第870話 謎解きはディナーディッシュの後で トヨタ産業技術記念館編『それはまるで進撃の巨人に出てくるような煉瓦の擁壁!』トヨタ産業技術記念館・岡田煉瓦製造所ほか [廃村さーくる2(煉瓦遺構編)]
『ヤバイ!こんなゆっくり皿とか見てる場合じゃねえw』
管原先輩が腕時計を私たちに見せ、トントンと叩いて時間が無いよアピールをするのですう。
見ればもう16時を回った頃。
何をそんなに慌てているのかと思わず私は聞いたのです。
『わきゃ? ねえ先輩、ノリタケの森の次に向かう場所って時間に制約ある場所なんですかぁ???』と。
すると先輩は真面目な顔で私たちに返す。
『トヨタ産業技術記念館の閉館時間は17時だ!最終入場受付は16時半!
だから夕実ちゃん、琴音!走るぞ☆』
えええーッΣ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)
ここまで炎天下で刻印探しにつき合わされて翻弄されて、やっと涼しいノリタケ食器のアウトレットショップに入って落ち着いていたのに、
今度は走らされるの!?
そして何そのトヨタ産業なんたらって^^;
思わぬ先輩の号令に駆け足でノリタケの森を飛び出した私たち。
第870話。たった30分のリミットバトル。
記念館での煉瓦刻印探し。
私こと石廊崎夕実視点でお送りいたしますですうー^^;
ノリタケの森の窯壁での刻印探しを終え、私たちは公園内にあるアウトレットショップで色々と物色してたのです(涼しくて幸せ(*´д`*))
その後は、
ノリタケの森の歴史が分かるミュージアムなんかも見学していたのですが(涼しいし無料だし幸せ(*´д`*))
先輩の大号令で次の地へと向かうことになりましたですう^^;
えっと・・・えとえと・・・トヨタ産業・・・とかでしたっけ???
トヨタってことは車?(私にもそのくらいは分かるですよ!)
そこに先ほど先輩が言ってた『煉瓦刻印発見の可能性』ってのがほんとにあるの???
自動車に煉瓦?
・・・さっぱり結びつかないキーワードに私はハテナマークばかり頭上に浮かべてましたです。
名古屋中心街を、そのトヨタなんちゃらへと向かって駆け出した私たち。
先輩が言うには『ノリタケの森から10分くらい』
歩道に目を下ろすと随分と傷んだ『産業技術記念館はこっちだよ』と言う案内がありましたです。
もうクタクタで走りたくない私はズルズルと最後尾。
ーーーふと琴音っちが私に振り向いて声をかけるのです。
てっきり『大丈夫?疲れてるのに走ることになっちゃったけど頑張って☆』って言ってくると思ってたけど、
『夕実っちー、この先に煉瓦刻印あるかもだってよ!マジでー(*´д`*)』と、
労(ねぎら)ってもくれないし労(いた)わってもくれない発言だったw
・・・いつもこんなもんだけどお
もうちょっとお願いだから私に優しくしてお願いですう^^;
ゼーゼー言いながらもたどり着いたのは『トヨタ産業技術記念館』と言うところでした。
『世界のトヨタ』と謳われたトヨタ自動車。
歴史や産業とかそんなの疎い私だってトヨタって世界のトヨタでしょ?って知ってるですよ?
するとーーー
先輩が少し落ち着いてから解説版を指さしながらも説明してくれる。
『日本人なら誰もが知ってる自動車メーカーTOYOTAさん。
そしてここはと言うとそのTOYOTAさんが造った自社の記念博物館だ^^
日本単一企業としても日本で最大の企業でありグループ。
自動車メーカーでも世界最大手の会社さんなのはみんな知ってるよな^^
その元々の始まりは自動織機と言う『糸から布生地へ』と言う機械的紡織工場の始まりだったんだ。
今、ボクたちが目にしてる目の前の敷地は、
かつての豊田紡織本工場跡地であり、今のTOYOTAグループさんの発祥の地だったりする^^』
ほえー!最初から車を造ってたわけじゃないんですね(興味ないからこんなもんです)
私の驚きにウンウンと頷いた先輩はさらに続ける。
『ここにはね? 旧豊田時代を代表する紡織の機械の展示と、そこから派生し今や一大国内自動車メーカーとなったTOYOTAの歴史的な資料や機械なんかが展示されてるんだ^^
そしてーーー
1911年創建。1918年に煉瓦造りに建て替えられたんだけど、
その煉瓦の名残が幾つか残ってる場所だったりするんだよ夕実ちゃん^^』
なるほど!要するに元々煉瓦建築だったTOYOTAの紡織工場跡地をそのまま自社の博物館として造ったってことなんですね^^
そして煉瓦と聞いてピクリとしない訳がない人がここに当然一人。
『うっは!っつーことはだよお兄ちゃん!ここにはもしかしたら明治期の煉瓦の刻印が見つけられる可能性があるっつーことっすよね(*´д`*)
しかも今や日本のGDPでも10%を前後する大企業が、かつてはどこの煉瓦工場のお世話になったのかとか、
めっちゃその繋がり気になるんだけどマジで(*´д`*)』
やっぱり煉瓦となると琴音っちの目の色が違うですねw
さっそく門(南ゲート)から入ってみると古めかしい建物がありましたです。
『ここは1905年(明治38年)に建築された豊田商会事務所っていう建物だよ夕実ちゃん^^
元々はここじゃないんだけど(移築修復)
トヨタグループ創始者の豊田佐吉さんの住居兼研究所だったんだ^^』
そしてその向こうにはーーー
随分と立派でどでかい煉瓦の建物が見えて来たんですう!
思わず琴音っちが『うひょー(*´д`*)』と駆け寄るんだけどーーー
『ん?あれ?・・・ねえお兄ちゃん。この建物の煉瓦ちゃんってイマドキ煉瓦じゃないの?^^;』
『まあこの南側だけはな☆ ちなみにこの建物は繊維機械館の南側の壁とだけ言っておこう^^
ここ以外には自動車館と言う別棟もあるから気にしておけよ琴音^^』
『なんだよー。また勿体ぶり作戦かよお兄ちゃん^^;ずりーなーw』
・・・相変わらず先輩は答えをすぐに教えてくれないですう^^;
まあでも、自分の目で見。自分で理解してもらおうってコンセプトは分かるかもだけどお。
さてふと背を向けてしまった方を振り返ると、
これまた立派な建物がありましたですう^^
今までさんざん菅原兄妹につき合わされて分かってきたことだけど、昔の建築の縦長窓って素敵ですよね^^
先輩曰くここは『1925年(大正14年)建造の旧豊田紡織(株)本社事務所』なんだそうですう^^
今現在はトヨタグループ館としてトヨタの成り立ちをパネル展示で説明しているとのこと。
せっかくだし入館するのかな?って思ってたけれど、
『時間が無いから残念ながらパスするよ夕実ちゃん・琴音^^;』だって。
さあこのまま記念館正門・入館チケット売り場へと向かおうとしたところ、
『ちょ!ちょちょちょ!!! 豊田商会事務所の裏手に煉瓦ちゃんあるっすよ(*´д`*)』と琴音っちが目ざとく煉瓦構造物を発見してしまいました^^;
仕方がないので皆で見に行くことにw
『ここは何すかね?お兄ちゃん(*´д`*)』
『うーん・・・これは知らなんだ^^; 物置かボイラー室かな? これは一部修復されてはいるけど昔の煉瓦が使われてるな~』
佐吉さんの研究に使われた建物なんでしょうか。
実はお風呂場だったら、それはそれで素敵かもですうw
さて、正門に近づくにつれ記念館の全貌があらわに。
『お、お兄ちゃん!さ、さっきの南側と違っておもいっきし古煉瓦の建物じゃんかお!』
『まあなw でも驚くのは外観だけじゃないぞ? 中に入ればもっと驚くかもな^^』
え? 中に入るともっと驚くの???
『せっかくだし外観の煉瓦ちゃんに刻印探しでも・・・』と望遠カメラを外観煉瓦に向かって撮影しようとする琴音っちだったけれど、
『時間ねーから行くぞ^^;』
『ふにゃあ・・・^^;』と、
菅原先輩に首根っこを掴まれてズルズル引きずられてましたですw
さてと入館ですう(涼しい☆)
大人500円の入場チケットを券売機で購入(対人販売じゃないんですね。インフォメーションのおねーさま美人さんだったのにい)
入ってすぐには吹き抜けの広大なエントランス。
この先の入り口からまずは『繊維機械館』へと見学できるそうなのですがーーー
ビックリしたのはホールの中にそのまま昔の旧煉瓦さんの壁が利用されていたことですう^^
『うっは!昔の煉瓦ちゃん、使えるところはそのまま記念館に利用してるんだマジでw』
『そうだな^^ それがこのトヨタ産業技術記念館の良いところだ^^
そしてだ、ここで本題。
時間も残すところ僅かなわけなんだが聞いてくれ^^』
そう言って先輩は腕時計を差しつつも私たちに続けるのです。
『実はだな、去年、このトヨタ産業技術記念館の中庭で紡織工場時代の煉瓦煙突基礎が発掘されたんだよ^^
元々中庭付近に煉瓦煙突があったことは図面から分かってたらしいんだけど、
暴風時の雨水処理対策に掘っていたらやっぱり見つかっちゃったって訳なんだw
それが一般公開されたってことで琴音、お前をわざわざここまで駆け足で連れてきたわけなんだ^^
蒸気機関の煙突基礎。
見つかったソレは石炭を燃やして蒸気のチカラで電力を得て紡織工場の道源にしていた昔のトヨタ紡織株式会社。
その際に出た排煙の煙突の基礎っつーことだ^^
もしかしたらばお前の好きな煉瓦の刻印も見つけられるんじゃないかと思ってな☆』
そんなこと聞いちゃったら普段は先輩につっけんどんな態度の琴音っちも
『ぐはー!御兄様あ(*´д`*) もう私を好きに弄んでいいから! 胸とか10分くらい揉んでもいいよ☆』と言い出す始末(やめてー!そういう歪んだ兄妹愛^^;)
さすがに『妹の乳には興味ないからw』と断った先輩(そりゃそうだ。いやそうでなきゃ困るです^^;)
気を取り直して『じゃあ~時間も無いし行くぞ!琴音、夕実ちゃん^^』と先輩がかけた号令に中庭への扉をギ~っと開く。
いざ、れっつ!トヨタ産業技術記念館の中庭『動力の庭』へ!
それはとってもだだっ広い中庭のど真ん中にありましたです。
いや、むしろ中庭にはこれしかない・・・と言ったとこでしょうかですw
私なんかは『へ~煉瓦あるですね~』くらいの感想ですが、
やはり彼女の反応は凄まじいものでした。
『ぐおおおおおおおおお!煉瓦の基礎っすよ煉瓦のお(*´д`*)
しかも見てよお兄ちゃん!
煉瓦刻印ありそうな煉瓦の平面(面積が一番大きい部位)が、
剥・き・だ・し・♪』
それに呼応するように先輩も『だろ?オレの目に狂いはなかったようだな(エッヘン)』と、自慢顔^^;
ということでここからはさっそく調査開始ですう。
ただしぐるりと柵が巡らせてあるんで、双眼鏡&カメラの望遠での作業となったんです^^
パッと見、随分と荒れた煉瓦の平面でしたです。
モルタルを剥がした(剥がれた)面みたいで、刻印なんて無さそうだと思いましたです^^;
それでもかまわず探しまくる菅原兄妹。
するとーーー
『ねえねえ!お兄ちゃん! あれ!なんか刻印ぽくね???』
『うーん・・・何か刻まれてるような気がするけど微妙じゃないか?』
私も双眼鏡を借り受けてのぞき込む。
・・・刻印?なの???
『じゃあさ!じゃあさ!お兄ちゃん、こっちは???』
『これまた随分と微妙だなw』
私も見て見るけれど、ぶっちゃけただの傷にも見えるんですが・・・^^;
でも好意的に捉えるなら・・・さっきのヤツとコレも漢数字の『十』とか『二とか三』にも見えなくもない。
ん?
ん?
あれ?
何か私、これに近いような刻印を菅原兄妹と一緒に見たような気がする。
確信は持てないけれど・・・
何か心の奥底に引っかかるもやもやを感じたんです。
だけれども先輩たちにはこのことを伝えませんでした。
結局のところ、この蒸気機関の煉瓦煙突基礎では刻印らしい刻印を発見できなかった私たち。
さすがに菅原兄妹は意気消沈w
『ぐはー・・・チャンスありまくりだと思ったのにい^^;』
『オレは新聞でこの煉瓦遺構知った時には刻印発見の大チャンスって思ったんだがなあ・・・^^;』
残念がる彼らに私は周りを見渡して告げるのです。
『わきゃー、でもですよ? 周りをよーく見てくださいよ。この中庭って煉瓦で囲まれてますですよ?
もしかしたら刻印発見の可能性がまだまだあるんじゃないですかね^^』と。
見渡せばぐるぐると古い煉瓦の壁が聳え立つ凄い空間です。
『あらやだ夕実っち!そうだよね、うんうんそうだ!そうっすよ(*´д`*) よく考えたらここーー
煉瓦だらけじゃんw』
『すっかり忘れてたよ夕実ちゃんw そう言えばそうだった。
しかもこの周りを囲む煉瓦はこの煙突基礎の煉瓦と同年代だってことをすっかり忘れてたよ^^;
可能性はまだまだある。
皆で時間の許す限り探してみようか!』
『『さんせー!』』
と言うことで、今度は中庭にある煉瓦の内壁を探索することになったのですう^^
『わきゃ・・・すごく・・・大きいです』
『そうっすね・・・めっちゃ壁が高けえ・・・っす^^;』
壁際まで来てその大きさ高さに驚かされるのです。
どれだけ大きい紡織工場だったのかが窺い知れる巨大な煉瓦の壁。
漫画の進撃の巨人に出てきそうなくらいですう^^;
ふと壁際で煉瓦のカタマリの展示を見つけた私たち。
ここもまた先ほどの煉瓦煙突基礎と同様に、ゲリラ豪雨対策として中庭を掘り起こした際に発掘された煉瓦塊だったのですう。
『うひょー(*´д`*) これは刻印探ししなきゃだわ☆』と早速盛る琴音っちだったけれど、
『ぐはー!平面が丸くなってて刻印探しどころじゃねーっす^^;』とすぐさまガッカリ顔した彼女。
こちらは更に摩耗していて刻印探しとかそういうレベルじゃなかったみたいw
『下がダメなら上を見上げるっす!』とめげずに煉瓦壁の探索をし直す琴音っち。
私もつられて見上げてみると不思議な景色が見えました。
ん?
あの煉瓦の壁のギザギザの模様はなんでしょうか?
何か『ノコギリ屋根』を彷彿させる紋様ですよね???
ここにはこの動力の庭の解説版もあったので一応目を通す私。
すると今では記念館の中庭として存在するここも、
昔は立派な屋根が存在した屋内だったようですう^^
この壁に薄っすらと残る煉瓦隧道のようなアーチの模様も、もしかしたら各部屋と部屋をつなぐラインがあった名残なのかもしれませんですね^^
(※解説版にあるように、糸を製綿する過程での原綿を各ブロックへと送るためのパイプライン的名残だったと思います)
ーーーさて、ここからは再び双眼鏡などで煉瓦刻印探しの見上げる作業になったわけなんですが・・・
『煉瓦の刻印がありそうな平面全然無いよ!お兄ちゃん^^;』
『だなあ・・・^^; 一応あるにはあるが・・・双眼鏡でも見上げるのが厳しいくらいに高い場所にしか無いよな^^;』
煉瓦の刻印が見受けられそうな場所は遥か彼方・・・
月のクレーターでも見つけるようなバズーカ的望遠レンズか望遠鏡でも無い限り無理そうな感じだったのです^^;
煉瓦刻印好きの彼らが『こりゃ厳しい・・・』と諦めかけた頃、
私はふと壁にところどころ『穴が開いている』ことに気づいたのですう。
だから私は『ねえねえ先輩。あそこの穴ぽこにも煉瓦刻印の可能性あるんじゃないでしょうか???』と尋ねてみたの^^
そしたら横から琴音っちが『まさかーあんなとこに刻印なんてないよー夕実っちw
でもまあ~一応覗いておくっすかね(ゲラゲラw)』と、
半分私をバカにしつつも『どれどれ~w』と双眼鏡で穴ぽこを見上げた。
するとですよ!
『ぐっは!? ええ!? マジ??? 刻印があるっすうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!』と琴音っちが発狂。
えッ?ほんとに刻印あったの???
『ちょ!え?ちょっと双眼鏡貸せよ琴音!』と、先輩が彼女の双眼鏡を奪ってその穴ぽこを見上げる。
『うわ・・・間違いない。あれは刻印だ! 夕実ちゃんお手柄だね^^』
そう言って先輩は私に双眼鏡を手渡して、
『見てごらん^^』と促すのでした。
わきゃ・・・『漢数字で十三』と言う煉瓦の刻印が本当にあったですう^^;
もしかしたらば・・・と言ってみたら本当に見つかっちゃったw
『うっは!これはもしかしたら他の穴ぽこにもあるんじゃない?マジでさあ(*´д`*)』と、琴音っちが他の穴ぽこも探し始めた。
そしたらばーーー
『ぐおおおおお! 言葉じゃ表現しがたいけど、どう考えても煉瓦の刻印もう一個八犬伝んー!(*´д`*)』と発狂しまくる彼女。
またもや穴ぽこに刻印を発見したようですね^^
力になれたようでちょっと嬉しいかもです☆
さて順繰りに双眼鏡で穴ぽこの煉瓦刻印を確認した私たちは暫くの後、
『『『ちょっと待てよ!?』』』
と、同時に大きな声をあげたのですう。
『ねえねえおにいちゃん!この刻印って見たことあるよね?』
『だよな。オレも今そう思ったんだがどこだっけ?』
『わきゃー!わたし思い出しましたですよ!そう、確かーーー
半田赤レンガ建物の中庭にたくさんあった漢数字の煉瓦刻印さん達ですう(*´д`*)』
『『それだ!(´▽`*)(´▽`*)!!!』』
かつて私たちは愛知県半田市にある半田赤レンガ建物(旧カブトビール製造所建屋)がリニューアル一般公開された当日に出向いたのですう。
その中庭にある煉瓦さんにもーーー
漢数字の刻印のある煉瓦さんがたくさんあったんです^^
『十二』やら『十』やら。そしてこの『十三』もです☆
(※ 詳しい話はコチラ⇒ 第793話 愛知・半田赤レンガ建物編vol②『煉瓦職人さんのイタズラを解明せよ?』 )
『なあ~お兄ちゃん。確か半田赤レンガ建物も岡田煉瓦製造所の煉瓦が多く使われているんすよね?』
『ああ。あそこは岡田煉瓦製造所の煉瓦だ^^ その中庭に使われていた煉瓦も確信は持てないが・・・岡田煉瓦製造所と関係あると思う^^』
『じゃあさ!じゃあさあー?このトヨタ産業技術記念館の煉瓦も岡田さんの煉瓦の可能性が出てきたんじゃね?マジで^^』
『だよなあ。そうなってくるよな琴音^^ オレが知ってる限りでは前にも言ったけれど岡田さんの煉瓦は半田赤レンガ建物・浦賀ドック・中央本線の煉瓦構造物、そしてさっき見てきたノリタケの森なんだ。
だからこのトヨタ産業技術記念館にも岡田さんの煉瓦が使われた可能性が出てきたと言う結構な発見なんじゃないかと思うぞ^^
だから夕実ちゃんーーー』
そう言いつつ先輩がにっこりと私の肩を優しくポンポン叩いて告げる。
『夕実ちゃん^^ 君の指摘で大発見の可能性だよ☆
このトヨタ産業技術記念館の煉瓦と岡田煉瓦製造所の煉瓦の繋がりって、もしかしたら誰も気づかなかった発見の可能性が出て来たんだよ^^
さっき見たノリタケの森の煉瓦刻印達よりも貴重な煉瓦刻印の発見かもしれない☆
しかも重文(重要文化財)にも準ずる近代化産業遺産での発見だもん^^』
ええー!なんか私ってばすっごく褒められちゃってますう!?
たまたまなんだけどなあw
でもまさかあんなところに本当に煉瓦の刻印があったとは、指摘した私だってビックラこきまろですよおw
『やべえ・・・これは教授さんや煉瓦研究会のメンバーにマジ報告しなきゃだわw』と琴音っちは早速スマフォで連絡し始めた。
菅原先輩はと言うと写真を撮りまくって『うひゃー!岡田煉瓦製造所・トヨタ産業技術記念館の繋がりの可能性をどこで調べっかな? もし繋がっったらばこの発見はヤベエ(*´д`*)』とワクワク顔。
そんな二人のやり取りを見て私はと言うとーーー
やっぱり嬉しいです☆
別に世の中が変わる発見じゃないし、一般的に超マイナーだし、もしかしたら誤情報かもですよ?
でもそれでも『何かに繋がりそうな発見』に携われたのかなあ?と思うと、
そこまで煉瓦に興味ない私でも嬉しいの一言ですう☆
---さて、
思わぬ煉瓦刻印発見に沸いた私たち。
その他の場所にもその可能性を求めようとしましたが、
敢え無く閉館時間がやってまいりましたですう^^;
急ぎ早にさささっと自動車館の煉瓦外壁を見学しー
(琴音っちは刻印探ししようとして先輩に引きずられてましたが・・・^^;)
駐車場の奥にひっそりと佇む『豊田自動織機・旧鉄工場正門』などを見学してトヨタ産業技術記念館を後にした私たち(いや、正直駆け抜けてます^^;)
帰りの新幹線ではいつもの反省会(宴会)をしつつも帰ったのですう^^
正直ぐったりの日帰り旅行でしたけど、
常滑市にはもう一回行ってみたいかな^^
その他は・・・菅原兄妹で勝手に行ってもらおうですw
さて、帰り際に私と琴音っちは先輩から次の旅行、すなわち『寝台列車の旅』に対して宣言を受けるのです。
『えーとだなあ。ボクから言わせてもらうぞ?
次回たまたま君たちと一緒に旅行することになったけれど言わせてもらう^^
これはオレの旅だ。
ホテルとかの手配はしてやるが、基本的にオレが行きたいとこに行き、やりたいことをさせてもらうからね^^
嫌ならゴールまで別行動だぞw』
『ええー、ポケモンの巣とか行っちゃダメ?お兄ちゃん^^;』
『ひとりで勝手に行きなさい^^そもそもそんな時間もない過密日程だw』
元々先輩の一人旅の予定だったところに私たちが便乗した形。
ならば先輩の意見に従うのはしょうがないですよね^^;
『まあ~でも心配するな琴音^^ ある意味お前も行きたがってた日本屈指の煉瓦の遺跡にも行く予定だ。
そしてオレの趣味の島旅2発のうち1つは煉瓦の軍事遺構もあるから安心しておけ☆』
『マジで!?うひょー(*´д`*)』
ええ!?
寝台列車に島旅に日本屈指の煉瓦遺跡???
煉瓦は兎も角、非常に楽しみになってきたですう(*´д`*)
次回、四国北岸瀬戸の花嫁たち編☆お楽しみですう^^
お久しぶりです!ちょいのりですw
さて今回の常滑~ノリタケの森~トヨタ産業技術記念館の日帰り旅行のお話はいかがだったでしょうか^^
トヨタ産業技術記念館では、まさかこんなところに刻印が!って発見でもありました。
また、今まで色々と各地を転々と旅した成果と言っていいのかな?
あの日見た煉瓦刻印が、どこかで繋がると言う面白い出会いとなったのだと思ってます^^
さて次回は毎年恒例の『ぼくの夏休みBY4連休』がベースとなった物語。
去年は長崎五島列島の旅でしたが、
今年は4年ぶりの四国への旅行です^^
気になる方は是非どうぞ☆
恐らく話数的にも10~くらい行きそうかもw
ま、そのくらい楽しい旅立ったよ♪
おはようございます。
今回も・・・力作見入りました。
by YUTAじい (2016-09-22 07:00)
オォ〜煉瓦の遺構がこんなに近くにあるとは思いませんでした
ここは行こうと思えばいつでも行ける場所なんです(^^
by いそいそ (2016-09-22 07:44)
おー♬(^^)
煉瓦はさっぱりわからんけど
トヨタ産業~は一回行ってみたいなぁ!!
by 獏 (2016-09-22 07:57)
おはようございます。
今日も雨なのでどこへも行けません、しかし流石にトヨタですね、煉瓦造りの建物が未だに残っているんですね。
by 馬爺 (2016-09-22 08:21)
トヨタ産業技術記念館、行ってみたいな
車目当てだけれど^^;
by さる1号 (2016-09-22 09:46)
おぉ、もしかして世紀の大発見\(^o^)/
さすが世界のトヨタ、ちゃんと古い物も大事にしてるんですねぇ(^.^)
by ニッキー (2016-09-22 10:16)
スゴイ発見じゃないですかもう煉瓦研究ネットワーク東京には欠かせないメンバーですね。
by gen (2016-09-22 10:33)
乳なら私が揉みますよ?w
by テンポイント (2016-09-22 14:20)
江戸から数人ココに連れて来た事があるよ。^^
勿論レンガだらけの所にも。(笑)
主体は車だったけどね。
by カメ のたかよし (2016-09-22 15:31)
おぉぉ、よく刻印見つけましたねっ゚д゚)
以前、車で通り過ぎただけに残念な気持ち。
ちょいのりさん、ポケモンGOは・・・(´・ω・`)
by ワンモア (2016-09-22 20:09)
流石に日本を代表する企業のトヨタさんですね(嬉)
愛知県を始め、中部地方にはあまり行ってないので、
ノリタケの森もトヨタ産業技術記念館も、時間をかけて、
ゆっくりと廻ってみたいです。
まあ、いつになるかわからないけど(笑)
by 唐津っ子 (2016-09-22 23:12)
すごい、記事ですね。
その都度、メモしていくのでしょうか。
私にはちょっと無理かもしれません。
流石、ちょいのりさんです(^◇^)
by aru (2016-09-23 03:04)
明治26年には大成功してたんですね
流石世界のTOYOTA
by (。・_・。)2k (2016-09-23 03:22)
煙道の床面が黒いのは焼過ぎ煉瓦? それともすすで染まってるのかな?
某所で昭和初期のボイラーの煙突に入った時は、煙道から煙突基部は耐火煉瓦で出来てたけど、ここは普通の煉瓦使ってるみたいだね!!
それにしても、ここも興味は尽きない(^^)/
by 駅員3 (2016-09-23 07:47)
拙ブログへの暖かいコメントありがとうございます。
子供達が結婚して完全に親離れすると、嬉しいような
淋しいような複雑な心境の今日この頃です(-_-;)
「トヨタ産業館」に行って自動車を見ないのは流石です。
by johncomeback (2016-09-23 08:02)
おはようございます。煉瓦は一つ一つもしかしたらと言う発見があるかもしれないですね。舞鶴の赤れんがも今度伺った時、注意してみますね!倉庫なんですが、正直昭和の匂いがするんですよ。^^;
by ソニックマイヅル (2016-09-23 09:29)
やはり、そもそもの工程が過密過ぎんじゃなかろうかと。
また次の旅行も、そうなんですね?
絶対何かハプニングあるでしょう?
半分楽しみ、半分心配ですよ。
by まめ (2016-09-23 12:17)
執念のたまものですね!刻印発見おめでとうございます
by みぃにゃん (2016-09-23 18:54)
『十三』って、大阪か?
愛知だから違うニャ?
ぁっ、私も四国に行きたいんだよニャ。
by えーちゃん (2016-09-23 22:14)
敷地、恐ろしく広いですね。
トヨタの博物館は車があって全部今でも
動くように整備されてるってことしか
知りませんでした^^;
by みずき (2016-09-23 22:47)
さすが世界のトヨタですねぇ(?)。
進撃の巨人に出てきそうな壁...なるほど^^;。
by sakamono (2016-09-24 00:37)
トヨタ自動車の前身は、豊田自動織機だって結構しらないものなのでしょうか・・・?
有名な話だと思ってました。
by しきみ (2016-09-24 17:14)
煉瓦だらけですね~Σ(・ω・ノ)ノ!
そして、刻印まで!半田のところと同じ刻印っていうのもすごいですね。
四国の旅も楽しみで~す(^^♪
by isoshijimi (2016-09-25 15:11)
名古屋ノリタケの森編
いつもながら、とっても楽しく読ませていただきました!!
いつの日か、ちょいさんの案内で
名古屋へ行ってみたいです!!
by まこ (2016-09-25 22:50)
10分かぁ~。長そうで意外と短いような・・(^_^;)
煉瓦もここまで来ると道楽というより学究だすな。
by 太陽の玉子 (2016-09-27 10:22)
近くに、ノリタケのビルあるけどいつも真っ暗で営業してるのかわからない。
ノリタケの森を見て安心しました(^ ^)
by JR浜松 (2016-09-27 12:55)