第210話「廃村さーくる」進めっ!超リアル考古学☆ 廃村探し&心霊トピ [廃村さーくる]
大学構内の「ある一室」を無理矢理間借りしている「廃村さーくる」と言う名の同好会。
同好会の同士は訳ありありで、実質「二名」
ボクこと菅原雄介と、幼年期からの腐れ縁である後輩ちゃんの石廊崎夕実である。
・・・ただしこの子、実に騒がしい。
ボクを慕って大学くんだりまで追いかけて来たのは、嬉しさ半分、疎ましさ半分だ。
可愛いけれど、うれしくねー。なによりいつもいつでも、鯉の群れに餌を放り込んだようなハイテンション人間だし、そのレベルは既に達人の域に達してるほどだ・・・。
ああ・・・ドタドタと廊下を駆ける音が近づいてくる・・・。
多分・・・と言いますか、彼女だろうね。
・・・そうに決まりまくりですよほんと・・・。
「ねー!ねー!ねー!ねー! 菅原先輩!先輩!せんぱいぃぃーーーー!!!!」
「あー・・・なによ? 諦めてるけどもう少しテンション下げてくれないかなあ・・・」
ボクはどうせ叶わないけれども、いつも同じ台詞を彼女に吐いてみるのです。
「そろそろ廃村とかしたいんですけどォ先輩、わきゃー☆」
・・・やはり叶わないみたいですお母さん。どうでもいいけど・・・わきゃーってなにさ。
「先輩追っかけてぇー、わけわかんないさーくるまで入ったのに、全然それっぽいことしてないじゃないですか! 私行きたい! ちょー行きたいんですけど!」
腕をブンブンと漫画みたいに振り上げながら、夕実女史は、わーきゃー♪とまくしたてる。
本当は彼女が大学まで追っかけて来る所までは「想定」していたボクなのである。
何がいいのか分からないのだが、追っかけてくるんだからしょうがない。
そんな彼女が「多分こんなサークルなら近づかない」んじゃないのかなーと、この「廃村さーくる」なる同好会を作ったわけなんだけどな。
彼女の「弱点」は、ここまで付き合った腐れ縁ならばこそ嫌でも分かる。
ズバリ「静かさ」だ。
お化けも心霊も静寂も黙祷だって大嫌い。
だからこそせめて、彼女に対して少しでもバリアーーーー!を張るべく、
静かでポップでキュートでドキドキで大人ァ~な大学ライフとか色々したくって、このサークルをめちゃ根回し営業してつくったのに、
・・・ごらんのありさまだよ・・・。
「そもそも簡単に廃村廃村って言うけどさ・・・、夕実ちゃんはどうやって探してそこに行き着くつもりなワケ?」
「ネットで調べればバッチリしまくりですよォ、わきゃー☆」
ああそうですか。わきゃーですか・・・。なんだそれ。
「ネットで上がってるネタな廃村なんて、二番煎じ三番煎じなんですよ。ブログやホムペでアップしたって、ちょいちょい程度にしか食いつきが浅いものなんですよ。
そりゃあ・・・夕実ちゃんの練習程度には・・・なるでしょうがね」
「練習でもいいじゃないですかぁ。なんかどっか行きたいです☆」
ああ・・・この子はほんとめげないよな・・・。なんかどっかとか適当ですかそうなんですか。カチーンです。
「どうせ行くなら新規開拓ですよ。・・・まあ、歴史に埋もれていく廃村に新規を求めるのもどうかなあーとは思いますけどね。
・・・えーとですね夕実ちゃん?」
「ほいほーい。何でしょ?何でしょ?わきゃー☆」
ええい、やかましい・・・。いちいち「わきゃー☆」言わないでくださいよもー・・・。
「ネットに頼らないで、廃村を探すにはどうすればいいと思いますか? 夕実ちゃんの奇妙奇天烈なご意見ご感想を葉書きでお待ちしてますよ?どしどしと、ワンサカと。宛先はボクですが」
わーきゃーわーきゃー♪言ってるだけの夕実ちゃんには酷なフリだったかな?
暫く下唇に人差し指をアテながら、うーん・・・うーん・・・と悩む彼女。
ああ最高です。だって彼女が悩んでる間は、この6畳一間の備品室も静かなんですから。
まあ・・・もっとも、うーん・・・うーん・・・と唸ってるデシベルも結構なボリュームなんですけどね。
「あ!? 分かりまくりですよ、わきゃー☆」
一休さんのポクポクポクちーーーん!くらいな感じで、突然近くの机をバンバンと叩きながら、ボクにギラギラとした目線を投げかける夕実女史。
「はいはい。・・・で、どんなです?」
あんまり期待せず、かつボクは頬杖つきつつ彼女の目線にあわせることなく応えたのです。
「古地図と今時の地図をゲットして、村や集落の有無を辿れば・・・なんとなく分かるような気がしますし、ちょーーしまくりだと思いますよぉ菅原先輩☆ うーん、わきゃー☆」
「だいたいあってるかも。よく出来たね夕実ちゃん・・・」
・・・こういうところは感が働くよな。
正解をボクから貰って、わきゃわきゃとそこいらじゅうの壁や備品を叩きまくって喜びを表現する夕実女史。
こうして、ボクタチの廃村さーくるの第一歩がスタートしたのであります・・・
---fin
・・・と、まあ~いかにもで、ありきたりな小説設定の前フリを書いてみたんだけど、
前フリなげーなオイw
本題はここからなw いつだったか廃墟とか結構好きなんだよねえ~って記事にしたと思うんですよ。
そういやそんな記事もアンタ書いてた気がするわね。
洞窟とかも好きですよね~ご主人様って。
まあ~簡単に言ってしまえば、ノベルゲームでの背景素材として、廃墟や洞窟の写真探しをしているうちに、そういうのがちょっと好きになっちまったってのが本当なんだけどなw
島旅とかもそう。画像探ししてたら大好きになっちゃったってのが正直なとこ☆
・・・それでね、廃村なイメージをほしーなーって常々思っていたわけなんだよ。
勝手に探して行ってくりゃいいじゃんw
でもさー、結構、こわくね? 廃墟とか廃村を訪れるのってさ。
なんか出そうな雰囲気ありまくりですよねw
だよなー。もし行くなら、お酒と塩はお清めとして持参したほうがいいんだろうなw
一応、廃墟でもその土地の所有者は必ず存在するから、許可を取らずにあからさまな撮影はマズイと思うわよ?
そこがまたグレーゾーンだよな。
ただし、廃墟という個人所有である(あった)施設内は、多少引っかかる問題もあるのだが、
廃村という、施設ではなく風景として写真を撮るのは法律になんら触れることが無いとも思うのだよ。
・・・まあ、その廃村がある土地が個人の山とかだったりしたらダメなんだけどさー。
ちょっと今年は廃村を探してみようかと思ってる次第であります。
とりあえず実家のある静岡県の伊豆地方には、バブル崩壊で建設途中で放置されたリゾートとかワンサカある土地柄でもあるしー、
そのスジでは有名な廃病棟なんかもあるしねーw
探せば廃村・・・なんてのもある?って感じ?
あるんじゃね? 村と言うより集落だったとこって感じかね。
今年は許される限り、廃村散策シリーズなんてのもやってみようかと思ってる次第であります。
冒頭の前フリで出てきた菅原先輩や夕実ちゃんが、ひょっとしたら活躍するかもね☆
・・・どうか心霊写真だけは写りませんようにw
テレビの心霊写真特集は何気に好きだが、実際に自分が撮った写真に写っちゃうのだけはマジ勘弁だな^^;
廃村さーくる、リアルに入れて下さい!(笑)
by MI_GR_ (2011-01-14 05:13)
廃集落って案外多かったりしそうです。
でも、山深いところとか?行くのが大変そうです。
レポ、待ってます♪
by まめ (2011-01-14 06:50)
ワキャー!
廃村よりも夕実ちゃんの行方が気になるぅ~(・_・;)
by リン (2011-01-14 06:58)
ブロガーさんも出演しますか?
by デルフィニウム (2011-01-14 09:10)
いつも思うけど
文章上手だよね~(o・ω・))-ω-))うん
続きがきになるもん^^v
by chie (2011-01-14 09:11)
廃村さーくるっすか、面白そうですね。
それにしても 廃集落って探せばあるんですかね?
私にはイメージがわかないので 楽しみにしてま~す。
by K-ya (2011-01-14 10:10)
廃屋とか廃村とかって、やたら怖いですよね!
心霊の雰囲気がぷんぷんします。
どこかから誰かがこっそり見てそうだし・・・。
人影の気配を感じたり・・・。
でもちょいのりさんなら大丈夫ですね!
やばかったら原チャリ爆走で逃げてください。(爆)
楽しいレポお待ちしております☆
by yoshinorhythm (2011-01-14 12:02)
いっそ、漫画でも良いかも…と思ってしまいました^^
絵に惹かれました…。
by とうふさん (2011-01-14 15:06)
GRさんリアルに入ってください!(笑
おいらの実家の近くにもたくさんあったよ!
by ねこじたん (2011-01-14 19:00)
廃村サークル。。。興味シンシン。
ってか、我が家は山の中wそして廃墟もありましたw
何かと盛り沢山です。(もちろん先祖代々のおは・・・ゴニョゴニョ。 )
ご近所歩けばかなりの満足度かも(笑)
by ちゃと。 (2011-01-14 21:31)
伊豆だと廃トンネルの類もありますね…(((゜Д゜lil)))
そういえばだいぶ昔、多摩地方の廃村に某指名手配犯が潜伏してる…とかってテレビでやってた気が…^^;
by 下総弾正くま (2011-01-15 00:23)
MI_GR_さん、まずとりあえずどこか行ってみてから、さーくるメンバー募集したいと思いますw
by ちょいのり (2011-01-15 01:53)
まめさん、そこがネックですよねえー^^;
たぶん結構歩くし、ハードロケーションだとは思いますよ^^;
by ちょいのり (2011-01-15 01:55)
リンさん、わきゃー☆ 廃村行ってみてーってなことで、なんとなあーく小説っぽく書いた訳だけど、なんだか愛着沸いてきちゃったなあーw
どうしよ。この夕実ちゃんと廃村シリーズを本格的にやってみようかしらw
by ちょいのり (2011-01-15 01:58)
デルフィニウムさん、そりゃーもう、いくらでも登場させるシナリオなんて可能ですぜ^^
ただ、リアルにボクと同伴して探検してくれる人はいないでしょw
by ちょいのり (2011-01-15 02:01)
chieさん、嬉しいお言葉、大変感謝です^^
まあーでも、ヘタの横好きですぜw
by ちょいのり (2011-01-15 02:03)
K-yaさん、それがですねー・・・結構、検索するとあるもんなんですよー^^
不況や過疎化でこれからももっと増えそうな勢いです。
ちょっと悲しいことなんですけどね^^;
by ちょいのり (2011-01-15 02:05)
yoshinorhythmさん、オイラねー、かなりの怖がりなんですよーw
すごく行きたいけど、ちょー不安だったりしますです^^;
原付で乗り入れられないようなところに行きたいけど、やめようかなw
by ちょいのり (2011-01-15 02:07)
とうふさんさん、漫画形式でもやれないことは・・・無いと思うけどォ、
正直、時間的にキツイかなw
小説・ライトノベル程度に挿絵くらいで許してください^^;
by ちょいのり (2011-01-15 02:09)
ねこじたんさん、廃村とか廃集落が実家の近所にあるとですか!
そこまで行けないので、実家帰った時に撮ってきて、オイラに画像くれw
by ちょいのり (2011-01-15 02:11)
ちゃと。さん、昔は憧れることなんてなかったんですが、今は(失礼ですが)田舎チックな暮らしに憧れてたりするんですよお~^^
ちなみに、お墓の画像は結構撮影してたりしますw
廃寺のフォトとか欲しいかも^^
by ちょいのり (2011-01-15 02:15)
下総弾正くまさん、犯人潜伏とか言われちゃうと、ちょーこえええーーんですけどw
心霊も怖いけど、やっぱりそっちのほうがもっと怖いですよ^^;
廃トンネルとかありますね~^^
廃遊園地や廃寺もあるそうなので興味深々ですよ。
でもやっぱ一人じゃこええーなおいw
by ちょいのり (2011-01-15 02:19)
ソネット上では、廃ブログもたくさんありますねw
by たかれろ (2011-01-15 10:17)
うひゃ~~~っ!!
何だか、こわぁーい感じ。 ><:
怖いものを 見ると…100% 金縛りにあってしまう。
ちょいのりさんは、本当にいろんなものに、興味いっぱい
で。。1日24時間じゃ 足りなさそうですねっ。 (‘‘)b”
by ホイップ・クレイ (2011-01-15 11:41)
いつも訪問&niceありがとうございます。
また、遊びにきますね。
by ヒロ (2011-01-15 11:48)
写真は、、、ヤバいと思います。。
必ずアレが写ってますから(-_-;)
記事がアップされても怖いから見ませんよw
by 吟遊詩人41 (2011-01-15 13:18)
廃村、面白そうですね。
怖いのは勘弁ですが…。
by 桔梗之介 (2011-01-15 13:29)
くまさんは?
by デルフィニウム (2011-01-15 16:16)
人が写っているだとか、何かしらの権利を侵害する目的での
撮影を除けば、家屋に侵入していない状態での撮影は
法的にOKのはずですヨ。
by Caelum (2011-01-15 21:17)
先ほどはありがとうございました
時間を作ってゆっくり話してみたいと思ってます(^^)
逢えただけで嬉しい1日になりました
by (。・_・。)2k (2011-01-15 23:03)
なんだか恐怖に杉沢村を思い出しました。
大量殺人があって、村人が絶滅したとか・・・
by ふぢた (2011-01-15 23:25)
心霊写真なんて撮っちゃった日には・・・
独りでトイレ行けないよ~^^;
by DEBDYLAN (2011-01-15 23:30)
リアル……は、ちょっと、恐い気もしますが、ラノベにしたら面白いかも……。ちょいのりさんのユーモアセンスがあれば、面白い作品が出来そうですし、本気で挑戦してみたらどうでしょう?^^
by 「直chan」 (2011-01-16 06:59)