまったく違った駅前の景観にびっくりすることになります。
ワッツ!? 随分と新興都市みたいな駅前デース^^
そうっすよね・・・。駅の歴史としては九州屈指の古さなはずなのに、駅前はバリバリイマドキマンションばっかなとこじゃんか!
てっきり先輩が門司駅に行くぞ!って行った時には『煉瓦建築や古い街並みが色濃く残る場所』なんじゃないかと思ってましたけど…同じ門司地区だと思えないですう^^;
元々そこまで門司駅(かつての大里駅)の周辺は賑わっていたかと言えばそうでもないらしい。
どちらかと言うと大きな倉庫群がある門司区の端っこだった(西端)
とは言え再開発される前まではもう少しレトロチックだったかもな^^
だ・け・ど!
ちょっと歩けばなぜここに来たか分かるから歩いてみようぜ^^
先輩が言うにはこのマンションたちの裏手に来れば何かが待っているそうなのですう。
と言うことで向かうことに。
歩くこと2分、私たちはソレに圧倒されることになったーーー
えっ!? えええーーーっ!?
めちゃくちゃデカイ煉瓦建築があるうううう!!!
ナニコレお兄ちゃん! デカさだけで言ったら横浜煉瓦倉庫よりでかくね???
半田の赤煉瓦よりも青森弘前の吉野町煉瓦倉庫よりもデカいですう☆
これが日本屈指の巨大赤煉瓦建築のひとつ『門司赤煉瓦プレイス』だ^^
まあ~赤煉瓦プレイスと言うのはこの地区の建築群並びに商用施設の総称なんだけどな。
目の前の大きな建物は『旧サッポロビール醸造棟』
背の高いところで7階建ての巨大さだ^^
7階建て!!??Σ(・□・;)Σ(・□・;)Σ(・□・;)
じゃあ~軽くだがここの流れを説明すっぞ^^
この建物は先ほども言ったように元々はサッポロビールの工場だったんだよ^^
発端は大正12年、帝国麦酒と言う九州初のビール会社が誕生し、その時に建てられた煉瓦のビール工場がコレ。
ビール会社の統廃合を経てもなお戦後以降サッポロビールの門司工場として稼働し続けたんだ。
しかもそれも2000年まで現役だったんだぜ^^
まじかお!最近じゃん!
嬉しいのは撤去解体せず、街の再開発事業とあわせて残してくれたことだよな^^
もし仮にこの工場跡を取り込まなかったなら・・・
ただの綺麗な駅前ですね~くらいだったんじゃないかとオレは思ってるぞ^^
絶対こっちの方がいいデース!
私もそう思いますう。だって見た目にもインパクト大きいし、歴史的建築の有効再利用って素敵ですう☆
我が地元、草加市にかつてあった大阪窯業東京工場もこんな素敵な再利用してくれていたならなあ・・・
絶対、草加せんべい以外にも町の目玉になったのに^^;
今はただの広場ですもんね^^;
オレもそう思うがまあそれは致し方ない^^;
さてこの赤煉瓦プレイスにある建物の数々は商用としてリニューアルされている。
残念ながら・・・元旦と言うことでお食事したり内部見学できるところは今日は一つも無いのだが
中、見れないのかよ!w
もうこの後は予定も無いしじっくりと歴史的建築の外身を舐めまわそうじゃないか☆
っつーことは刻印探しもっすね!(*´д`*)
かくして、私たちは赤煉瓦プレイス巡りに突入ですう^^
外からだけですが目一杯チェックですう(*´д`*)
丸窓も素敵やね!首が痛いけど(かなり見上げています)
あまり外観は補修されてる感じしませんデース(ネックがイタイデス)
鳩がいっぱーい(*´д`*)
ん? ( ,,`・ω・´)ンンン?
なあ~お兄ちゃん。この石の煉瓦みたいなのは何だろうね?
長崎市や佐世保の街並みでも見かけましたよね?この石みたいな灰色煉瓦。
琴音サンが門司港駅のプラットホームで見かけたのもコレデスヨね?
オレもワカラン^^;
さてどうするよ琴音?
何がさ?
ここは煉瓦刻印探しにうってつけの建物の軒下煉瓦も7階分の遥か向こうの高さだぞw
そんなのコレがあれば余裕っしょ!
この高さを見ても余裕がる琴音っちが早速わたしたちに披露したのはコチラ↓
ちゃららら、ちゃっちゃちゃーん♪ 『そうがんきょー☆』
これさえあれば7階建てでも辛うじて見れるはずっす☆
なるほどなw ほんとは望遠鏡レベルじゃないと厳しいが、お前の双眼鏡は割と高倍率で見れるしギリギリ探せるかもな^^
っつーことでレッツ双眼鏡でーい(*´д`*)
どうですか?琴音っち^^
双眼鏡でバッチリ見えるけど・・・
超絶首がいてええええええw
まあそりゃそうだろうなW
流石に煉瓦刻印ラブな琴音っちでもその高さに根を上げるくらいの高さ。
彼女曰く『一応がむばって探したけどもう許して・・・^^;』と、途中で刻印探しを断念していましたw
---さて、
一通り旧サッポロビール醸造棟を見た後は、そこに付随して建つ煉瓦の建物へと移動しましたです^^
写真館やレストランとして活用されてる素敵な建物たちにワクワク(*´д`*)ハイリタカッタナ~
そして、このプレイスの東端に聳える建物の前までやってきたのです。
そここそ今回の旅路でも重要な場所であり、今までの胸のつかえが解きほぐされる場所だったのですう。
ここはなんだろね?(どちらかと言うと赤煉瓦じゃ無いので興味も無い琴音)
ここは門司麦酒煉瓦館。旧工場事務所だな^^
素敵な意匠だと思いマース(*´д`*)
でもなあ~石煉瓦っちゅーか灰色の煉瓦かあ・・・
ねえ?先輩。私たちは今まで『石っぽいから石煉瓦とか灰色煉瓦さんって言っていた』けれど、
これって本当に石で出来てるのでしょうか???
石っしょ? 石をレンガ風に切り出したんじゃないの???
正直オレも分からない。
・・・ん? おや???
はあ~!なるほどな!w
なんか答えが見つかったぞ皆^^
答???
先輩は麦酒『煉瓦館』の前にある解説版の文句を指でなぞりつつも笑って納得の顔を浮かべたのです。
そして『傾注!』と私たちに言いながら灰色煉瓦の答えを教えてくれたのですう。
このボクたちが今まで言ってきた石煉瓦とか灰色煉瓦ってのはズバリ
『鉱滓煉瓦』って名前のようだ(書いてあるし)
鉱滓煉瓦???
鉱滓煉瓦ってのはつまり、
製鉄の過程で出た鉄以外の滓(カス)を加工して造られた煉瓦だったんだ^^
要するに精製時に要らなくなったもの(不純物とか)からの再利用品ってことですか?
そう言うことだ夕実ちゃん^^
鉄を造る行程から順繰りに説明するとだよ、
溶鉱炉に鉄鉱石とコークスと石灰石を入れて融解させると
『銑鉄(せんてつ)』と言う鉄の大元が創り出されるんだ^^
ここから鋼板になったり鋳物の原料になったりするんだが、
その際に多くの不純物のカスが出るんだよ。
それこそが鉱滓。
元々の原料が鉄鉱石と言うだけあって不要部分は岩石などの不純物がほとんど。
冷え固まったそれは岩石そのものだったんだ。
それを煉瓦として再利用?
当初は処分に困る存在だったそうだ(そりゃそうだ)
だがそれを無下にしないのが人の英知だよな。
この不純物のカタマリを製品として再利用したのが鉱滓煉瓦と言う石みたいな灰色煉瓦だったんだね(今知ったw)
佐世保の民家の塀達や川棚の魚雷発射試験場あたりで見かけた鉱滓煉瓦の倉庫、
そして琴音が見つけた門司港駅プラットホームの灰色煉瓦なんかも恐らく鉱滓煉瓦、---だったんじゃないかな^^
夏に行った別子銅山付近でたくさん見かけた鍰煉瓦(からみれんが)と同じってことっすね?
そう言うことだ^^
製鉄の副産物が鉱滓煉瓦なら、製銅の副産物は鍰煉瓦ってことだな(正確に言うなら鍰煉瓦も鉱滓煉瓦。鉱滓と言うのは製錬の不純物副産物の総称なので)
本気で調べればもしかしたらすぐに分かったことだけどさ~、
別の旅先でその答えに出会えたのも何か嬉しいなあ^^
旅って発見がいっぱいデース(*´д`*)
偶然知りえた分からなかったことの答え。人によっては『煉瓦好きなのにそんなのも知らなかったのか?』と言われちゃいそうですが、この巡りあわせに感謝ですう^^
さてすっかり夕暮れになったので今日の御散歩はこれにて終了。
私たちは一路、下関のホテルへと帰ることにしました。
かあ~!煉瓦の後のハイボールはうまいっす!
夕飯まで待てないのかよ^^;
さすが琴音サンはアル中デース(*´д`*)
下関に辿りついた私達。先輩が汗を流したら食事に出ようと言ったのですが・・・
なんとビックリ!ほとんどのお店がお休みでした^^;
スーパーでいいよもう!
スーパーも昨日のお店はやってないみたいデース^^(晩酌用に立ち寄った近所のスーパー)
さすが元旦パワーw じゃあ~駅前スーパーは辛うじてやってたみたいだし、ひとっ走りしてくるから待ってろよ^^
かくして、旅行二日目の夜はホテルでの晩御飯と相成ったのです(昨日はフグだったのにね^^;)
流石に普通の総菜だけじゃ悲しいから奮発してズワイガニ買ってきたぞ^^
奮発って片身かよ!でもお兄ちゃん大好き(*´д`*)
たくさん歩いた一日でしたが色々なものに巡り合えた素敵な一日だった気がします^^
さて次回は関門海峡回動編☆ファイナルですう。
煉瓦は出てきませんがプチ島旅の物語。気になる方は是非どうぞ^^
かしこ☆
旧九州鉄道本社屋も素敵ですが、なんといっても門司赤煉瓦プレイスが素敵過ぎます(≧∇≦)
門司、お洒落で見所満載なんですねぇ( ^ω^ )
関東からはなかなか行く機会がないのに、昔行った時にめちゃくちゃ惜しいことしたなぁ(*_*)
by ニッキー (2017-03-15 20:41)
おはようございます。
煉瓦より鉄道車両に眼が行く・・・爺です。
by YUTAじい (2017-03-16 06:48)
煉瓦七階建てのビール工場、素敵ですねぇ
煉瓦で挟まれた狭い通路に萌えます^^
迷い込んでみたいな♪
by さる1号 (2017-03-16 08:59)
いやあ、今回は記事がボリュームたっぷりですね(´⊙ω⊙`)。読みきれなかったのでお昼にまた続きを読みます(笑)。鉱滓煉瓦って初めてみたかも!
by ワンモア (2017-03-16 09:57)
最近は煉瓦メインですからねぇ、島旅は楽しみ♪
そして、必ずチューハイですねw
まめならたぶんキリン端麗グリーンラベルになりますw
by まめ (2017-03-16 12:26)
7階建てというのはスゴイですね。超巨大、レンガ建築物
だと思います。こんなビアホールなら、ビールも美味いだろうなぁ。
惣菜で、ホテルでの宴会も、なかなか楽しそうです^^;。
by sakamono (2017-03-17 01:43)
門司港駅に行った際に「九州鉄道記念館」に
入館しなかったのは痛恨の極みです。
鉄道に興味が無い相方が一緒だったからなぁ、
やっぱ旅は一人が良いなぁ。
by johncomeback (2017-03-17 07:59)
客車の畳式は始めて見ましたね、蒸気機関車には乗っていますから北陸線にも東海道線にもね、電化され他時も電気機関車に乗っております。
by 馬爺 (2017-03-17 10:18)
九州鉄道記念館いいね~
私も行きたいよ~(^^;
しかし、九州は遠いから行けそうもないけどねw
by えーちゃん (2017-03-18 02:22)
ご無沙汰しておりました。
一番最初にお祝いのコメントをありがとうございました♪
楽しそうな旅をされていますね(^^♪
ふぐすごいですね!
カレーにビールが最高です(笑)
by isoshijimi (2017-03-18 09:06)
立派な建物ですね改めて煉瓦の耐久性に感心しました
by みぃにゃん (2017-03-18 11:26)
門司は見どころたっぷりですね。
仕事で立ち寄った程度で時間が無く
駅舎と近辺しか行けず・・・残念です。
たくさん写真で見れて嬉しいです^^
by みずき (2017-03-18 23:48)