アンナのバイト繁盛記☆vol②『すっぽんびんびん物語!』 [アンナのバイト繁盛記☆]
『ここからは嫁さんの領域だってばあ☆』
バイト初日。女子更衣室があって良かった~♪と、さっそく更衣室へレッツゴーした私だったのですが・・・
男も女とも書いてない扉をガバッと開けたら”例の板さん”が、
ト、トトトト・・・トランクス?一丁で着替えてたの^^;
『きゃあーやだ~んもおー、えっちいー』と、私が先に言いたい台詞を棒読みで奪われちったよ。アハハ^^;
まあ・・・えっと・・・伊豆大島の漁師さんの方がもっとセクハラバンバン系だったので、多少は慣れていたんですがビビリました☆
でもおかげで初日からキッチンさんとも仲良くなれたってわけで良しと、今は思ってます^^
さってっと、今日も今日とてわたしことアンナさんは忙しいわけですよ。
そんな中での1つのエピソードなんですが暇な人は見てね☆
午後に特に大学の講義も無かったもんだから、
『だったら早めに来て配膳準備を手伝ってくれる?』と店長に言われていたのでさっそく出勤です^^
『おはようございます^^』
『ああ、おはよう』
昼だろうが夜だろうが『おはようございます』がこの飲食の決まりごと。
最初は違和感あったけどォ、今じゃすっかりなれました。
通常いつも店長ひとりで開店準備をしているのですが、前日が宴会コースのオンパレードだったらしく、
とてもじゃなく掃除も間に合わないってなことで、私もお掃除係で一汗かいちゃった。ふいいー。
とは言うものの、二人でやる分にはさっさと片付いてしまいました。
『やることなくなっちゃったけど、なんとな~く掃除をするフリでもしててよ。建前上w』
そういうわけで、私は開店まで実にのんび~り今まで拭いたり掃いたりしたところをウロウロしたり、
シミや汚れを見つけてはゴシゴシしていました^^;
---そんな折、
キッチンの板場さんの方で『うはー!コイツまじ凶暴w』と、まな板の上の
『何か』を見つめて、いつものセクハラ板さんが面白がってました。
---実に興味をそそられるうw
私も慣れたもんで、ちょこっとちょっかい出してみよーかなあーって、セクハラ板さんのとこに行ってみたのです♪
するとーーー
『ええええっ!? な、なななナンデスカこれ?』
てっきり魚でも卸してるんだとばっかり思ってたのに亀みたいなのいるよお!
私はーー
『亀も・・・食べる・・・のですか?』と聞いちゃった。
『ん?コレ? これは“スッポン”だよ^^ こいつを今から捌かなきゃならんのよ・・・』
動物虐待じゃないっすか!
お魚さんには申し訳ないけど、なんだか急にいたたまれなくなっちった・・・^^;
『えっと・・・アンナちゃーん? ここからは・・・見ないほうがいいかもなあ^^; 正直・・・グロイぞ』
・・・ぶっちゃけ『はい、そうしま~す^^;』と返してどうでもいい掃除に戻ろうかとも思ったのですがあーーー
実はこれでも、包丁すら扱えなかった私だったのに、伊豆大島でアジの干物用に魚を捌くお手伝いを嫌でもさせられていたおかげで、ある程度の耐性はついていたのですよ、エッヘン^^
『いや~、少し怖いけど興味あります。続きを早くお願いします☆』
『やべ!娘っ子に早く仕事しろとせかされたw じゃあ~しょーがねえな。失神したら介抱してやるから見てるがいい。
でもオジサンの前で失神したらとりあえずおっぱいは触っちゃうかもしれないかなあ^^』
『いいからさっさとお願いします^^』
『その笑顔、無性に怖い^^; はいやりま~すw』
ということでーーーー
スッポンさんのアレしてコレしてが始まったのですーーー。
『まずは~ひっくり返す。そうするとね?首をにゅる~んって伸ばして起き上がろうとするわけなんだよ。
で、そのにゅる~んって伸びた首をーーー
『ガッ!って掴むわけだ。ガッ!って』
別に効果音いらないです。早く続けてください。
『そしてーーー』
そう言ってセクハラ板さんの包丁がキラリと光った。
この後はとても私からは言えませんよお~^^;
はじめて見るスッポンさんの解体ショーに、少し恐怖を覚えた。
でも、それでも最後まで手をギュッと握って見続けた。
『これがスッポンさんのブラッド(血)ね☆』
なんでわざわざ英語で言うのよ
『これをお酒で割って飲むと・・・スゴイんだよ?』
『なにがスゴイんですか?』
『そりゃもおー・・・男の子は大変だよ? 匍匐前進しないとハズカシイくらいに色々と☆』
訳分からない例えだけど、なんとなくセクハラなのはピンときた^^;
『じゃあじゃあ~・・・女の子は?』
『それはオジサンの口からはとてもとても・・・w』
くそおー!(あらやだ昔は一応お嬢様だった私がくそおーとかハズイけどまあいいっかw
なんか気になるじゃんかー^^;
その後は関節・関節ごとに見事にスッポンさんがバラバラにされていった。
人間と似つかう赤い血がとろとろとろ~って出た時は正直キツイものを感じたのですが、
小さな部位になっていくにつれ、その恐怖も少しづつ薄れていっていたのです。
ーーー甲羅や手足の部分がボールに取り分けられ、煮方さんの方に回された。
『あの甲羅とかは?』
『あれは霜降って(湯引き)から薄皮や汚れを取ってね、スープになったりするんだよ^^』
そう言いながらセクハラ板さんは、スッポンさんの『残りの部分』をリードペーパーにホイホイと切り出していく。
私と会話はしているけれど、目線は常にスッポンさん。
お遊びじゃないんだと、私は少し声を噤むのでした。
『これが身肉ね^^ あと、心臓に腎臓。そして茶色いのが肝臓だ。うちではこれらをお刺身として提供してるっちゅーこった』
ううう・・・心臓とか・・・まだピクピクしてるんですけど^^;
『でもあれですね。スッポンさんって・・・ほとんど食べれるってことですか』
『まあ~ほとんどね^^ さすがにオチ〇チンとか膀胱とか腹膜とか爪とかはダメだけど大概食べれちゃうね^^』
『サラッとセクハラ発言しないでください!ムガー!』
『ああ~言葉にでちゃった?ごめんごめんw でもね、ほとんど食べれるからスッポンのことを“丸(まる)”とも言ったりするんだよ。
丸々食べれる“丸”ってことでね^^
ま、姿かたちが丸いからとか他にも色々あるんだけどさ^^』
ほえー!そーなんですか。
ああ~確かにメニューに『丸鍋(スッポン鍋)』って書いてあるうー。
つまりはそういうことだったんですか。納得です。
むむ~ほほ~と納得感嘆の声をあげ、てきぱきと片付けられていくスッポンさんを眺めていた私の目線に、セクハラ板さんの手がにゅ~っと出てきた。
『はい?えーっと、この手はなんでしょうか?』
『それはだなあ~、スッポンの解体ショーの見物料として、1おっぱいか1お尻タッチを頂こうかと思いまして♪』
『奥さんにバラシマス^^』
『それだけは・・・』と、マジ顔なセクハラ板さんw
なんだかんだでお勉強になりました^^
今度、せばすちゃんに『スッポン食べに行こうか』と実験してみようかと思ったのは・・・ちょっと内緒ですよ^^
たぶん『えっと・・・えええっ!? スッポン・・・ですか?』と色々考えつつ慌てふためく彼の可愛らしい顔を拝めそうな気がします。
女の子はイジワルなのです☆
ここまで読んでいただきありがとうございました^^
つかよー、オッサンめっちゃブログひさしぶりじゃんマジで
だって風邪がきつかったんすもん^^;
まだ喉が痛いけど、熱も関節の節々が痛むのも(これが一番つらかった)なくなったよ^^
まあ~治りかけてるなら御の字ですな。
もうちっと休めばいいのに。
いやあ~、ブログもたまには書かないと、あっというまに『あの人は今』状態で過去にされちゃうからなw
ようやくまともな休み前でゆとりアリアリだし体調も回復傾向だから久しぶりにって感じで☆
さて、今回はちょっとグロイと感じる方もあったと思う記事。
そこは冒頭で注意喚起しなかったのは許してください。
あえてそーいうのは、とっぱらいました。
なんでよ?
いやだって、中々こういうのは見れないものじゃないのかな?って思ってね。
別に知らなくても見なくてもいいことなんだが、損でも無いんじゃないかと。
ま、本当にグロイとこは伏せてあるしー、大丈夫でしょー
ということで、今日から再び復活です^^
またブログ遊びを楽しんでいこうかと思いますぜ!
アンナのバイト繁盛記☆vol①『アメ横の私のとっておき♪』アメ横とかカラシレンコンとか [アンナのバイト繁盛記☆]
『ガシャーン!パリーン! うう・・・失礼いたしましたぁー!』
ガヤガヤと大入りの客席に響くお皿達の破壊の交響曲(シンフォニー)
一枚二枚どころじゃない。
実に賑やかで派手な音色を奏でるオーケストラ状態に、お客もスタッフも振り向くのだ。
『もお~何回目?しっかりしてよ~アンナちゃーん^^;』
先輩の女性スタッフさんが腰に手を当て私の後ろで仁王立ち・・・
うう・・・怖いよ。めっちゃ後ろ振り返りたくないんですけどw
『はい・・・スミマセンでした^^;』と、トレーからナイアガラのように滝つぼへまっ逆さまに落っこちたお皿達に腕を伸ばそうとした。
するとーーー
『ダメよ!はい、コレ』と、先輩の女性スタッフさんがつっけんどんに箒とちりとりを私の目の前に突き出した。
そして一言
『手を切っちゃうかもだよ?割れたお皿を丁寧に扱い、且つ、商売道具の手を傷つけないのも仕事だからね^^』
『あ・・えっとどうもです。ありがとうございます』
ガミガミと怒られても文句は言えない状態だ。でも叱られるどころかフォローまでいただいてしまった。
そんな私はスミマセンとありがとうございますを何度も繰り返して、さっさと片付けるのでした。
『ああ~あなたがいれ~ばあ~、ああ~あなたがいれ~ばあ~、辛くはないわ~この包丁さば~く~♪』と、
訳の分からない鼻歌を呟いて包丁を研いでいたベテランさんの板前さんが、その私のやりとりを横目に見ていたのは背中越しに知ってた。
そして私に一言。
『えっと、アンナちゃーんだったっけ?お皿を一番割っちゃった人はねえ~、
今年の忘年会の片付け係ってのがうちの店の決まりごとだから気をつけてね☆』だって。
ぐわあーーー・・・・
なんですかそのシステム^^;
でもなんだか面白い☆
『えっと・・・意地でも片付け係にならないように頑張ります^^』
『その心意気や良し!今度抱いてやる!』
『いや・・・結構です☆』
セクハラ発言で多少ウガーとは思ったけれども、これまたキッチンの人も面白いじゃないですか。
なんだかんだでこのバイト先を選んでよかった気がします。
さ、そんな感じの私の東京バイト物語。
ここから始まるのです!
同じ学校の・・・えっと・・・琴音ちゃんだったっけかな?
アハハ・・・忘れちゃった^^;
彼女と一緒に受けたバイト面接はなぜか私だけが受かってしまうという、実に彼女と顔を会わせ辛い結果となってしまった^^;
ガンガン喋ってくるタイプで圧倒され気味だったけれども、彼女は面白いと思ったし友達になってくれたらなあ~と思ってたのにい^^;
また今度、ほとぼりさめたら連絡でもしてみようかな。
リンダさん経由でやんわりと。
さて、そんなこんなで始まった私のバイト生活です^^
昔からの憧れ『東京バイト』
やっぱり地元の県と比べると・・・圧倒的に時給がいいですね^^
何しろバイト自体が始めてな私。だってお嬢様ですもんこれでも。
あ・・・昔はですけどw
今はふつーの女子大生です^^
執事のせばすちゃんもいない、東京完全一人暮らしの女子でございますよー。
そんな私も数ヶ月のバイトと学業の行ったり来たりを重ねたわけなんですーーー
『こ、これってレンコンですよね^^ どんな料理になるんですか?』
早番のバイトで掃除とセッティングを終えた私は、奥のキッチンで仕込みをしている板前さんのところに顔を出してみる。
バイト生活1ヶ月も過ぎた頃には板前さんともだいぶ仲良くなっていたのだ。
『ああ~これ? これはまあ~・・・色々あるんだけど、とりあえずカラシレンコン用かな^^』
カラシレンコン?
『ほらこれだよ』
そういって冷蔵庫から出てきた現物。
ああ~これですかw
『アンナちゃーん・・・。料理をただ運ぶだけじゃ~ダメだよ?
お客さんに聞かれても答えられなくちゃいけないんだし、どんな料理なのかとかも色々知っておいたほうがいいってば^^;』
私は仕事の流れを覚えることに精一杯過ぎて、料理そのものまではまだナントナクの感じだったのです^^;
『まあ~まだ1ヶ月だしね^^ これから追々覚えて行ってよ。
ま、とりあえず抱いてやる^^』
『ありがとうございます。勉強になりました^^ でも抱かれませんし抱かせないから!』
相変わらずのセクハラ発言^^;
『ま、いつでも待ってるよ^^』
『いや永遠に叶わないですよ~☆』
こんなやりとりで二人してばか笑いです。
でもなんとなく『おやじあしらい』も勉強できたし、コミュニケーションもだいぶ取れてきた。
働くってなかなか面白いです^^
その後はまかない飯の時間まで、
『これがレンコンの穴に詰め詰めしちゃうヤツなんだぜ~穴に』と、
カラシレンコンの具を見せてくれたり(なんで穴にこだわる。ひょっとしてまたセクハラ?)
『これはね~、玉こんにゃくだよ~^^ 玉ですよ玉々☆』と、
遠まわしにセクハラっぽい感じなんだけど、それでも料理の工程を色々と教わったりしました^^
セクハラ無ければ良い勉強なんだけどなあw
でもまあ~料理を知れば、もっとお客さんに説明できそうだし、そのうちオススメ料理なんかも自分の口から『これこれこーなんですよ~^^』って言えるかも。
エロ板前さんに少しだけ感謝です(ほんのちょびっとだけだよ?)
そんな感じで私ってば今、充実感があったりなんです^^
でも最初はやっぱり苦労というか『気疲れ』みたいなこともありました。
仕事そのものよりもやはりコミュニケーションです^^;
せばすちゃんに昔言われたことが身にしみて分かりましたよ。
『コミュニケーションが仕事の第一歩ですよ?お嬢様。単純なロボットじゃないんです^^ 人間は色々と難しいんです』って。
うん、そうだなあ~って今思ってるよ、せばすちゃん^^
だから大事にしてるよ!
ーーーそうは言ってもです。慣れない仕事+コミュニケーションが一編に襲ってくるバイト当初ってのは疲れるものですよね。
私は大学の科目を終えてバイトに繰り出す前に、職場近くの『ある場所』で、
今日は忙しいのかなあ・・・
今日はお皿割ったりしないよねえ・・・
っていう不安を拭う気持ちで、
ワンクッション憩いの場所を設けて、そこで落ち着いてから~
そこで今日のバイトの予習を脳内で反復しながら~
その『ある場所』にちょくちょく寄ってたんですよ~^^
その『ある場所』というのは、ここ
『アメ横』って知ってますかね?
そう、東京は上野にある小売り店が山手線のガード下に延々と連なってるストリートです^^
戦後の闇市から歴史を綴る古くからの雑多ストリート。
バイト先の近くなんだけど、人ごみが凄くて正直憩いの場なんてあるわけがないじゃないですか。
でもあるんです!
憩いの場?みたいなとこー^^
それはーーー
アメ横に4つある看板のうち、1つを横目に見れる場所。
そして数少ないアメ横商店街を見下ろせる場所なんです^^
(たぶんここ以外に見渡せる場所は一般の人には無いんじゃないかな)
えっと・・・多少煙草くさーいんですけどね^^;
でも意外と知られて無い、アメ横をのんびり眺められる場所だったりなんです^^
『ふっふっふ・・・まるでアメ横に群がる連中がゴミのようだ』と、某アニメの敵役の台詞のように心の中でここで呟いて自分の心を落ち着かせてからバイトに向うのは私だけかもねw
そんなこんなで私の東京バイト物語、ここから始まるわけなんです☆
ここまで読んでいただきありがとうございました^^
今回はフシアンナのお話ってことね。
どっちかーてっと、ボクのブログタイトル『居酒屋けいば』の『居酒屋』の部分を
フシアンナお嬢様のバイト生活物語の中でスポットをあてて色々と紹介していこうかな~って感じですかね^^
ん?つまりシリーズ化ってことっすか
ま、『アンナのバイト繁盛記☆』シリーズって新たな感じみたいなw
で、結局この『ある場所』ってどこなんですか?
写真見れば分かるだろうし、興味があるなら行ってみてくださいな。
深くは言わないよ~。
だってオイラの憩いのスペースだかんねw