第694話群馬県・旧境町・島村編☆vol①『singing in the rain。トイレで雨に唄えば☆』：居酒屋けいば：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

第693話アンナのバイト繁盛記☆『進化..｜第695話群馬県　旧境町・島村編☆vo.. ブログトップ

第694話群馬県・旧境町・島村編☆vol①『singing in the rain。トイレで雨に唄えば☆』　[廃村さーくる（古煉瓦）] [編集]

『たまには私も部長らしいことしたいですう！』

　ある梅雨時の淡い小雨の帰り道に、夕実っちが無い胸をドンと叩いて意気込んだ。

　ーーー無い胸は失礼か＾＾；

　・・・でもお兄ちゃん（菅原君）的には何気に夕実っちのちょこっとぷっくりした感じの胸もまんざらじゃないようです（お兄ちゃんの趣味はさっぱり理解不能っす＾＾；）

　ま、そんな胸談義はおいておきましょうず。

　せっかく新・廃村さーくる（古煉瓦バージョン）として新部長様が直々に意気込んでくださったわけですよ！

　これは古煉瓦好きのワタシにとって実に喜ばしいことじゃ、あ～～りませんかｗ

　せっかくなので夕実っちに聞いてみる。

『おやおや部長様＾＾　ということはもしかして・・・部長様が率先してどこか古煉瓦のある場所に連れ立ってくれるとですかねマジでｗ』と、

　少し嘲笑気味にワタシは彼女に問いかけたのだ。

　すると、ホッペをプクーと膨らまして彼女はプンスカと私に言い放った。

『ううう・・・琴音っちのお眼鏡に叶うような素敵な場所を１個見つけたです！

　そこは琴音っちの好きな煉瓦の刻印も落っこちてるかもですよ？

　ゲットできるかもな場所ですよ？　わきゃー♪』

　・・・なぬ？

　マジっすかそれ？

　それは流石に聞き捨てならないっすねマジで！

　－－－今回は夕実っちのお話に半信半疑。

　でもちょっとワクワクしながらついていった、ある日の物語っす＾＾

　ではでは第694話、スタートっす！

琴音・雨に唄えば2.jpg

『雨だね・・・』

『ううう・・・雨ですう・・・＾＾；』

　私達は今、群馬県は太田市の『世良田』という駅に降り立っていた。

　駅のホームの屋根下から少し手をかざせば霧のような雨粒が肌に落ちるの＾＾；

　天気が悪いだろうなというのは予報を見て前々から予想していたけれど、

　やっぱり雨だった＾＾；

　ま、雨に濡れる古煉瓦もまたそれも味わいだとも思うし夕実っちに言われるがままついてきたわけっす。

　今回はあえて夕実っちに目的の場所を聞かなかった。

　部長たる尊厳に身を委ねてみようと思ったわけっすｗ

（まだいいよ～。お兄ちゃんなんか廃墟や煉瓦を見に行く時は下調べするな！とか、あんまり教えてくれないんだよ？

　で、もったいぶって現地で廃墟の説明をするいやらしい兄貴ですよｗ

　まあ～でもミステリーツアーみたいでそれはそれでいいんですけどね＾＾）

　伊勢崎行きの列車を見送った私達の目の前に、ポツンと

『徳川氏発祥の地』という木製の看板が現れた。

『わきゃー。徳川って徳川家康とかですかね？＾＾？』

『さあー・・・＾＾；』

　何しろ歴史に疎い私達女子２人。

　後で調べてみましたが割愛するっすｗ

（※　お好きな方はググってくだしゃい）

　無人駅によくある案山子のように突っ立ってる自動改札にパスモをピッとやって駅舎から出た私達。

　見上げればドンヨリとした雨空。

　西の方は・・・もっとどす黒い雲模様でしたっす＾＾；

　私は駅舎の周りに張ってある地域の啓発のポスターとか、地元の学生さんが書いたのだろう学際のポスターなんかをしばらく眺めていた。

　とりわけなぜか気になったのはこのポスター↓

鱧バンザイ！.jpg

　鱧か～。

　静岡県は伊豆出身の私は正直、鱧っていうお魚さんは食べる機会がまったくない＾＾；

　どうやらこの群馬県は世良田の人も海が無い県だからか鱧を食する機会が無いようで、

　鱧を食べようイベントを告知しているようっす。

　どんな味がするのかな？なんてチョッとヨダレ垂らしながら見てたかもｗ

（※　ちなみにこの鱧しゃぶで暑気払いのポスターはお世話になってるソネブロガーのｓｕｚｕｒａｎ６さん主催のオフ会告知ポスターです☆

　お話に組み込んだだけですので実際の世良田駅には勿論このポスターは存在しませんｗ

　で、そこのあなた！

　鱧しゃぶとか美味しそう！食べてみたい！と感じたなら是非いかがでしょうか＾＾

　詳しくはｓｕｚｕｒａｎ６さんのブログページ→☆にて掲載されています＾＾

　皆で鱧料理囲んでみませんか？＾＾

　もちろんボクも行きますよ～＾＾）

　その後は駅前の『すっごくアバウトな感じの観光案内版』を見ていた私だったのですが、

『さあ行くですよ！ここから始まる煉瓦物語ですう＾＾』と、夕実っちがさっさと先を行くので慌てて駆け寄ることに。

　・・・これが後々『私達に大ダメージ』を与える些細なことになるなんて・・・

　この時の私達はまだ誰もしらない。

『ここから結構歩くの？夕実っちい＾＾；』

『うーん・・・どうなんだろ？スマフォの地図にポイント付けて目指してるですけどおーーーそんなに遠くないかも＾＾』

　・・・本当に？

　少しだけ夕実っちの手元の画面を覗き込んでみたけど・・・

　なんか結構遠い気がすんだけど＾＾；

　えっと・・・なんかこんな悪天候なのに『川沿い』目指してるのが・・・すごく気になったんだけど大丈夫なの？

　まあでもそこに煉瓦があると言うなら一応行くけどねｗ

　ーーー歩く事数十分

　雨の降りが強まってきた。

　傘をさしてはいるんだけど・・・

　さすがに傘だけでは厳しくなってきた＾＾；

『ううう・・・琴音っちい＾＾；　コンビニ探してレインコートとか買う？』

　夕実っちがコンビニに寄ってレインコート購入を提案してきた。

　確かに雨は横に降るようになってきて、ホットパンツのお尻も背中に背負ってるバックも濡れだしてきたっす＾＾；

　ここで目的地から脱線してコンビニ探しに奔走することになった・・・。

　夕実っちが見ていた地図上では、随分と遠回りになるのだがまあしかたがないよね＾＾；

　コンビニで安価なレインコート＋アルファを購入した私達は目的地へと歩き出した。

　民家もすっかり抜けて見渡せば畑だらけ。

　傘の上から叩きつける雨音に、ぶっちゃけ鬱になりつつも進んでいると、

　ようやく川の堤防らしきものがビニール傘越しに広がった。

『雨は酷くなってきたですが、目的地はいよいよ近いかもですよ琴音っち＾＾』と、

　嬉しそうに見えてきた堤防を指差して笑顔を向ける夕実ちゃんだけど、ぶっちゃけ

　もうそれどころじゃないよ！ｗ

　堤防を上り詰めたところで這いつくばれ！とでも言わんばかりの頭から叩きつけるような雨足に突如なった。

（※　写真じゃ分からないだろうな・・・）

　風も一気に吹きすさび、上から雨が降ってるのか下から降ってるのかワケワカメ状態。

　あっという間に目の前が白んで視界ゼロ！

『わきゃあああああ！今どこにいるのかわからないですう！　・・・こ、琴音っちどこですかあ？？？』

『ここにいるよ！』

　私は夕実っちの手をガッと掴んで自分確認させて安心させつつも周りを見渡す。

　とりあえず雨足を防げるところへ・・・

　すると橋桁横に小さな建物をうっすらと発見（カメラじゃくっきり写ってるけどさあ・・・、まじでぼんやり見えるくらいの豪雨だったよ＾＾；）

　私は『とりあえずあそこに逃げ込もう！』と夕実っちを引っ張ってそこへと向った。

　－－－そこは公共トイレだった。

　はあはあ・・・と息を切らしながらもようやく豪雨から逃れた私達。

　トイレには一応名前が付いていた。

『伊勢崎市　境防災センター』と。

　私達は防災センターの敷地内のトイレに助けられたというわけです。

　しばらく私達は暴雨が過ぎ去るのをトイレで待つことになったっす。

　私はレインコートもまったく役に立たなかった雨空をトイレの入り口から見つめていた。

　こんなことになっちゃって申しわけなく思ったんでしょう。

　夕実っちが『ううう・・・ゴメンネ。ほんとゴメンナサイ琴音っち・・・』と泣きながら謝ってきた・・・。

　・・・そんな泣きながら謝ることじゃないよお・・・

　たまたまでしょ？

　私はぶっちゃけ嬉しかったんだよ？

　あなたが煉瓦に興味を持ってくれて私を誘い出してくれたことに＾＾

　私は『泣くなよ夕実っちい＾＾　むしろハプニングも楽しいぞよｗ

　まっすぐ目的地に辿り着く感動より、苦労して辿り着いた方が感動倍増っすよ☆』と返して、彼女の頭をナデナデしたっす＾＾

　－－－私より１個年上の先輩なのにね。

　ほんとは失礼だろうけど、なぜか頭をナデナデしてしまいたくなってしまう彼女なの＾＾

　－－－十数分後

　辺りに大きな水溜りをたくさん残しつつも嵐は向こうへと過ぎ去った。

　ここで私はバックをゴソゴソと探って夕実っちに『ある物』を

『は～い夕実っちい～。祝杯あげようか♪』と手渡した。

『ここでなぜお酒ですか＾＾；』

『いいじゃない＾＾　たまにはトイレで祝杯あげたって♪

　だって今日は私と夕実っちの煉瓦記念日だもん』

　－－－ここまで読んでくださりありがとうございました＾＾

　またもや諸事情で分割記事になってはしまいましたが、

　次回は煉瓦三昧でファイナルですｗ

　あと、これまた自分ごとで申しわけないのですが、ある人とプチ旅に出てくるので次回記事のアップもいつになるのかワカリマセンｗ

　不定期ですが、まあ～ご理解を＾＾

　ではではまた今度ォ～☆

タグ：鱧しゃぶで暑気払い豪雨に唄えば singing in the rain 世良田島村の渡し土砂降り煉瓦壁群馬県境町群馬県太田市

2014-07-04 04:53 nice!(98) コメント(24)
共通テーマ：日記・雑感

nice! 98

おはようございます。
週一で鱧を食べてる我が家・・・
パパりんが大好きで、すぐそこに漁港があり・・・
安く手に入ります。
暑気払いしっぱなし！（笑）
この夏は何とか乗り切れそうです！

煉瓦三昧楽しみです。＾＾
by hatumi30331 (2014-07-04 05:21)

夕実っち、琴音っちCM挿入ありがとうございますo(^o^)o
最近の雨は怖いです(´д｀|||)
息苦しくなるような、まるでTVでよくやってる「こちら○○試験センターより豪雨を体験させて頂きました」
みたいな事を突然体験出来てしまうのですから・・・

では、お話の続きを楽しみに待たせて頂きます。
by suzuran6 (2014-07-04 06:30)