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第422話秩父・岳集落跡編vol⑤『前略お兄ちゃん!昔の人は健脚すぐりゅ!』十二社神社・岳集落・ 巣郷集落・うわごう道。そして茶平へ [廃村さーくる]

『うわあ・・・こんなの初めてっすよ、くまっちぃ・・・』

 地元のオジサマの案内でやっとこさ辿り着いた十二社神社。

 ・・・が、神社そのものよりも、その周りに佇む2~3の廃屋に、

 私は目をこれでもかっ!えいっ!っと、奪われたんですーーー

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『これは・・・神社の土蔵かなあ?』

『たぶん、そうっぽいっすね。ニヤリ☆』

 土壁ボロボロ。塗りのための基盤となる格子状の木組みが露になっている。

 せっかくなので近づいてみた。

 ううん。むしろ吸い寄せられたっす。

 ---肌蹴た壁から中を覗き込んでみる。

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 普段の生活では見慣れない物がちらほら。

 そうそう!修学旅行とか~、旅先なんかで郷土の資料館でも訪れたんじゃないかと思うようなものがチラチラ見えるの^^

 うーん・・・でも、よく見えない。

 勿論、電気も何も無い。

 人が手離し、自然が開けてしまった穴に差し込む、僅かな明かりしかない。

 ・・・もっと見てみたい!

 いつのまにか私は土壁に手を掛け、中に入り込んでいたのでした。

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 脱穀機???

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 外観から見た感じ、一階建てだと思ってたけど、

 階段があり二階もありました。

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 今で言うロフトスペースっすかねw

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 後から気づいたんですが、服が汚れてるのに気づかないくらいに夢中になってたと後で知りました。

 不思議だなあ。

 修学旅行のときは、別に訪れた資料館とかトモダチとくっちゃべってスルーしてたのになあ。

 --- 一方、くまっちはと言うと・・・

※それは下総弾正くまさんのブログの更新をお楽しみにね^^

 私は土蔵の中を一通り満喫し、また外の世界へと戻ったのです。

 外に出るやいなや。

 その奥手の廃墟たちが私の心を奪う。

 うーん・・・、こんなこと言うと、なんか私ってば廃墟好きの変態女子大生ですよね^^;

 ああ~んでもいい。別にそう思われたって。

 とりあえず片っ端から潜入っす^^

 いざLet's\(・ω・)/にゃー☆

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 土蔵の前を横切り~

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 一件目っす。

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 うう・・・まるで何かがでてきそう^^;

(何も写ってないから探さないでね☆)

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 家の造り的には、実家の稲取(伊豆)と変わらないなあ~。

 昭和の中期の佇まいって感じっす。

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 家の中は朽ちた家財と、土と埃。

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 これはなんでしょ? 虚無僧が被るやつですかあ?

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 もう、どこが入り口なのか分からないほど壁が崩壊していて、玄関じゃないところからお邪魔しました。

 ・・・ここは台所っすかね?

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 お茶碗とか湯のみとか、そのまま残されているのはなんでなんだろ?

 持っていく必要がなかったのか。

 なぜか、少し寂しくなってしまった。

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 その隣の家屋にも赴いてみる。

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 相変わらずの廃れようなんですが、

 なぜかコチラの家は立派な家屋だったんじゃないかなあ~と思わせた。

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 ここを出たところで、再びくまっちと合流。

 くまっちはここで何を思ったのか? 何を見たのか、

 後で道すがら聞いてみたいっす^^

 ---私たちは十二社神社へと向うことにしました。

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 当初、ここは『廃神社』とばかり思っていたのですが、しっかり手入れされてるみたいです^^

 もしかしたら、さっきのオジサマだったりしてね^^

 廃墟と神社を一通り巡ったところで、くまっちが私の方をツンツンと突く。

『女帝、それで・・・えっと、岳集落跡ってーのはどこなんでしょうか?キリッ☆』

 えっと・・・どこなんでしょ?

 ここなのかな?

『この近くだってのは調べがついてるのよ。だからもう少しこの、うわごう道を歩いて探してみようよ^^』

 と、言うわけで~

 私たちは神社を後にし、道なんだかよく分からない道をさらに進むことにしたのです。

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 途中、こんなとこに廃集落なんてあるの?

 そもそも道間違ってたりしない?

 なんて考えながらも斜面をひたすらに、

 ただ黙々とひたすらに歩いていました。

 時計を見やるとかれこれ1時間近く・・・

 帰りのバスは4時過ぎの一本のみ。

 今から引き返せば間に合う。

 ・・・でも岳集落と思えるとこに辿り着いていないような気がするしと、

 急勾配に敷き詰められた落ち葉に足元を掬われながらも先に先にと歩を進めていたのでした。

 するとーーー

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『道脇にこれがあるってーのは、ここが道であるのは確かっぽいっすよ女帝^^ 』

 くまっちが嬉しいこと言ってくれた☆

 ここがこの道が『うわごう道』であるのはほぼ間違いが無いみたい^^

 ・・・ここが生活道路だっただなんて^^;

 昔の人はどんだけ健脚だったんすかマジデ^^;

 かなりへばっていた私たちだったのだけれど、ここで少しHPゲージ回復です(精神的に☆

 私たちは休み休みながらも前を目指すのでした。

 途中、

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 道の眼下に石垣と、家の土台?みたいなものを発見する。

 ただ・・・そこまで降りて確認する気力は失われていました^^;

 これが岳集落跡だったらスルーしてしまうのは、ここまで来た意味が無いとは思ったのですが、

 ぶっちゃけもう許してくださいw

 スルーしました☆

 

 ---そこから歩くこと数十分

 目の前に・・・

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 なんともまあ・・・石がゴロゴロで道を分断してるじゃないですか^^;

 ここは沢になっていて、ゴロゴロ石をかいくぐって向こうに行くか、

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 向こうに渡された橋のようなものを伝って行くしかないみたいです^^;

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『えっと・・・コレ橋ってレベルじゃねーっすよくまっち^^;』

『たぶん、ちょっと下か上のほうを歩いた方がよっぽど安全っす。キリッ☆』

 ですよねー☆

 私たちはゆっくりと沢を渡って向こう側の道へと辿り着きました^^

 

 慣れない山道と、わらじカツ丼で体力をごっそり奪われた私たちの前に、このあとようやく『何か』が見えてきます。

 それはまた次回ということで^^

※ここまで読んでいただきありがとうございました^^

 ちなみに、道すがらに見えた石垣や土台のあったとこは『巣郷(すごう)集落後』です。

 そして琴音とくまっちが訪れた十二社神社の周りの廃屋たち。

 実はこれが『岳集落跡』だったのですw

 それを知らない二人。

 果たして行き着いたその先には?

 次回の記事が秩父廃村シリーズ最終回です。

 ご期待しないでください☆

 


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yoshinori

凄い!

生活感がまだ残ってる状態なんですね。。。^^;

なんだか昔ココで暮らしていた方々の声が

聴こえてきそうな。。。

でも、今回のは恐怖心ではなく。。。

なんかこう。。。

グッと来ますね。。。
by yoshinori (2012-04-24 06:13) 

リン

そうそう、
昔の人はなんて健脚なんだ!と思っていたら、私の同僚とお父さんなんて、山を越えてリアカーで約30Km以上の道を歩いて納品していたっちゅうから、もっと驚きです。。。
それから、「聖徳太子」っていう墓?石?気になります。。。
by リン (2012-04-24 06:27) 

レイリー

昔に人って凄い所に住んでたりしますよね~
住めば都って言うけど、どう考えても大変だよなぁって感じます。
by レイリー (2012-04-24 06:28) 

kiyo

ちょいのりさん、
神社のまわりが集落跡だったんですね。
林野に囲まれた廃村は意外な存在感が残っているものですね。
朽ち果てているようで、まだ残っている。
まだ、人の気配が残っている気がしますね。

それにしても、昔は(今も?)、この辺りに行き来するには、歩くだけでしょうから、大変なコトですね。
by kiyo (2012-04-24 06:46) 

kiyo

ちょいのりさん
林野に囲まれた集落跡は存在感が残っているものですね。
朽ち果てているようで、まだ、人の気配が残っている気がしますね。

それにしても、昔も今も、この辺りに行き来するには、歩くだけでしょうから、大変なコトですね。
by kiyo (2012-04-24 06:49) 

サンダーソニア

2元中継の趣がうれし楽しいです。
by サンダーソニア (2012-04-24 08:36) 

ねこじたん

スゴイ道をあるったんですね
わらじ食べてただけありますね
湯のみがそのまんま っての ちょっとぐっと…
by ねこじたん (2012-04-24 09:07) 

ナビパ

本当に好奇心をそそる光景ばかりですね。
変態だっていいではないですか。。。
信念を貫くその好奇心凄いと思いますよ。
ビビへのお言葉ありがとうございます。
by ナビパ (2012-04-24 09:21) 

駅員3

いいですねぇ[揺れるハート]
この廃な雰囲気[ひらめき]
写真を見ているだけで、気持ちが掻き立てられます[揺れるハート]
by 駅員3 (2012-04-24 11:56) 

まめ

多分そうだろうな~と思ったらやっぱり神社周辺でしたか。
らしいといえばらしいですね。
夢中でってさすが兄妹、ってちょいさんぢゃん(爆)
by まめ (2012-04-24 12:57) 

Nagisa

はじめまして~
蛍光灯や脱穀機などみると空き家になったのは昭和30~40年あたりみたいですね。好奇心にそそられて怪我しないように気をつけてください(・∀・)
by Nagisa (2012-04-24 18:23) 

下総弾正くま

その頃くまっちは、廃屋よりも神社に興味深々で…(・囚・)キリッ☆
…っていうか、その間に蔵の中に入ってたとは…Σ(゜Д゜;

…そういえば、ここで野グ…(以下自粛)…(-_-)ニヤリ
by 下総弾正くま (2012-04-24 21:22) 

ニッキー

住んでいた頃の食器が残ってる廃屋って、もの悲しい雰囲気が溢れてますねぇ(*_*)
ところで、この山道が当時の生活道路だったことにビックリです(*_*)
(→絶対にちょいのりさんお得意の迷子だと思ったんだけどなぁw)
by ニッキー (2012-04-24 22:07) 

唐津っ子

なんか,写真を見るだけでちょっと悲しくなりました.
廃村や廃集落跡は,以前に住んでいた人の生活が
濃いほど,物悲しさが漂うんでしょうね.
by 唐津っ子 (2012-04-24 22:51) 

銀狼

私も遥か20年以上前に、
似たような光景を見た事があります。
ホント物悲しい気持ちになりますよね。。。
by 銀狼 (2012-04-25 00:28) 

ryuyokaonhachioj

廃家の跡は、ありし日の生活状態が思われ
ますね。
by ryuyokaonhachioj (2012-04-25 06:50) 

サンダーソニア

え?お土産を置いてきたの?(。・w・。) ププッ
by サンダーソニア (2012-04-25 09:24) 

大林 森

本編キタァーーーーー!(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー!! (`・д´・ ;)すごい迫力ですね!いやー・・・・。実家と同じ佇まいで来ますねえ・・・・。(ヽ´ω`)ノスタルジーと寂寥感が・・・。
私にとって故郷は思うところであって帰るところで無くなってます。
by 大林 森 (2012-04-25 10:17) 

ホイップ・クレイ

すっ…凄い迫力~~(;゚Д゚)!)))怖いですぅ。
確かに、人の生活 暮らしの痕跡がー!!

でも、それにしても ちょいのりさんは 怖くないのかなぁ
きっと、私は ”金縛り”にあってしまいそうなくらいですょ

「タイムスリップ??の様な不思議感もしますネッ!」♪♪
by ホイップ・クレイ (2012-04-25 21:03) 

吟遊詩人41

さすがに廃屋のトイレには入る勇気はなかったようで(-_-)ニヤリ

最中に手が出てきたら嫌ですからねえ(-_-)ニヤリ
by 吟遊詩人41 (2012-04-25 22:01) 

DEBDYLAN

廃村・・・
独りだと怖いかも^^;

by DEBDYLAN (2012-04-25 22:41) 

サンダーソニア

くまっちの相方が本当に女性なら
ずいぶん仲良くなれたでしょうに。グハッ!!( ゚∀゚)・∵.
by サンダーソニア (2012-04-26 08:27) 

駅員3

ちょいのりさん、こんばんは。
BBQのご参加表明ありがとうございます。
メールを返信してもエラーになるので、こちらから失礼いたします。
by 駅員3 (2012-04-26 23:28) 

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