第532話 長瀞・天神山城跡編vol②『廃墟の覚悟』 [廃村さーくる]
『ここでひとつみんなに問いたい』
・・・え?
菅原先輩の後をついて行った私たちだったんですが、急に立ち止まって振り返るものだから、みんなして押し競饅頭状態^^;
私の後頭部にごつんこしちゃった首塚先輩が、鼻を摩りながら
『ええっとー・・・菅原君?一体全体どうしたのよ^^;』と、実に怪訝な表情で訴える。
『いや~最近、資料を整理しててね?いくつかの事例を散見したんだけど、
ボク達は気軽に廃墟等々に赴きすぎてるフシがあるんじゃないかと思ってさ』
---確かに先輩の言うとおり、私たちは遠足の延長線上みたいな感じで来てることがあるかもですね^^;
(首塚先輩は相変わらずヒールの高い靴だし^^;)
でも、それは色々知ってる菅原先輩がいるからこその安心感があるからそうなってるとも言える。
『えっと、結局何が言いたいの?菅原君。ヒック♪』
『管理されて無い建物の脆さ怖さは、散々君達に教えたと思う。
ま、それ以外にも野生動物との遭遇なんて事も言ったかもしれないね^^
気をつけなくてはいけないことが多くある廃墟めぐりだと言うことは、もう既にみんなもある程度分かっている事だと思うよ。
ここでさっき言った聞いてみたいことって言うのは、
もしかしたら・・・・“良からぬ者”を発見してしまう可能性もあるってことを言っておきたかったんだ^^;』
---その言葉に私を含め、首塚先輩も言葉を失う。
つまりは・・・
先輩が言いたいのは『遺体』などの発見も・・・あり得る・・・ってお話なんじゃないかと。
『その表情だと、なんとなくは察してくれたみたいだね。
そう、そういうことも無きにしも非ずということなんだよ。
その覚悟。・・・あるかなってさあ^^;』
か・・・く・・・ご・・・。そんなの全然無いですよおう^^;
しばらくの沈黙が私たちを包んだ。
それを気にしてか、菅原先輩が苦笑いから決心した表情に無理矢理変え、こう呟いた。
『怖い話をしてしまったかもしれない。また、これから廃墟めぐり寸前のところでこんな話をしてしまったことを許して欲しいんだ。
ボクは絶対君達に“怖い何か”を見せないように努力する!
だから無闇にボクの前に行かないでくれ。
ボクの周りから決して離れないで欲しいんだ』
この言葉に首塚先輩がシュンとしてしまった。
恐らく浮かれ気味過ぎた自分に反省してるだろう様子です^^;
・・・が、数秒もしない後にすぐーーー
『じゃ、そろそろ行こうかあ~♪』と、実に嬉しそうに先頭切って歩き出す菅原先輩☆
・・・おーい!
私たちを守ってやるみたいにちょっとカッコいいと思っちゃったのに少し酷いですよその変わり身w
まあでもでもでもー、
その言葉を信じたい。
いやいつも信じてるからこそ『私・・・行くのやめておくね^^;』『帰る・・・』『ここで待ってるから・・・行ってきて^^;』と誰も言わずに一緒に行くんだと思いますです^^
先輩の後ろから見上げた林の向こうは、薄気味悪い急斜面だったです。
『クスクスクス・・・』
先輩の服の裾をつまんで歩いている朝子ちゃんが私を振り返る。
なぜか朝子ちゃんも興味あるからと懇願してついてきたのですーーーーーーーー
次回に続いちゃう☆
(今回は敢えて“文字のみで”)
イラストも写真も無しって多分6年ぶりくらいじゃなかろうかw
ま、今回の話のくだりは『廃墟めぐりのリスク』ってところでしょうかね。
廃トンネルを散策してたら・・・
廃墟物件めぐってたら・・・
廃墟までの道のりで・・・
やっぱりそういうのあるようです^^;
心霊スポットと一緒くたにされがちな廃墟。
別に集まってくるのはお化けさん達だけじゃないようですw
ボクも、覚悟は重々承知の上で行動はしてはいますが、
実際にめぐり合ってしまったら・・・と思うとやっぱり怖いですね^^;
by ちょいのり (2013-02-01 03:59)
山や人の気配のない谷を車で通ってもそう思うんだから、
廃墟なら余計ですよね(-_-;)
ちなみに私は小学生のころ、山道で(人気のない)
行き倒れた人を発見し、怖かったのですぐに警察に行きました。
正月用の山菜を積みに行った方で、運よく無事だったそうです。
by リン (2013-02-01 05:57)
おはようございます。
そうですね・・・主の居なくなった実家少し恐い気がします。
by YUTAじい (2013-02-01 06:18)
ヘタな幽的よりも実在のDQNが…(・_・;)
廃墟でリンチして遺体放棄…なんて事件も実際にあったしなぁ…(・_・;)
by 下総弾正くま (2013-02-01 07:17)
ダイレクトに キタわねぇ。
でも ソレがなくっても
ゲンバだったら・・・それはそれで^^;
by サンダーソニア (2013-02-01 07:56)
公園で寝てるヒトみるのも恐いのに…
それみちゃったら
ひょえ…!
by ねこじたん (2013-02-01 10:00)
ガキの頃に悪友たちと空き家や廃墟に侵入して
凄く怖い雰囲気で逃げ帰った記憶が・・・・
子供心に「何か」を感じたんでしょうか(@@)
by 獏 (2013-02-01 10:27)
そうですね昨今はどんな事件が待っているかどこでどんなものに遭遇するか分かりませんね、もし遺体が転がっていたりしたらどうします。
by 馬爺 (2013-02-01 18:24)
ええ~~;
そんな恐い話に繋がるんですか・・・
美美さまはちょっと影響されやすいんですよ(・_・;)
by 美美 (2013-02-01 19:29)
大学生の頃、お化け出没スポット巡りが好きだったという
私なのですが(汗)、一度だけ廃墟に行ったことがあり、
あまりの怖さにそれ以来行かなくなっちゃいました^^;
by 銀狼 (2013-02-01 20:43)
うわぁ~、ゾッとしましたよ。
見つけたくないものはちょっとね、怖いですね。
by みずき (2013-02-01 23:48)
私は怖いものは苦手なので,
こういった場所には夜には絶対行きません.
でも,人を怖がらせる話は好きだったりして・・・(笑)
by 唐津っ子 (2013-02-02 00:29)
廃屋の隙間から中をのぞいた時に、開いたタンスの引き出しから、服がぶら下っていたり、欠けた茶碗が転がって
いたり、ミョウにドキドキしました。
by sakamono (2013-02-02 01:12)
たしかに予想できるリスクっすね。
僕は怖がりだから無理だな^^;
by DEBDYLAN (2013-02-02 22:31)
怖いもの見たさの廃墟探検・・・良いですねぇ(^^)
怖いもの大好き(^^;
by 駅員3 (2013-02-03 12:44)