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第810話 鉄川さんの贈り物編☆①『日本で一番古い赤レンガ』小菅修船場跡ほか [廃村さーくる2(煉瓦遺構編)]

『今日、最初に行くところは琴音にとってガチなとこだ^^』

 お兄ちゃんが今日の行程を発表するや否や

『ええ~どうせ煉瓦に決まってるですうー^^;』と夕実っち^^;

 こらー!どうせとかいうなーw

 

 ーーーここでお兄ちゃんがフォローする。

『まあまあまあ夕実ちゃん^^ ・・・と言ってもだよ?

 今行こうとしてる場所ってのは、

 先に世界遺産に登録された場所でもあるんだよ^^

(明治日本の産業革命遺産、製鉄・製鋼・造船・石炭産業)』

『わきゃー☆ 世界遺産なら是非行きたいです!』

『ワタシも行きたいデース(*´д`*)』

 んまー・・・なんて現金な人たちでしょうか^^;

 まったくまったくもー!なんだからw

 

 さて、私たちはターミナルから徒歩でそこまで向うことにしましたよ^^

 第810話、私こと菅原琴音視点で煉瓦ちゃんだ(*´д`*)

第810話・鉄川さんの贈り物編☆vol①琴音・小菅修船場跡2.jpg 

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『何か川に向ってレールがダイブしてるです^^;』

 ターミナルから少し歩いたところで夕実っちが川へと続くレールを見つけた。

 

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『ああそれはね、この説明案内にもあるように長崎臨港鉄道の廃線跡だよ^^

 長崎駅から長崎港駅(廃駅 1930年開業、1982年廃止)を結んでいたかつての名残りだね^^

 ちなみに後を見てご覧?』

 言われるがまま後ろを振り向く私たち。そこには

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 長崎ちゃんぽんの店舗へと入っていくレールがあったんす。

『この先はどうなってるのデスカネ???』

『今はレール部分も撤去されて何もないけれど、海まで伸びたら貨物線跡に繋がってたみたいだね^^

 さあ~ボクとしては廃線跡も辿ってみたいところだが、

 今日も予定が詰まってるので先へ急ぐよ~^^』

『『『は~い☆』』』

 私たちは少し急ぐフリをしつつもノンビリお兄ちゃんの後を追うのだったw

 

 

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『わきゃー!ここがテレビで見たことある出島跡ですか(ブラタモリ)』

『スガワラサン!ここに入るのデスカ(ワクワク☆)』

『行かないよ? だって大人510円掛かるしw』

『お兄ちゃんケチくせーなオイw』

『・・・まあそれは冗談だ^^; 今回の目的とはズレるので割愛だよ^^ 時間も無いしなw』

 せっかくの出島跡なのに何かもったいないっすね・・・

 とは言えこの先には私が見てみたい物件が待っているわけだしと、涙を呑んで先へ行く事にしたのでやんす。

  

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 近年修復復元された南側護岸石垣の横を通り、

 

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 出島の敷地内にある旧出島神学校を柵越しに眺めつつも先へ先へ(説明版の撮影は光学50倍の威力でズルシマシタw)

 

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 やって来たのは長崎バスターミナルホテル。

 開業40周年の割かし古いホテルっす。

 どうやらここから路面電車に乗るらしい^^

 

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 時間もちょっとだけあったので垣根の煉瓦もチェック!(なんもねーw)

 

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 ちなみに裏手側は『長崎新地中華街』っす^^

 

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 乗車時間3~4分で大浦海岸通り下車。

『わきゃ!? 先輩もしかして・・・歩ける距離だったんじゃ・・・』

『だって路面電車乗ってみたかったんだもんw と言うのもあるが、

 ココから先はバスか徒歩しかないんだよ夕実ちゃん^^

 だから少しだけショートカットだよ☆』

 お兄ちゃんが言うように路面電車は私たちが向う方角には伸びていなかったんす。

 さあ!ここからは歩いていきましょうず^^

 

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 まあ、そう言ってても私たちは中々前に進まないわけです。

 この先、色々な物件に邪魔されることになるのでしたw

 

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 重要文化財『旧長崎税関下り松派出所(現・長崎市べっ甲工芸館)』に煉瓦を見つけては

『ヤベエお兄ちゃん!煉瓦っす(*´д`*)』

『見て行くかw』と寄り道♪

 

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 煉瓦塀を下から見上げてせっせせっせと煉瓦刻印探しw

 

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『わきゃ?ここはじっくり見ていかないですか???』

『煉瓦じゃないし別にいいっす☆』

『わきゃー、ひどいーw

 

 そこからグングン進むと

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 煉瓦造りの建物があった(*´д`*)

『わきゃ? えっと・・・えとえと・・・ほにゃらら・・・製鋼株式会社なのかなあですう^^;』

 夕実っちが社名を何て読むか窮する。

 実は私もよくわかんないw

 同じことを思ったのか私と夕実っちは同時にお兄ちゃんをチラッと見た。

 するとーーー

『寶ってのは宝の旧字体だね^^ だからここはタカラセイコウカブシキガイシャって呼ぶんだよ^^

 1902年(明治35年)施工。

 元々はバンザイ炭酸水工場と言う、

 サイダー(ラムネ)を造ってた工場なんだよ^^』

『へえーΣ(☆゚д゚☆(☆゚д゚☆)☆゚д゚☆)』

 

『今現在はロープなどを造ってるそうだよ^^』

『ロープねえ・・・(-~-(-~-)-~-)(あんまり関心なさげ)』

『なんだよお前らその落差は^^;』

『いやだってさあ・・・

 ロープなんて身近で使わないものお兄ちゃん^^;

 女王様くらいでしょ?』

『いや・・・長崎の造船所近くの工場だけあって、船とか牽引するような極太のロープだと思うから女王様もさすがに使わないと思うぞ^^

 確かに・・・。SMの女王様でもそれはきつそうっすね^^;

 まあそんな女王様とロープはどおでもええのです。

 早速この煉瓦物件を堪能っす(*´д`*)

 

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 どうしてこうーーー昔の煉瓦造りの建物は見ていて飽きが来ないんだろ(*´д`*)

 少なくともコンクリ萌えってあんまり聞いたことないしー。

 そんなこんなでずっと煉瓦を愛でていたら

『おーい!そろそろ行くぞ琴音^^;』とお兄ちゃんの無情な声が50メートル先から私を呼んでいた・・・。

 おいてけぼり喰らわない様に、私は渋々とその場を離れるのでした^^;

 

 

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『あれ? なんか丘の上に煉瓦壁あるっすうううう(*´д`*)』と、大浦海岸通りから見上げたとこに煉瓦ちゃん発見☆

『しょうがねーなあ^^; じゃあ~一応見ておくか^^』とお兄ちゃんの許しが出たので階段を駆け上がって見にいくことにした^^

 

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 比較的新しそうにも見えたけれど、この長崎と言う街がこれほどまでに煉瓦に溢れていることに気づくのには誰も時間が掛からなかった。

 この海岸通りの少し上の道は行き先の道と平行していたので、私たちはそのまま歩く事にしたのですがーーー

 

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『わきゃー☆ 何かこの道って桜の花びらが散らばってるみたいですう~(*´д`*)』と、夕実っちがおおはしゃぎ。

 今はもう秋。

 でも、まるで桜散る季節の路面みたいな道路だったんす^^

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 見れば舗装道に白い石みたいなのが埋め込まれていた。

『お兄ちゃんこの道は???』

『ええ~・・・わかんないなあ^^; 有名なグラバー通りなのかもしれないし、違うかもしれないしなあ^^;

 でも本当に桜の花びらが埋め込まれているような素敵な道だよなココ^^』

『『『素敵です~(*´д`*)』』』

(※ グラバー通りのその先のUターンした道の区間かな?)

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 歩けば到るところに煉瓦壁ちゃんもあるううう(*´д`*)

 もう煉瓦ガールじゃなくても歩くだけでウットリな道でしたよ~ん♪

 

 さて、ここからは再びーーー

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 少し路地を下って再び海岸通りへ。

 ココまで来るともう目的の場所も近いよとお兄ちゃんが教えてくれました^^

 

『そこのラーメン屋さんのある辺りのカーブを曲がれば、もう見えてくるはずだぞ^^』

 お兄ちゃんの言葉を信じて意気揚々と先頭を歩き出す私(もはやルンルンです☆)

 そしてラーメン屋さんの所まで来て、

 なにいΣ(゚д゚;)と、驚くことに。

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『なんかラーメン屋さんの外壁がとっても怪しー感じの煉瓦ちゃんなんすけどΣ(゚д゚;)』

『色塗ってあるけど古い感じの煉瓦壁だなあ。しかも煉瓦壁と煉瓦壁が大陸プレート沈み込みの様に互いに組み合ってて不思議な壁の造りだ・・・Σ(゚д゚;)』

 夕実っちやリンダは口ポカーン状態だったけれども、

 お兄ちゃんと私は暫く惚けてしまいました。

 だってこんな断層みたいな特異な煉瓦壁見たことなかったもん(*´д`*)

 上の煉瓦層は・・・3~5・6の長手積み

 下の煉瓦層は・・・長手が上段に13段、下段は5・6・7・・・と小口積み・・・。

 正直、煉瓦積みの知識が崩壊してしまう変な煉瓦壁でしたw

 これも何かの名残りとかなのかとお兄ちゃんに尋ねても、

『いやあ・・・さすがにコレはわかんねーな^^; でも後で調べ甲斐がありそうな物件だと思うぞ^^』と、意欲を増していましたぜ^^

(※ 結局、何もわからなかったけどねw)

 

 さあもうすぐそこです。

 船から見えた小さな入り江の入り口のところまで来た。

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 見渡せば見えると思ってたんすが・・・

 

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 何か大きい倉庫?が邪魔して見えない^^;

 でもこの倉庫だか工場の土台部分にもーーー

 

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 煉瓦ちゃんが使われていたのです(*´д`*)

 多分・・・同じ敷地内だと思うから関連施設なのかな?

 

 そしてとうとう見えてきました!

 先ほど世界遺産構成資産に登録されたーーー

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『小菅修船場跡』

 私とお兄ちゃんは『ひゃっほー♪』と大歓喜。

 でも夕実っちは『ええっと・・・修・・・船ってことはですよ、船の修理工場みたいなとこですか???

 そんなに珍しいのかな?なのですよ^^;』

『まあ~あそこまで行けるからその時説明するよ夕実ちゃん^^ さあ行こう行こう♪』

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 小菅修船場跡の入り口近くまで来ると、もう目的の場所が(*´д`*)

 するとここでお兄ちゃんがカメラを構え出す。

 道路から見下ろす小菅修船場のベストショットでも撮影すんのかなあ~と思いきや、

『望遠光学50倍の威力を思い知れ!煉瓦刻印達よ☆』と、

 いきなり煉瓦の建物に向って望遠レンズをウィーンウィーン・・・とニョキニョキ伸ばし始めたの!

 

『ぐわあああああ!お兄ちゃんやめてえ!こんなとこからの撮影じゃ煉瓦刻印の感動が薄くなっちゃううううう^^;』

 私としては、建物の目の前まで出向いて『ここが・・・あの有名な・・・』と建物を見上げて感動してから、

 じっくりじっくり煉瓦刻印を探して堪能するつもりだったから^^;

 

 でもそんな私の溜めて溜めて感動するプランを意にも介さずにパシャリパシャリとお兄ちゃん^^;

 

『ほらほらこんな遠くからでも撮影できちゃうんだぞー夕実ちゃん、リンダ^^』とお兄ちゃんは、

 さっそく撮影したものを夕実っちとリンダに見せびらかしていた・・・OTL

(普段はさりげない気遣いするくせに、こういう風に自分のこととなるとポカ(デリカシーのなさ)をするお兄ちゃんがたまに嫌い^^;)

 

『ほらほら~琴音も見るか?バッチリ撮れたぞー^^』

 ううう・・・人の気も知らないでこのヤロー^^;

 お兄ちゃんが撮影したのを私に見せようとするのだが、私は感動を溜め込むんだ!と躊躇った。

 でもやっぱ・・・

 誘惑に負けたー(*´д`*)

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 そこに映し出されたのは『煉瓦の刻印』

 そう。この小菅修船場の赤レンガの建物は

 煉瓦の刻印が見れる場所としても有名なのだ(*´д`*)

 それも『一個や二個じゃない!』

 もう私・・・、ウズウズしちゃったじゃないか~(*´д`*)

 

『もう・・・がまんできないよお・・・う。お兄ちゃん・・・』

『小菅修船場は逃げないから心配スンナ琴音^^ じゃあ、さっそく皆で世界遺産を見に行こうぜ!』

 と言うことでレッツ世界遺産へ☆

 

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 そこは道路から少し下るとありました^^

 

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『わきゃー!ここが小菅修船場跡なんですね~^^』

『スガワラサン!私たち以外に誰も居ませんデースw

『そうだねえ・・・^^;下手したら・・・世界遺産構成資産の中でも人気があんまり無いかもしれないなあ^^;』

 ううう・・・確かに・・・数ある世界遺産構成資産の中でも、

 興味を抱く人は少ないかも^^;

 市街地から遠くないけれど、意外と不便だしねえ^^;

 

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『じゃあ~改めてここが何なのかを説明しようか^^

 ここ長崎は元々交易で栄えてきたわけなんだが、幕末期にもなると更に発展を遂げる。

 外来船舶も多く寄港するようになるんだが・・・

 船体修理を満足に行える施設が無かったんだよ。

 そこであの有名な英国商人グラバーさんと薩摩藩士の働きかけで、

 明治元年(1869年)に

 ボイラー型蒸気機関曳揚げ装置完備の洋式スリップ・ドッグが完成したんだ^^

 装置一式はスコットランドからの輸入物。

 でもその奥にある(目の前にある)曳揚げ小屋は、

 現存する我が国最古の煉瓦建造物って言われてるんだよ^^』

『わきゃー!そ、そんなに古いですか!』

 私はむしろコレを見に来たのだあ(琴音)

 

 お兄ちゃんが更に続けるーーー

『この修船場は完成翌年には明治政府が買い上げて、長崎製鐵所管理になるんだけれど、

 さっき入り口の案内に三菱のマークあったでしょ?

 現在は三菱重工業さんの管理物件になっているんだよ^^』

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 よく見るとレールの下敷きに煉瓦も見える。

 

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『さあ~ある程度この場所のことを知ってもらったみたいだから、君達には宝探しをしてもらうよ^^』

『宝探し!?Σ(゚д゚(゚д゚)゚д゚☆)』

  

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『宝探しって言っても煉瓦刻印探しだけどなw

 目の前の小屋の壁を見てご覧?何か違う所ないかな^^』

『わきゃ? なんか・・・普通の煉瓦と違って厚みが無い気がしますです^^;』

『夕実ちゃん正解だ^^ 実はこの厚みの無い独特の煉瓦は、その形状からこんにゃく煉瓦って言われてるんだよ。

 長崎造船・製鐵に関わったオランダ海軍機関将校ハルデスさんの指導の元に焼かれたのでハルデス煉瓦とも言うんだ。

 これは長崎の煉瓦遺構に特有のものだったりする^^』

 

『ここの煉瓦ってどこで焼かれた煉瓦なのかなお兄ちゃん^^』

『ここの煉瓦が全部1つの所で焼かれたのかは不明らしいのだが、

 この修船場から長崎港を挟んで対岸側にもでっかい造船施設がたくさん見えただろ?

 その中でも鮑ノ浦にある、三菱長崎造船所本工場って言うんだけれど、

 その工場の裏手(どっちかというと斜め後?)に岩瀬道と言う場所があり、

 そこで窯を作って煉瓦を焼いたものが小菅修船場の小屋にも使われていると言われてる^^

 でだ!

 この小屋の煉瓦には煉瓦刻印がーーー

 似た形状を含めて約12種類あると言われてるんだが(※長崎大学学術研究成果より)

 今から全部見つけてみようじゃないかw』

『えええ~Σ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)´д`*)』

 と言うことで!うむを言わさず

 レッツ!12の刻印探し、スタートっす☆

 

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『わきゃー!早速みつかったですう^^ 二重丸・・・かな?』

 

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『こっちは8個の点々でグルっと円形の刻印デース^^』

 

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『これはさっき望遠で見たヤツと同じかな?お兄ちゃん^^

 でも皆、小口面に刻印あんだなあ~(煉瓦で一番面積の狭い部位)』

 

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『わきゃ!? これは刻印?傷???』

『資料だとそれも刻印の類みたいだよ夕実ちゃん^^』

 

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 それ以外は同じような刻印が多かったっす。

 お兄ちゃんが言うには高い部分に『〇』の刻印が見えたそうっすけど写真に撮ってない(写真拡大すれば写ってますが)

 

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 小屋の真正面も見てみるけれど同じ感じ。

 と言うことで今度は裏側へ(*´д`*)

 

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 裏手に行くと、何か四角い物体が。

 お兄ちゃん曰く『ボイラーの蒸気を室外に逃がす場所じゃないかな?』らしいのですが、詳細は不明。

 ただし煉瓦ちゃんなのでコレも見て見る事に(*´д`*)

 

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『うう・・・いつも悩まされる一文字の傷?刻印?^^; ちなみに四角い物体にはコレしかなかったっす^^;』

 

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 逆側(先に道路から望遠で撮影した側)は、歩いて入り込んではいけないような気がしたので断念。

 結局、半分くらいしか見つからなかったよおう^^;

『まあしょうがないさ^^ むしろありがとうございましたとお礼を言うべきだぜ。この歴史ある赤レンガの建物にさ^^』

 

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 この後は本来の遺産の価値として、じっくりドッグを堪能する私たち。

 巻上げ機にソロバンドックと呼ばれるレールを見て周る^^

 もう充分堪能したかなと思ったのですが、

 ふと、ココ以外に煉瓦を見つけることになるーーー

 

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『お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん!向うの駐車場の方にも煉瓦ちゃんがいりゅううううううううううううううううううう(*´д`*)』

『げ!マジだ^^; じゃあ~せっかくだし行ってみっかw』

 と言うことでそこへ行くことになったわけです☆

 

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『わきゃ!? これは何の煉瓦遺構ですかね先輩^^;』

『ん~・・・これだけだと煙突か焼却炉かなあとか思うけど、良くわからないよね^^; もう少し見てみようか』

 

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 根元の部分はトンネル入り口みたいになってる気がするけれどもまだ意味不。

 

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『あれ?お兄ちゃん。なんか上に登る階段があるから上からも見てみようよ^^』

 上から見れば何かが分かると思い、登ってみることに^^

 

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『階段脇の斜面にある瓦礫もヨーク見ると煉瓦デース^^』

 あ、本当だ。

 と言うことは元々もっと大きな構造物だったかーーー

 煉瓦壁、だった可能性も出てきたっす。

 

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 上から覗いてみると、先ほどの煉瓦の柱の中は空洞。

 やっぱり煙突???

 

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 ちなみにココには一文字の傷?

 ただし傷が偶然に二個続くようならば刻印の可能性もあるとお兄ちゃん。

 

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 ふと上を見上げるとコンクリで出来た円柱状の物体。

『益々わからん^^; ここの情報って意外と少ないんだよね~^^;』

 100年を楽勝に越える物件。資料も残っていそうだけれど、案外細かい情報は少ないと言うお兄ちゃんだった。

 

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 煉瓦片もチラホラあるので刻印無いかひっくり返したりしていたらーーー

 

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『煉瓦の刻印来たああああああ(*´д`*)』

『でかした琴音! ん?でもこれってどんな刻印なんだろうな。

 〇の中(もしくは二重丸か?)に字が書いてあるような無いようなだなあ^^;』

『MとかSとかにも見えるですう^^』

『これは帰ったら調べてみる価値ありだな^^ 良い収穫だとおもう^^』

 思わぬ煉瓦刻印発見に私はドキドキしてしまいましたよん(*´д`*)

 

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 これ以上上に行っても手がかり無さそうなので駐車場へ降りることに。

 

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 そこにも円柱状のブツがありました(但し小さい)

 

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 法面には怪しげな人工の横穴がいくつか。

 色々意見を言い合ったのですが、それはそれ。

 学生身分で少々かじった程度の知識の無い私たちには答えは出ませんでした^^;

 

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 どうせなら建物土台部位が煉瓦のように見えた向こう側の建物にも寄ろうと思いましたが、

 遠目からでも中で作業されてる方が見えたので自重したっす^^

 

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 最後に日本の赤レンガの聖地『小菅修船場跡』にお辞儀をしてここを後にすることにしたっす^^

 っつーことで、実りある成果を祝して~

 

 

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 みんなで祝杯っす(*´д`*)

『煉瓦刻印見た後のお酒はうんまいなあ~(*´д`*)』と言う私に、

『琴音サンは変わった性癖デースw』ってリンダにいわれちったw

 性癖とは失礼なw

 

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 帰りにもう一度上から覗いてみると、〇に点の刻印も八犬伝です!里見です(*´д`*)

 望遠ってすげーっすねw

 

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 お兄ちゃんは『試しにこの建物の煉瓦部位も望遠で覗いてみっか^^』と、カメラを構えた。

 

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『なんか雫が4つの刻印ぽいのあるが・・・多分シミだなあれはw

 残念ながら見えるところには刻印は無さそうだ^^』

 刻印ならよかったのにい~^^;

 

 ---ちなみに

 この小菅の入り江に面していた、あのラーメン屋さんのヘンテコリンな煉瓦壁を別の所から見てみたらーーー

鉄川与助 685.jpg

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 表側は白く塗られていたけれど、入江側(海側)は古い赤レンガそのものでした。

 ここでお兄ちゃんは1つの推測を立てる。

『もしかしたらばーーー小菅修船場は昔、

 煉瓦の壁にぐるりと囲まれていたんじゃないかな?』と。

 確かにそう考えれば、ラーメン屋さんの壁も、駐車場の煉瓦瓦礫もそれの名残りのように思える。

 煉瓦の煙突に見えたアレも、煉瓦壁を支える部位にもどことなく似ていた気がした^^

 

鉄川与助 689.jpg

 ふと時計を見やれば午前11時。

『わきゃあ・・・なんかお腹がすいてきたですう~^^;』

『おお~もうそんな時間か^^ よーし、あとひとつ寄ったらお昼ごはんにしよう^^

 お昼ごはんはもう決めてるんだ^^

 それは大きな茶碗蒸しだ☆』

『『『大きな茶碗蒸し???』』』

 てっきり長崎ちゃんぽんとか食べるかと思ってたのにまさかの茶碗蒸し???

 ーーーはて気になる^^;

 私たちはどんなお店なのかそればっかり気になりつつも旅を続けることになるーーー

 

 ここまで読んでくださりありがとうございました^^

 次回は現存する日本最古の教会と、そして茶碗蒸しです☆

 

 


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コメント 30

馬爺

おはようございます。
やはり文化の先端を担った所ですから煉瓦建築が沢山ありますね。
それにしてあの戦争での被害からしてよく残って居ましたね。
先程オフ会の件mailしておきました。
by 馬爺 (2015-10-30 05:20) 

YUTAじい

おはようございます。
刻印大量ゲット・・・興奮しますね。
by YUTAじい (2015-10-30 06:36) 

ソニックマイヅル

おはようございます。確かに社名を読むのは大変難しい漢字ですね。長崎には訪れたいと思っています。やはりちゃんぽんを頂きたいです。また煉瓦なんですが、色んな刻印があるんですね。^^;
by ソニックマイヅル (2015-10-30 07:09) 

ナビパ

今回は長崎 長旅ですね。
ご武運をd(^_^o)
by ナビパ (2015-10-30 07:17) 

唐津っ子

もうすぐ電車を降りるので、
コメントは夜にでも(ながいしねwww)
天皇賞秋は小島太厩舎狙いでいこうかと
今のところ。
by 唐津っ子 (2015-10-30 08:09) 

ニッキー

目的地につくまでにもこんなに誘惑が多いんですねぇ(^_^;)
ここまで大量の刻印が実際に見られるとテンション上がりまくり~\(^o^)/
by ニッキー (2015-10-30 08:37) 

johncomeback

47都道府県全てに宿泊しましたが、
長崎県で宿泊したのは諫早市でした。
JR最西端の佐世保にも行ってハンバーガーを
食べましたが、何故か長崎市には行ってません。
来年あたりチャンポン食べに行こうかなぁ。
by johncomeback (2015-10-30 09:32) 

まめ

個人的には最初に何個あるか答えがわかって探す方が
いいなぁ。。。
刻印つながりで是非是非城の石垣をも。
by まめ (2015-10-30 12:56) 

みぃにゃん

これは沢山の刻印がありますね。ここが一番時間とられたのかな?
私的には出島跡へ行ってみたい・・・。
by みぃにゃん (2015-10-30 13:24) 

orange

500円ちょとの入場料...時々グリーン乗るのに..?ですか?^^笑
夫はそのどちらも出さないなぁ...(爆)
長崎リピート納得です。行ってみたいなぁ^^
京都三条、煉瓦ストリート。次回一挙に建物upしますよ!
by orange (2015-10-30 14:16) 

サンダーソニア

長いってw
50倍の威力しか頭に残ってないっす
1,2度 船漕いちゃったわ。
by サンダーソニア (2015-10-30 16:19) 

koh925

相変わらず探究心が旺盛で、衰える事がない
衰えを痛切に感じる身には羨ましい
当たり前田のクラッカー・・ですね(^^
by koh925 (2015-10-30 18:06) 

島酔潜人

古い煉瓦を追っかけているだけで歴史の勉強になりますね。
by 島酔潜人 (2015-10-30 22:33) 

風来鶏

長崎中華街で、ビールを飲みながら食べた餃子が美味しかったなぁ〜(^_^)v
by 風来鶏 (2015-10-30 22:47) 

唐津っ子

刻印フェチにはたまらないでしょうね(嬉)
長崎は小学校の修学旅行やら何やらで、
何度も行っていますが、こんな見方は出来なかったなぁ

天皇賞は初期貫徹でダービーフィズからいくつもり。
同じ人気薄ではラストインパクトも気になるけど…
by 唐津っ子 (2015-10-30 23:53) 

Aちゃん

~~(m゚∀゚)m【ハッピーハロウィン!!】+.☆゚+.☆
㌧㌧||ю ||ヾ(Θ∀Θo)。o○【ォヵシチョゥダィ♪】
(▼∀▼)†お菓子くれないと悪戯しちゃうゾ

京都でも煉瓦探すのか?
by Aちゃん (2015-10-31 00:35) 

さる1号

修船場の建物の煉瓦壁、がたがたな表面がいい味ですねぇ
撮り方でいろいろな表情が味わえそう
長崎、煉瓦がこんなにも多いとは
これではなかなか前に進めませんね(^ ^
by さる1号 (2015-10-31 10:20) 

ワンモア

いつも食事をおごってくれる元上司の知人が長崎に単身赴任になってしまいましたっ゚д゚)っ
ので、この記事を紹介して長崎の魅力を知ってもらおうとしています^^
教会に煉瓦。自分も行ってみたいなあぁ。
長崎で仕事でないかな(笑)
by ワンモア (2015-10-31 11:09) 

ちゃめこ

今回の旅は、レンガ刻印祭りでしたね!
後で調べると言った刻印が気になります。
で、どうだったんですかね~(?_?)
by ちゃめこ (2015-10-31 18:52) 

みずき

祟られちゃうからエアでお菓子を送ります~♪
土地柄なんでしょうけど、長崎は日本なのに
石やレンガの建物が多いですね^^
by みずき (2015-10-31 22:57) 

isoshijimi

光学50倍すごいですね!
それにしても煉瓦が多いですね。
煉瓦の建物ってほんとに見てて飽きないですね。

12/13京都、家族みんなで行きます!
よろしくお願いします。
by isoshijimi (2015-11-01 17:37) 

sakamono

いろんな種類の刻印も良かったですが、大きな
茶碗蒸し?それも、とても気になりますねぇ...。
by sakamono (2015-11-01 21:19) 

DEBDYLAN

最後に出てきた茶碗蒸しが気になる~^^;

by DEBDYLAN (2015-11-01 23:10) 

まこ

刻印の大量発見良かったですね♬
ハラハラしながら読んじゃいました!!!
このへんは、先日「ブラタモリ」で
やっていましたね♬
by まこ (2015-11-02 15:35) 

美美

刻印ってこんなに見つかるんですね。
なんかわくわくしちゃいますね(∩.∩)
by 美美 (2015-11-02 21:15) 

YUTAじい

おはようございます。
無事復旧しました・・・ありがとうございます。
by YUTAじい (2015-11-03 06:47) 

獏

段々とマニアックになってきたねえ(汗)

by 獏 (2015-11-03 11:17) 

吟遊詩人41

下手に一眼選ばなくて正解でしたね^^

私も今の壊れたらレンズ換えなくていいやつにしますわ。。。
by 吟遊詩人41 (2015-11-03 21:58) 

足立sunny

私も50倍を使っていますけれど、近づけないところは、超望遠コンデジが威力を発揮しますよね。刻印の写りもいいですし。
by 足立sunny (2015-11-08 15:26) 

駅員3

長崎・・・高校2年の修学旅行で行って以来のご無沙汰!
あの頃煉瓦に興味持ってたら、もっと違った修学旅行になってたんだろうなぁ〜
by 駅員3 (2015-11-09 20:30) 

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