『2011 この夏ボクは疎開しました』VOL 2 電力会社の女の子 [この夏ボクは疎開します]
『ねえ~ママァ? このお花さわってもへいきぃ?』
私は学校から真っ直ぐに家に帰る気にはならなかったんです。
・・・なんで?
それは私も良く分からない。
・・・ううん、ホントは知ってます。
私は下校途中の子供の頃によく遊んだ公園に寄り道したんです。
なぜか寄りたくなっちゃって。
ブランコに、ギーコ・・・ギーコ・・・と揺られてたんです。
・・・昔は男の子と靴の飛ばしっことかしたかもですね。このブランコで。
ブランコ立ち漕ぎで、スカートめくれるのなんかキニシナイデ、地区の男の子達に混じってみんなではしゃいだ。
『お前、パンツま~る見え! ひゃっほー!』なんて言われながらも。
ブランコのかなり先にある、タイヤが半分地面に埋まってるとこまで私のズック(靴)が届いた時には勝ち誇りましたよ!
『お前すげーな!』って言われるのが嬉しかった。
男の子達に勝てたのがなんか嬉しかった。
そんなナツカシイ場所に久しぶりに来た。
---ナツカシイと言っても、つい最近だけど・・・。
・・・あの頃の男の子達も、
『ねーねー、やめとこうよ透子ちゃん、私たちとあそぼ』って、私と男の子達を遠巻きに見ていた幼馴染の女の子も、
今は私の周りに誰もいない。
うん、ひとりぼっち。
親になんとか取り繕って、必死に懇願してやっとこさゲットしたマイ携帯。
スマフォじゃなくってパカパカ折れるガラケーだけどォね。
そこに写る時刻のデジタルの数字は、もうすぐ5時を迎えようとしていました。
この今は私だけの公園に、小さな女の子と手を繋いで楽しそうに近づいてくるお母さんらしき女性。
お買い物とかの帰りなのかな?
--ふと、女の子がお母さんの手を切って、てくてくてく~と砂場の横のツツジの花の低い垣根に近寄っった。
『ねえーママぁ、このお花さわってもへいきぃ?』
『だめよ!裕美ちゃん。ほうしゃのうってのがいっぱいくっついてるから』
伸ばした手をひっこめて首を傾げる女の子。
やさしく言ってるようだけど顔は真剣な感じのお母さん。
・・・ゴメンナサイ。
私はポツリと呟いた。
ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ・・・
・・・こんな小さな子にまで原発の放射能のことを心配させなきゃいけないのか?と、
私のせいじゃないのに、なぜか彼女たちが公園を後にするまでずっとずっと謝ってしまいましたーーーー
私はパパが好きでした。
とってもとっても優しいパパ。
電力会社の技術者らしくって、地方にお呼ばれして中々帰ってこれないパパで、あんまり帰ってこないパパだったけど、
帰ってきた時は、たくさんのお土産と優しい優しいパパがそこにいた。
出張っていうのかな? ママはパパに
『来週から暫く関西方面に行く』とか言われて、いつも不満な顔ばかりだったけど、
ちょっとなぜかその期間は、私のお勉強のお小言が倍増だったけど、
久しぶりに帰ってきたパパを迎えるママは、とってもとっても嬉しそうでした。
パパが家にいるときのママはスゴク優しいの☆
だからかな。家族みんなでいる時はとてもとても幸せだったと思います。
それが、その幸せで当たり前だったのが突然おかしくなりました。
『2011、3・11、14:46』
あの日、あの時を境にして・・・。
その日、私は神奈川県は川崎の小学校の5時限目の授業を終えようかという時間でした。
『あしたの土曜日どうするぅ~^^ 最近ずっと続いてた放課後の卒業式の歌の練習も無いし、なんかどっかいきたくね?』なんて、
隣の席の真美ちゃんの脇をシャーペンの裏でツンツンしながら、土曜休みの予定なんかをこっそりと打ち合わせしてたんです。
すると・・・
---ミシッ・・ミシミシッ!
コンクリの校舎がなんか嫌な音を立てる。
『おお! 地震だぜ! ひゃっほー!』と、授業中にもかかわらず、はしゃぐ男の子。
小さな揺れがグワングワンと続いた後、
突然の大きな揺れ!!??
教壇の前に立つ先生も必死に机を掴みつつ、
『机の下に頭を入れてください!』と大声で叫びました。
さすがの男の子達もだまりこんで屈みこむ。
---私は声が出なかった。
まわりでキャーァァ!と叫ぶ女の子の友達みたいに出なかったです。
あまりの揺れに声が悲鳴が出なかった・・・
ーーー揺れが落ち着いてから直ぐに校内放送で校庭に集められた私たち。
その後は、先生や、それぞれの地区から迎えに来たおばさんに引きつられて各地区へと団体で帰宅することになりました。
携帯を私に持たせるのを最後まで渋っていたママが、一番最初に私のとこに電話をくれた。
『と、透子ちゃん大丈夫だったッ!?』って。
・・・パパから連絡あったのは、
ママが会社から帰宅して、私とご飯食べるのも忘れてテレビでの津波の被害状況を刻々と伝える番組を一緒に見続けていて、夜の10時を過ぎた頃、
・・・ようやくでした。
『大丈夫だったか!?』って。
遅すぎだよパパ・・・。
お互いの無事を確認しあったこの日。・・・までは良かったんです。
---数週間を過ぎた頃から、私たちの周りは『ガラッと』かわってしまいました・・・。
『お前んちの親父ってさ~電力会社だよな?放射能だろ?放射能つくってんだろ?』
『あっちいけよ放射能よお』
クラスの男の子のワルっぽい男の子からそんなことを言われた・・・
それにつられて広がる悪口の連鎖、連鎖、連鎖・・・
いつのまにか私は『いじめられっこ』になってました。
友達も、幼馴染で仲間だったと思ってた子も、
『私もイジメられるのは、こわい・・・』
と、次第に私から離れていきました。
私・・・
私・・・
私・・・
なんか『悪いことしたの?』
なんでイジメられなきゃいけないのッ?
・・・どうしてなんだろ。
---そういうことがあってから、私は学校に行くのが次第に辛くなったのです。
大きな大きな大地震。それに伴う原子力発電所事故によって、
私と私の家族の生活は『壊れてしまいました』
パパの仕事が急に憎くなりました。
だって・・・友達もどこかにいっちゃうし、
家の塀に落書きされちゃうし・・・
別にパパが悪いんじゃないのにパパの仕事のせいで、パパの仕事場のせいで・・・
※1(これは実際にあったお話です。福島第一原子力発電所問題で、当事者でもなんでもないのに、ただあそこの社員ということで差別される・差別された事象が少なからずあったという事実。
また、その子供達も・・・)
ーーある日、パパはママと私を呼び寄せて、こう言いました。
『透子。おばあちゃんの田舎に引っ越そうか』
---私とママが降り立った場所。
今まで居た神奈川県のお隣の県、静岡県は伊豆の『戸田』
すごく何も無いとこ。
でも、長く長くバスに揺られて到着したそのバス停の向こうに見える景色は、とてもキレイでした。
小さな入り江に小さな町。
『ここで私はフツウに生きていけるのかな? アハハ・・・』
※次回、『原発の町に居たことを隠したくて引っ越してきた男の子』と、
『原発に関連する職業を父親に持って、言われ無きイジメを受けた女の子』
そして、『地元の男の子』が出会うこととなります^^
まあ~今回のお話は簡単に言えば『言われ無き差別に悩む子供』なのかな。
原発問題は色々事情もあるけど、子供達にはそれによる差別やイジメを受ける理由なんてこれっぽっちも無いわよね。
まったくだな。
次回は『原発問題にはちょっと能天気な地元の男の子が、主人公の男の子と女の子を色々とアレするお話』を書いてみたいと思ってます^^
では、またいずれ^^
悲しいことに良い大人、それもエリートと言われるような
政治屋さんまで同じようなことしてますからねぇ。
電力会社、いえグループ会社だけでも近しいことがある
ものですから、勤め先を隠さないといけないのって寂しい
ですよね。
by まめ (2011-09-12 06:31)
子供って残酷な面がありますね。
子供社会で生きるために
妙な処世術を身につけてしまっている・・・
そんな感じです。
by サンダーソニア (2011-09-12 08:31)
今朝もテレビでやってましたが、いわきナンバーの車に落書きをする輩まで出たとか…ここまでくると、何がしたいのか全く意図がわかりません。
福島というだけで差別してるような連中こそ、さんざん福島第一原発からの「電気の恩恵」を受けていたのに…。
by 下総弾正くま (2011-09-12 11:16)
あるんですよね。。。。
なぜこの様なことになるのか、大人社会とマスコミの曲がった世界が子どもの世界まで歪めている感じです。
福島を差別する理由が私にはわかりません。
事故により地域は汚染されてしまっていますが、非難されている方々などは問題無いと思いますね。。。
伝染病じゃああるまいし、福島の原発で作った電気は首都圏で使用していた電力。
「申し訳ない」と思えないんですかね。。。
嫌な世の中です。
by レイリー (2011-09-12 13:14)
うーん、なんてことなんだろう。。考えられんです。
家に落書き?とかもって、これは完全に大人か、
そこそこ大きい人達のしたことですよね。。
この子のお父さんとか、逆に懸命に後処理をされてる側なんじゃないでしょうか・・。
こんな「いじめ」を注意しない大人もいけないと思うのです。
by ikuko (2011-09-12 13:41)
”本当に大切なもの”までが、間違った方向へ。。。
み~んなが、それぞれの生活の中で 頼っていた物なのに
”有難さや、感謝”の気持ちは??
「今まで・・・有難う」って。。。
みんなで言える日が、きっと来ますように!!★”
by ホイップ・クレイ (2011-09-12 18:00)
このシリーズ、すっごく胸が痛いです。
(実はいじめられた経験もあるので…)
でも、続けて欲しい、そしてできれば希望のある展開にして欲しいシリーズです。
絶対、そういう残酷な子どもにしている材料として大人の行動があるんです。
正直、買い物や飲食店で聞こえる会話、頭にくるような大人&子どもがよくいますよ。
by tomomame (2011-09-12 19:14)
子どもは残酷な言葉を発します。
言葉は消しゴムで消えないことに気が付いたとき、
自分に対する嫌悪感も生じます。
でも、気づけるだけいいのかもしれません。
子どもにそんなことをいう大人にならずに済むんですから・・・
by リン (2011-09-12 20:18)
ふむ・・・・・
色々と考えさせられます(´・ω・`)
by Tantawan (2011-09-12 20:27)
東電に勤務してるって事で、住んでられなくなって引越ししてる人たちが大勢いるらしいですね・・・
子供だけじゃなく大人の世界でもアレしてるみたいです(ーー;)
by 吟遊詩人41 (2011-09-12 23:56)
まめさん、ボクはねえ、一番気を使わなければ『ならない』
大人の『代表』でもある政治やさんが、現地の人間の感情を踏みにじるような発言してるのを聞くたびに反吐がでますよ^^;
何かが欠けてる。おかしいよ。
by ちょいのり (2011-09-13 04:08)
サンダーソニアさん、子供は残酷。うん、そうとも言えますよね。
大人みたいに『配慮』とか『色々考えてから』とか、言葉を選ぶなんてのがまだ未熟なこともあるので、時にストレート。
思ったこと=そのまま口に出してしまうってのが多いかと思います。
でもさあ~、いい子もたくさんいるよね^^
いい子はそのままに。
そうじゃない子も思いやりのある人間になって欲しいなあ^^
by ちょいのり (2011-09-13 04:14)
下総弾正くまさん、そこまでいくともう『狂ってる』としか言いようが無いですね。
相手のキモチも何もかも汲むことが出来ないどうしようもない連中。
人として欠落し過ぎてますよ^^;
もしくは、何も知らないかじゃないのかな。
それにしても酷いな・・・
(なんか、福〇の人がパン作ったから買わないなんて、スゴイ最低なこと言ったクズがいたって話も聞きましたよ。お㍗る・・・)
by ちょいのり (2011-09-13 04:21)
レイリーさん、大人は子の鏡だなんて言葉がありますね。
これは当然大人の『社会』『仕草』『行動』も、そのまま子供の『世界』にも鏡になってると思うんです。そのまま写してしまう。
大人より物事を加味して考える部分が無い分、もしかしたら大人より劣悪な場合もあります。また、耐えるチカラも大人より無いと思うので悲しいことがたくさんあったりもします。
大人がねえ・・・今、マスコミ含めてかっこよくないからなあ・・・。
色々と情報に踊らされない、そして無理に模範となるようになんて言わないけどケジメつけられる大人ってのを自覚して、
ここぞという時にはビシッと子に伝えられるような・諭せるような大人が増えればいくらか違った世になるんじゃないかとも思ってます^^
福島の人を差別するような大人は、どこかで何かが欠落してます。自分がもしそういう境遇だったらと置き換えることができないロクデナシか上辺の情報しか汲み取れない短絡的な人なんでしょう^^;
地獄に落ちろですね。
もしくはもっと知れですね^^
by ちょいのり (2011-09-13 04:35)
ikukoさん、考えられないような事柄ですが事実です。
ストーリーはフィクションですが、※1とか注釈入れてる部分は実際にあったお話をベースに書いているので。
少し大きい大人というよりは、子供の大人が多いってことだとボクは思ってますよ(まあ、落書きとかは小さい子よりもうちょっと大きい子がやってるんだと思うけど)
この子のお父さんのお話は本来ならここで書く予定でしたが・・・書ききれませんでした^^;
優しい子供思いのお父さんが、なぜ真っ先に主人公の女の子に連絡できなかったのか?ってところに、そういうお話を入れるつもりだったのですが、今回はパスしちゃいました^^;
いずれ出てくると思います。
by ちょいのり (2011-09-13 04:43)
ホイップ・クレイさん、みんなね『当たり前』だと思いすぎてたんだと思いますよ。
事実、ボクも電気の恩恵を福島の地から受けていたことすら知らなかったし、今回のことで原子力や・電気のことを気づかされたという感じですから^^;
うん、これは本当に申し訳ないって感じです。
あらためて感謝のきもちを忘れず、そして差別しない思いやりでサポートしていくのがこれからなんだと思います。
by ちょいのり (2011-09-13 04:49)
tomomameさん、オイラの居酒屋でもね、オープンキッチンなんで、色々とお客さんの会話聞こえてくるわけですよ。
多少、そのトークは酷いなってのは良く耳にします(すんごくサイテーなのもあるけどね^^;)
まあ、どちらかというと、自分の身になんかあったらやだなあって会話が多いかな。
まずは自分・身内って感情も分からないでもないですしね。
今後の展開?
そりゃもー、ツライまま終るわけないじゃないですか^^
おそらく『戸田』って土地を選んだ理由もそのうち見えてくるとは思いますよ^^
世の中はまだまだ思うように改善されてないのですが、
せめて物語の中は『ハッピーエンド』でね^^
by ちょいのり (2011-09-13 04:58)
リンさん、そうですよね『気づく』のが、子供も大人も最良の薬。いや当たり前の感情であって欲しいんだけどね^^;
子供はこれから色々知って何かを得ると思います。
残念ながら今はまだまだ足りないこともあるでしょう。
それで人を傷つけ、悩み、自分で解決し、それでも足りなきゃ友達や親に相談し、『人』ってものを知っていくのだと思います。
出来れば早いのに越したこと無いんだけど、今気づいてる子はそのまま大人になってもお願いします。
そうじゃない子は『いつか気づいて』欲しい。
残念な大人は・・・どうしようか^^;
思いつかないな^^;
by ちょいのり (2011-09-13 05:05)
Tantawanさん、まあ、このシリーズはあえて問題提起的に始めたシリーズなので、
読んでいただけた人が、色々と思ってくれたならボク的に充分満足だったりします^^
子供の世界がベースですが、多分、色々と見えてくるのかな?ってことをこれからも書いていこうなんて思ってますです^^
by ちょいのり (2011-09-13 05:08)
吟遊詩人41 さん、どうやら近畿地方の人口増加率は例年以上に増加傾向だそうです。
おそらく今回の件なのかと思ってます。
ん・・・まあそれは仕方が無い部分もありますね。
問題なのはやはり、謂れの無い理由で引越せざるを得なかった人達。これにつきます。
今回の女の子はお話的に『お母さんと女の子は、田舎へ仕方なく引越し。でもお父さんは仕事があるので一緒には行けない』って設定にしようかと思ってます^^
by ちょいのり (2011-09-13 05:15)
ちょっと今日・・というか昨日?は、山行ってぐったりで爆睡でしたよ^^;
明日は新しい記事が書けると思います^^
by ちょいのり (2011-09-13 06:47)
ちょいのりさん、
うーん、何ていうか、悲しいね。
もちろん、子供たちの責任でないのに、理不尽な。
でも、子供の世界って、大人の反映だから。
それだけ、大人の世界でも、表立ってないところまで、いじめがあるのでしょうね。
昔から、「罪」を憎んで、「人」を憎まずっていうのがあるんだから、東電は追求しても、中の人まで、追求するべきか悩ましいですし、まして、十把一絡げ(じゅっぱひとからげ)に、なんでも、かんでも、批判したり、追求するのは、なんか違う気がします。
もっと、子供に優しい社会を。
by kiyo (2011-09-13 07:37)
親としての配慮も気をつけなくてはと思います。
by サンダーソニア (2011-09-13 08:34)
放射性セシウムは青酸カリの2000倍猛毒ですから「福島のモノを県外に持ち出すな!!」と主張する人がいるのも仕方のないことだと思います。
見えないけど、付いているのは確かですから。
そう言えば、「プルトニウムは飲んでも大丈夫!!」って言ってた人は、どこに雲隠れしたんでしょうかね?
原発を推進した人はプルトニウムを飲めますよね?
未だに放射能ダダ漏れの原発。
チェルノブイリを見ても分かるように福島県は毒に侵された不毛の大地になりました。
原子力発電で飯を食ってきた人は、それ相応の罰を受けるべきだと思いますヨ。
by デジカメ (2011-09-13 12:09)
東電とひとくくりに言ってるけど、
本当に極悪なのはその一部。
それと政府ですよね。
by もももんがが (2011-09-13 16:40)
いろいろな意味で非常に重たいですね.
(いろいろ書いてみたけど,全部消しちゃいました)
by 唐津っ子 (2011-09-13 23:38)
こういうのを風評被害って言うんだよね!!
真面目に働いてるお父さんと家族がバカを見ない国であってほしいです。
素晴らしい話をありがとう。
by DEBDYLAN (2011-09-16 21:17)