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第864話 ワインと煉瓦のテーマパークにようこそ!牛久シャトー編ファイナル『最強にして最高の婿養子?』二人の傳兵衛・煉瓦刻印ほか  [廃村さーくる2(煉瓦遺構編)]

『わきゃー!大きな樽がいっぱいです~(*´д`*)』

 

 神谷傳兵衛記念館(旧醸造場)に一歩踏み入ったその先は、

 暗がりの中に大きな大きな樽が縦列に続く魅惑ワールド!

 しかもそこは外の熱気が嘘のようにしっとりひんやりだったーーー

 

 第864話 牛久シャトー編ファイナル。私っちこと菅原琴音視点で煉瓦とワインとお食事を召し上がれ!っす(*´д`*)

第864話・牛久シャトー編・琴音・モンスターボール2.jpg 

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 夕実っちが叫ぶように、私たちの目の前には延々と大きな樽が続く景色。

 ここがどれだけワインを醸造していたか、今の私たちには知る由もない。

 言うなれば『すげーたくさん』でしょうかw

 おおっと、いけないいけない。

 勿論、醸造場見学もするけれど目的を見失っていたっす。

 私たちの目的はあくまでも『煉瓦』

 っつーことでさっそくここからスタートいたしやしょうw

 

 

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 建物の内壁も当然煉瓦造りなんすが、

 ここは大樽を支える土台もまた煉瓦ちゃんなのです(*´д`*)

 どこまでが当時のものでどこまでが新しいものなのかの判別は私には厳しい感じだったけれど、質感と見た目的に結構ふるそーな煉瓦ちゃん^^

 しかもあまつさえ刻印のありそうな煉瓦の平面が剥き出しじゃないですかー(*´д`*)

 さっそく夕実っちをアシとして調査開始っす☆

 ・・・でもこれまた暗すぎて^^;

 結局刻印らしいものはみつかんなかったっす^^;

(※カメラ画像と目視は違うね^^; もっと暗いよ!) 

 

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 一応、見学順路があるんすが、

 いつの間にやら順路の正反対の一階部の小部屋へと来ちゃったw

 

『メトル・ドゥ・シェの部屋』

 そこは小さな小さな小部屋。

 でもかなり重要な場所っぽいのは二人で案内板を読んで分かったことだ。

 

『シャトー』って日本の各地のワイン産地の建物でも使われていたりするでしょ?

 あんまり気にしないけれど意味があるのです。

 シャトーと言うのは元々は『フランス・ボルドー地方の格付けされたワイン農園の名称や概念』

 ほんとは・・・おいそれとネーミングライツしちゃいけないのね^^

 ただやっぱり高級感あるから使われたりしちゃうんすけどそれはおいておこうっす。

 この部屋はいわゆる醸造の最高責任者の部屋

 ここでワインの全てを決め、全てを執り行う司令部なんす^^

 せっかくなので順路無視で突入ですw

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『二代目傳兵衛さんて書いてあるですよ?』

二代目? 実はっすね夕実っちい。私もこの牛久シャトーとか傳兵衛さんをよくわかってないっすw

 でもこの二階部分が資料室になってるらしいから、そこでじっくりおさらいしようっす^^』

 

 実は本当に下調べなしでここにやってきた。

 牛久に古い煉瓦ちゃんの建物あるから!ってことでやってきただけ。

 しかもリベンジ戦だっちゅーのに歴史も何も調べてないw

 なんとなーく知ってるのは電気ブランや神谷バーと関わりがある人物であり、その人が建てた歴史的煉瓦建造物という大雑把な知識だけだった。

 でもまあ~答え知らないで行く方が楽しいっすよね^^

 今回は私と夕実っちが肌で体感し、この牛久シャトーの歴史を習得していくお話でもあります^^

 

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 二代目傳兵衛さんがフランスのワインに関する書籍を日本語訳した本?

『わきゃ・・・フランス語もわからないですし訳した日本語すら読めませんですう^^;』

 ごめん私もさっぱりだw

 ただ、傳兵衛さんがかなりの努力家で勤勉家であったのは間違いない。

 

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 小部屋の奥には・・・えっとなにこれ???

 ワインボトル?

 でも瓶底が尖っていて座りが悪そうなんだけど研究用とかなのかな???

 私はどちらかと言うとイギリス積みの内壁煉瓦ばかりに目を奪われていましたっすw

 

 ---さて、

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 ようやく順路順に進むことにしましたw

 表示を見ればさっきの小部屋は二階を見学した後に訪れるスポットだった模様っすw

 

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 さてこれまた随分と雰囲気のある階段へと突入っす(*´д`*)

 

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 煉瓦壁を擦りながら(愛でながら)一歩一歩階段をあがっていくとーーー

 

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 醸造場跡の二階部にやってきましたっす(*´д`*)

 ここは言わばこの牛久シャトー(シャトー神谷)が何なのか?を伝える資料館。

 ではでは早速夕実っちと片っ端から見学っす(*´д`*)

 

 そして私たちが最初に出会ったのは歴史年表でした。

 簡単にそれを指でなぞるとーーー

 

 神谷傳兵衛生誕:1856年(安政3年) 現在の愛知県西尾市・一色出身

 幼少期は家庭を顧みない父親の影響で酒樽造りの弟子として働きに出て家庭を助けていたそうです(ここにもうお酒との関わりがあるのですね)

 その後は若くして商才の格を得るも、これまた若くして失敗し全財産を失う^^;

 

 明治6年、恐らく神谷傳兵衛とワインの本当の出会い(縁)が訪れます。

 フランス人経営の酒造場に勤めることになった彼に病魔が襲い掛かります。

 それは命を落としかねないほど体力を奪われた。

 そこに主人が『これは滋養にいいんやで^^』葡萄酒を彼に与えるのです。

 すると死地の縁まで降りかけた彼の体力は回復。

 恐らくこの葡萄酒との出会いこそ彼への天啓だったのかもしれません(ちょっとオーバーに解釈しすぎちゃったかなw)

 

 19歳で横浜の醸造会社から東京麻布の天野酒店にトラバーユ。

 そこでコツコツと資金を溜めた彼の目指したもの。

 それは自分の店だった。

 

 明治13年、東京浅草に彼の最初の城が建つ。

 そう。それこそが日本初のバーであり、今もなお愛され続けるオールドバー『神谷バー』

 その前身が『みかはや銘酒店』なんすよね^^

 

 輸入葡萄酒などを取り揃えつつも自身による日本人好みのワインにも着手。それが好評を受けます。

 そしてそこで蓄えた資金で彼は更なる野望を打ち立てることになる。

『どうせやるなら最初から(葡萄から)自分のワインつくりてー!しかもめっちゃ美味いやつ☆』

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 それがこの『牛久シャトー(シャトー神谷)』

 彼は明治政府の開拓地の払い下げられた土地に注目。茨城県の牛久に葡萄栽培からワイン生産・瓶詰・出荷までの完全一貫生産する工場を作ったわけっす(明治36年)

 勿論、日本初の本格国産ワインの醸造場っす^^

 バーも日本初なら国産ワイン工場も初って言う凄い人なんだね☆

 

 ここで先ほどの『二代目傳兵衛?』の意味も分かることに。 

 彼は婿養子に迎えた伝蔵さんをワインの本場フランスボルドーに留学させてワインの知識を学ばせ、

 ワイン用の葡萄の苗木を持ち帰らせた。

 後に彼の名を譲り受けることになる伝蔵さんあっての偉業であったのも忘れてはいけない。

 

 

(※ 彼のお兄ちゃんの長女さんの旦那さんっす。子供のいなかった彼は長女さんと伝蔵さんを養子縁組したのです。

 びっくりするのは結婚式の三日後に初代傳兵衛に渡仏を言い渡されてフランスへ^^;

 伝蔵さん・・・それでもめげずに頑張ります。

 伝蔵さんが居なかったらこんな偉業は達成できなかったでしょうね^^ 伝蔵さんパネーっす!

 

 

『わきゃー!初代さんより伝蔵さんが私は好きかもですw』

『そうっすよね^^ っつーか血が繋がってないけれども最強にして最高の親子だったからこそ偉業を成しえたんじゃないっすかね☆

 ・・・ん? あれ?』

 すっかり二代目傳兵衛(伝蔵さん)に共感してしまった私達だったのだけれども、

 ふとその後の歴史年表に、私は煉瓦絡みの記述を発見する。

 

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 初代傳兵衛さんは、その後色々な会社設立創立に寄与するんだけれど(取締役や社長にもたくさんなってる)

『東洋耐火煉瓦株式会社』

 って言う耐火煉瓦会社を設立していたみたい!

 まさかワインどころか煉瓦まで携わっていたとは・・・

 やっぱり初代もハンパネーっすねw

(※ 東洋耐火煉瓦株式会社。現・クアーズテック株式会社。今はシリコンウェハーやセラミックス主体の製造販売などを扱うメーカーさん^^ かつては耐火煉瓦も作ってたんですね☆)

 

 さあ~て一応のここの歴史と人物相関図が見えたところで見学開始っす^^

 ここにはかつて醸造場で扱われた機械類や製品、そして昔を伝えるパネル写真がズララ~と軒を連ねてやすからね!

 見なきゃ損損☆

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 昔のポスター。

 明治の頃の絵師さんは色遣いがみんな似てるなあ~。

 

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『わきゃ? この床にある扉みたいなのはなんですかね???』

 私は大体の答えが分かってたけれど『なんすかね~^^』とあえてお茶を濁した。

 

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『わきゃ? これが初代さんですか。伝蔵さんも見て見たいかもです^^』

 伝蔵さんの写真あったかなあ?

 あったかもしれないけど見落としちゃったかも^^;

 

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 これは明治35年頃の建設途中の本館と、奥に見えるのが今、私たちの居る醸造場の写真^^

 

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 これは完成して二年後(明治38年)のシャトー神谷^^

 昔は大きな煉瓦煙突があったんすねえ~(*´д`*)

 

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『わきゃ~そういうことだったんですね^^ この床の扉☆』

 そう、夕実っちが納得しているように、この二階部の床扉からワイン用ブドウを一階にあった大樽に投げ入れていたわけです^^

 

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 ん?おや?

 事務室(本館)のとこからトロッコが走ってる???

 そう。かつては葡萄農園へと南北に、

 そして牛久駅へと荷物の搬出入にトロッコが使われていたそうっす^^

 正確に答えが出なかったけれども、私たちが牛久駅から辿った『シャトー通り』ももしかしたら牛久駅へと荷物を運んだトロッコ軌道跡なのかもしれないっすね☆

 

 

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 これは明治45年、浅草に開店した日本初のバーと謳われる

『D.KAMIYA BAR』

 今とは違って随分ハイカラな建物でやんすねw

 私的に注目は一階部位の柱がさりげな~く煉瓦ちゃんってとこでしょうかw

 

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『わきゃ!? 美人さんが写ってますです。モデルさんですかね?』

 あらやだ時代は違えど素敵な女性が写ってるっすねえ(*´д`*)

 パネル写真の説明書きを見ればーーー

『昭和41年にシャトー神谷に来園された女優の岩下志麻さん』だって!

 くはー!極妻シリーズの啖呵切ってかっちょいい姉御ってイメージしか無い私っすけれど、

 若い頃は気品溢れる和美人だったんすね(*´д`*)

 

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 そしてこれは『蜂ブドー酒』

 神谷バー時代から受け継がれる主力商品っす^^

 これが無かったら、この牛久シャトー創設もなかったんじゃないかと思うっす。

 

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 そして神谷傳兵衛と言ったらばこれだよね!が登場するーーー

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『わきゃ!? 私、電気ブランのボトルはじめて見ましたですよw』

 私もはじめてかもっす。いつもお店じゃショットグラスにも似た小さなグラスでストレートかロックで飲んでたしね(勿論、チェイサー付きよ?)

 

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『わきゃ・・・道理で薬っぽい味がすると思ってたです^^;』

 そう、元々は薬用で輸入されたブランデーをベースにワイン・ジン・ベルモットなどをブレンドして作られたカクテル。

 それプラス国産の何かの薬草(ハーブ)が入ってるそうなんすけどーーー

 製法も薬草も秘伝とのことで非公開(気になるなあ~w)

 

 

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 さてそれ以外にも素敵な展示物満載で時を忘れてしまいそうだけれども先へと進みましょうずw

 なんせあくまでも私たちの目的は『煉瓦視点の牛久シャトー見学』なんすからね^^

 

 本来ならメトル・ドゥ・シェの部屋へ行くのが順路だったけれど、もう行っちゃったから次のワインセラーへと突撃っす!

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 階段を下りる途中から今現在の施設内がちょこっと見えるっす。製造タンクでしょうか?

 

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 地下に辿りついて改めて振り返ると、こちらは煉瓦だけでなく石が多く使われていました。

 

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 石階段に石の壁。触ってみるととてもひんやり☆ ワインの貯蔵にいいんでしょうね^^

 

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『わきゃ・・・暗くて怖いです^^; じめじめしてるう・・・』

 やってきたのは地下ワインカーブ(セラー)

 明治期からその形を残す貴重な貯蔵施設っす^^

 夕実っちが言うようにココは照明も必要最小限。

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 見学順路となってはいるけれど・・・

 ぶっちゃけ一人で歩くと結構怖いかも^^;

 私の服の裾を引っ張ってついてくる夕実っち共々、恐る恐る先へ進んでみた。

 

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『わきゃ? 地下なのに窓があるですよ???』

 あ、ほんとだ。一体全体どうやって明り取りしてるんだろ???

(※その答えは施設を出てから分かります^^)

 

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 一番奥には小さな小部屋と左右に分かれる道が。

 その左右の道の先はワインボトルが山積みになってたっす(ボトルで塞がれているけれど、もしかしたらこの先ずっと地下道が続いていた?)

 

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 ここでも当然、煉瓦刻印探しをしようと試みる私だったけど、煉瓦面どころか地下全体は黒カビに覆われていて諦めたw

 

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 ーーーさて

 地下探検も終わりっす。

 階段上って地上へといきやしょうず^^

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 階段を上ってやってきた先は最後の見学場所。

 先ほどの大きな旧醸造場に併設された小さな部屋『旧洗滌場』

 とは言うもののーーー

『わきゃ? 展示物が何もないですう^^;』

 うん、確かに何もないっす^^;

 あるモノと言えば

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 この洗滌場跡の解説を掲げた布製パネル(たわんでて字が見にくいよ!)

 でも読み進めていくと私にとって『今日一番収穫のある場所』だと知らされることになった。

 

 

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 ここもまた東日本大震災の影響で甚大な被害をうけたそう。

 その復旧作業の過程で、なんと謎の窯場二基と煉瓦の煙道の遺構が発見されたそうなんす^^

 そこには『常滑焼の焼酎甕』『耐火煉瓦』が!

 煉瓦ですよ奥さん!!!(キマシタワー♪)

 

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 布製パネルがたわんでめっちゃ読みずらいけれども必死に読み進める私。

 

『くはー!品川耐火煉瓦の写真あるけど画像荒い^^; どうせならモノホン(本物)を見てー!』と嘆く私の肩を夕実っちがトントンと叩く。

『ねえねえ琴音っち? 後ろに煉瓦あるですよ^^』

『ホワイ???Σ(゚Д゚)』

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 そこに飾ってあったのかよw

 パネルの記述に夢中になりすぎて、すっかり周りを見ていなかったようっす^^;

 ほんじゃませっかくだし拝顔いたしましょうね~煉瓦ちゃーーーん(*´д`*)

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 うおー品川耐火煉瓦ちゃん☆

 ちなみに刻印の下に星のマークが3個あると一級品なんだそう(無いのが普通。シャトーに使われていたんだから一級品か?と思ったけどモルタルがついててワカラン・・・)

 

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 昭和窯業?

 なぜ疑問形かと言うと、私は白煉瓦(耐火煉瓦)に興味薄いってのもあるしメーカーもさほど知らないからであるw

 

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『わきゃ~このA.TIYAって煉瓦さんは何てメーカーさんなのかなあ^^?』

 ごめん夕実っち。さっぱり私もわからんぞいw

 

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 ああでもこれだけは分かった。三石耐火煉瓦の煉瓦ちゃんっす(*´д`*)

 岡山県備前市にある耐火煉瓦の老舗っす(創業明治25年!)

 

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 YTRの耐火煉瓦

 うーん・・・これは昔一度調べた気がするっすね。

 夕実っちと共に鶴見川の桜を見に行った時っすかね。

 確か横浜耐火煉瓦製造所じゃなかったっけ?

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(近代デジタルライブラリーより。横浜磯子区。明治34年創業)

 

 ここまでは煙道や煙突に使われていたであろう耐火煉瓦(白煉瓦)だったのだけれども、

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 赤煉瓦ちゃんも1種ありました(*´д`*)

 

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『わきゃー、〇だけの刻印ですね琴音っち^^』

『うーん・・・うーん・・・〇だけの煉瓦刻印っすかあ。

 正直言うと私は初見だと思うっす^^

 どこの煉瓦工場とかさっぱり分からないね^^;

 しかもこれが事務室や醸造場やキャノンの赤煉瓦と同じなのかも分からないしなあ~。

 牛久シャトーが出来たのが明治36年なんだけど、先ほどの耐火煉瓦の年代がバラバラ過ぎて時期から煉瓦工場を絞り込むのも難しいっすねマジでw

 

(牛久シャトーが明治36年。品川耐火煉瓦や三石耐火煉瓦はその前の時代からあるから分かるけれど、横浜耐火煉瓦製造所はそれより後の製品。

 洗滌場が牛久シャトー創建より後年に造られたのなら辻褄が・・・合う気が。

 建設当初は煙道も煉瓦煙突も無かったのかな???

 

 でもこの〇の刻印。前記事のどこかで登場してますよね。フフフ^^』

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 これで見るべきものは一通り見たのかな^^

 煉瓦に関するパンフもあったのでしっかりゲットして私たちは外へと出ることにした。

 

 

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 ここに訪れた時は薄曇りだったけれど、すっかり晴れ間も覗く良い天気☆

 やっぱ赤煉瓦は青空に映えますね(*´д`*)

 

 そして改めて外観を見つめていると、先ほどの地下のワインカーブがなぜ窓があり採光を取れていたのかが分かったのです。

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『わきゃー分かってしまうとこんなもんですねw』

 そう。簡単な答え。

 地下のワインカーブの窓になる部位まで掘り下げて外光を取り入れていたってだけでしたw

 

 ーーーさてっと腕時計を見るともう昼もだいぶ過ぎていました。

『ランチしてくんですよね!ランチ!ランチ!』と夕実っちが脅迫してくるが、

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『まあまあ。とりあえずお土産を先に買ってこーっす^^』と施設内のスーベニアショップへと私は向かうことにした(後でいいじゃーん・・・って夕実っちは渋ったけどそんなん知らんわw)

 

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 当然購入しました電氣ブラン☆

 ちなみに二種類存在し、アルコール度数30度が『デンキブラン』

 アルコール度数40度が『電氣ブラン』なんだそうっす^^

 当然度数の高い方をお土産にw

 飲むのがこえーなーw(実はまだ飲んでない。8月現在)

 

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『わきゃ??? なんで鍛高譚の梅酒までここで売ってるですか??????

 ・・・私も夕実っちと同じように不思議に思ったんす。

 かつて2000年代初頭の本格焼酎ブームの最中に『乙甲混和焼酎(甲乙混合酒)』だけれど飲みやすさを武器にヒットを飛ばした鍛高譚。

 ぶっちゃけさりげなく牛久シャトーに関係ないお酒を置いてあるのかなあ~くらいに思ってたよ^^;

 そしたらビックリっす。

 実はこの鍛高譚も歴史を辿れば神谷傳兵衛に行きつく製品だったわけなんすよね~(後で分かります)

 

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 せっかくなので蜂ブドー酒もゲットっす☆

 甘口ワインは苦手だけれど、お兄ちゃんにあげてしまおーw

 

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 さてさてさてお土産もガッツリ買ったし~、後はお酒・・・じゃなくってランチすることにw

『ビアガーデンもいいですう~(*´д`*)』と夕実っちはよだれを垂らすけれども、

 私は彼女の首輪(二の腕)を引っ張って、

『ここは夕方5時からだからw』と諭して先へと進んだ^^

 そしてやってきたのがココ↓

 

 

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『ラ・テラス・ドゥ・オエノン』

 牛久シャトー敷地内にあるクラフトビヤーと創作料理のお店っす(*´д`*)

 クラフトビールってのはとどのつまり大手メーカーじゃなく小さなビール醸造場(マイクロブルワリー)で手掛けたビールってこと。

 牛久シャトーってビールも小規模ながら作ってたんすね!

 

 

 そしてこのお店の屋号に存在する『オエノン』と言う言葉こそ、

 先ほどのお土産屋さんで見かけた鍛高譚と神谷傳兵衛に繋がるのです。

 

『オエノングループ』

 元々は神谷傳兵衛が神谷バー創設と牛久シャトー創建の間に北海道旭川に『日本酒類製造株式会社(神谷酒造旭川工場)』を設立したのが発端となりやす。

 そののち北海道の酒造会社を合弁してできたのが合同酒精株式会社と言う会社。

 合同酒精こそオエノングループの母体^^

 鍛高譚やデンキブランも合同酒精。つまりはオエノンさんなのっす☆

 

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 店の前のメニューを見ただけでもう私と夕実っちはヨダレじゅるじゅるですw

 実は前にもこのお店の目の前まで来たけれどお洒落すぎて断念したことを夕実っちに告げる私。

『わきゃー♪ じゃあ今日はリベンジ戦ですね^^』

 そう言って彼女が私を連れだって扉を開ける。

 

『いらっしゃいませ^^ 二名様ですね。こちらのテーブルにどうぞ☆』と通された。

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 ・・・庭園も見渡せてすごく・・・お洒落(*´д`*)(内観ほとんど撮影してないがw)

 

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 頼んだのは勿論ビールです☆

 日本初の国産ワイン醸造施設で何故かビアーってのも不思議な感じっすけどね^^

『『かんぱーい』』とグラスを鳴らして喉に放り込む私と夕実っち。

 くああー!真夏のお散歩の後の冷たいビールは最高っすね(*´д`*)

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 料理も美味しい!

 この牛肉地ビール煮なんてお肉トロトロっす(*´д`*)

 

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 最後はやっぱりワインっす☆

 煉瓦見てお酒飲んで幸せなひと時をすごせたっす(*´д`*)

 

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 帰りも結局飲んじゃったw

 もはや勉強や調査に行ってるのかお酒を飲みに行ってるのか分かりませんねw

 

 『わきゃー♪ 今日は私も大満足でしたよお^^ あんまり歩かなかったしねw』

『大丈夫っすよ夕実っち。来週の旅行ではたっぷり歩くからね(*´д`*)』

『えええっΣ(ll゚д゚)いったいどこに行くの?連れられてっちゃうの私^^;』

『フフフ。目指すは愛知県常滑市!去年行く予定だったけどお兄ちゃんが半田赤煉瓦の鉄扉で負傷して行けなかったからリベンジ戦だお(*´д`*)』

 今回の牛久シャトーにもこっそり出てきた常滑焼。

 煉瓦の兄貴分である瓦や陶管の聖地でもありやす^^

 いざいかん!れっつ愛知県編☆

 

ちょいのり・猫おどりバージョン・汗汗・・・.jpg皆さんお久しぶりです(12日ぶりくらい?)

 ちょっと長い旅に出ていましたw

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ちょいのり・猫おどりバージョン・ベース.jpgもう暇があったら昼夜問わずに歩いてましたよw

 でも色々と生活がおろそかになるので区切りの良いところで小休止っす^^

 

 さて牛久シャトー編いかがだったでしょうか?

 見ごたえあるしお酒もお食事もうんまいよ!

 お近くに寄ることがあるのならおすすめしますよん^^

ちょいのり・猫おどりバージョン・ベース.jpgでは次回は予告した通り常滑やその他の愛知県リベンジ編と行きたいところですがーーー

 猫おどり祭りに行くので猫記事が先になりそうですw

 ではではまた今度。

 次記事は・・・なるべく早くアップしたいと思いますw

 


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コメント 26

ワンモア

ご無沙汰です。ポケモン探しに出ていたんですね(笑)。レベル20!スゲーっ゚д゚)っ
牛久シャトーは近くを通る度に訪れたい場所なんですが・・・。
by ワンモア (2016-08-06 17:39) 

空の Ray

画的にも絵的にも美しいとこらですねぇ。
しかも 電気ブランの?!
暑い時に行くのにも良さそうですね。
見てたら お腹すいてきちゃった(^o^)
by 空の Ray (2016-08-06 18:42) 

唐津っ子

ポケGOをお供に旅ですか?
Level20って、ゲームやってない私には分からないけど、
相当、歩かれたんですね(笑)
あーあ、私もビール飲みたくなっちゃった(汗)
by 唐津っ子 (2016-08-07 01:06) 

aru

おはようございます。
今回は煉瓦+美女+アルコールで最高だったので・・・?

by aru (2016-08-07 02:07) 

johncomeback

合同酒精は北海道の酒飲みには馴染み深い会社です。
牛久シャトー良いですね。行って飲み喰いしたいけど、
行くとしたらプリウスだからなぁ(━_━)ゝウーム
「猫おどり」のレポート楽しみです。
by johncomeback (2016-08-07 05:49) 

YUTAじい

おはようございます。
長い旅・・・レベル20以降が試練ですね。
by YUTAじい (2016-08-07 07:21) 

ぼんさん

家の近くの居酒屋さんで電気ブランのハイボールを飲めるお店があります(^^)
by ぼんさん (2016-08-07 07:25) 

さる1号

牛久シャトー、素敵ですね
撮ってみたいな
電氣ブラン、飲んだことないです
この記事で無性に飲んでみたくなりました^^
by さる1号 (2016-08-07 09:51) 

みぃにゃん

ポケモンされてるのですねなんだか話によるとレベル20からとても大変って聞きましたが・・・。
by みぃにゃん (2016-08-07 09:55) 

しきみ

鍛高譚の梅酒というのが、気になりました~。
飲みやすいんですよね、紫蘇が嫌いな人には無理なお酒ですけど。
by しきみ (2016-08-07 10:35) 

gen

電氣ブラン結構キツイですよ。一口飲んでこれはヤバイと感じました。
by gen (2016-08-07 11:20) 

ぼんぼちぼちぼち

電気ブラン 旨いでやすよね~
神谷バーに行ったら必ず飲んでやす。
漢字表記とカタカナ表記で二種類使い分けられていたとは初めて知りやした(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2016-08-07 11:32) 

ニッキー

「電気ブラン」も「電氣ブラン」も飲んだことないけれど、
アルコール度数30度でも「うわぁ」って思うのに40度だとかなりの覚悟が(^_^;)
鍛高譚、意外なつながりが(@_@;)
歴史たどって行くと色んな事がわかって面白いですねぇ^^
by ニッキー (2016-08-07 12:01) 

テンポイント

歩いていますなぁw
by テンポイント (2016-08-07 13:58) 

lamer

いや〜しびれました。
牛久でワインと煉瓦と美味しいモノ。
よかったです。
牛久小指でちょっと縁ありで・・・。
by lamer (2016-08-07 17:39) 

みずき

神谷バーと電気ブランは知ってたけど
ここに由来があったんですね。
1つの近代化の周りには沢山の技術が
集まってるなぁって思いました。
辛口派だけど蜂ブドー気になります^^
by みずき (2016-08-07 22:33) 

馬爺

おはようございます。
昨日は草刈をしてもう疲れ果てて行こうと準備はしていたんですがダウンでした。
by 馬爺 (2016-08-08 06:16) 

まめ

電気ブラン飲んだことないんですよねぇ。
ブランってブランデーからか、なるほど。
そういやぁ、化け猫・・・・
by まめ (2016-08-08 12:40) 

足立sunny

神谷バーの前はそれこそ何千回と通ったのですが、伝兵衛さんと電気ブラン、よく知りませんでした。飲んだことないので。
浅草にある以上、一度は行かないと、と思いました次第です。
by 足立sunny (2016-08-08 21:28) 

ソニックマイヅル

おはようございます。ブドウ酒ではなくブドー酒と言うところに歴史を感じますね。樽の大きさにもビックリです。神谷バーの電気ブランは有名ですね。しびれてみたいです。^^;
by ソニックマイヅル (2016-08-09 08:33) 

ぽち

アルコール40度...スゲェ...
by ぽち (2016-08-09 18:01) 

Hide

おはようございます!
岩下志麻さん流石可愛いですね〜〜@@
しばらくは甘酒で我慢です>< 最悪。
牛久の友人を懐かしく想い出しました・・・
by Hide (2016-08-10 01:27) 

えーちゃん

私は何処かへ行く時は(移動中)お酒はあまり飲みません。
けど、オフ会(宴会)の時はタラフク飲みます(^^;
大阪でも呑み過ぎたって感じw
大阪は暑いから仕方ないよね?って言い訳w

by えーちゃん (2016-08-10 01:33) 

sakamono

電気ブランしか知りませんでしたが、ワインやら
焼酎やら、レンガやら?いろんなコトをしていたんですね^^;。
あ、なんか電気ブランが飲みたくなってきた。
by sakamono (2016-08-11 22:59) 

駅員3

ちょいさん、写真の腕上げた!?
それともカメラのせい(^^)??

昭和窯業??
品川のNさんに聞いてみましょう!!
9/3に聞いてみます!
by 駅員3 (2016-08-17 08:57) 

島酔潜人

あがた森魚の歌で知って、学生時代に始めて飲んだ電気ブラン、神谷バーも懐かしい。こんな歴史があったなんて知らなかった....ここ行ってみたい!
by 島酔潜人 (2016-08-17 16:38) 

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