第633話 煉瓦と森のちいさな要塞・猿島編vol①『学芸員さんの中に普通の少女がひとり?』煉瓦研究ネットワーク東京 [廃村さーくる(古煉瓦)]
『今日は教授とデートです♪』
---数日前のある日、
『おや?琴音君は煉瓦に興味があるそうだね^^』
『えっと・・・はい。ってゆーかなぜそれを^^;』
『アッハッハ。実はだね~、これでも仮にも君達のサークルの担当を受け持つ教授さんなんですよ私w
“サークル活動報告書”ってのがあってだね、それを逐一提出してもらっているわけなんだがーーー
部長の(菅原君の)レポートには、活動内容・行き先・参加人の名前を記す部分があって、
特に文化遺産系の報告書には琴音君の名前が多く記されているのだよ^^
君単独の報告書も多く提出されていて、特筆すべきは近現代の煉瓦建築のものが特に多くあったのでついついカマ掛けてみたのだ。アッハッハ^^』
・・・え?
おかしいなあ・・・^^;
私は確かに煉瓦が気になる煉瓦ガールになりつつあり、こそこそサークル活動以外でも単独の趣味として煉瓦探ししてたりするけれど・・・
サークル活動的には私よりもお兄ちゃんや夕実っちの方が色んなとこに数多く出向いてると思うんだが・・・
ーーそもそも自分の趣味なんかレポート提出してないしい!
『君の煉瓦水門とか樋門に使われている煉瓦のレポートとか実に興味深いねえ^^』
ええー・・・? そういうとこにも確かに出向いてるけど、そんなんレポートとして提出してないよ?わたしってば^^;
・・・あ、
まさかお兄ちゃんが私の煉瓦話聞いて『報告書の水増しレポート』提出してるんじゃ^^;
いやそれしかない!
今日はお兄ちゃんの家に出向いて小一時間問い詰めよう!
鞭でビシビシッ!ってやってもいいくらいだ。
ああでも鞭とかマニアじゃないから持ってないからあ、
極寒の夜に外でお兄ちゃんが大の苦手の縄跳びの二重とびをやらせてやる!
ひとり女王様プレーで折檻したるっ!☆
心の中で沸々と煮えたぎった、お兄ちゃんへの復讐心に酔いしれているところに、教授のある一言が私の心をグッと掻っ攫う。
『今度、煉瓦に興味を持った人たちの集まりがあるのだが。
---琴音君、
どうだろうか?君も私と一緒に参加してみないかね?^^』
第633話。煉瓦と森の小さな要塞・猿島編☆スタートです^^
私は眠い目をゴシゴシしながらも、東京は品川駅に居た。
土曜日だと言うのに通勤ラッシュは相変わらず^^;
ドン!
サラリーマンどころか女子こーせいに、ぼーっと突っ立っていると轢き逃げされるレベルっすよおお・・・^^;
東京はほんと恐ろしい^^;
多少のムカつきもあったが、この先に待っている煉瓦ちゃんのことを考えると、そんなのはちっぽけなことに思えた私。
いや、そう言い聞かせてるだけですけどねw
とはいえウズウズと、教授との待ち合わせ場所への電車に飛び乗ったんす^^
---快特電車に揺られること小一時間
神奈川県は『京急・久里浜駅』に到着です☆
ここで朝っぱらからデートですよ私^^
青春ですよ。朝練デートっすw
女の子はデートの待ち合わせに『ハアハア・・・、ゴメーン^^; 待たせちゃった?』って言って、
『ううん。全然待ってないよ?^^』と男の子に言わせるのがセオリーだと言うのに、
私ってば待ち合わせの一時間前に到着しちゃった☆
わたし、がっつき過ぎーw
流石にこれでは女子の面子が立たないので(どんな面子だよw
遅れたフリするために時間調整でお散歩です^^
横浜・川崎・横須賀と、神奈川の主要都市を通り抜けてやってきた三浦半島のさきっちょの駅『久里浜』は、
自分が想像していたのよりも都会でした。
店もまだまだ開いてない商店街をぐるぐるとまわってのんびり牛歩でお散歩^^
でもそれでも時間は中々過ぎてくれない残酷さ。
結局諦めて、駅前のマクド〇ナルドで時間調整することにしたっすw
(宣伝になってしまうので、企業名は一部、伏せておきますね!)
えっと・・・なんか、マクド〇ナルドとかのマック〇シェイクとか、ドリンクの蓋の『ボッチ』(突起物)って気になりません?
三角とか四角とか、なんか出っ張ってるし。
だから私はいつも癖で、
その出っ張りを押しつぶして暇つぶししたりしてるっすw
なんの意味も無いけどね☆
『ガサッ、ズザザー・・・』
私はいつのまにか居眠りをしていたみたい。
誰も居なかったはずの隣の席に、物が置かれる音と、椅子を引く音に目を覚ましてみると、
そこには『起しちゃったかな^^ まだまだゆっくり寝てていいですよ^^ アッハッハ』と言う、教授がいらっしゃったんす。
(脚色しまくりですが、ここまでのお話はリアルもほぼ大体こんな感じですw)
ここで教授とプチミーティング。
そしてーーー
いよいよ教授が言っていた『煉瓦に出会える』という時間が迫ってきたので店を出て待ち合わせ場所へと向った^^
ワクワクドキドキです☆
集合場所の駅前改札口付近にいらっしゃった人たち。
教授と皆さん各人ご挨拶^^
そして教授にエスコートしてもらいつつお互いに自己紹介しあったわけなんです^^
・・・なんです^^;
なんですよ^^;
正直私はサークルの一活動だし興味あるしーってことで、教授のご好意で参加させてもらった普通の女子ですがーーー
挨拶される方々は皆、
教育委員会とか歴史館とか研究所の部長や学芸員さんばかりですよっ!
主に考古学。特に煉瓦そのものや煉瓦建築物に興味ならびに特化された人たちのオンパレードっす^^;
えっと・・・・私ってば場違いじゃね?w
ちょっと興味を抱いた人間が、この場にいるのもおこがましいんじゃないかと言う思いに、流石に私も血が凍るw
でもそういうのは関係なかった。
自重気味の自己紹介だった私だったのだけれども、
『いいじゃないですか^^ ご縁ですよ~。むしろよろしくおねがいします^^』
『ここからなにかに繋がっていければいいですよ~^^』と、
コチラからは交換する名刺すら持ってないのに、名刺をたくさん頂いちゃいました^^
正直、自分が勝手に抱いた相手方への先入観に鞭じゃなくってカツ!をいれるべきだと思わされるくらいに、皆気さくで普通の方達だったんです^^
(もちろん、教授のフォローが多大であったことは言うまでもありません^^ 教授、アリガトウございます☆)
総勢17名が揃ったところで(何でも東京の煉瓦研究フィールドネットワークチームと、神奈川県の煉瓦研究の皆様方との混合チームだったようです)
徒歩で『ある場所』へと向うことに。
そこは久里浜にある高校のある一室だったのです^^
『ええ~まずは今日、この後資料室を案内していただける市の職員さん並びに皆さんの自己紹介ということにいたしましょう^^』
ぐわああああw
何の煉瓦にも学にも肩書きが無い私ってばどう言って自己紹介すりゃいいのだーw
端から順々に『ええ~〇〇研究所の学芸員の〇〇です^^』と、迫ってくる恐怖!
心の中でド緊張^^;
ーーー結果、まあ・・素直に『一般人ですが教授のご好意に甘えて煉瓦に興味があり参加させていただきました。ゴニョゴニョ・・・・』と、答えたわけっす^^;
さすがにビビッタのは察してください・・・
更に、場違い女の子へのとめどない攻撃が始まるw
自分が勝手に場違いと思ってびくついているところにーーー
『はい、どうぞ♪』と、次々に『資料』や『冊子』が手渡される。
こんなに資料貰ってもいいんですか?私ってばw
さらっと見渡すとガチな感じな資料です♪
・・・まさかこんなたいそうなものまでいただけるとは思っていなかったので、
ちっさなバッグでここまで来た自分がもっと恥ずかしくなってしまいましたっす^^;
---すると、
『おや?バッグにはいらなそうですな^^ ではではこれに入れなさい^^ アッハッハ☆』と、教授が大きなリュックサックからガサゴソと、
ドキュメントケースを私に貸してくれたのです(歓喜☆
(A4の紙や資料が入るような書類ケースです^^)
おかげで助かりました^^;
出来る男はさりげないね☆
今度、夕実っちに『お兄ちゃんはやっぱやめておいた方がいい』と言っておこうw
私たちはある程度最初の部屋で説明を受けると、その後はいよいよ
『この神奈川県東部の遺跡・煉瓦』などの資料・出土品が置かれている別の部屋へと向うことになるのでしたーーー
ここまで読んでくださりありがとうございました^^
煉瓦+島旅物語は次へと続く☆
取材協力:教授(駅員3さん) 煉瓦研究フィールドネットワークの皆さん
アリガトウございました!
すいません・・・
ほぼ寝てないので明日以降に皆さんとこお邪魔します^^;
by ちょいのり (2013-12-08 00:24)
おぉ!久しぶりに社会性の有る・・・・(爆)
by 獏 (2013-12-08 05:59)
おはようございます。
殆んど・・・止め刺された感ですね。
楽しまれましたね。
by YUTAじい (2013-12-08 06:52)
学芸員ならワタクシめも普通に持ってますぜ(-_-)ニヤリ
…資格持ってるだけで全然活用してないけど…(ノo;)
by 下総弾正くま (2013-12-08 09:02)
おつかれさまでございます。まずはゆっくりとお休みください。^^;
by ソニックマイヅル (2013-12-08 09:24)
駅員3さんの記事と連動しているのですね。
特別なところに入れて良かったですね。
by コンブ (2013-12-08 10:28)
へぇ、そんな機会もあるんですね。
(わちの作者さんとご一緒する機会が何度かありましたけど)レアな体験はウハウハものです。
by まめ (2013-12-08 11:57)
この後が楽しみ♪
by 空の Ray (2013-12-08 16:52)
土曜日の品川が空いてる訳ないじゃないですか^^;
久里浜は都会ですが、三浦とかは、まだまだ畑ばかりですよ・・・。
それにしても貴重な体験ですね^^
by しきみ (2013-12-08 17:29)
施工する側としては
とても興味が有ります(笑
1番好きな仕事 煉瓦積なのです(^^ゞ
by DON (2013-12-08 20:12)
なるほど。探険にお伴されたのですね。
煉瓦ってなぜ郷愁を誘うのでしょうね。
これからのupを楽しみにしています^^
by orange (2013-12-08 20:17)
続きがとっても楽しみです(^.^)
煉瓦って見かけるとついつい寄って行っちゃいます^^;
by ニッキー (2013-12-08 21:09)
超リアルなお話しに、思わず引き込まれてしまいました(^^)
今後どんな珍道中が始まるのか、今からわくわくどきどき・・・楽しみです!!
by 駅員3 (2013-12-08 23:34)
おはようございます。
続きの前にオフ会ですね・・・宜しくお願いします。
by YUTAじい (2013-12-09 06:11)
秩父市民だった頃、久里浜に釣りに行った事が
あります。もう30年も前、街も変わっただろう
なあって、どんな街だったか覚えていません。
by johncomeback (2013-12-09 07:21)
煉瓦、私にとってはちょっと怖いもの。北京での留学生寮は三匹の子ブタのレンガのおうちだったぁ。
by youzi (2013-12-09 07:46)
続き気になる~っ!
まずはお体休めてから続き書いてくださいね!
by みぃにゃん (2013-12-09 09:38)
続き楽しみにしています♪
by なかせ (2013-12-09 09:44)
読み進めるにしたがって、教授とは駅員3さんだと察しました
無人島と煉瓦、お互いの目的が見事に一致しましたね
by koh925 (2013-12-09 14:01)
何となく駅員3さんが教授のような気がしました^^
煉瓦にはなぜかそそられます♪
by 美美 (2013-12-09 18:56)
その道のプロの方々とのご対面,緊張しますよね(笑)
横須賀に久里浜に・・・連動も含めて楽しみにしてます.
by 唐津っ子 (2013-12-09 22:02)
あのあたりも産業遺産があるところだから
面白い煉瓦に出会えそうですね^^
by みずき (2013-12-09 22:17)
如何にも「お勉強」って感じのシチュエーション^^;
そういえば札幌の隣に江別という街があるのですが、
レンガが有名で「煉瓦餅」ってお菓子まであるんですよ^^
by 銀狼 (2013-12-10 00:41)
僕は先生とデートしたいw
コノ時期は仕事忙しくてたまんないんじゃないっすか?
ご自愛くださいね^^。
by DEBDYLAN (2013-12-10 00:44)
おはようございます。
今日は車で行きます・・・冗談です、20名だそうですがメンバー不明です。
by YUTAじい (2013-12-10 07:01)
この記事、どこまでホントなんだ?と気になりつつ
読んでしまいました^^;。なるほど、なるほど。
by sakamono (2013-12-14 15:48)