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第841話 三度目のワルツ。アプトの道リベンジリベンジ編②『旧丸山変電所の煉瓦の刻印☆』峠の湯リベンジ・峠の釜めしリベンジほか [廃村さーくる2(煉瓦遺構編)]

『小躍りするとはこう言うのを言うんですね^^』

 

 その発見に琴音っちは何度もドドドと歓喜の地団駄をし、満面の笑みで両手を広げて空を謳う。

 菅原先輩もその歴史の証明の発見に無言で天を仰いだ。

 私はと言えばーーー

 そこまで興味がなくとも、まさかこんなとこに?と、その場所に感動と言うか笑いが思わず込み上げてしまったのですう(*´д`*)

 

 第841話。アプトの道と言う舞台に踊った私たちの物語を見てください^^

 私こと石廊崎夕実視点で続きをご覧あそばせですう~(*´д`*)

第841話・夕実ちゃん・旧丸山変電所の煉瓦刻印3.jpg 

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 アプトの道第二トンネルで煉瓦の刻印を堪能した私たちは、そこへと続く第二橋梁にやってきましたです。

 ここがまたとんでもないとこでして・・・

 風が吹くたびに第二橋梁の背中に続く杉の木々から黄色い霧のような花粉が棚引いて・・・

『べっくしょん!うっは!花粉症の私にはマジ地獄うう~w』

『花粉症じゃなくってもこんなの誰だってくしゃみ出るぞオイ!w』と菅原兄妹。

 私だって無理ゲーですよ、こんなん!^^;

 へっくしょん!へっくしょん!鼻水も涙もずるずるになりましたよお・・・(お願いだから先輩、私の顔見ないでー^^;)?

 ちょうどこの第二橋梁ですれ違った老夫婦さんたちも、へっくしょん!へっくしょん!してました^^;

 こんな花粉濃度100パーセントの世界は初めて・・・

 この季節にはアプトの道に来ない方が賢明かな?って思っちゃったですよ^^;

 

 さてこの第二橋梁はいくらスギ花粉満載とは言え菅原兄妹もスルーは出来なかった。

 ある意味私たちの思い出の場所でもあるのです。

 一回目も二回目も教授さんの奥様であり菅原先輩の元パートナーである相楽さんに出会った場所でもあるのですから^^

 ただ歩いているだけじゃ決して分からないこの第二橋梁の凄さ。

 今回も当然、遊歩道から下ってその雄姿を見届けたのですう^^

 

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 急斜面を恐る恐る降りてきて見えたのは、煉瓦造りのとても背の高い大橋梁。

 他のアプトの道に存在する煉瓦の橋梁は並行する国道18号線から見上げることも可能だけれども

 この第二橋梁だけは自分たちの足で下まで降りないと拝めない煉瓦橋梁の雄姿なのですう^^

 

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『こんな23~4巻仕立てのアーチ煉瓦(竪積み煉瓦)の橋梁は・・・世界でも屈指だと思うんだけどなあ~^^』と先輩が呟くと、

『そうっすよね~。煉瓦トンネルの入り口に見かける煉瓦巻きもせいぜい3重か4重のアーチ煉瓦っす。ここは・・・何度見ても凄いっすマジで(*´д`*)』と琴音っちはトロンとうっとり顔で答えるのでした。

 そこまで煉瓦に興味ない私ですら、ここは別物ですう~(*´д`*)

 昔も思ったのですが、ここは下から見れる遊歩道を作っていただきたいくらいのそんな場所でもありますね♪

 ちょっと残念だったのは第二橋梁の名物?だったスズメバチ?の巣が無くなっていたことでしょうか。

 

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 さて次にやってきたのは最初のトンネルであり、私たちからすれば今回の旅の最後のトンネルである

『第一トンネル』ですう(これは軽井沢方面口)

 この第一トンネルの脇にはーーー

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 中山道はこちらです!とトンネルの上へと続く側道があるのです^^

 中山道。つまりは国道18号線。

 さて菅原兄妹はどうするのかなあ~と思ったら、

『当然この道を通ってトンネル上部にある煉瓦刻印を久しぶりに拝むっすよ(*´д`*)』と琴音っち。

 と言うことで登ってみることになりましたよ^^

 

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 やってきたのはトンネル上部の裏手側ですう^^

 懐かしい場所でもありますです。

 当然例のヤツをみんなで確認しましたw

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『大十字の煉瓦刻印』を二つ。

 この刻印はここだけしか存在しないと思ってたら今回の第10トンネル付近での発見。

『これは教授さんなどの先生方との研究案件にした方がよさそうだな琴音^^』

『そうっすね^^ 私、レポートまとめてこれで卒論書こうかなあ~とか思ってるっすマジでw』

 ・・・琴音っちはそこまで見据えて調べてたのか^^;

 うう・・・私はどうしよう^^;

 

 

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 今度はそのまま国道18号線を歩いて第一トンネルを越えました。

 そこにもお猿さんファミリーのお出迎え(*´д`*)

 車ブンブン通るから気を付けてね!

 

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 そしてやってきたのは峠の湯ですう^^

『くうー!この日をどんなに待ちわびたことっすか^^;』

『オレも一度は寄りたいと思ってたんだけど、これで念願かないそうだな(*´д`*)』

 前回ここに来たときはこんなでした↓

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 実は深夜に謎の不審火に遭い、しばらく休業されていたのですう。

 それが去年末にリニューアルオープン!

『さっそく疲れを癒すぜ!夕実ちゃん琴音!(*´д`*)』

『『あいあいさー!(*´д`*)(*´д`*)』』

 かくしてリベンジ峠の湯と相成ったのですう(*´д`*)

 

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『どうする?琴音。せっかくだし3500円で家族風呂にしちゃおうかw』

お兄ちゃんと家族風呂とかアホかボケー!w ・・・っつーか夕実っちも居るんだけどドエロドスケベ変態兄貴!』

『わきゃ・・・あうあう^^;』

 ・・・結局600円払って男女別々のお風呂で湯船を満喫しましたです。

 歩き疲れも癒されて実にほっこり良い気分でしたです(*´д`*)

 と言うか地元の方たちでしょうか?すんごく混んでましたですよ~w

 

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 さあ~峠の湯でリフレッシュした私たち(これでリベンジ一個目大成功☆)

『レストランでビールとかランチしたいっすお兄ちゃん(*´д`*)』と琴音っちは先輩に甘えるんだけど(ちょうどお昼時だったし)

『琴音・・・おぎのやの釜めしもリベンジするんじゃないのか??』と突っ込まれて

『ああそうだったっすw じゃあ釜めしまでお酒我慢するっすw』と、すっかり彼女は今回の目的を忘れていたことにベロを出しておどけるのでした^^;

 

 私たちは信越本線(旧碓氷線)の新線と旧線の分岐点からゴールの横川駅へとアプトの道を歩き出した。

(※新線も今やここからすっかり藪の中。いつか歩いてみたいですねw) 

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 途中、煉瓦の橋台を見ることになります。

 他と違って看板も何もないですが、第一橋梁跡なんですよねここ(前回来た時に覚えた私w)

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『琴音?頑張れば刻印探し出来るけどどうする?』と先輩は言うけれど、

『川下まで遠いし高いし怖いからパス!^^;』と琴音っちは諦め宣言してました。

(と言いますかここからは危ないよ!ってことで制止ロープが張ってあります。煉瓦面は剥き出しの箇所は多いけれど、望遠カメラで撮影のみです^^)

 

 そしてやってきたのがこちら、

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『旧・丸山変電所』ですう^^

 先輩の受け売りですが、1912年(明治45年)に碓氷線の列車の電化に伴って設置された、

 国指定重要文化財の煉瓦造りの変電所跡ですう☆

 

 

『1963年にアプト式列車が廃止になった後、風化の一途をたどるんだけど、

 平成の世に修復され今現在の姿があるんだよ夕実ちゃん^^

 再現度はかなりのものだ。重文となるのも頷ける煉瓦建築だね^^』と先輩が付け加える。

 

 そして琴音っちが『ふっふっふ』と腰に手を当て不敵な笑みをしつつも先輩の後に続く。

 

『今回の旅。峠の湯やおぎのやの釜めしがリベンジのメインと言うのは実は真っ赤な偽物なんすよ』

 いや知ってるしそれ^^;

 

 私の怪訝な顔を物ともせずに琴音っちは続ける。

『アプトの道にある新規煉瓦刻印発見が主な目的だったんすがーーー

 私的にはこの丸山変電所の刻印探しこそ最大の目的だったんすよマジで(*´д`*)』

 それもなんとなくそうじゃないかなあ~って思ったよ琴音っち^^;

 だって何度も見てる丸山変電所だし、

 めがね橋ですらスルーしてたのに、この丸山変電所を目にした途端に顔がにやけてたものw

 

『この丸山変電所は日本煉瓦製造㈱の煉瓦が使われているって資料はあるんすけどお、どおせならここで煉瓦の刻印を発見して、

 その歴史の証明を素人ながらもしたかったってのが皆をアプトの道へと誘った本当の理由なんす^^

 修復作業時には刻印煉瓦の発見もあったかもだけど、

 外観から煉瓦刻印を探して歴史の証明をしたかったんす

 それは今までたぶん誰もやってないことだと思うんす^^

 

 琴音っちがいつになく熱く語る。

 さっきまでのにやけた顔が嘘みたいに・・・

 でも伝わってきたよそのハート^^

 

 その気持ちは先輩も同じようだったようでーーー

本当に好きな物見つけたんだな琴音^^ オレはお前のその探求心を応援するぜ!

 確かにこの丸山変電所の外観から煉瓦刻印を見つけて日本煉瓦製造㈱の煉瓦だと確認した人はいないかもだ。

 朝一でアプトの道まで来たのも、ほんとはこの丸山変電所でじっくり刻印探しをするのが目的だったんだろ?

 なら大丈夫だな^^ 帰るまでたっぷりと時間あるし目一杯探してみようぜ!』と、先輩はグッジョブ!と琴音っちに親指を立てた。

『じゃあ~みんなの同意も得ちゃったし~、丸山変電所の煉瓦刻印探し行っちゃうよー!(*´д`*)』

『『おおーっ!!(*´д`*)(*´д`*)』』

 と言うことで、私たちはさっそく丸山変電所の煉瓦刻印探しをスタートしたのですう^^

 

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 修復されたとは言え明治の頃の煉瓦も数多く残っている丸山変電所。

 

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 窓越しに覗いた内部には現役当時に活躍した機械類も伺わせます^^

 

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 外壁は先輩曰く『明治中期以降の主流の積み方のイギリス積みだねえ^^』とのこと。

 

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 さて、琴音っちが言うには

『やっぱり軒下の煉瓦面を探すのがベストっすよね^^ だって日本煉瓦製造㈱の煉瓦はオーソドックスに煉瓦の平(煉瓦で一番面積が広い箇所)に煉瓦刻印を打つっすからね^^』とのこと。

 見上げれば刻印のありそうな煉瓦の面が剥き出しの軒下煉瓦ちゃんが4重に存在していたのですう。

 とは言え目視じゃキツイです(私、視力2,0あるけれど^^;)

 

 するとーーー

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『夕実っちはこれで探してもらうよん(*´д`*)』と双眼鏡を手渡された。

 琴音っちと先輩は自前のカメラのズームを多用して探すつもりらしい。

 

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 さっそく私は双眼鏡で軒下に煉瓦刻印を求めてみると怪しいものが!

 琴音っちに報告してみると・・・

 どうも刻印じゃ・・・ないっぽい^^;

 そうかー・・・違うんですね^^;

 ならばと一生懸命に軒下を探る私。

 先輩たちは建物の左回りに進んでいったけれど、私だけいつのまにか右回りに煉瓦刻印を求めて動いていた。

 ・・・正直、ずっと見上げて軒下観察するのは首が痛いですうw

 それと軒下に煉瓦刻印を見つけられず、軒下をのぞき込むのに飽きてきた私は、

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DSCF6290ここらへん!.jpg

 丸山変電所の四角い穴ぽこを何の気なしに観察したのです。

 

 そしたら、

 えっ!?

 ええええっ!?Σ(゚Д゚;)

 

 私はそれを二度見してから大きな声をあげたい衝動を抑え込んで先輩たちの元へと走り出した!

 そして告げる

『わきゃあー!こ、ここここ刻印ポイのあったですっ!』と。

 私の言葉にみんなで先ほどの場所へと駆け出して、今一度確認したらーーー

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旧丸山変電所の煉瓦刻印・拡大.jpg

 なんとびっくり『日本煉瓦製造㈱の上敷免製の刻印』だったのです!

 

『夕実ちゃんお手柄だよ^^ これは・・・恐らく誰も見つけたことが無い場所だと思うよ☆ でもまさかこんなとこにw

 でへへ(*´д`*) 先輩に褒められちゃった♪

 

 琴音っちにいたっては『今日から夕実さんと呼んでもいいでしょうか(*´д`*)』となついてくる始末(いつも夕実っちって言うけどさー、いや・・・あの・・・本当はあなたの一個上なんだけど私^^;)

 

『とは言えこれで丸山変電所に使われている煉瓦の出どころを外観から証明できたわけだよ夕実ちゃん^^

 丸山変電所には日本煉瓦製造㈱の煉瓦が使われていることの歴史の証明でもあるんだ。

 それと琴音。お前の嗅覚も流石だな^^ お兄ちゃん見直したぜ☆』

 とても貴重な発見に、私たちはその場で万歳をした(*´д`*)

 

『さあ~これだけでも十分だと思うが、せっかくだからもうちょっと探してみるかみんな^^ 刻印発見が多ければ多いほど、それもまた確実性の証拠になるからな^^』

『『は~い(*´д`*(*´д`*)』』

 と言うことで俄然盛り上がった私たちは煉瓦刻印探しを再開したのですう^^

 

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 すると琴音っちが軒下に煉瓦刻印を発見!

 煉瓦に半分隠れてしまっているけれど、先輩曰く『上敷免製の刻印』だそうです(*´д`*)

 

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 みんなで丸山変電所の裏手に回りました。

 ただこちらは鉄柵があるので真下から見上げることができないので見つけられませんでした^^;

 でも!表側に戻ったあたりでーーー

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『3個目げっとだぜい!(*´д`*)』と、またもや琴音っちが軒下に煉瓦刻印を発見しました^^

 

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 西側の建物(機械室跡)で刻印2個。

 東側の建物(蓄電室跡)で刻印1個の合計3個の歴史の証明。

 

『うわ~横浜で出会った元日本煉瓦製造㈱で働かれていたオジサンに報告したらきっと喜んでくれそうっす(*´д`*)』と琴音っちは実に満足げな顔をしていた。

 なんでもオジサマは『自分の務めた日本煉瓦製造㈱が日本の東西南北どこまで使われているのかを研究されてる』とのこと(北は青森、西は長野・山梨・新潟あたりが境目とおっしゃってたそうだけれど)

『じゃあさっそくご報告しなきゃいけないな琴音^^』

『でも私ってば連絡先聞いてないんすよねえw』

『『なんだそりゃーw』』

 ・・・なんでも煉瓦研究会後の飲み会で意気投合したのに連絡先を聞きそびれてたんだって^^;

 

『でもまあ~いつかきっと会えると思うっす^^』と、謎の自信満々な彼女^^;

 でも会えたらいいね☆ 喜んでもらえると思うですよ^^

 

 

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 アプトの道もようやくゴールですう^^

 横川駅まで戻ってきた私たちは最後のリベンジをすることにしましたです!

 それは勿論ーーー

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 おぎのやさんの峠の釜めしを食べることです(*´д`*)

 

 前回来たときはもうお店が閉まってましたが『商い中』の表札を見て一安心。

 それでは行って参りましょうです(*´д`*)

 私たちは早速、おぎのやさん本店の引き戸をガララと引いて飛び込んだーーー

 

『いらっしゃいませ^^』とお母さんに迎え入れられた私たちは、

『『『峠の釜めしをください(*´д`*)(*´д`*)(*´д`*)』』』と早々に注文です☆

『瓶ビールもお願いしますっす(*´д`*)』と琴音っちは追加注文。

 するとものの1分で

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 峠の釜めし登場です!

 思わず皆、目が点Σ(゜o゜;)(゜o゜;)(゜o゜;)

 

 だって~めっちゃ早いじゃないですかw

 てっきり、釜めしだから時間がかかると思ってたんだもーんw

 とは言え3年も待たされた峠の釜めしが目の前ですですう^^

 みんなで『いただきます☆』して食べ始めました(*´д`*)

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 鶏肉に鶉玉に杏子に栗にどんこに筍にグリーンピース。

 どこから食べるのがセオリーなんでしょうか(*´д`*)

 その具だくさんの釜めしを皆それぞれ思い思いにお腹の中に掻き込んでましたですよ~(*´д`*)オイシイデス

 

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 私的にお気に入りは釜めし型の容器に入ったお新香ですう(*´д`*)

 ゴボウ漬けに梅干しに小茄子にあとはなんだろ?胡瓜と何かかな。5種類のお新香が口直しにも一緒に頼んだビールのあてにもなりましたです(*´д`*)

 あと、容器が可愛いよね☆

 

 1885年(明治18年)創業のおぎのやさん。

『温かいお食事を列車内でも』と釜めしの駅弁をスタートさせたのが1958年(昭和33年)

 社長さん自らが列車に乗り込み乗客にリサーチして作り上げた日本屈指の古い駅弁さんです^^

 やっと出会えた峠の釜めしにみんな大満足です☆

『ご馳走様でした!』とお母さんに告げて私たちは店を後にしたのです^^

 

 さて、この後は帰るだけだったのですが・・・

『お兄ちゃん!次の電車まで1時間近くあるよw』と駅舎の時刻表を覗いた琴音っちが苦笑い。

『じゃあ・・・駅周辺をブラブラ散歩するか~^^』と菅原先輩の提案を受け、

 みんなでお散歩することになりましたです^^

 

 最初に向かったのはーーー 

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 おぎのやさん本店の目の前にある『おぎのや資料館』ですう(無料!)

 

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 小さいスペースながらも横川駅やおぎのやさんの歴史が凝縮された資料館となっていますです^^

 今じゃ駅弁売りなんてだいぶ減りキオスクなどの店売りが主流となりましたが、

 手売りの駅弁を買ってのんびり旅とかもしてみたいですね(*´д`*)

 ちなみに私たちは『冷凍ミカンとか子供のころよく買ってもらったなあ~』とか『新幹線のペット容器のあのお茶がいいんだよな!』なんて昔話に花が咲いてましたですう^^

 

 さて、それでも時間が余った私たちは菅原先輩に連れられて、駅から数分の場所へと行くことに。

『アプトの道以外にも煉瓦遺構がご近所にあるんだけど、行きたい?^^』と言う先輩に

『当たり前じゃん。先に言ってよ!バカなの?お兄ちゃん^^;』と憤慨する琴音っちが居た^^;

 なんでもそれは旧碓氷線にも関わる物件だとか。

 

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 やってきたのは本当に数分で来れちゃう『諏訪神社』ってとこ。

『え? こんなとこに煉瓦があるのお兄ちゃん???(?_?)』と訝しがる琴音っち。

 ええっと・・・私だってそう思いましたよ^^;

 だって神社に煉瓦???

 疑問に思いつつも参道をちょっと行ったらば答えはすぐ目の前でした。

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『えっと・・・お兄ちゃんなんすかコレ 煉瓦ちゃんだから嬉しいっすけど、ちょー怪し過ぎなんすけどw』

 それはとても大きな物件でした。

 土台部分はコンクリ。その上に煉瓦の建物がチョコンと建ってたのですう^^;

 

『これは横川機関区給水タンク沈砂池(ちんさち)っていう蒸気機関車に必要な水をためておく貯水タンクだったんだ^^

 1885年(明治18年)竣工。

 蒸気機関車ってのは石炭のイメージが強いけれど、水を大量に必要とするわけなんだよね^^

 これはその供給源。

 沈砂池ってのは文字通り砂を沈める場所ってこと。

 恐らく河川から水を引いていたんだろうね。砂などの不純物があるとボイラーなどの燃焼機関を痛めることになるから、ここで一旦溜めて置き、自然の力でゆっくりと砂を除去したんだと思うよ^^』

 へえ~そうなんですね^^

 私は石炭積んだ貨車のイメージばっかりだったけど、よくよく考えると水のタンクが蒸気機関車には必要ですよねw そしてその供給源も^^

 そして次に先輩を先頭に、この裏手へとまわったのです。

 

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 そこは屋根になってたのですが、おや?

『先輩!なんか見たことのあるギザギザがありますですよ^^』

『お!夕実ちゃん気付いたね^^ そう、これはアプト式ラックレールだ^^ おぎのやさんの前の側溝蓋にも使われていたよね☆』

 ここにもアプト式ラックレールが再利用されていましたです^^

 ちょっとした廃材の再利用。素敵ですう(*´д`*)

 

 その後は再び正面に戻って見学をしました。

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 琴音っちは刻印を探したくてうずうずしてましたが、残念ながら刻印が見れそうな箇所は無かったようです^^

 昔は道路一つ隔てて横川駅へとパイプでつながってたんですね~^^

 

『あ、もう時間っす^^; 時間ギリっすよ!急ぐっすううw』

 どうやらお散歩にゆっくりし過ぎたようで、私たちは駆け足で横川駅へと戻りましたです^^;

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 ギリギリセーフで飛び乗った私たちは『じゃあ~お疲れの乾杯っすね(*´д`*)』と、琴音っちが配りだしたお酒で乾杯をしました(どこで買ったんだよ琴音っち・・・^^;)

 

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 高崎まで戻ってきたところで再びの車中でのプチ宴会スタートw

 とは言え楽しい旅でしたですう^^

 飲み疲れたのか琴音っちは早々に激沈^^; いびきかきながらシートにもたれてましたですよ。

 

 ーーー私は先輩にちょっと聞いてみた。

『ねえ先輩? リフレッシュできましたか?』と。

 するとーーー

『ああ。最高だね^^ おかげでまた仕事も頑張れそうだよ夕実ちゃん☆

 次もまた誘ってくれよな^^』

 だって(*´д`*)

 でも今度は二人きりがいいなあ~と思った、石廊崎夕実の桜前のプチ旅行でした☆

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました(*´д`*)

 今回で三度目の訪問のアプトの道。

 色々やり遂げてないと思いリベンジリベンジをしてきたのですがーーー

 大収穫だったと思ってます^^

ちょいのり・サザエさんver1.jpgマイナーだけれども煉瓦刻印発見と、それによる歴史の証明。

 重要文化財の煉瓦刻印発見としても小さいけれど大きな発見だったんじゃないかと思ってます^^

 ---さて次回は、

 夕実ちゃんとダイエットと煉瓦と桜と万歩計ってお話しかな?

 桜を愛でながら神奈川県の鶴見川をお散歩した物語です^^

 ではではまた今度お会いいたしましょうず!


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コメント 28

ぼんさん

おぎのやさんの峠の釜めし、久々に食べたくなりました。めし型の容器に入ったお新香が印象的でした。資料館まであるのですね(^.^)
by ぼんさん (2016-04-05 07:21) 

JR浜松

良い旅ですね[るんるん]
たしかにここは、煉瓦だらけ。
釜飯食べたいな(^^)
by JR浜松 (2016-04-05 07:50) 

ニッキー

うわぁ、スゴイ発見ですねぇ\(^o^)/
日本煉瓦製造(株)で働かれてたオジサマに早く伝えられると良いですねぇ(^.^)/~~~
峠の釜めし、久しぶりに食べたくなりました^m^
by ニッキー (2016-04-05 08:44) 

まめ

大発見、ということですよね?
やはりきちんと論文としてまとめて学会報告した方が
いいんじゃない?と思うのですが。
by まめ (2016-04-05 12:19) 

ソニックマイヅル

こんにちは。釜飯、歴史がありますね!お腹が空いてまいりました。赤れんがの建物は舞鶴の建物と似ている感じがします。やはりチューハイですよね。^^;
by ソニックマイヅル (2016-04-05 15:31) 

ワンモア

すごぉぉぉい!よく刻印を見つけましたね(^o^)
こういう煉瓦建築がまるまる残っているのっていいなぁ。
by ワンモア (2016-04-05 15:44) 

さる1号

凄いのを見つけましたねー^^
クッキリ、ハッキリな大発見
大興奮だったでしょうね^^
釜飯、あの器が好き♪
by さる1号 (2016-04-05 16:37) 

NO14Ruggerman

スゴイ発見ですね。
比較するのもおこがましいのですが
ついつい自分の2013年7月のときの
ブログも見てしまいました。
by NO14Ruggerman (2016-04-05 22:53) 

ジル

わ~サル本物の野放しの野生の猿ですか。
野猿w?
変電所の建物いい雰囲気ですね。
by ジル (2016-04-06 00:07) 

Hide

おはようございます!
煉瓦の刻印の発見おめでとうございます。
双眼鏡は旅の必需品かと思いますが、これが無ければ
と思うと・・・とにかく、めでたし目出たしです。
by Hide (2016-04-06 03:22) 

YUTAじい

おはようございます。
大発見・・・車で出掛けると駐車場の制約と同行者の意向で中々撮らせて貰えません。
花より団子ですね。
by YUTAじい (2016-04-06 06:46) 

みぃにゃん

すごいところの刻印みつけられましたね。普通なかなか発見できないですよー観察力にびっくり!
リニューアルされてよかったですね。温泉。
地元の方に愛されてるなら絶対いいお湯なんでしょうね。
by みぃにゃん (2016-04-06 07:45) 

johncomeback

アプトの道、良いですねぇ。
峠の釜飯も久し振りに食べたいし、
GWに行きたいけど相方は同意しないだろうなぁ。
相方は肉、特に鶏肉が苦手だから釜飯もNGだな。
by johncomeback (2016-04-06 08:56) 

こんちゃん

峠の湯で汗を流すのはいいですよね。って入ってないのですが景色が良さそうです。
峠の釜飯を食べたのも遥か昔のことです。
by こんちゃん (2016-04-06 10:11) 

なかせ

釜飯いいですね~
電車の中で食べると格別でしょうね♪
by なかせ (2016-04-06 12:34) 

美美

凄い発見をしてわくわくドキドキ!
釜めしは美味しいですよね。
昔、信越線の横川で買って小諸までに食べ終えるのが
必死だったのを覚えています^^
by 美美 (2016-04-06 17:59) 

suzuran6

この区間のたった1年と9ヶ月の工事期間に500人あまりの殉職者が出たり・・・
開通から20年程は蒸気機関車だったり、煙で失神する機関士がいたり・・・
そう言う意味でもじっくりと見学しに行かなくっちゃ
by suzuran6 (2016-04-06 19:07) 

みずき

上の方の煉瓦も双眼鏡で刻印を
探すとは、さすがです。思わぬところに
刻印が隠れてるんですね。
この釜飯、催事か何かで買って食べた
記憶があります。しばらく、容器が庭に
置いてありました^^
by みずき (2016-04-06 23:17) 

えーちゃん

双眼鏡まで使って刻印探してるんだ(^^;

by えーちゃん (2016-04-06 23:49) 

馬爺

おはようございます。
遠い記憶がよみがえる横川駅懐かしい駅弁の釜飯又あの味を呼び戻したいです。
by 馬爺 (2016-04-07 06:31) 

太陽の玉子

なじみ深い信越線横川駅。3年ほど前に訪れた際はツレが歩くの無理と言って残念な思いをしました。いつかリベンジをと思っていますが詳細なレポートありがとうございました。
by 太陽の玉子 (2016-04-07 10:59) 

足立sunny

おぎのや資料館は中に入ってみたいですね。ここしばらく、おぎのやの釜めしは、軽井沢スキー場に売りに来るのを食べています。
by 足立sunny (2016-04-07 16:48) 

YUTAじい

おはようございます。
今日は仕込み大変らしいですね。
by YUTAじい (2016-04-08 06:36) 

さといも野郎

学生の頃だったか、就職したての頃だったか、一度だけ、今は亡き急行能登で、現役横川駅の現役駅弁売りから購入した記憶が。。。。おじさんの思い出でしたw
by さといも野郎 (2016-04-08 23:47) 

YUTAじい

おはようございます。
カメラ15年使用したので寿命ですね、騙しながら使ってますが・・・。
by YUTAじい (2016-04-09 06:43) 

sakamono

蔦の絡まる、苔むしたレンガも魅力的ですね。
それにしても、モノスゴイ大発見をされたのですね!
レンガのコトをよく知らなくても、その感激は伝わって
きました^^;。
by sakamono (2016-04-09 11:24) 

ぼんぼちぼちぼち

おおっ!ホーロー看板、見慣れたものから初めて観るものまで~o(◎o◎)o
by ぼんぼちぼちぼち (2016-04-09 15:57) 

駅員3

おー、これは大発見!!
次回の研究例会で発表ですな、あっはは(^o^)☆!!
ほんと、まじ、ちょっと写真拝見して神奈川のメンバーに送らせていただきますです!!
by 駅員3 (2016-04-11 07:42) 

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